よう実世界に転生した畜生系主人公が神室真澄に心を打ち抜かれる話   作:サンディエゴ

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六巻
畜生系主人公が神室真澄が会合に参加する話


 

 

 

 ペーパーシャッフル試験。

 

 

 2学期期末テスト兼特別試験。

 生徒2人がペアを組まされ赤点について連帯責任になる期末テストで、テスト問題を生徒が作成し他クラスに解かせる特別試験。

 

 主なルールはこうなる。

 

・50問100点満点のテスト×8科目

・問題を作成して他クラスに解かせ(攻撃)、他クラスが作成した問題を解く(防衛)

・攻撃先クラスと自クラスの総合点を比べ、勝ったクラスが負けたクラスから50CP獲得

・自クラスと防衛元クラスの総合点を比べ、勝ったクラスが負けたクラスから50CP獲得

・攻撃先のクラスは選ぶことが可能。

 ただし、重複した場合は抽選となる。

・期限内に問題を作成できなかった場合、教師が作成した簡単な問題になる。

 

 ここまではまあいい。

 重要なのは次のルールだ。

 

・クラス内の誰かと2人1組のペアを作り一蓮托生でテストを受ける。

・ペアは事前に行う小テストの結果を基に学校が指定

・ペア合計で60点以下の科目があったペアは退学

・ペア合計で総合点ボーダーラインを下回ったペアは退学

 

 これまでの試験とは違い、試験結果によって退学のペナルティが発生する。

 この試験の内容が公表され、1年生の間で緊張が――――

 

 

 

「あっ、先生。この試験って同点の場合はどうなるんですか? いえ、あくまで興味本位の質問です。あくまで試験の総合点で決めるんですから、仮に同点だったとしても何か別の方法で勝敗を決めろとかいいませんよね? どうせなら両方にCPくれたりは……」

 

「しない。その場合は……引き分けということで勝者も敗者も無しということになる」

 

「はーい、言質ありがとうございましたー」

 

 

 

 ――特に走らなかった!!

 

 

 

「じゃあ、そういう感じで行きましょう」

 

「ああ、特別試験でCPを得るのはいいが退学者が出るのはいただけねぇな」

 

「全くです。彼らは私の財布――ではなく、他所のクラスとはいえ同級生が居なくなるのはとても悲しいことですからね、はい」

 

「その通りだ。貴重な将来的な俺のカモ……減らすことはねぇ」

 

「財布とかカモとか言ってる……」

 

「あいつらトトカルチョで儲けてたからな。学年最下位のDクラスでも毎月の収入は5万を超えているから、言わんとすることはわからなくも無いんだが……」

 

「話によると退学者が出るとクラスにペナルティも発生するらしい。どれくらいCPが減らされるのかまでは把握してないが、そこら辺も関係しているのだろうな」

 

「退学者が発生したペナルティってことだと結構引かれそうね。たしかに有栖は嫌いそうね、仮に一人あたり-50CPだと50×39で195,000プライベートポイントの毎月の損失、-100CPだとその倍のポイントが無くなるわけだし」

 

「……そう数値で言われると結構な損失だな」

 

「にゃははー。でもまあ、理由はどうあれ万が一にも退学者が出ないようにするのは賛成かなー」

 

「うん、そうだね。同じクラスでも、そうじゃなくても退学者が出るってのは何て言うか……心残りができてしまうと言うか」

 

「最初から示し合わせて問題作って全員100点になれば、退学者なんて出るはずがない。完璧な対策ですね」

 

「その後に改めて学生開催の特別試験を行うなら、私としても特に異論は無いわ」

 

「Dクラスとして賛成する」

 

「にゃははー、Bクラスとしてもその方針に賛成だよー」

 

「では、ペーパーシャッフル試験は歩調を合わせて突破。その後に改めて勝負を行うということで4クラス合意とする。それでいいな?」

 

 

 

「「「「異議無し」」」」

 

 

 

 そういうことになった。

 

 

 ちょっと無法が過ぎない? まあ、特別試験がガン無視されている学校側以外には誰も困らんし、ええやろ!

 

 退学者云々のルールさえ無ければ普通に勝負してただろうしなー。学校側が悪いよー。

 

 

 さて、今どういう状況なのかを説明しよう。

 話は真・体育祭の前に遡る。

 

 

 学校側に知られないように体育祭自体の八百長と真・体育祭の準備を進めるため、1年生のリーダー格は定期的に情報交換をする必要性が出てきた。

 チャットや通話などのやり取りは学校側に気づかれる可能性があったため、直接やり取りする方が機密性が高いということで色々と場所や時間を工面して定期的な会合を行っていたわけだ。

 

 

 学校の中でそんなスパイみたいなことやっているのかという突っ込みは、この際は置いておくとするとして。

 

 

 なんやかんや会合を重ね、そして真・体育祭を迎えたわけだが1年生のリーダー格が顔を合わせるこの会合自体はそのまま存続という形になった。

 

 それぞれのクラスのリーダー格と顔を合わせるという機会は貴重だ、相手のクラスの動向を探りあうにはもってこいの場。

 

 

 互いに腹の内を探り合う情報戦がそこでは日夜繰り広げられて――

 

 

「あっ、無くなってしまいました。ポテチの追加取ってください、一之瀬さん。たしかその辺に……」

 

「これ? わっ、期間限定味だー!」

 

「ふふん、いいでしょう。ここに来るときに見つけたんです。一口食べます?」

 

「食べる食べるー!」

 

「なあ、おい。葛城……この問題はどう解けばいいんだ?」

 

「ああ、これはこの公式を使ってだな。……それにしても龍園、お前が真面目に勉強をするとはな」

 

「くくくっ、王である俺様は誰よりも賢くないといけないからな。学力なんてバカにしていたが武器の一つであることには変わりねぇ。この学校でのし上がるためには一つでも多くの武器がいる」

 

「理由はともかく勉学に励むことは良いことだ。聞きたいことがあれば是非頼ってくれ」

 

「櫛田さん、貴方わざとやってるわよね?」

 

「何のことかさっぱりわからないよ、堀北さん」

 

「なんで私にばっかりキングボ○ビーを擦り付けるのよ!」

 

「偶々だよ、偶々。酷いなぁ」

 

「なるほど、だから猫の方がなんというかレパートリーが多いんですね」

 

「あくまでオレの仮説だけどな。犬も猫も怪異の話は多いが、どちらかといえば種類が多いのは猫の方だ。化け猫、猫又、招き猫、犬も猫も人との関わり合いは愛玩動物としての歴史が古いのは猫の方だ。あとは猫はネズミを捕る。食物庫を漁る害獣を駆除するという習性が人にとって神秘的に映ったのだと……」

 

「つまりはホームズしか勝たん、ってことね。ホームズはネズミどころか虫とかも駆除してくれるし、暴漢相手にだって怯まないわ。……トドメ刺したのは私だけど」

 

 

 

 繰り広げられて……られて――――居なかった!!

 

 

 なんか、こう……普通だった。

 普通の高校生のように会合は好き勝手にやっていた。

 

 

 いや、普通の高校生なんだけどね? 本来、普通の高校生なんだけどね? みんなさー。

 

 

 原作だと思いっきりピリピリしていた関係なのに、なぜこんなことになっているのかといえばやはり真・体育祭の影響が大きいのかもしれない。

 巨悪(学校)にみんなで一緒に立ち向かって一泡吹かせて、自分たち主催の体育祭をやりきったという連帯感、一体感みたいなものでなんとく仲間意識みたいなものがクラスの垣根を越えて発生しているのだ。

 

 もちろん、クラスでの競い合いとかそういうのまで無くそうとかそういう話ではない。

 

 勝負は勝負として競い合いはする一方で、それはそれとしてクラスが別だからってあまりいがみ合うのはやめようねみたいな空気感というか。

 

 まあ、ともかくそういう感じだ。

 そんな状態で退学者有りのペーパーシャッフルの試験が始まったらどうなるか、ちょっとスッキリした学校側へのヘイトがまた上昇、「みんなで力を合わせて乗り切ろうぜ!」みたいな空気に戻ってしまったのだ。

 

 

 心情的にも坂柳や龍園が言ったように学年全体の損得を考えても、退学者を出すというのは生徒側にとって受け入れられないことだった。

 

 

 その結果、ペーパーシャッフルは無難に終わらせて改めてテストの総合点で勝負ということに。

 

 

 完全に無視するのもアレだからクラス間対決という枠組みだけを残し、原作通りのAクラスvsDクラス、BクラスvsCクラスの勝負という話でまとまり後は普通にお菓子を食べながら喋ったり、勉強を教え合ったり、ゲームしたり、雑談をしたりという感じに……まあ、うん――学生っぽくって良いよね!

 

 

 一之瀬は坂柳とお菓子を食べてるし、葛城は龍園に勉強を教えている。

 というか龍園のやつ勉強するのか、どうも葛城の人の良さにつけ込んで自身の学力アップやクラスの学力アップをもくろんでいるようだ。

 

 一見、大人しそうに見えて真・体育祭で得た豊富な資金を使って、結果を出したやつにはボーナスってことでクラスの連中に発破をかけて学力アップに勤しんでいるを俺は知っている。

 

 本格的に配下であるCクラスの連中のレベルアップを目論んでいるらしい。

 そのためにはさすがにCクラスのリーダーである自身の学力も相応に無ければ格好が付かない、正直プライドの高い龍園からすれば葛城みたいなタイプに頼んで勉強を見て貰うというのはなかなかキツいものがあると思うのだが、それでも大人しく龍園は勉学に勤しんでいる。

 

 

 全ては自分が勝つために。

 そのためならどんな忍耐も出来るというのは龍園の長所だろう。

 

 

 そして、教えている葛城も葛城でAクラスの誇る光のリーダー、当然教えることでCクラスが強くなる可能性を思いつかないわけも無く……それを承知の上で彼は手を貸していた。

 

 

『まず、どんな理由であれ勉学に励むことは素晴らしいことであり、それに手を貸せるような人間でありたいのが一点。他者に教えるのは自身の学習の再確認になるため、自分のためになるのも一点。あとはそうだな……』

 

『たしかに頼まれたからと言って手を貸さなかったら、Cクラスは手強くはならないかもしれない。合理的に勝利を得ることを目的とするのなら相手の足を引っ張ったり、そういった手段に出るのも答えの一つだ。決して戦略上悪い手とは言わない。だが、本当にそれでいいのだろうか。相手を落としたところで自分が上等な存在になるわけじゃない』

 

『もっと端的に言ってしまえばそういった手段で勝ったとして、それで何になると言うことだ。仮にそれで勝利してAクラスで卒業できたとして、その後をやっていけるのか。真に重要なことは相手を落として勝つのでは無く、成長に繋がるような勝利を得ることだと考えている』

 

『たしかにCクラスに塩を送ることで相手は強くなるかもしれない。だが、それならこっちはもっと成長すれば良いだけの話だ。仮にCクラスに力を貸すことで、CクラスがAクラスとの学力差をひっくり返せるほど成長したのなら、それは素直に賞賛するしかない成長だろう。だが、Cクラスにそれが出来て我々Aクラスに出来ない道理があるか? 俺はそうは思わない。競う相手は強ければ強い方がいい。互いに高め合って成長するのがあるべき成長なのだと思う』

 

 

 

 

 うん、何て言うかね……葛城ってすごいわ。なんだかんだカリスマみたいのが身につき始めている。

 

 

 たぶん、Aクラス全体の発破をかけることも兼ねているんだろう。

 2位のBクラスともCPにはまだまだ差があるし、学力という領域はAクラスの得意分野で今回の勝負は勝ち目が高かった。

 

 

 だからこそ、緩みがちな空気を引き締めるためにCクラスを支援しているのだ。

 今回は直接的に戦うわけじゃないが、それでもCクラスの学力改善に手を貸すことで、意識させるのが目的――というわけだ。

 

 

 実際、それなりに効果は出ていてAクラス生徒が勉強に打ち込んでいる姿をよく見かけた。

 

 

 つまりは互いに利益が合致したからこその光景ってわけだよな、龍園に勉強を教える葛城って……。

 

 

 そんな彼らの近くで携帯ゲーム機で遊んでいるが堀北と櫛田たちだ。

 

 

 どういう組み合わせだよ、と突っ込みたくなる光景だがこの光景はわりとよく見る光景だった。

 

 基本的に会合にはクラスのリーダー格とその補佐が来る形となっている。

 いつも全員が揃っているわけではなく、Aクラスだとリーダー格として葛城か坂柳のどっちか、あるい両方が参加し、その補佐としてご主人や鬼頭、橋本などが来る感じだ。

 

 Dクラスは大体、綾小路か平田のどっちかと補佐としては堀北、櫛田がよく参加してくる。

 

 

 堀北のやつ、最近は肩の力が抜けたって言うか硬くなくなったなー。まあ、初期堀北がちょっと酷すぎるコミュ障だっただけで、今もわりと刺々しくはあるけど。

 

 

 それでもかなり態度は改善されたように思える。

 これまでのクラス間抗争、特別試験であまり活躍できなかったのが相当に堪えたようだ。

 

 

 彼女は彼女なりに変わろうと努力し、この会合に参加しているのだろう。

 

 

 じゃなければ誘われたからといってあの堀北がゲームをするわけない。

 因みに彼女たちが使っているゲーム機は、堀北たちの私物というわけじゃなく橋本が持ち込んだものだ。

 

 

 会合で暇になったときや、何か決める際に勝負代わりのツールとしてよく使われるためパーティーゲームなどが豊富にダウンロードされている。

 

 

 堀北はそれに誘われて付き合いでゲームをやったのだが――

 

 

「くっ、この……っ!」

 

 

 ここで堀北のスキル「負けず嫌い」が発動した。

 ゲームなんて普段しないだろう堀北は驚くほど弱く、参加する度にボコボコにされた。

 

 

 ゲームなんてくだらない、なんて言おうものならとても温かな優しそうな目で見られそうな程にボッコボコに。

 

 

 そして、大抵の場合、堀北をボコボコにしているのは櫛田だった。

 原作では色々と画策していた彼女だったが、今の状況ではどうにも出来ないと悟っているのか、あるいは既に綾小路が対処しているのか動きが大人しい。

 

 そのストレスを発散するかのように偶然を装って甲羅を当てたり、バトルロワイヤルで堀北だけを執拗に狙ったりとあからさまだ。

 

 前にTRPGで堀北を後ろから刺してぶっ殺したことがとても印象に残っているらしい、堀北がゲームをやる度にそのゲームに参加してボコるを繰り返していた。

 

 一応、偶然を装いつつも大体堀北だけが被害に遭う辺り、勘の鋭いやつらは薄々櫛田が堀北に対して思うことがあるのがバレてしまっているが果たして問題ないのだろうか。

 

 

「櫛田さん、今のどう考えても私を狙ったわよね!?」

 

「私わかんなーい♪」

 

 

 まあ、大体放置されている。

 堀北以外には実害がないので。

 

 

 盛大に他人を巻き込みながらバトっていた原作とは違い、負けず嫌いと堀北嫌いが地味に戦っている側。

 

 

 そこでは某ホワイトルーム生がなんか論文の公表をやっている。

 それを聞いて楽しんでいる椎名と何故かどや顔で楽しんでいるご主人……。

 

 

 いや、まあ、楽しそうで何よりだけどさ。

 それでいいのかホワイトルームの最高傑作――と思わなくもない。

 

 

 まさか原作主人公がオカルトに傾倒することになるとは、お釈迦様でも想定していなかっただろう。

 

 

 というか、試験はどうでもいいのか? えっ、なに? そっちはそっちでちゃんと勉強会を開いて進めている? どこまでAクラスとやれるか楽しみだ……と。

 

 

 なんというか龍園もそうだが育てることにハマっているのかな、ポケ○ンバトル的な……。

 戦略的にクラス全体のレベルアップを図っているのは理解できるんだけどね、どれだけ綾小路や高円寺が無双してもクラス単位の勝負だとしょうがないし。

 

 

 しかし、アレだ。

 こうやってそれなりに仲良くやってる姿を見るとつくづく思うのが、原作では大体坂柳と龍園が悪かったってことだな。

 

 

 葛城、一之瀬、平田のリーダー格はそもそもアライメントが善というか、基本的に仲良くやろうぜってスタンスだからよほどのことがない限り喧嘩しないんだよなー。もちろん、それぞれ自身のクラスのことは大事に思っているが卑怯なことまでして勝つより、真っ向勝負で頑張ろうってタイプ。

 

 それを大体、坂柳と龍園が引っかき回すって感じだったわけで……。この二人が大人しいとこんなに穏便になれるんだな。

 

 

 ああ、平穏って素晴らしい。

 テスト勝負ぐらいなら学生ならやるもんだからな、ちょっとCPが動いて日々のお小遣いに影響が出るけどこの学年、みんなそれなりに裕福だから……。

 

 

 

 うん、実に平和だ! 原作を知っているとなんじゃこりゃな光景だけれども! 平穏が一番――

 

 

 

「あっ、そうです。思いついたんですけど、ペーパーシャッフルの試験って期末試験も兼ねた特別試験なんですよね?」

 

「そういう話だな」

 

「なら、試験で100点を取れたらその成果を認めて貰えるように交渉できると思うんですよ」

 

「なるほどな、たしかにペーパーシャッフルは独立した特別試験ってわけじゃねぇ。問題がどれほど簡単で100点が取れて当たり前のテストであったとしても、名目上は期末試験であることには変わらねぇ」

 

 

 

 唐突に坂柳が出した提案に、龍園があくどい顔をして乗っかった。

 これはあかんやつだ。

 

 

「ええ、期末試験で100点を取ったのなら学校側は評価するべきですよねぇ?」

 

「ああ、全くだ。健全な学生が日頃の努力の成果を示したんだからな」

 

「こいつら、ほんと……」

 

「良くそんなにポンポン思いつくわね」

 

「にゃははー、理論武装的にいけそうな辺りをしっかりとついてくるのが……実際、どうなんだろう?」

 

「体育祭の時に使ったメソッドを使用しましょう。それぞれ教員を相手に100点を取った場合、何かしらの報酬が受け取れるかどうかを交渉しそれを録音します」

 

「体育祭の一件もあるからな、警戒はしていると思うが……」

 

「テストで100点を取れた場合、学校側はその成果をどれほど見積もってくれるのかを問いかけるのは何の問題もありません。テストの内容をそれぞれ提出する前に決めたいですね」

 

「科目は8科目だから、それぞれ?」

 

「100点を取った場合の報酬なんだからそこそこふっかけては良いと思う。1万プライベートポイントならどうだ?」

 

「1科目で1万となると全科目で8万、1クラス40人分だと……320万!?」

 

「……いけるかな?」

 

「やり方次第だろうな、下手を打つんじゃねーぞ」

 

 

 金額が金額なため、全員が目の色を変えた。

 目配せし合い、そして同時に頷いた。

 

 

 みんなの心が一つになった瞬間だった。

 

 

 

 うーん、この……! みんな強かになりすぎぃ! というか邪悪なるロリと龍園は本当に……。

 

 

 

 クラス間での暗闘よりも学校側に対して行う暗闘の方が多い、そんなご主人たちの様子を見ながら俺は心底思うのだった。

 

 

 

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