I am Malenia. Blade of Kivotos   作:破壊神霊

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 感想、評価、誤字報告等ありがとうございます。
 一話にてマレニア戦前のムービーのマレニアのセリフ「体は貧金」の部分、ずっと「体は黄金」だと思っていて、誤字報告をされるまで気づきませんでした。
 何十回も周回しているし、ネットで調べたのになぜ気づかないんでしょうねぇ。(目が節穴)



第二話マレニア、自らについて語る

「単刀直入に言うけど私たちのアビドス高校は今かな~り困ってるんだよね。だから君もアビドス高校に入って手伝ってほしいんだ」

 

 私が初めてマレニアちゃんと会ったとき変な格好の不審者がいるなと思って話しかけた。

 話していくうちに彼女は外から来た人でキヴォトスでは当たり前の常識がない人だということが分かった。

 だから私は監視・保護の目的で彼女をアビドスへと誘った。

 

「いいだろう。私は貴公らのアビドス高校とやらの一員になってやろう」

 

 彼女は即座にそう言った。

 わたしは正直言って驚いた。

 彼女がアビドスに来ると思っていなかったからだ。

 彼女にとってアビドスとは知らない場所のよく知らない連中のいる組織なのに。

 

「うへ!?思ったより返答が早いね!?あんまり考えずに決定しちゃって大丈夫?」

「ああ。問題ない。私はこの世界の外のものなのだから、この世界について知るためにはどこかの組織に所属するのが一番手っ取り早い。それに私の住む場所もないのだからな」

「そういえば、気づいたらここにいたっていってたもんね。...それじゃあ早速向かおうか、私たちの高校に」

 

 私たちはアビドスの校舎に向かって歩き出した。

 

「...そういえば『高校』とは何なのだ?」

「うへ!?高校が何なのかわからないまま入るって言っちゃたの!?駄目だよそれはマレニアちゃん!よくわからない組織に何にも考えずに入るのは!」

「大丈夫だ。私はホシノを信頼しているからな」

 

 ...信頼、か。

 私をいきなり信頼する辺り彼女はかなりのポンコツなのかもしれない。

 

「マレニアちゃん...少しずつこの世界に慣れていこうね...」

「それはそれとして、高校について説明するね。高校っていうのは、う~ん、簡単に言うと子供が大人になるために勉強するところ...っていうのが大人の意見だけど、おじさんは友達を作って思い出を作る...青春を満喫するところだと思ってるよ」

「高校とは子供が学ぶところなのか?ならば私は入れないではないか。私はすでに子供といえる年齢を超えているはずだ」

「何を言ってるのマレニアちゃ~ん。どこからどう見ても子供じゃん」

「...それは本当か?」

 

 彼女は自分の体を見回し始めた。

 自分の体がいきなり小さくなるなんてありえない。

 気が付いたら砂漠にいたという設定も併せてやはりそういう時期なのだろう。

 ならば私が合わせてあげよう。

 

「マレニアちゃんもしかしたらこの世界に来ると同時に体の大きさまで変わっちゃたのかな~?」

「...そのようだな。私が子供のころの体に戻っている...がどうやら武器も同時に小さくなり、問題なく使えるようだ」

 

 彼女は右手の武器を振りながら、そう言う。

 

「そういえばその右手の武器って刀ってやつだよね?キヴォトスじゃちょっと見ないかな~」

「先ほどの銃という武器がこの地の主な武器と言っていたな。それも裸の者よりも少ないと言っていたしな。つまりそれはこの地では近接武器はあまり使われていないということか?」

「あまり...というか全く見ないね」

「全く、か。それは近接武器が遠距離武器の銃にかなわないからか?」

「そうだね~それにさっき説明しなかったけどヘイローの加護あるからかな」

「ヘイローの加護?」

「ヘイローがあれば私たちは外で致命傷となるような攻撃でも『痛い』くらいで済む。それがヘイローの加護だよ。つまりヘイローの加護があれば近接武器で致命傷を与えられないから近づくだけ不利になるってこと」

「そうか...それは胸が高鳴るな」

「えっ」

「?何かおかしなことを言ったか?」

 

 彼女は私が驚いたことに対して疑問を抱いたようだ。

 ...彼女はかなりの戦闘狂なのかもしれない。

 やはり不審者だ。

 

「そういえばホシノはなぜこんな夜中に外を出歩いているんだ?」

「おじさんはうちの学校の周辺に変な人がいないか見回りをしてるだけだよ~。それこそマレニアちゃんみたいなね」

「なっ⁉私が変なわけないだr痛った⁉」

 

 彼女が私が変だといったことに反論している最中に銃声がした。

 

 

「ッ大丈夫!?マレニアちゃん!?」

 

 私が彼女の方向に目を向けるとなんと胴体から血を流していた。

 なんで?

 彼女は外から来たとはいえヘイローを持っている。

 

「おうおうおう!ここは私たちの縄張りだ、わかったらっさっさとてウワァ!なんで血が出てるんだよ!」

「これ私たちつ、罪に問われちゃうんじゃないか?」

 

 声の主はヘルメット団だったが彼女たちもまさか血が出ると思っていなかったらしく動揺しておびえている。

 

「お、落ち着いて、まずは救急車を」

「何をそんなに慌てているんだ」

 

 私は声のする方向を見た。

 すると何事もなかったかのように立っているマレニアちゃんがいた。

 

「マ、マレニアちゃん?大丈夫...なの?」

「ああ、そうか。私がけがをしたからか」

「私は大丈夫だ」

「で、でも血、血が」

「私の世界じゃこれくらいかすり傷だ」

「え、え、え」

 

 どうやら私の知っている外の世界と違うようだ

 

「それに貴公ら私に攻撃してきたということは私の敵ということでいいな?」

 

 彼女はそう言ってヘルメット団に刀を向けた

 

「ひっ!ゆ、許してください!まさか銃撃だけで傷がつくなんて思わなかったんです!」

「お願いします!」

「私には謝罪をしているのに攻撃をするなんて言う趣味はない。だから今日のところは許してやろう。しかし次はないからな」

「はい!すいませんでしたー!」

 

 そういってヘルメット団は走りながら逃げていった。

 

「マ、マレニアちゃん?外の世界ではかすり傷ってどういうこと?マレニアちゃんは銃のない外から来たんだよね?」

「銃を用いた攻撃を食らったのは初めてだったが、これくらいの傷なら問題ない」

「うへ~マレニアちゃんは強いね。でもちゃんと治療は受けてもらうよ?」

「大丈夫だ。時間がたてば治る」

「ダメ。絶対受けてもらうよ。じゃないとアビドス高校に入れてあげないよ」

「...仕方がない。わかった。治療を受けよう。」

「いい子いい子♪~」

 

 若干脅しのようになってしまったが、それでも彼女が治療を受けてくれるならいいやと思っていた矢先彼女が驚くようなことを言い出した。

 

「ところでどうやって治療を私に施してくれるのだ?手当てをしてくれるのか?それとも祈祷か?」

 

 ???祈祷?祈りが治療?

 私には彼女が何を言っているのかわからなかった。

 

「手当てをするつもりではあるけど...祈りでってどういうことかな?マレニアちゃん?」

「狭間の地では祈祷で治療することもできたが...どうやらキヴォトスでは不可能のようだな」

「...ちなみに狭間の地ってどんなところなの?」

「君たちの文明に比べると野蛮なものだろう。具体的に言うとホシノの持っている銃のように鉄を複雑に加工ができないほどだ。*1

 

 彼女の世界の設定はかなりファンタジーよりらしい。

 私はなんだか彼女の妄想の世界が気になってきた。

 

「狭間の地の歴史について教えてほしいな」

「そうだな...まあ、隠すことでもなかろう。しかし歴史、というよりは神話のようになってしまうが、私の知っている限りでは、現在狭間の地を統治している勢力『黄金樹勢力』が誕生した話からだ。黄金樹勢力の長、大いなる意志により外から送り込まれた神人である『マリカ』とその伴侶『ゴッドフレイ』が狭間の地で争っていた神々を退け、それぞれ狭間の地でエルデンリング━━━狭間の地のルールを制定する装置と考えてくれ━━━を掲げ『神』と『王』になった。とはいえ彼女らが神となったときはまだ狭間の地の中央にしか領地がなく、自らが神であり狭間の地の統治者だと認めさせるために南北の領地の組織に戦争を仕掛けていった。北に住まう巨人たちに挑んだ戦『巨人戦争』、南の地リエーニエにて王を名乗る『カーリア王家』とその王が支配している『レアルカリア魔術学院』へ仕掛け最終的に和解した戦『第一次、第二次リエーニエ戦役』、リエーニエよりさらに南リムグレイブの地を支配する嵐の王とゴッドフレイの一騎打ち、さらに南、復讐の英雄とゴッドフレイとの戦い、そして西の地ケイリッドでのゴッドフレイ最後の戦い彼らの軍勢は止まることなく勝ち続けたが、その果てにゴッドフレイは狭間の地を追放された。二代目の王はリエーニエ戦役での英雄、和解の象徴としてカーリア王家に婿に入ったラダゴン。━━━ちなみにマリカとラダゴンは私の両親だ━━━その後王都に古龍が襲来したりしたがあまり重要でないので省略する。その後マリカとゴッドフレイの子供マリカの寵愛を受けたゴッドウィンの暗殺。これがトリガーとなったのかマリカはエルデンリングを砕いてしまった。伴侶たるラダゴンはそれを修復しようとしたが失敗しマリカはその罪として大いなる意志にとらわれてしまった。その後大いなる意志はマリカとゴッドフレイの子、カーリア王家とラダゴンの子、マリカとラダゴンの子にエルデンリングのかけら、『大ルーン』を集め、王ないしは神となる使命を託した。彼らはデミゴッド(半神)と呼ばれデミゴッドたちは大ルーンをめぐって破砕戦争を起こした。━━━私のこのヘイローも私が手に入れた大ルーンと酷似している。大ルーンそのものかもしれないな。だから私にはヘイローの加護がなかったのかもしれない━━━しかし破砕戦争に勝者はなく、大いなる意志は私たちを見捨て、すでに見捨てられたゴッドフレイの勢力『褪せ人』たちにエルデンリングを修復し王となる使命を託した。私はその一環で褪せ人に殺され、気が付いたらここにいたのだ。」

「うへ~私から聞いておいて申し訳ないけど、話が壮絶すぎて全くわかんなかったよ~。わかったことといえばマレニアちゃんがお姫様ってことくらいかな~」

「...すまない。説明が下手で」

 

 マレニアちゃんは間違いなくそういう時期だ。

 この時期はかなりデリケートなので下手に刺激すると怒られちゃうから、触れるのはやめておこう。

 ...しかし妄想の設定にしてはかなり詳しく描かれている。

 もしかしたらマレニアちゃんはほんとにファンタジーの世界から来たのかもしれない...いやありえないか。

 

「さて、いろいろ話しているうちについたよ、ようこそ私たちの学校。アビドス高校へ!!!」

*1
複雑なのはギーザの車輪くらいかな?




 今回の話はマレニアの体の詳細な設定と狭間の地についてです。
 ホシノはマレニアが中二病なだけだと思って聞いていますが実際はノンフィクション。
 ホシノがマレニアの話が本当のことだと気づくのはいつになるんでしょうねぇ。
 今回の狭間の地の歴史についてがかなり長くなってしまい(1050文字)つまらなかったと思います。
 ですが次話から面白くできるよう努力しますので許してください。
 感想、評価、誤字報告などお願いします。
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