「さて、Animalia君達の話が終わった所で私からも少し良いだろうか?」
「何かな?おじいちゃん」
ペンシルゴンが全員を代表してキョージュにそう応える。すると、キョージュは俺達に見えるようにあるウィンドウを展開した。
「これって…」
「さっきの話に出てた」
「ユニークモンスターの情報?」
そう、俺達の前に出されたのは
「あぁ、これは今まで我々ライブラリが集めたユニークモンスターの情報だ。先程も言ったかユニークモンスターに関してはネットに転がっている情報、考察と大差がない。しかし、私はこの状況をチャンスと見ている」
キョージュは俺達全員の顔を見回すと不敵な笑みを浮かべてそう言う。俺やサンラク、カッツォ、サイガ-100、サイガ-0、Animaliaは言葉の意味がわからず首を傾げるが俺は隣に座るペンシルゴンが薄く笑ったのが見えた。
「どう言う意味かな?」
薄く笑いながらキョージュに続きを促すペンシルゴン。その表情の変化にサンラクやカッツォ、サイガ-100が気づいたのか表情が変わった。
「我々は情報屋だ。情報を集め発信しそれを元に新たな情報を集める。それはこのシャングリラ・フロンティアの世界の解明の為であり私の……私達の願望だ。しかし、この世界を解明する上で重要になる
「「「「「「!!」」」」」」
キョージュの申し出にペンシルゴン以外の全員が目を見開いた。そして、ペンシルゴンはキョージュのセリフにいい笑顔を浮かべる。
(わっるい顔してんなぁ)
隣にいるからなのかそれがわかってしまった俺は心の中で今度はキョージュに合掌した。
「フッフッフ………ユニークモンスターの事を知りたい…そんな貴方に朗報です…」
ペンシルゴンは椅子から立ち上がりキョージュの元まで歩み寄るとそう言ってウィンドウを操作しだした。そして、その手に1冊の本を具現化すると
「じゃじゃーん!!世界の真理書《墓守編》!!」
わざとらしいセリフと共に真理書を掲げた。
「「「!!!!」」」
「な、ななななななっ!?」
ペンシルゴンのセリフにサイガ-100、サイガ-0、Animaliaは目を見開きキョージュは言葉にならない声を上げる。
「中にはウェザエモンに関する貴重な情報が盛りだくさん!これを読むだけでウェザエモンの全てが丸わかり!!」
ペンシルゴンはそんなキョージュに本を開いたり閉じたりしながらTVショッピングの大手社長の様に語り出す。
「本来なら絶対に手離したくない超極
誠意=金の図式がありありと解るそのセリフと表情に俺、サンラク、カッツォの3人はジト目を向ける。
世界の真理書《墓守編》はウェザエモン討伐報酬として
「か、買った!!金なら幾らでも出す!!」
ペンシルゴンの口車に乗せられて早速値段交渉に入っているキョージュだが冷静になれればあの
「なぁ、その「ユウヒく〜んお口チャックだよ〜」
これからを考えて「俺も持ってるぞ」と言いかけた俺だが
「やばい、朱璃さんと同じ笑顔だわ」
「「どんまい」」
ペンシルゴンのセリフにそう呟いた俺にサンラクとカッツォがそっとそう言ってくれた。違う場合なら反論する所だが流石にその状況では受け入れるしか出来なかった。
「はい!交渉成立〜!」
そんなこんなしている内にペンシルゴンの明るい声が聞こえ俺達は視線を向けた。視線の先では苦虫を噛み潰したような表情のキョージュと裏表の無い笑顔を見せるペンシルゴンがおり
あぁ、ボッタクられたんだな
と一目で解った。
「幾らでも売ったんだよ?」
「2億5千マーニ」
キョージュに真理書を渡して戻ってきたペンシルゴンにそう訪ねると彼女はVサインをしてそう言ってきた。
「「「えげつねぇ……」」」
超大金での取り引きに俺達は声を揃えてそういいドン引きした。
「…………キョージュさんの提案を引き継ぐ形になるが私からも言わせてもらってもいいだろうか?」
そして、そんな空気を変える様にサイガ-100が手を挙げてそう言った。
「私達は情報に飢えている。キョージュさんが言ったように君達
『切実な願い』と言うやつだろう。真理書を夢中なって呼んでいるキョージュに変わってそう言ったサイガ -100の目は真っ直ぐで気持ちのいいモノだった。
「まぁ、ちゃんとしてくれるなら別に良いぜ」
「俺も」
彼女が欲している情報を現状1番多く持っている俺もサンラクが代表してそう応える。サイガ-100は俺達に「ありがとう」と言うとふっと息を吐いた。
「私からもいいかな?」
すると、今度はペンシルゴンが手を挙げて話し出した。頷きそれに答えると彼女は立ち上がった。
「三者三様に求めるモノがあってその全てにウチが絡んでくる。ウチから皆への要望も色々ある。…………だから私達で『クラン連盟』を組まない?」
「「「「!!」」」」
ペンシルゴンの発言にサイガ-100、サイガ-0、Animalia、キョージュが反応した。
(スゲェ真理書に夢中になってたのに反応した)
真理書を読みふけっていたキョージュまでもが反応した『クラン連盟』という言葉。初めて日が浅い俺達には詳しく分からないがニュアンス的に何を言っているかは理解できる。
「私は構わないよ。初めから提案しようと思っていたからね」
「私も…ユウヒさんとサンラクさんからの返事を貰えるなら」
置いてきぼりな感じがするがキョージュとAnimaliaはペンシルゴンのセリフにそう応える。ペンシルゴンは最後となったサイガ-100に視線を向けると彼女は不敵な笑みを浮かべながら
「良いだろう。『連盟の誓い』を結ぼう」
そう応えた。
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「あーやっと終わったぁぁ」
クラン連盟を結び終了した
「何言ってやがるっ、お前何もしてねぇだろうが」
「君達を捕まえるだけでも一苦労なんだよ!」
ひと仕事終えた感を出すカッツォにサンラクがそう言ったがカッツォは俺達を交互に指さしてそう言ってきた。
「「はぁ?」」
「サンラクくんはネットで『ツチノコ』って言われてるしユウヒくんは『チーター』って呼ばれてるんだよ」
カッツォのセリフの意味か解らず声を漏らした俺達にペンシルゴンが「知ってた?」と言いつつそう言う。
「なんだその変なあだ名はっ」
「そうだ、足が早いのは認めるがそこまで早くねぇよ。チーターがどんだけ早く走れると思ってんだ」
「論点そこじゃねぇよ」
知らないウチにつけられてしまったあだ名に俺達はそう文句を言うがそんな俺達にカッツォが大きく溜息を吐いた。
「どうしたカッツォ?」
おかしな態度を見せたカッツォにサンラクがそう言うとカッツォは真面目な表情と声で俺達に話しかけた。
「さっきの話し合いだけど2人して情報を開示しすぎだよ。特に
「あぁ、それはそうだろうな」
「どう言う意味だ?」
カッツォのセリフに何が言いたいのか理解出来た俺はそう呟いたがサンラクはいまいちピンと来なかったらしい。
そんなサンラクにカッツォは再び溜息を吐くと「いい?」と言って話を続けた。
「このVR全盛の時代相手の動きが解るって言うのは値千金なんだ。ディスプレイを眺める時代と違って自分が敵戦うワケだからね。相手の動きが解れば対策が取れる。格ゲーやってんだからサンラクもその重要性は理解できるはずでしょ?それに、ユウヒはゲームだけじゃなくてリアルでも格闘技やってんだからさ」
「あ〜なるほどね…」
「確かに
カッツォのセリフに納得したサンラクは頬掻きペンシルゴンは肩を竦めてそう言う。
「サンラク以上に事の重要性を理解してるユウヒまで情報を教えちゃってさ…ユニークに絡みまくってるからってたるんでるよ」
カッツォはそう言って俺を指さす。私怨入ってるだろと言いたいが言いたい気持ちは解るので言葉にはしなかった。
しかし
「まぁ、確かにカッツォの言い分は最もだ。でも、それを知ったからって倒せる相手じゃねぇんだよ」
俺はジト目を向けてくるカッツォにそう応えた。
「どう言う事?」
言い返されると思ってなかったのか俺のセリフにカッツォはムッとした表情でそう言う。
「リュカオーンとウェザエモン…2体の
「……………ハッキリ言うね」
「追いかけられてきたからな…」
俺のセリフに何処か呆れた顔でそう言うカッツォに俺は真面目な顔でそう返した。俺の言いたい事が伝わったのかは本人しか知らない事だが伝わっていると思いたい。
「まぁ
俺とカッツォの話しを聞いていたペンシルゴンは少し張った空気を解す様にそう言うと俺の肩に手を置いて話し始めた。
「各々言いたい事はあるだろうけど私達は当初の目的を達成した。
「俺とサンラクを捕まえたのも最初からその『連盟』が目的だったってワケか…」
「うん、向こうが情報を流す以上此方も情報を流さないとダメだ。けど、そう簡単に流す訳はない。私達は私達が持つカードを最大限利用して
そして
「あの表情は魔王の笑みだな」
「ああやって全員を利用して最後に爆散するんだぜ」
「
「なるほど御家芸ってワケか」
「今此処で殺してあげよっかな♪」
「「「すいませんでした」」」
いつも通りの会話をして俺達の話し合いは終わったのだった。
100話記念の番外何が良い?
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未来の陽務家の話し(弟)
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過去の陽務家の話し(家族旅行)
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過去の陽務家の話し(兄弟喧嘩)
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R-18開拓