戦闘狂が行く理想郷   作:烏鷺

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仙台での呪術廻戦展に行ってきました。東京で開催された時、初日に行ったのですがその時よりも更に展示されている原画の数が多くなりまた、制作秘話などが多数展示されていました。
アニメ最終回の領域展開三つ巴を見ていた事もあって最高に楽しい時間でした。

以上、投稿が遅れた理由でした。


永劫に終止符を打て・其ノ拾伍

ペンシルゴンとオイカッツォが騏驎甲冑の戦うのと時を同じくして、ユウヒとサンラクはモンスターから武士となったウェザエモンと雌雄を決そうとしていた。

 

「入道雲!」

 

「「舐めんな!」」

 

左腕から迫る雲腕をウェザエモンの背後に移動する事で回避し()()1()()()()も左右へ跳ぶことで回避する。

 

「まさか、吹き出すオーラでもう1本腕を作ってくるとはな」

 

「更に隙が無くなった」

 

ペンシルゴンと別れ2人で戦い初めてから数分、ウェザエモンは断風、雷鐘、大時化、入道雲の全てがユウヒとサンラクに通じないと見ると全身から吹き出すオーラで三本目の腕を作り出した。

 

お陰で今まで安地だった場所も安地ではなくなり、より多くの回避行動と防御を余儀なくされていた。

 

(つーか、腕を作りつつオーラ吹き出し続けてるけど大丈夫なのか?このフェイズの序盤ヘロヘロだっただろうが、どっからエネルギーが湧いてでやがった?)

 

より高難易度と化したウェザエモンに悪態をつきつつも武器を構える。迫る断風を躱し派生の連続攻撃を躱し、弾き、第3の腕を躱しそして、接近して殴る。

 

此処までの情報と戦況で唯一の救いなのは、身体全体にヒビが入っているのとそのヒビば入った部分が弱点部位になっている事。

 

お陰でユウヒ、サンラク共に武器の変形ゲージと合体ゲージが蓄積され易い状況にある。

 

「来たぜ…!」

 

そして、幾度の攻防の末にサンラクの準備が整った。

 

「クライマックスブースト、餓狼の闘志(ハンガー・ウルフ)…!!」

 

オーラがサンラクの全身を包みサンラクが強化された事を告げる。

 

「行くぞ!!」

 

先程までとは打って変わったスピードでウェザエモンに接近するサンラク。

 

「断…風!!」

 

ウェザエモンもサンラクを仕留める為に太刀を振るうが斬撃は空を切りサンラクはどんどん近づいて行く。

 

(間合いまで後2m!)

 

間合いに入ったと同時にウェザエモンにダメージを入れる為サンラクは兎月を構えるが第3の腕がサンラクを向いている。

 

しかし

 

「此方だ!」

 

背後から攻撃を仕掛けるユウヒがサンラクへの追撃を許さない。第3の腕のヘイトがユウヒへと向かいその隙を突いてサンラクはウェザエモンに斬りかかる。

 

ヒビへの攻撃はクリティカルとなりダメージと合体ゲージを蓄積していく。

 

ダメージを負ったウェザエモンはユウヒとサンラクから距離を取り太刀を腰を据えて構えを取った。

 

((断風!!))

 

構えから次の技を予想した2人は同時に走り出す。全力で走れば回避からカウンターを叩き込める距離、行かない理由がなかった。

 

しかし

 

「よもや…と、おも、思ったが…ア、アリ…ス、ジ……ジュリウス…」

 

ウェザエモンは構えを解くとユウヒとサンラクを見て唐突にそう言葉を発した。

 

「なんだ?ジュリウス??」

 

「は?アリス??」

 

唐突過ぎる事態に足を止め頭に「?」を浮かべるユウヒとサンラク。しかし、ウェザエモンはそんな2人を気にすることなく話し続けた。

 

「ア…リス、ジュリ、ウ…ス。認証キー、断片……ふた、2人、は……紡が……れた……か」

 

「何を言ってるんだ?」

 

「わかんねぇがスキルの詠唱じゃない」

 

「悠久は、果てな……く……我が身、朽ち…果…て彼ら…の…行く、末、見ざれど……」

 

明らかに今までとは違う様子を見せるウェザエモン。その視線はユウヒの腕とサンラクの胸元を見ているのだが、2人はそれに気づかない。

 

「……確かに、フ、"フロンティア"は、為され、成さ…れた…」

 

「おいおい、もしかしてこのセリフは……」

 

「もしかしなくともだろ。間違いねぇよ……!」

 

ウェザエモンのセリフ。意味は理解出来ないが2人はある事を理解出来た。

 

((このセリフの内容は『シャングリラ・フロンティア』の根幹に関わる!!))

 

そして、そう理解した上で心の中で悪態をつく。

 

(巫山戯んな、こちとらお前の攻略に全神経使ってるんだぞ。今更、考察なんてする余裕あるかよ)

 

(アリスにジュリウスは人名っぽいが…聞いた事のない名前だ。此処に来て集中力切れる事すんなよな。戦いに集中出来ねぇじゃねぇか)

 

「行くぞ…『二号計画(セカンド・プラン)』の申し子達よ」

 

心の中でついた悪態、しかし、そんな事は露知らずとウェザエモンは太刀を構えた。

 

「「!!」」

 

そして、それに応えユウヒとサンラクも兎月【満月】と兎月【上弦】、【下弦】を構える。

 

「我が、誓いを……踏み躙る…であれ、ば…我が『晴天大征(せいてんたいせい)』にて、潰えよ」

 

そして、その言葉と共に

 

「断風!!」

 

再び火蓋が斬られた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

最凶(さいきょう)

 

今のウェザエモンを現す上で1番適切な言葉を選ぶとしたらこの言葉が適切だろう。

 

そう断言出来るほどに今のウェザエモンは凶悪だった。

 

一体何が『凶悪』なのか

 

それは

 

「天晴」

 

「クソッ!」

 

この『天晴』という技であった。

 

足を固められ動けなくなったサンラクが意図も容易く両断される。パリィや回避等関係ない。問答無用の両断。

 

ユウヒもサンラクもそれぞれ1回は両断され、ユウヒは武人の弓篭手【改二】をサンラクに至っては命潮の腰帯は破壊され戦角兜【四甲】は半壊させられてしまった。

 

「間に合え!」

 

袈裟斬りにされ胴体が滑り落ちるサンラクにユウヒは再誕の涙珠を投げる。ウェザエモンの横を通り抜けた涙珠はサンラクに当たり死した身体を復活させる。

 

「助かった!!」

 

復帰したサンラクは兎月を構えて後退しウェザエモンの出方を見る。ユウヒもウェザエモンの天晴を警戒し武器を構えて様子を伺っていた。

 

しかし

 

「火砕龍!」

 

ウェザエモンは一瞬で太刀を地面に突き刺すと地面から炎の龍を出現させた。

龍が地面からせり出した瞬間にユウヒとサンラクは走り出しその攻撃を避けていく。

 

「灰吹雪」

 

そして、炎の龍が2人を仕留められないと見るとウェザエモンは太刀の鋒を天に掲げ火砕龍から黒い雲を作り出した。黒い雲が出たのはユウとサンラクの真ん中。

 

次の瞬間、2人は左右に走り出しその場から逃げ出した。

 

ウェザエモンが火砕龍から生み出した黒雲はユウヒとサンラクがいた場所を巻き込む上空からの攻撃を発生させ2人はギリギリでその射程から外れることが出来た。

 

しかし

 

「雷鐘!」

 

ギリギリで灰吹雪の射程から出た2人に落雷が落ちる。5秒間の落雷を2人は全力疾走で回避するがスタミナがみるみる減っていく。

 

「断風!!」

 

そして、居合の構えから横一文字に一閃。

 

ユウヒとサンラクを一撃で斬る為に放たれた斬撃を2人は上に跳ぶ事で回避する。

 

「大時化」

 

だが、ウェザエモンは上に跳び回避が困難になった2人を見逃す事なく追撃する。

 

(速い!目算で5mの距離を一瞬で!!)

 

目の前に一瞬で現れたウェザエモンにユウヒは驚愕しつつも伸びてくる腕を蹴りその反動で地面に転がり、サンラクは帝蜂双剣を咄嗟に地面に刺し足場にする事で第3の腕による攻撃を回避していた。

 

「入道雲」

 

しかし、ウェザエモンは雲腕を出現させて2人を追撃する。ユウヒは受け身立ち上がりの全力疾走でサンラクはスキル「スケートフット」を使った全力疾走でウェザエモンの背後へ走り抜ける。2人の居た場所は根こそぎ雲腕で破壊され、入道雲を避けた安心を覚える間もなく2人は第3の腕の追撃を躱した。

 

「天晴」

 

しかし、ウェザエモンは一瞬でユウヒに接近するとその足を固定しその身体を両断した。

 

「行け!!」

 

今度はユウヒがサンラクによって蘇生復帰させられる。

 

「助かった!」

 

蘇生したユウヒは兎月を構えて立ち上がると距離を取る。そして、離れた場所にいるサンラクとアイコンタクトを交わすと頷き

 

「断風!」

 

奇しくもウェザエモンの攻撃発動と同時に動き出した。

 

再び2人を一太刀で両断する為に斬撃が飛ぶ。しかし、2人は横一文字の一閃を体勢を低くすることで躱すと再び走り出した。

 

「雷鐘」

 

降り注ぐ落雷も全力疾走で回避し

 

「火砕龍」

 

続く炎の龍もユウヒは引き続きの全力疾走でサンラクは細かいステップで回避し

 

「灰吹雪」

 

上空からの攻撃も回避する事が出来た。

 

そして

 

「大時化!」

 

ウェザエモンが自身に1番近い場所にいるサンラクの元へ一瞬で移動した瞬間にユウヒは身体に雷を纏いウェザエモンへ一直線に走り出した。

 

(挟み込んだ!)

 

眼前ではウェザエモンがサンラクへと手を伸ばし自身にも第3の腕が迫ってきている。

 

だが、狙っていた構図を作り出しこの好機を逃すわけには行かないユウヒは、止まる事なく迫る第3の腕をギリギリで躱すとウェザエモンの背中に兎月【満月】を叩き込んだ。

 

「入道雲!」

 

大時化で使用していた右腕が空ぶった瞬間にウェザエモンは雲腕と第3の腕で全方位を破壊するがユウヒとサンラクはこれを後ろへ跳んで回避する。

 

そして、着地した瞬間にユウヒが、コンマ数秒遅れてサンラクがウェザエモンへ迫る

 

「天晴」

 

「「舐めるな!!」」

 

だが、足が地面に接した瞬間にウェザエモンはそう呟き左手に持った太刀を後ろから来るユウヒへ向けて下から上に投げると、持ち手を変えて俺達2人を"一太刀で斬り殺した"。

 

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