“私”は貞操逆転世界に転生してしまった!   作:訥々

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“私”は貞操逆転世界に転生してしまった!

山なし オチなし 意味なし

※『カクヨム』にも投稿しています。

 

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鈴ヶ峰京華(すずがみねきょうか)

肩まで伸びた金髪(校則は?)に、モデル級の美貌とプロポーション。

彼女は非の打ち所がない完璧美少女、俗に言う“一軍”女子である。

 

 

◆◆

 

 

貞操逆転世界とは。

男女の貞操観念を逆転させた世界──平たく言えば()()がエロいのが普通で、エ◯コンテンツでしか起こり得ないシチュエーションである。

 

 

夢見がちな思春期の女の子から、私のように30を過ぎても処◯をこじらせた行き遅れまで。

『貞操逆転世界に行けたら』···みんな一度は考えたことがあると思う。

 

 

私は何度も考えた。

オスガキに『ざぁこ♡おばさん♡』と罵倒され。

クラスの地味な男子に『ぼ、僕と付き合って下さい!』とつっかえながら告白され。

腹筋バッキバキのイケメンに『俺の女になれ』と攻め寄られる。

 

 

ブラック勤めに疲れてそんなあり得ない日常を妄想する度に、ほんの少し満たされ、正気に戻って自己嫌悪に陥る。ずっとその繰り返しだった。

 

 

だから願った。

「朝起きたら貞操逆転世界に転生してますように」と。

 

 

そして目が覚めたら、目の前にラノベでよく見かけるタイプの天使(♂)(ビッグマグナム)が現れていて。

願いを叶えてくれたのだ。

 

 

──そして私は新たな世界で生を享け、“鈴ヶ峰京華”としての人生が始まった。

 

 

◆◆

 

 

私の前世は“地味子”だった。

顔立ちはそれなりだったと思うけど、とにかく根暗全開で友達はほとんどできなかった。

男子と話すなんてとんでもない。

事務連絡の時も凄く緊張したのは苦い思い出。

 

 

そのくせ超の付くむっつり助平で、脳内はいつも真っピンク。

好きぴの顔を思い浮かべながら、有り余る煩悩を発散した回数は10や20では利かない。

そんな私の今世の目標が“処◯卒業”になるのは当然の事だった。

 

 

“卒業”···それは陰キャ地味子が叶えたくても叶えられなかった夢。

今度こそは無念を晴らしてやろうと、とにかくネットや本を見漁って調べた。

 

 

そしてたどり着いた1つの結論が“オタクに優しいギャル”だ。

どうやらこの世界ではオタクくん≒非モテであるらしい。

私にとっては童◯オタク男子とか希少性の塊だけど、この世界にはそこそこいるんだとか。

エ◯女垂涎モノだね。

 

 

◆◆

 

 

紆余曲折を経て、前世含め苦節ウン十年。

私はようやく“男友達”が出来た。

それも毎朝同じ電車で通うレベルで仲良しの!

 

 

「おはよー、◯◯くん」

「お、おはよう」

 

 

ボソッと挨拶を返してくれた彼は、髪がボサつき、制服も少しよれている。

身長は私よりも頭半個ぐらい小さいから、155cmくらいかな?

 

 

「だ、大丈夫?女性専用車両に行ったほうが···」

「ううん、平気だよ」

 

 

確かに列車内は凄く混み合っているけど、女ばかりのむさ苦しい場所に行くよりはマシ。

むしろ◯◯くんに自然と密着できるから好都合。

 

 

「き、京華さん···」

「んー、どしたの?♡」

 

 

当ててんのよ(ドヤ)

胸の押し付けは前世だったらソッコー痴女(痴漢)認定されるけど、この世界ではそんな事ない。

むしろ一部の人には喜ばれるらしい。

なんと素晴らしき世界なのか。

···そんな事をぼけっと考えながらつり革に捕まっていると、誰かからお尻を触られていることに気がついた。

嘘でしょ、痴漢って本当に存在するの!?

 

 

「ッ!?♡」

 

 

手つきは想像よりもずっと優しかった。

ガッツリ鷲掴みにされるかと思ってたけど、ふわり、ふわりと私に触れている。

ちらりと後ろに目をやると、犯人は30歳ほどの男性だった。

スーツを着ているし、出勤途中なのかな。

というか出勤前に大胆すぎない?

 

 

···余りにも刺激的すぎて、私もビクンビクンしてしまう。

どうせ痴漢されるなら、半裸で腹筋バキバキなイケメンの方がいいなって思ってたけど、これはこれで“アリ”···ッ!!

 

 

 

 

「······やめろよ」

「···?」

 

 

目を閉じて堪能していると、◯◯くんの声が小さく、だけどはっきりと響いた。

そして──

 

 

「この人痴漢です!」

 

 

◯◯くんが犯人さんの手首を強く掴んで、私の尻から離していく。

気の毒な犯人さんは目に見えて動揺し、満員電車がにわかに騒がしくなる。

 

 

数分後に列車が止まり、そのまた数分後には犯人さんが駅員さんたちに連行されていってしまった。

ああ、もう少しあの感触を味わっていたかったんだけど···仕方ないか。

 

 

「◯◯くん、ありがとう。···力、強いんだね」

「う、うん。俺、じいちゃん家が空手の道場だからさ···」

 

 

なん···だと···

 

 

そんな、Y◯uT◯beでよく流れてくる漫画動画みたいな展開って実在したの!?

か、かっこいい···しゅきぃ···♡

 

 

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痴漢ダメ、絶対。

 

書いてて作者の脳がこんなにバグったのは、東◯葵女体化モノを書いた時以来です。

需要があればもう1話くらい書くかもしれませんが、連載は多分無理ですね。

というわけで対戦ありがとうございました。

 

 

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