Cyberpunk 2025   作:ソッキー

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今回はLee視点のお話です!ぜひ読んでね!
(一話と同じ展開な所あるので許してください)

ちなみにここで出てくる通貨はユーロドル(エディとも言う)といって大体1€$が200円ぐらいだよ。


第二話「回生」

 テンテーンテンテーン(着信音) ピロッン

 

 フィクサー「やぁほたぴくん、また依頼を頼みにきた。出来るかい?」

 L 「あぁ、構わないとりあえず説明してくれ」

 

 俺の名前はLee。今は偽名で「ほたぴ」として活動している。可愛らしい名前だって?仕方あるまい。あの企業らから脱走して追われてる身だからな。

 

 今から22年前 2003年。ジャパンタウンで韓国人の父と日本人の母の間に産まれた。はじめは普通の子供として成長したが突然カン・タオの職員が

 「今からそのガキは貸してもらうぞ」

 

 意味のわからないまま俺はカン・タオに連れてかれた。親からは少年キャンプへ行くと伝わってたらしいが実際は違う。自分と同じ年齢の子供達を集めて殺戮兵士もしくは最強護衛を育てるためにだった。

 その日から毎日きついトレーニング、射撃訓練、剣術、武術と…とにかく死にかけの毎日だ。これのせいで何人も仲間が死んでいく。でもこれらさえ耐えれば家に帰れる!……

 

 カン・タオ職員A「あいつ剣術の才能がズバ抜けているな」

 カン・タオ職員B「他の奴らよりも成績がトップだ。よしこいつは特殊訓練を設けよう」

 

 カン・タオ職員「おい!TP-55!こっちに来い!」

 L「……わかりました。(なんだ?急に呼びつけるなんて。悪い事でもしたか?)」

 カン・タオ職員「今日からここで訓練しろ」

 

 広々とした場所。見た感じは完全に日本の剣道場みたいだ。

 

 ?「君がTP-55だね?」

  「私はワン・チェンだ。よろしくね。」

 

 彼が俺の先生って事か。楽しみだぜ。

 

 

 

 それから3年、2019年。剣術の腕は先生を上回り誰にも負けないと確信していた。いや?それは考えすぎか。

 

 職員「まさか3年でここまで成長するとはな。こいつは殺戮兵士…いや兵器として活用出来るな。」

 

 この会話を聞いて俺は確信した。ここから逃げ出す事を。

 脱走は簡単だった。その後は家に帰った。家族は酷く心配してくれたが心配をしている暇はない。自分は狙われているから遠くに逃げてくれと伝え荷物を持って家を去った。その後家族はナイトシティから離れたと連絡をもらい少し安心した。次は自分の事を考えないとな。

 

 その後数年間フリーの傭兵として生活しているうちに

 

 アラサカ社員「君の剣術は素晴らしい。うちの傭兵として働かないか?」

 

 まさかアラサカからお声を貰えるとはな。

 

 L「報酬は?」

 アラサカ社員「依頼がうまくいけばたっぷり出すさ。これは前金だ」

 L「2..2万エディ!?」

 アラサカ社員「1週間後会社に来なさい。君の好みの装備を渡そう」

 

 この日からアラサカの傭兵となり数々の依頼をこなしてきた。報酬は高いし、要望を伝えれば装備も整えてくれる。特に刀だ。作りが素晴らしい。

 さて次の依頼はネットランナーとの行動だ。こいつは…ソッキーって奴か。

 

 ソ「よぉ。Leeと言ったか?」

 

 こいつがソッキーってやつか。見た目は完全にコーポだが…本当にネットランナーなのか?信用出来ないなぁ。

 

 その後。

 メールでの会話で

 

 L「なぁなぁ、仕事終わり飲みに行こうぜ。実はジャパンタウンにあまり知られていないバーがあるんだ。そこの酒は美味いぞ〜;P」

 ソ「まじで!?行く行くXD」

 

 めちゃくちゃ仲良くなった。思った以上に意気投合してよく飲みに行くほどになった。そしてそこで俺はアラサカを辞めることを伝えた。本人も同じだったから企業戦争を利用して脱走する事を計画した。結果は成功した。しかしソッキーは爆発に巻き込まれて負傷した。幸い右腕が吹っ飛んだだけで済んだが相当辛いはずなのに本人は無くなった時はショックだったが今はフツーに気にしてなかったな。まぁこんな世の中手足が吹っ飛んでも何もおかしくないからな。

 

 その後荷物を持ってホテルに泊まった。新しく住む所が決まるまではここにいる事にしている。たが長くは留まならなかった。

 

 ソ「おいおいマジかよこりゃ大変だ!?」

 L「どうしたんだよ。急に」

 

 正直覚悟していた。また企業に狙われるとはな。しかも賞金付きかよ。カン・タオでも無かったぞ。流石世界有数のトップ企業だな。

 

 ソ「これを見ろ俺らの賞金額だ」

 

 俺が1500€$でソッキーが1200€$か。とんでもない額を出してきたなそれだけ探すのに本気ってわかった。

 これを機に俺らは別々の行動をして生活するようにした。お互い一緒にいたら捕まって脱走した事が無駄になるからな。

 

 

 あれから2年。今はまたフリーの傭兵として生活している。アラサカ時代との報酬と比べたら少し減っている方だが安定した生活が出来ているから問題はない。前はジャパンタウンのアパートで暮らしていたが今はアロヨにあるメガビルディングで生活している。こっちの方が無法者が多いし見つかりにくいだろう。サイバーウェアもだいぶアップグレードしたしゴリラアームもよりパワーアップした。さてそろそろフィクサーからの依頼をしなければな。

 

 フィクサー「いいか?説明する。このタイガークロウズの派生ギャング”ホトトギス”が縄張りとしている店に、あるデータチップが保管されてある。そいつを強奪してきてくれ。狙い目は夜だ。昼より若干警備は甘い。報酬は前の1.5倍出そう。」

 L 「了解した。」

 フィクサー「座標はここだ。せいぜい良い結果を待っている」

 

 ピュルン(コール終了)

 

 L 「ここってあれじゃねぇか。アラサカの傭兵時代によく行ってたフード店じゃんか。ここの構造はよく覚えているから楽勝だな。」

 

 

 P.M. 0:30

 

 L 「さて時間だな。一度昼にも観察で行ってみたが確かに夜は警備が甘いな。しかもこの時間になれば警備が交代する。その隙に侵入すればお目当てのブツが取れる。」

 

 ホトトギスA「おいそろそろ交代の時間じゃないか?」

 ホトトギスB「もうそんな時間か。朝から警備しているから時間の感覚が鈍ってくるぜ。」

 

 ホトトギスL「おい交代だ。」

 ホトトギスA「あれ?お前だけか?もう1人はどうしたんだ?」

 ホトトギスL「まだ寝てる。何度も起こしたのだが起きなくてな。本当に困った野郎だ。」

 ホトトギスB「おい。あいつは寝坊なんてしない奴だ。」

 ホトトギスL「たまにはそういう事もあるだろ。」

 ホトトギスB「……まぁ確かに。じゃあさっさと交代してくれ。俺はもう寝たいんだ。」

 ホトトギスA「ほらキーだ。」

 ホトトギスL「これはどうも。行ったついでにあいつ起こしてくれよ。」

 ホトトギスA「了解だ。次の交代までよろしくな」

 

 ホトトギスAとBがカメラに映らない所までしっかりと見た。彼らには申し訳ないが行ってもらうには困るからな。

 

 バンッ! バンッ!

 

 L「ふぅ……変装はバレなかったが流石にあの嘘に騙せるとは思わなかったな。」

 

 実際この時間帯に交代するホトトギスCとDは変装の為に始末した。幸いあの部屋にこいつらしかいなかったからまだ良かった方だ。

 

 L「さてキーも貰えたし、早速入るか。」

 

 ウィーン(ドアが開く音)

 

 L「なるほど、厨房を再利用して改装したのか。すげぇな。」

 

 中は厨房とはかけ離れた構造だ。まるで大都市にある金庫の中みたいだ。ここまで厳重に保管するってどんだけヤバいブツなんだ。でも警備だけはゆるゆるだな、そこだけ経費をケチる事はないだろ。

 

 L「流石に二重構造だよなぁ。パスキーがいるのか。こういう時にソッキーがいればいいのに。」

 

 テンテーンテンテーン(着信音) ピロッン

 

 フィクサー「すまないほたぴくん、君にこのデータを渡すのを忘れていた。その金庫のパスキーだ。」

 L「どうやってそのキーを入手したんだ?」

 フィクサー「前に君が拉致したタイガークロウズの奴がいたろ?そいつがそこのパスキーを知っていたみたいでね。もし間違っていたら連絡してくれ。あの野郎からまた聞く。」

 

 ピュルン(コール終了)

 

 本当にこのキーが合っているのだろうか。

 

 ピコピコ(キー入力)

 

 ブブーッ

 

 L「ふざけるんじゃねぇぞ間違ってんじゃねぇか。フィクサーに連絡するか?いや時間の無駄だ。こういう時のゴリラアームだよな。」

 

 ギギッードカドカドカー!!(金庫を無理矢理開ける音)

 

 思ったより簡単に開けれた。こいつが例のチップか。何が入っているのやら、少し気になるがさっさと持って帰らないとな。

 

 ?「誰だ貴様!」

 L「!?」

 ホトトギスE「侵入者だ!例のチップを盗まれた!捕まえろ!」

 

 おいおいマジかよ。まぁでも流石にバレるよな。AとBの後片付けしてなかったし。まぁでもいいさ、最近刀の使い方が鈍ってきたからな。久々にやるか。

 

 やはり少し鈍っていたが全員やった。数は25人くらいだったか?さて増援が来る前に逃げるか。しっかしホトトギスはいいバイク乗ってんなぁ。一台貰っていくか。

 

 ブーン(走り去る)

 

 L 「しかし良いなこのバイク。ガソリンタイプなんて珍しい骨董品だよなぁ。こいつを売ればもっと金が入るな。」

 

 テンテーンテンテーン(着信音) ピロッン

 

 フィクサー「例のチップは回収出来たようだね。しかし…敵に見つかって争ってたみたいだな。」

 L 「おいおいそれで報酬減らすのか?話が違うじゃないか。」

 フィクサー「ハハハwww冗談さ。伝えた通りの額を渡すよ。ここの座標へ向かってくれ、そこでチップと報酬と交換だ。待っているぞ」

 

 ピュルン(コール終了)

 

 

 

 

 L 「ほら例のチップだ。」

 フィクサー「おぉ、状態が素晴らしいな。戦闘したにしてはな。ほら約束の報酬だ、受け取れ。」

 L 「確かにいただいた。」

 フィクサー「あとこれはおまけだ。」

 L 「なんだこれ?鬼のマスクか?なんでこんな物を…」

 フィクサー「そろそろお前の事が噂になってきた。顔をあまり晒すものでないからな。それで顔を隠して活動してくれ。君の働きは素晴らしいし、私は君を信頼している。また次の依頼を頼む時も良い結果を待っているぞ。adiós!」

 

 このマスク本当に必要なのか?けれどホトトギスの1人が俺の事を知っていた。確かに素顔がわかるよりかは、だいぶマシかな。

 

 

 L 「ハァー……今日も疲れたよ…」

 

 いろんな奴の溜まり場、アロヨにあるメガビルディング。見た感じはバカでかい団地。1階には商業施設、2階以降は居住スペース、所々はバーやジョイトイなど個人運営の店もある。部屋は量産型で一人暮らしでも家族暮らしでも十分良い感じさ。部屋からの眺めは悪くない。朝日が昇り建物を照らしていく。その眺めを見て吸う一服は最高だ。

 

 L 「一眠りしたらいつものバーへ行くか…」

 

 

 ここはアロヨに引っ越した時から行ってるバー。ここでは珍しい日本酒を提供してくれるからありがたい。

 

 店主「ここはアラサカ社員も来る所だからよく下ろして貰っているんだ!」

 

 彼は10年前にアラサカ地区の日本料理店で働いたヨシダさん。酒の扱いがピカイチらしくどれを頼んでも上等の良い酒が出てくる。しかも本来の価値よりも安く売ってくれるからなお良い。

 

 L 「ヨシダさん本来6000エディする物を100エディで売るか?赤字にもならないのか?」

 ヨ「大丈夫さ!アラサカ社員から本来の倍以上の金を貰ってるから案外平気なんだよワーハッハッハー!!」

 L 「それってバレたらまずくないか?ほら他の客とか見られてさ」

 ヨ「大丈夫 この店他の所より早めに閉めるだろ?その後にアラサカ社員の貸切時間を設けているからバレないんだよぉ。あとあんたみたいな若造に美味い酒を飲ましてやりたいからこの商売でやっているってわけよ〜」

 ?「確かにここの酒は美味い」

 ヨ「そうだろう!マルティネス!」

 

 彼の名は「エドワード・マルティネス」ここの常連らしい。

 

 L 「そういえばマルティネスさん、あんたどんな仕事をしてるんだい?」

 エ「俺かい?救急隊の仕事さ、けどトラウマチームみたいな奴じゃなくてNCPD見たいな奴らさ。よくギャング同士で争った死体を回収したりしてるのさ。昨日はジャパンタウンの店で争った形跡があってそりゃもう酷かったさ、全員切りつけられた奴ばっかだったからな〜」

 L「へ、ヘェ〜そうなんだ…(絶対俺だ…)」

 エ「にいちゃんは、何やってるんだい?」

 L「俺はバイトを転々としてるだけさ。」

 エ「はぇ〜でも今のうちにいろいろ経験しときな!」

 L「りょ。了解です〜アハハ…」

 エ「さて!そろそろ帰るとするか!」

 ヨ「マルティネスさんそんじゃ200エディね」

 エ「よしきた!……あれ?現金が無い…」

 ヨ「困るよマルティネスさん金なしじゃ…NCPDに突き出すよ。」

 エ「いや!ここに来る前は金があったんだ!給料が出たしパーっと飲みに……あ!あのピンク髪のガキに取られたかぁ!?」

 L 「まぁまぁ。ここは俺が払います。」

 エ「えぇ?!マジで?にいちゃん気がきくねぇ!そんじゃまた来るぜ〜。」

  「あのガキ絶対捕まえて金を返してもらうぜ(小声)」

 ヨ「いやぁすまないねぇほたぴさん。マルティネスさんの分を…」

 L 「いえいえお気になさらず。手持ちがあったので…」

  「最近盗人の被害があるのですか?」

 ヨ「そうなんだよ。しかもみんな揃って”ピンク髪の人“だってさ……って?!アイツじゃないか!?」

 

 ピンクの髪で頭にツノのような物があり、見た目は高校生くらいか?とりあえず事情を聞く為に捕まえるか。

 

 L 「ヨシダさん!お酒美味しかったです!これ支払いです!」

 ヨ「ま…毎度ぉ…」

 

 L 「おい!そこの君!」

 ?「!?」ススッ!(逃げた)

 L 「あっ!おい!待て!!!」

 

 到達に始まった鬼ごっこ。逃げられたらそこで終わり。マルティネスさんのお金は戻って来ない。だからこそのサンデヴィスタン。

 

 

 ヴィシィン!(起動音)

 

 周りの環境は全て写真のように止まっている。だからこその先周り!

 

 L 「おい!止まってくれ!」

 ?「!…クソ……」スタッタッ(路地裏へ逃げる)

 L 「(あそこは確か行き止まりだから…チャンスだ!)」

 

 そこへ入ったのは行き止まり。勝利の目前だったが。

 

 L 「ハァ…ハァ…追いついたぞ…来な。さぁマルティネスさんの所…に………」

 

 あの子が振り向いた瞬間、目とツノの様な物が光っていた。あれはハックの一種だ。気づいた時は遅かった。全身の力が抜けて倒れ込んでしまった。

 

 L「これ…は……EMPか……」

 ?「そう、正解。俺のハックは1人にしか有効じゃないけどそれでも十分。こういう時に1番使えるからね。」

 L「この手口……どこかで見覚えがあるぞ……」

 ?「あっそう、でもどうせ忘れるから。どうせ忘れるなら名前も言ったほうがいいね。俺は”月乃しょこ“それじゃ、沢山のエディは貰っていくね〜」

 L 「そうかしょこって言うのか。確かにこのEMPは使えるが……中には耐性が持ってる奴がいるって覚えたほうがいいぞ。」

 しょ「え?」

 

 ヴィシィン!(起動音)

 

 しょ「!?」

 

 

 L 「よし。捕まえたぞ。」

 しょ「クソッ…捕まったか……」

 

 正直危なかった。前ソッキーにハックに対する耐性インプラントをダウンロードしてもらったから助かったが、確かにしょこのEMPは1人分にしてはデカい。マジで耐性の無い奴だったら気絶してるぞ。

 

 L「それじゃ、そのお金はマルティネスさんに返しに行こう」

 しょ「……チェッ」

 

 その後マルティネスさんにお金を返してしょこを家に送るつもりだったが…

 

 L 「えぇ?帰る家がないって?」

 しょ「うん、だから宿に泊まるための金が必要だったの。」

 L 「親御さんは?心配してるだろ?」

 しょ「……正直あんな家帰りたくない。だから家出したの。」

 

 事情を聞いてみると元は捨て子らしく今の里親に拾われたそうなんだが、毎日の虐待に耐えられなくなり家を飛び出したらしい。一応高校にも行ってたらしいが…あまり馴染めなかったそう。

 

 しょ「だから高校に行く時間にも抜け出してベテルギウスの所で遊びに行ってハックについていろいろ教わったんだ。彼は凄腕のネットランナーなんだ!」

 L 「へぇ〜そりゃ凄いや。」

 しょ「だからお願い!あんたのその戦闘スキル教えて!それがあれば捕まらないし、逃げるのも簡単!戦う事だって」

 L 「おいおい。これはあまり…」

 しょ「じゃあさ!組も!チームとして!」

 L 「えぇ…まぁ…無一文らしいし……良かろう!ただし最初は軽い仕事で連れて行くが段々とキツい依頼も受け付けて殺し合いもある。それでも覚悟はあるか?」

 しょ「……わかった。だから…!」

 L 「よし。今日は俺の家に来い。仕事は明日からだ。」

 

続く…




第二話も読んでいただき感謝です!また次の投稿もお楽しみに!!
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