彼ノ綴ル物語   作:えすあーる

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はいお久しぶりです。遅れてしまい申し訳ありません。ストーリーは粗方考えているんですが執筆する時間がほとんどありませんでした。決して新艦堀りが終わってないとかじゃないですよ?まだ250周目位で出てないんですケド(ただの言い訳です)。


未知との遭遇

~先の戦闘から少したった頃、海上にて~

 

 

川内「響、どう?反応はある?」

 

響「今の所ないね。そもそも電探1つだけじゃ精度が悪い」

 

曙「鎮守府に戻ったら川内さん用に偵察機でも開発してもらったら?」

 

川内「それいいね!帰ったら提督に相談してみよう!」

 

3人はアビスの指示に従い進撃を続けている。しかし空は曇り、海は荒れ始めていた。新しい装備について話していると電探に反応があった。

 

響「電探に反応!数は2隻…だけどこの感じ、eliteかflagshipだよ」

 

曙「どうすんのよ!今の私達Lv1じゃ相手できないわよ!」

 

川内「提督の指示を聞きたい所だけどもう目視できる所まで来てる!」

 

響「あれは…ル級とヲ級、eliteだね。なんでこんな所にいるんだ?」

 

曙「そんな事どうでもいいわよ!もう射程圏内よ!」

 

川内「この距離じゃもう逃げれないね…仕方ない2人共!やれるだけやるよ!」

 

突如として現れたのはル級とヲ級だった。当然今の3人の練度では太刀打ちできない為撤退しようとするも、ル級達は既に川内達を捉えていた。3人は逃げられないと思い主砲を構えた。

 

ル級「チョットマッテ!私達二戦ウ意思ハナイヨ!」

 

ヲ級「一旦ソノ砲ヲ下シテクレナイカシラ?聞キタイ事ガアルノヨ」

 

川内「私達がその言葉を信用出来ると思ってるの?」

 

川内は主砲を構えたままル級達を睨み付ける。戦力的に不利な状況でこの場を凌ぐ方法が思いつかない為内心焦っていた。しかし次のヲ級の発言により雰囲気が壊れた。

 

ヲ級「イイカラキイテ!私達、深海アビス・・・・・ッテ言ウ人ヲ探シテイルノ!何カ知ラナイ?」

 

響「……聞き間違いかな?今提督の名前が聞こえた気がするんだけど」

 

川内「いや、聞き間違いじゃなさそうだよ…」

 

曙「そもそもアンタ達、なんでクソ提督の事知ってるのよ」

 

ル級「私達トイウカ姫様ノ知リ合イトイウカ…ソンナ感ジ」

 

曙「姫?姫級がいるって事?」

 

川内「…もしかして私達、結構ヤバい?」

 

ル級から「姫」という単語が出てきた事で3人は焦り始めていた。もし本当に姫級がいたら3人では太刀打ちできない。3人はこの状況をどう打破しようと考えていると後方からエンジン音が聞こえてきた。3人にとって最悪の状況が起きた。

 

アビス「おーい大丈夫かー」

 

川内「提督!危ない!逃げて!」

 

響「ここに姫級がいるかもしれない!私達が時間を稼ぐから兄さんは離れて!」

 

2人はアビスに撤退しろというが彼は動かなかった。アビスは奥にいるル級とヲ級をジッと見つめていた。アビスはあの2隻から懐かしい気配を感じ取ったからだ。

 

アビス「姫級、ねぇ……。姫は姫でもお前達のその独特なオーラ、あの姫さん・・・の所の所属だろ」

 

ヲ級「!姫様、イイエ【深海ノ神姫】様ヲ知ッテイルノデスカ!」

 

アビス「勿論。それと、俺の後ろにいるだろ、気配駄々洩れだぞ姫さん?」

 

アビスがそう言うとアビスの背後から黒い霧があふれ出した。霧は人の形になり、そのまま霧散する。中から銀髪の少女が現れた。

 

深海ノ神姫「よく分かったわね。久しぶり!のアビスちゃん!」

 

アビスと姫以外「「「「は?」」」」

 

アビスの背中に抱きつくのは深海ノ神姫だった。あまりの光景にアビス以外のその場にいた全員の表情が固まった。アビスは深海ノ神姫を降ろし、装甲艇の中から椅子を2つ持ってきた。

 

アビス「8年ぶりだな姫さん。だいぶ口調が変わっているけどどうしたんだ?」

 

深海ノ神姫「こっちが素よ。アビスちゃんが1回も連絡くれなかったから心配で探しに来ちゃった」

 

深海ノ神姫はそう言うと自然な流れで横で座っているアビスの膝に座った。響がすごい顔でアビスを見る。

 

響「提督…その人?は誰だい?」

 

アビス「説明すると結構ややこしいから結論だけ言うと、俺の産みの親みたいなもんだ」

 

川内「え、その幼女が提督の親なの!?」

 

深海ノ神姫「幼女とは失礼ね!こう見えて(規制音)年以上は生きてるわよ!」

 

曙「じゃあオバさん?」

 

深海ノ神姫「もっと失礼よ!そこはお姉さんでしょ!」ウガー

 

深海ノ神姫は顔を真っ赤にして抗議した。あんまり膝の上で暴れないでほしいと思っていると響が敵を見るような目でアビスを睨んでいた。

 

響「…提督。状況から察するにその人は深海棲艦でしかも姫級と見える。提督は一体何者なんだい?」

 

アビス「…今は言えないかな。時が来たら話すよ。ま、俺は人間の味方って事だけ覚えていたらいいさ。この話は終わり!お前らちょっと待ってろ。それで、姫さんはなんで俺を探していたんだ?」

 

深海ノ神姫「あ!そうそうアビスちゃんに渡す物があるのよ」

 

深海ノ神姫は胸に手を当て体の中から金色に輝く球体を出し、ソレをアビスの胸に押し当てた。球体はアビスの中に吸い込まれて消えた。

 

アビス「なんだか体の奥から力が湧くような感覚が…これは一体何だ?」

 

深海ノ神姫「これはね、【深海ノ神姫】の名前と力の本質・・・・・・・。これでアビスは次代の深海ノ神姫になったわ。勝手にしてごめんね、どうしても必要だったから」

 

アビス「は?え?…ん、そうか(爆速理解)。それで俺に力が宿ったのは感じるが、本質って?」

 

深海ノ神姫「深海ノ神姫の力の本質は【抽出】。自分が定めた範囲から特定のモノを文字通り抽出・・する事が出来るわ。…他の世界から生命体を引っ張り出せるようなね」

 

アビス「なるほど、この力であの世界から俺を抽出したわけだな。…となると深海棲艦から出たコレ深海珠は何を抽出したんだ?」

 

アビスは亜空間から深海珠を取り出し深海ノ神姫に渡した。深海ノ神姫は深海珠をじっくりと見て、ひとしきり唸ったら深海珠をアビスに返し目を輝かせた。

 

深海ノ神姫「すごい!これ深海棲艦に宿っている怨念や負の感情だけを抽出してるじゃない!やるわね!」

 

アビス「なんとなく力を使ったらそうなったんだよ。で、これなんかに使えるのか姫さん?」

 

深海ノ神姫「そうね…体内に取り込んだら体の強化はされるわね。後で試すといいわ。そ・れ・と、私もう深海ノ神姫じゃなくなったから名前で呼んでよ。アレあくまで総称だから。【リリィ】って呼んでね♪」

 

深海ノ神姫→リリィ

 

アビス「了解。てか名前あるなら最初に教えてくれよ、まぁいいけどさ…どうした響?」

 

響「…提督悪いけど電探に反応があった。帰投を進言する」

 

アビス「そうか。…もしかしてだがその反応、遠くに見えてるアレじゃないか?」

 

アビスは東の方角を指さした。その先の地平線に肉眼でギリギリ見えるかどうかといった距離に【ソレ】はいた。

 

川内「何あれ…黒い球体?」

 

曙「敵性反応はどうなの響?」

 

響「一応敵だね…けど」

 

アビス「あんなの初めて見た。俺が大本営で見た資料にもないな。リリィ、なんか知ってるかアレ」

 

リリィ「見たことないけど…この感じ、恐らくだけど深海棲艦と艦娘、両方混ざっている・・・・・・わね。一度体制を整えた方がいいわ」

 

アビス「結構ヤバめな感じか…っ!気づかれた!全員即時撤退だ!ル級、ヲ級!装甲艇に乗れ!撃たれる前にここを離脱!泊地に戻るぞ!」

 

全員「了解!」

 

アビスの号令でリリィ、ル級、ヲ級を装甲艇に乗せ全速力でその場を離脱した。後ろから砲撃音が聞こえたが急いで離れた為、届く事はなかった。アビス達は無事に第一泊地に帰投するが既に悲劇は始まっていた…

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