あれから数日後、ワタルは⋯
「それじゃ⋯簡単な質問からだ」
マキの父親である、黒神ハルトに尋問を受けていた、
「分かりました、よろしくお願いします」
「ああ、じゃあ最初に聞くのはワタル、お前が使ってたこれについてだ」
ハルトが取り出したのは、数日前にリンネと交戦した際に使用したビルドドライバーとフォックスフルボトルとロックフルボトル、そして他にはいつの間にか持っていた3種類のフルボトルだった、
「正直に言うと、僕もよく分からないんです」
そう言いながら、2ヶ月程前のマスターとの会話を思い出す、
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「ワタル、頼みがあるんだが」
「何ですか?マスター」
「実はお前に渡したフルボトルとかドライバーの設計図とか、出来れば外部の人間には言わないで欲しいんだよ」
「え?何でですか?」
「そりゃもちろんこんな不思議なボトルや設計図なんか見つかったらお前は問い詰められるだけじゃ済まないぞ?」
そう言い、マスターはコーヒーを淹れ、ワタルの前に持ってくる、
「まあ構いませんけど、コーヒーは入りません」
懐から缶コーヒーを取り出し、飲み始める。
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「そうか?だけどこのボトルを調べてもらったんだが、明らかに地球上の技術じゃねえ、それに⋯」
「あの⋯!」
ワタルは強い口調で止める、
「どうした?」
「あの、何で僕はこんなに尋問されてるんでしょうか?」
そう言うと、ハルトは押し黙り、パソコンを出し、ワタルにその映像を見せた、
「実はな、お前、ブラッドスタークって分かるか?」
「確か、マキのところに送ってもらった顔にコブラが描かれてる人ですよね?」
「そうなのか、実はそいつが数カ月前に殲滅部隊本部を襲撃した」
「へっ?」
あまりの言われたことに衝撃を受けると、
「その際に⋯これを見てくれ」
パソコンの映像にはブラッドスタークが銃を向かってくる憑影に乱射し、無力化する映像があり、その際にスタークが取り出したのが、
「これって”ゴリラフルボトル”?何でスタークが持って⋯」
「やっぱり知ってるのか⋯」
「すみません⋯そういえばマキは⋯」
「⋯すまない⋯スタークと名乗る奴がマキを攫われた」
「!?」
ワタルはそれを聞き驚くと、ハルトは頭を下げる、
「頼む⋯知ってる事を教えてくれ」
「⋯⋯わかりました、でもこっちもお願いがあります」
「何だ?」
「マキが見つかるまでの間で構いません、憑从影や憑影について教えてもらえませんか?必要とあれば力も貸します、だからお願いします」
逆にワタルも頭を下げ頼み込む、すると、
「分かった、だけど俺も忙しくてな⋯」
「そうですか」
「なら、うちの事務所で働かないか?ユウマ達にも話しておく」
「え⋯?確かマキが言ってた黒神心霊相談所ですか?」
「ああ、それともう一つ頼みたい事がある」
そう言い、ハルトは日記帳のような物を渡す、
「あの、これは?」
「ユウマとハカちゃん、2人の関係性に何か進展があったら事細かに書き出してくれないか?」
「は⋯はあ」
「それじゃあ、家まで送るがどうする?」
「じゃあ、お願いします、ですけどその前に行きたいところがあるんですけど、良いですか?」
「ああ、いいぞ」
そのまま車に乗せられ、家へと帰る前にある場所へと移動した、
「ここで良いです」
「分かった、あとこれ」
ハルトは紙を差し出す、
「これは?」
「俺の連絡先だ、何か分からないことがあったら聞いてくれ」
「はい、わかりました、ありがとうございました」
車を降りて離れると、ワタルはnacitaに訪れた、そして入ると、
「こんにちは」
「おう!ワタルじゃねえか数日前は大変だったな!!」
そこには、腕に湿布を貼ったマスターがいつも通りコーヒーを淹れていた、
「マスター、聞きたい事があるんですけど、今時間取れますか?」
「今か?まあ客は来てないし、いいか」
コーヒーを持ってくると、いつも通り俺の前へと持ってきた、
「それで?聞きたいことって何だ?美味しいコーヒーの淹れ方か?」
「いや、それはマスターからは学べないかなぁ、と思ってるので大丈夫です」
そう言い、ワタルはマスターから差し出されたコーヒーに口をつける、
「お、今日は飲んでくれんのか?」
「はい、後、数日前の事件で初めて変身出来ました」
「おう⋯⋯って、え!?変身出来たの?マジで!?」
「はい、マスターから貰ったエンプティフルボトルでしたっけ?あれが青色になりまして、それとロックフルボトルをドライバーに装填したらベストマッチって鳴りましたよ」
「マジか!!そのボトル見して貰ってもいいか?」
「その前に、マスター⋯今ゴリラフルボトルって持ってます?」
「ゴリラフルボトル?まあ持ってるけどそれがどうかしたか?」
ワタルは唾を飲むと、ゆっくりと質問する、
「マスターってあの事件の日、何処に居ましたか?」
「どうした急に、あの日は何かスタークって名乗る奴に襲われてな、確か気絶してたよ、いきなり襲われてな、この通り腕に怪我までしちまった」
そう湿布を見せつけながらマスターは言うが、ワタルはまだモヤモヤしていた、
「そうだ、変身が出来たんならお前に見せておこうかな」
手招きしながら冷蔵庫の中から行ける地下室に行くマスター、それについていくと、
「あのマスター、これって何ですか?」
「ああ、こいつはな”パンドラボックス”って言ってな⋯ボトルが入る特殊な箱なんだよ、それに」
マスターは別の2本のフルボトルを取り出し、パンドラボックスからパネルを外すと、それにフルボトルを装填する、すると
「光った!あのマスターこれって」
「こいつは、フルボトルのベストマッチを探すことが出来るパネルでな、これを使えば何がベストマッチかが分かるんだよ、このフルボトルはライオンと掃除機」
「そういえば、マスターって何で俺に戦わせたんですか?マスターも変身は出来るじゃないですか」
ワタルは前に、マスターがワタルが変身したフォクスと同じように変身した姿を思い出す、
「いやぁ、俺が戦えれば良いんだけどな、ほらもう俺もう48だからな、無理に激しく動ける程身軽じゃない訳よ、だから俺は憑从影を倒すならお前が相応しいと思った、何でかは知らなえけどな」
「まあ、何か、色々とむず痒いというか」
「まあいいか?他には何か聞きたいことあるか?」
「ああ後、すみません俺は今日付けで辞めることになりました」
「って!?おいおい急だな」
「すみません⋯ただ、ちょっと調べたいことが出来たので」
「まあいいけどよ、そうだちょっと待ってろ」
マスターは地下室から上がっていくと、茶封筒とフルボトルを持って戻ってきた、
「こいつもやるよ、こっちはもしかしたらまたお前が変身するときがくるかもしれねえからなゴリラフルボトルとそれと今月のバイト代、渡すの忘れるところだったぜ」
「え⋯?でも」
「いいからいいから」
マスターはゴリラフルボトルとそこそこのフルボトルを押し付ける、
「じゃあ有り難く、ありがとうございました」
ワタルはお礼を言い、帰ろうとすると、
「ワタル!!」
「何ですか?」
「いつでも帰ってきていいからな?」
ワタルは少し頬を緩ませると、
「半年間、ありがとうございました!!」
そう言うと、ワタルはnacitaを後にした、
「ふぅ~、まさか急にワタルが来るとはな」
そう言い、地下室にある巨大な機械の扉を開けると、
「まだ起きてないか、まあ起きられたら起きられたで困るけどな」
その機械の中から出てきたのは気絶したまま目を覚まさないマキだった、
「ゴリラフルボトルを問い詰められた時はヤバかったけど、まあ誤魔化せたからいいかァ、さあ実験を始めようか?」
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そしてまた数日後、
ワタルは黒神心霊相談所前に居た、そして扉を開ける、
「今日から働くことになりました、月影ワタルです、よろしくお願いします」
ワタル「見習い科学者の月影ワタルは仮面ライダーフォクスへと変身を遂げ、憑从影を撃退する事に成功!だが、スタークの手によってマキが連れ去られてしまった」
石動惣一「これから先、ワタルはマキちゃんを取り戻す事ができるのか!?」
ワタル「なんでマスターが参加してるのよ」
石動惣一「いやぁ、こういうのに参加してみようと思ってよ」
ワタル「っていうか、こう言うのは主役が言うってあの人が」
石動惣一「まあまあ良いじゃねえか、次回第11話『マグマの魔王様』Ciao!」
ワタル「それ僕のセリフ!」
俺クロの百鬼夜行編が始まる前に、主人公には仮想現実シュミレーションを単身で行ってもらうのですが、どれがいいと思います?
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