とある夜、黒神ユウマは悪夢を見ながらも眠りについていた、すると、
「起きなさい、依頼よ」
「⋯んぁ?」
ハカがユウマを起こした、そうして嫌々ながらもハカに連れられていった。
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「今回の依頼は、病院よ⋯深夜になると泣いてる女の子の声がするそうなの⋯原因は不明⋯フッフ⋯謎の匂いがするわね」
顎に手を置きながら、依頼に対してハカは興奮していた、
「病院なんですから子どもの病人が夜に親が居なくて寂しくて泣いてるんじゃないんですか?」
ワタルがそう意見すると、ハカはその意見を鼻で笑うと、
「甘いわね、これは明らかに謎よ!そして謎が私を呼んでいる!!」
「そういうもんすかね」
すると、ユウマもそれを聞いて反応を示す、
「深夜の病院とか絶対ヤバいやつじゃん⋯しかも俺聞いてねぇし⋯」
「さっき電話で、急遽受けたんだよね〜」
ミレイがユウマの質問に答えると、ワタルは自分の寝室へと歩いていく、
「それじゃあ、明日テストなんで寝ますね」
だが、その歩みはミレイさんに絞められ、動きを封じられる、
「しかも病院だからなぁ、ご依頼金も弾んでもらっちゃった☆」
「ミレイさん、分かりましたから首を絞める強さを上げるやめてください、喉が⋯首が」
顔を青くするワタルを見ながら、全員は依頼された病院へ行った、尚、ワタルは病院に着くまで解放してもらえませんでした。
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病院
「お待ちしてました⋯お忙しいところ、ありがとうございます」
喉を押さえながら苦しんでいるワタルを余所目に看護師に連れられる、
「早速なんですが、やっぱり今日も聞こえていて⋯」
「うーん⋯⋯?」
それを聞き、ミレイは辺りを見回すと疑問が浮かぶ、
「どうしたんだよ」
「強い気も感じるし、泣き声も聞こえるんだけど、嫌な感じはあんまりないね⋯泣き声の大元まで行けばわかるかな」
「私も、不穏なものはあまり感じないです、これはどういうことなのかしら⋯謎が隠れていそうね⋯!」
すると、苦しさが終わったワタルがミレイに声をかける、
「病院は割と色んな霊がいるというのはよく聞きますけど、ミレイの姉御⋯実際のところはどうなんです?」
「姉御はやめて⋯まあ場所にもよるけど本当にヤバいところだと人為的な被害も出ちゃうかも⋯でも今回はそんな霊気も特に無いよ」
2人が話している最中、ハカが病院の壁などをくまなく見ているところをユウマは見る、
(えっ突然推理スイッチ入っちゃった??これ長いんだよなぁ〜⋯)
「ふっふ⋯なるほどね⋯」
何か分かったように笑いながら、ユウマ達の元へと戻ってきたハカは、
「深夜⋯病院⋯泣き声⋯これだわ!皆さんに三途の川は⋯渡らせない!」
(三途の川は渡らせないって別に多分今日の依頼は命に関わらんだろ!)
(病院で何不吉な事言ってんだこの人)
「これは、お腹が痛い幽霊ね⋯お腹が痛すぎて毎晩トイレに籠って泣いてるのよ、病院だから自分の腹痛を治してくれるのを期待して現れたに違いないわ!」
ワタルはそれを聞き欠伸をし、ユウマは微妙な反応をする、
「今日も、素晴らしい推理ができてしまったみたいね⋯!」
ドヤ顔でユウマを見るがユウマは、
(そして毎度期待に満ちた目で見ないで!褒められないから!お前の推理で「なるほど〜!」ってなった試しないから!)
(明日の朝、何食べましょうか⋯ユウマさんには自分で作って食べると言っておきましょうか)
ユウマは呆れ、ワタルは現実逃避をしている中、ミレイが遂に見つけた、
「あ、あの子かな?うん、あの子っぽい⋯泣いてる子、見つけたよ⋯多分あの子⋯生きてるね生霊だ⋯だから、いつもより強い気だったのか」
「生霊は確か普通の幽霊よりも強い気を持ってるだっけ?」
(ま、まあ生きてる霊なら死んでるヤツのりはマシか⋯幽霊なんて碌なもんじゃないからな⋯怖いし⋯)
「俺が知ってる限りですけど生霊はその人の不安が形になった姿だった筈」
「生きてる分のパワーがあるからね⋯ま、とにかく、話聞いてみて」
ユウマ、ハカ、ワタルに霊気を送り込み、話すように言った、ユウマが最初に話しに行った
「こ、こんばんは⋯?」
(俺こんな小さい子の扱いわかんないぞ?!大体、子供なんて俺見たら怯えて逃げる子ばっかだし!ハカ⋯ハカに賭けるしか⋯)
ユウマはハカの方を見る、するとそこにいたのは、
「こ、こんばんは⋯」
手を大きく振っており、子供にどう接すればいいか分からない女子高生がいた、
(アッだめだこれ俺と同じだわ⋯そうだワタルならどうだ!)
「大丈夫ですか?すみませんね⋯子供に慣れてない高校生が多くて」
ワタルが手を差し出すと、生霊の女の子がその手を掴み立ち上がる、
「こんばんは⋯おにいちゃんたち、だれ?」
涙を目尻に溜めながらワタルの影に隠れる、それを見ると、ミレイも声を掛ける、
「こんばんは⋯わたしたちは、きみとお話ししにきたんだ、どうして泣いてるの?」
「あのね、わたしね⋯このびょういんでずっと寝てなきゃいけないんだってお母さんにいわれたの⋯わたし、きっとしんじゃうんだよ⋯⋯おかあさんはだいじょうぶだよっていったけどね⋯ホントはうごいちゃだめなんだって⋯あのね⋯でもね⋯おうちにかえりたいの⋯」
涙を流しながら訴えている女の子を見て、微笑みをワタルは向ける、
「だいじょうぶ、念の為だけど病気のおなまえ教えてくれる?」
(ずっと寝てなきゃをいけないし動けないって何?こんな小さな子が⋯?)
(もしかして重病なのかしら⋯死んじゃうような⋯?)
「ええとね⋯こっせつ、っていってた⋯骨がねおれちゃったらこっせつなんだよ⋯とってもいたかったの」
(いや骨折かい!!まあ⋯子供からしたら入院なんて一大事件だし、しかも動けない遊べないなんて死活問題なんだろう⋯悪霊たちのせいでずっと友達のいない俺にそんな活発な時期は存在しなかったからわからないけどな!!いや~ぜんぜん悲しくな⋯)
「ちょっといい?骨折では死なないわよ」
ユウマは上を見上げながら涙を流しそうになっていた、するとハカが骨折で命を落とすことを否定する、
(いや突然そんな直球に言っていいものなのか?!この子めちゃくちゃ悩んで泣いてるのにそんなことある?!死なないけどもっと安心させる言い方ってもんがあるんじゃないか?)
「ほんと!?」
女の子はハカの言葉に泣いていた涙を引っ込ませる、それにワタルも言った、
「ええ、ハカさんの言う通り骨折では人は死にませんよ、それと遊びたいとかも少しはお母さんに伝えるのも良いかもしれませんよ?」
「え?でもおかあさん忙しくて」
「子供が我慢するもんじゃありませんよ、遊びたい時に遊ぶ、それが子供ですから⋯遊びというのは外で遊ぶ以外にもたくさんあります」
「そうだよ、お母さんの言うこと守ってちゃーんとしてたらすぐ元気になれるよ」
ミレイも女の子に言うと、女の子は今度は嬉し泣きをし始める、
(子供っていうのはむしろ、こう直接的じゃないと伝わらないのか⋯!?これなら逆に俺にも出来るんじゃないのか?!)
「そうそう、うん世の中にはさユウレイがたくさん憑いてても生きてるヤツもいるから大丈夫だよ」
(((あ)))
ミレイ、ハカ、ワタルの心の声がハモる、そして女の子は見てしまった、ユウマに取り憑いてる大量の悪霊を、
「⋯⋯アレ?」
女の子はみるみる内に顔を青くさせていき、
「んぁあああああああこわいいいい!!!」
こっちは大量の涙を流しながらユウマを怖がり始めた、すると看護師がこちらに駆けてくる、
「い、今までで一番大きな泣き声が聞こえますけど大丈夫なんですか!?」
ワタルとハカがユウマの背中を押し始める、
「ちがっ、あの、ちがう」
「いいからユウマさん一度病院を出てください、このままだと患者の人も起きてきちゃいます!!!」
「ボケナスユウマ!!一旦離れろぉ!」
「そんなつもりじゃなかったんだよォオ〜〜!!」
そうユウマは天に叫んだのであった。
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俺クロの百鬼夜行編が始まる前に、主人公には仮想現実シュミレーションを単身で行ってもらうのですが、どれがいいと思います?
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