エボリューションと月と影   作:旅人0605

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第14話縁切りバサミの噂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある夜の道に大きな鋏を持った女性が徘徊していた、その鋏は血のような赤に人間の目や歯、指をがついており、その女性が叫ぶ、

 

「縁を切れ…縁を切れ…縁を…切れェェ…!」

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ワタルは朝早く起き、自分のラボに来ていた、

 

 

 

「あれから、全然試せてないからこれの試し撃ちしないとな」

 

 

ワタルの手には少し前に完成させた”ベストマッチマグナム”が握られていた、

 

「よし、確か」

 

そう言い、マグナムを的に向けると、マグナムについている窪みにラビットフルボトルとタンクフルボトルを装填する、

 

ラビット!タンク!ベストマッチ!』

 

「よし、やっぱりベストマッチだ!!」

 

待機音のような物が鳴り始めると赤と青の霊気のような物がマグナムに集約されていく、そしてワタルは引き金を引いた、

 

ベストマッチシュート!』

 

音速を超える速度の弾が発射され、的を貫いた、そして弾は壁にめり込んだ、

 

「よし、成功だ!!後は他のボトルも」

 

すると、上から叫び声のような物が聞こえる、

 

「うそーーっ!無い無い無〜いっ!」

 

その声を聞くと、ワタルは地下からリビングへとラボを後にした、

 

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ユウマの部屋

 

 

 

 

 

(俺の名前は黒神ユウマ、親父がやってる心霊相談所の手伝いと称して片っ端から悪霊を押し付けられてる不幸系男子)

 

頭が痛むのか、強く押さえながらモノローグをするユウマ、すると

 

「うそーーっ!無い無い無〜いっ!私の化粧道具が全部無くなってるーっ!なんで!?」

 

姉である黒神ミレイの部屋から叫び声が聞こえた、

 

「姉貴、朝からめちゃくちゃ騒がしいな…」

 

するとユウマの部屋の扉が開けられ、マスクをつけたミレイが入ってくる、

 

「ちょっとユウマ、アンタ何かした!?私の化粧道具が無いんだけど!!」

「うわっ!いきなり入ってくんなよ!!」

「ピーピー言わないの!そんな事より私のメイク道具が無いのよ!薄いけど霊気も感じる」

 

(こいつは姉貴の黒神ミレイ、幽霊が見える聞こえる話せる超霊感女)

 

「おーい、ねえユウマ聞いてる?」

「また俺に悪霊取り憑かせるつもりか?もう100体越えてんだぞ!」

 

するとユウマは鞄を持ち、早々に家かは退場する、

 

「いやー知らないなー…あ、んじゃ俺、日直だから行ってきまーす」

 

ユウマは学校へと駆けていった、

 

「あーん、お姉ちゃんを置いてかないで〜!ユウマってばぁ〜!」

「姉御、何やってるんですか?こんな朝っぱらから」

 

ミレイに声を掛けたのはワタルだった、ミレイはワタルに詰め寄る、

 

「ワタルくん!私の化粧道具知らない!!?」

「け、化粧道具⋯ですか?知らないですけど、ご飯食べたんで僕も学校行きますね」

 

ワタルも早々に鞄を持って退場しようとしたが、

 

「お願い!!化粧道具探すの手伝って!!!」

 

ミレイはワタルの脚にしがみつく、

 

「嫌ですよ⋯あんた子供かッ!!離してください!今日先生に朝から呼ばれてるんですよ!おッ!やめろォ!!離せェ!」

 

この後探す事になり、ワタルはしっかり遅刻した。

 

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その頃、ユウマは、

 

 

 

 

 

「ふう…」

「おはよう、あんたが朝早いなんて驚いたわ⋯今日は槍が降るわね」

「勝手に人を遅刻キャラにすんな!」

 

登校中にハカと合流し、2人で歩いていた、

 

「賑やかだったけど依頼でも入ったの?」

 

(こいつはクラスメイト兼ウチで助手のバイトをしてる三途川ハカ、一言で言うとポンコツ推理オタク…)

「いや、姉貴が化粧品が無いって朝から騒いでて…」

「あんた女装に使った?」

「そんな趣味はねーよ!!」

 

すると近くのコンビニから声が聞こえた、

 

「ちょっと店員さん、何で化粧品がひとつも無いのよ!昨日はあったじゃない!」

「おおお、お客様それが夜中に突然消えてしまって…」

 

それを聞いてユウマは、

 

(うわ、あのコンビニ行きづら…って化粧品が無い?姉貴と同じ…)

 

 

すると近くに居た電話をしている女性が、

 

「ごめん今日合コン行けない!何か起きたらコスメが無くなってて…えーっそっちもなの!?」

 

どうやら電話相手も化粧品が突然無くなったらしい、

 

(あっちでも…一体何が起きてんだ…?)

 

ユウマがそう考えていると、ハカが声をもらした、

 

「フッ…謎は全て解けたわ、犯行時間は深夜、一夜にして街中から化粧品を消すことができる存在….それは…」

「おおっ!!もしかして心当たりが…!?」

 

ユウマがハカの言葉に反応する、だがハカは、

 

「コスメ大怪盗が現れたのね!その名もコスメン!」

 

ズコーーーッ!という効果音とともにユウマはすっ転げた、そして2人は学校へとまた歩き始める、

 

「いや違うだろ…ん、そういえばハカは気づかなかったのか?化粧品が無いって」

「フン。気付きようがないわ。だって私、化粧しないし」

「そうか…なら意外とみんなどうってこと無いかもな」

 

_____________________

そして放課後、屋上にて

 

 

 

 

「ユウマさん、僕ユウマさんが登校したあと、化粧品探させられたんですからね!!?」

「マジか、姉貴が悪いな」

 

ユウマ、ハカ、ワタルの3人は屋上に集まっていた、

 

 

「そう言えば今日おかしな事なかったか?ワタルくん」

「おかしな事…ですか?そういえば何か知らないですけどクラスメイトの女子が全員マスクをつけてたことですかね、風邪でも引いてるんですかね?」

「へー、それでどうしたの?」

 

ワタルはさっと口に出す、

 

 

「いや、いつも通り接してましたけど」

「そうか…こっちは女の先生みんなマスクしてたな…何か雰囲気違うし顔こえーし…」

「ギャルは来てすらいないわね」

「みんな風邪でも引いてるんですかね?」

 

すると、ユウマの携帯に着信音が鳴り始める、

 

 

「…で、このタイミングで姉貴からの電話か…はあ」

「早く出なさい」

 

 

 

「ウッス…。もしもし姉貴、俺だけど」

『出勤よ!!ハカちゃんとワタルくんも呼んで今すぐ来て!』

「えっ?」

 

_____________________

夕暮れの帰り道

 

 

 

 

 

 

「化粧品消失事件…これは死活も…黒神心霊相談所が解決すべき問題よ!」

「私達が…大怪盗を捕らえるんですね?」

「うん!盗まれた化粧品の場所から微かだけど霊気が繋がってるの」

「ということは…まさか大怪盗の正体は幽霊!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺どこから突っ込めばいいの?怖いし帰ってもいい?

 

何故なら目の前にいるのはサングラスとマスクで顔を隠したミレイと幽霊に対して興奮し目をキラキラさせているハカ、そして気絶しているワタルだった、帰ろうとするユウマの胸ぐらをハカが掴むと言った、

 

「黙ってついてこい、ヘタレ」

「行きますぅすみませんでしたぁ」

 

「とにかく!このままじゃ男にモテ…皆困るわ犯人を追って相手が誰だろうと解決するわよ」

 

ミレイはハカとユウマの手を持ち上げ、天に突き上げさせる、

 

「おーっ!/お、おー…って触るな、視える視える!」

 

そのまま気絶したワタルはミレイに米俵のように担がれる。

 

「何でワタルくんは気絶してんの?」

「いや…朝探したからいいでしょって言って帰ろうとしたらミレイさんに首にストンとやられたみたいね」

 

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「見つけたわ。あれはなかなかすごい子ね」

「ハサミ持ってませんか?」

「怖い…もう帰りたい…ハカと姉貴だけで行ってきてくれよぉ俺ここで待ってるから…」

「うわ、でっかいハサミ…てか気持ち悪、あのハサミ」

4人の見つめる先には大きな血のように赤いハサミを持った三つ編みの女性だった、

 

「悪霊掃除機の出番ですね」

「いや俺吸引力とかウリにしてねえから…」

「オバ◯ュームじゃないんですから」

「のんびりしてる暇は無いわ、行くわよ」

 

そして悪霊に近づこうとする4人、

 

「化粧品を盗む幽霊って…一体どんな奴なんだ…?」

 

すると、悪霊の女性が叫び声をあげた、

 

「コスメと縁をきれーー!!!」

 

(あからさまにヤバいやつー!!)

「死ぬ死ぬ、あんなの無理だって!逃げるぞハカ、ワタル、姉貴!」

 

ハカとワタル、ミレイを連れて逃げようとするとハカが声を上げる、

 

「そこまでよ、ハサミ幽霊!あなたね街中の化粧品を消して回っているのは!その悪事はもう全て暴かれてるわ!」

「行動が早すぎる…もうおしまいだ…」

 

涙を流して、空を仰ごうとする、

 

「なんですってぇえ!?うわっクソ、二次元フェイスか!アンタ達に私の気持ちが分かってたまるかー!」

 

明らかに悪霊は切れ始める、

 

「あああ、あんまり逆上させないでくれよ…女って何にキレるかマジでわかんねぇからぁ!」

 

すると、ミレイが悪霊に声を掛ける、

 

「あなたは…化粧品に恨みでもあるの?」

 

すると、悪霊は語り始めた、

 

「そうよ…みんな顔は化粧でどうにかなる☆とか言うし、でも…そんなの選ばれた者だけの特権」

「え?」

「どれだけメイクの練習しても骨格が無理なら色がついたブスにしかならない!」

「さ、逆恨み??」

「夢だったアイドルになんて全く手が届かない、オーディションも死ぬまで全落ち、棺桶の中でも醜いし…この気持ちがわかる!?メイクで誤魔化せる奴らが憎い!もはやコスメさえ憎い!!!!」

 

 

 

「私も三途の川は…キレイにして渡りたいわ」

「納得するとこちげーだろっ!」

 

ハカの言葉に思わず突っ込むユウマ、そしてミレイはまた話し掛ける、

 

「それで縁切り幽霊になっちゃったのね…でも試してみないと分からないこともあるわ、コスメ出せる?絶対あんたに似合うメイクをしてみせるわ!」

 

そして悪霊はいくつかのコスメを出して言った、

 

「私の努力も舐められたものね、やれるもんならやってみなよ」

 

_____________________

そして数分後、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミレイは膝を地につけていた、

 

「ど、どうして…大抵はアイプチとシャドーとハイライトで何とかなるはず…ハカちゃん何か他にできそうな事ある!?」

「ごめんなさい、私そもそも化粧したことがなくて」

「ウワーッ!!お前ら2人も私やこのブサイクと同じ顔になっちまえば良いんだ!」

「サラッと巻き込むなっ!」

 

ユウマが思わず突っ込む、そして悪霊はまた叫ぶ、

 

「化粧なんかこの世から無くなってしまえーッ!」

 

それを見てユウマは、

 

「つ、ついていけねぇ…てか、お前そんなにブサイクか?」

「えっ…?」

「俺はそんなにブサイクだとは思わねーけど…コイツらに比べたら」

 

ユウマは親指で自分の背中に憑いている悪霊達を指差す、そしてそれを見て悪霊は

 

「わたし…そうか、人間じゃなくても…もしかしたら…そこでならアイドルになれるかも…!?」

「それは良いアイデアね」

「え、まさか」

「きっと今のあなたにしかできないわ!」

「お、おい」

「大丈夫です、憑かれる瞬間は一瞬ですから」

 

ワタルは思わずユウマの腕を後ろから持ち、拘束する、

 

「ちょ、ワタルくん?」

「別に今日の朝、ミレイさんの相手を押しつけられたことに対して怒ってるわけじゃありませんけど、」

 

(いやめちゃくちゃ怒ってんじゃん)

 

すると、悪霊がユウマの元へと走ってくる、

 

「みんなぁーーー!」

 

それを見てユウマは、

 

「結局…こうなるのかよぉぉおおお」

 

それを見て、ユウマの背中に憑いている悪霊達の歓声が聞こえたような気がした、そしてその夜、ユウマがその悪霊に対して完璧なメイクを行うと先程までとは明らかに顔が変わり(そのままの意味)、ハサミちゃんと言う芸名でユウマの背中でアイドルとして活動したのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




感想お待ちしております

俺クロの百鬼夜行編が始まる前に、主人公には仮想現実シュミレーションを単身で行ってもらうのですが、どれがいいと思います?

  • SCPや都市伝説のミッション
  • ラブ&ピースの世界のミッション
  • クロスオーバーのミッション
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