その日、ユウマは姉のミレイに買い物の荷物持ちとして付き合わされていた、
「ん?バイト募集?」
「拾い食いすんなよー」
ミレイが無言でユウマを殴ると、2人で拾ったチラシを見ると、
「死神バイト?」
“ひとり殺すと1億円”と書かれている黒いチラシを見ながら言った
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黒神心霊相談所にて
「ハカちゃん見てこれさっき拾ったの」
「ふむふむ」
そのチラシをミレイはハカにも見せていた、
「おーこわ…ま、子供のいたずらだろうけどな」
「でもいたずらにしては、手が込んでますね」
そのチラシは真っ黒い色紙に白い字で書かれており、不気味さがよくでていた、
「ね〜、殺すとお金もらえるなんてこわぁい」
「姉貴は楽勝だろ、素手でヤレそうだし」
「まあ…できるでしょうね」
その瞬間、ユウマとワタルが二人共プロレス技を掛けられた、
「「ギブ!ギブー!」」
「次言ったら死肉にするわよ」
(この女は姉の黒神ミレイ、簡単に言うと霊長類最凶でゴリラとチンパンジーのハーフ)
「は?」
笑いながらも怒気を含んだ声で尚もプロレス技の力が強まる、
「う、嘘ですごめんなさい」
「僕、何も言ってませんよね!イタタタ」
(何でモノローグ聞こえんだよ⋯霊感のない俺と違って見える聞こえる話せると三拍子揃ったとんでもない女…ちなみに逆らうと死肉にされる)
「これ、どこの死神かな?」
「と、言いますと?」
解放されたワタルがハカに聞き返す、
「は?”ボク駅前の死神です”とかあるわけ?」
「ボケナス、国によって違ったりするのよ…例えば私たちがイメージしてる死神は西洋のもので大鎌を振り下ろして魂を狩るタイプ、逃れるためには他人の魂を捧げなきゃならないの」
「それ以外にもいるのか?」
「ええ、日本は人を死にたい気持ちにさせる魔物のようなものと言われてて死神に狙われると衝動的に自殺したくなったりするそうよ」
「うわー⋯俺もう日本のヤツ憑いてるわ⋯毎日死にてぇもん⋯」
「ご愁傷様」
(こいつの名前は三途川ハカ、ウチで助手のバイトをしてる、一言で言うとマヌケな推理オタク、努力家で色んなこと知ってるくせに大好物の推理はいつも的外れ、当たった試しがない可哀想なヤツ)
すると、不意にテレビからニュースが流れてくる、
〈一連の連続殺人事件の容疑者は未だ逃走中です〉
「あ、この事件近所らしいですよ」
「今時、連続殺人なんてコ◯ンでも殆どが映画でしかやらないのに物騒になりましたね」
「やだぁ⋯って!こいつこの前ナンパしてきたヤツじゃん!こっわ!」
(((またか)))
「あの⋯」
4人が後ろを向くと、女性が立っていた、
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結果的に言うと、それは依頼人だった、ソファに座らせると話を聞き始める、
「主人が指名手配されまして⋯例の連続殺人、最初に人を殺した夜は帰ってきたんです…でも妙に高そうな服を着てるかと思えば豪華なレストランに連れて行ってくれたりお金なんて持ってるわけないのにいくら問いただしても”俺には死神が憑いてる”って意味不明なこと言い始めてとにかく怪しすぎるんです」
「死神?」
目をキラキラさせながら聞き返すミレイにユウマとワタルは笑いそうになる、
「でも次の日からかえってこなくなって⋯その後、両親が交通事故にあったり弟が病気になったり⋯不幸が続いているんです…お願いします主人を探してください!」
「謎が私を呼んでいる⋯」
依頼人の話を聞き、ハカが声を上げる、
(はいキター、ハカの迷推理モード)
「ふむふむほうほうなるほど、分かったわ!ご主人、宝くじが当たったんですよ!それでみんなからお金わけてって追われてるんですね!」
(さっきまで死神の話ししてたんだけどな⋯てか連続殺人犯とか親父の仕事だし⋯ゼッタイ関わらねぇぞ俺は)
(ハカさんの考えなら、奥さんだけに高級レストラン連れてくのは違うと思うし、追われてるんならまず奥さんにも奢らないと思うし)
「いい考えがあるわ!」
目をキラキラさせたままミレイは高らかに言った。
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依頼人の人を帰らせて現場に直行した4人は話し合う、
「犯人っていうのは一度起こした事件の現場に再び現れる傾向にあります!そこで!お姉ちゃんが家の前をウロウロしてまたナンパされちゃおうかと」
「ストーップ!マジで来たらどうすんだよ!殺人犯だぞ?」
「そうですよ、いくら姉御が怪力ゴリラだとしても限度がありますよ」
ミレイは無言で笑ったままワタルに再度プロレス技を決める、
「イダダダダ」
「大丈夫よぉ、ターゲットは死神バイトをしてる…だからこの歩く悪霊動物園アンタに取り憑かせるの!」
そうユウマにミレイは言った、
「また俺かよ!」
「大丈夫でしょ、何も感じないんだから」
「しっかり呪われてるよっ!寝れねぇし、頭いてーし…ハカ〜助けて〜」
ユウマはハカの腕に泣きながら抱きつくが、
「ちょっ⋯触らないで腕が腐るわ」
「じゃあワタルくん!助けてくれ〜って姉貴!ワタルくん泡吹いてんぞ!!」
「あっ、ヤバいやりすぎた」
口から泡を吹いているワタルを離すと共に後ろから足跡が聞こえた、
「あ、ほら!犯人来た!」
「いや、マジで来たし」
「どこかで見たお姉ちゃんじゃん〜ご飯でもどう?って言いたいけど⋯俺、もうすぐ死ぬんだ…ひとり殺すと一億円もらえるって言うから契約したら死神ってやつに取り憑かれちまって⋯ノルマは週にひとり殺すこと、俺…もう罪悪感と恐怖でおかしくなっちまいそうだ死ぬ思いめ逃げ出したけど行くとこねぇ⋯見つかったら殺されちまう⋯」
犯人は全体的に見てやつれており、服もボロボロだった、そしてその犯人の言葉を聞いてユウマは言った、
「自首しません?」
「それじゃ依頼は解決しないでしょ!」
「ボケナスね⋯」
一同がそれぞれ言うと、ミレイが犯人の肩に手を置く、
「これからあなたの霊感を上げます、そしたら死神を呼んでちょうだい」
「え?あ、はい⋯やってみます」
困惑しながらも犯人が言うと犯人の後ろに立っていた黒いローブに大鎌を持った死神が、
「なんだ、人の子よ体を乗っ取られに来たのか?」
「死神さん、この子の背中、すっごく居心地いいのよ」
「おいっ!」
思わずユウマがミレイに突っ込む、
「霊気が凄まじいのか、私も感じます…さあ死神さんユウマの背中へ」
ハカが言うと、犯人の背中からユウマの背中に乗り移る、
「おおお⋯こ、ここは⋯天国か⋯?」
「でしょ?ユウマ、死神さん気に入ったって」
そういう問題ではない、と思っているユウマを余所目に死神は言う、
「しかしこの体⋯ぜんっぜん乗っ取れぬな…ま、いっか!極楽極楽♡」
そう言うとユウマに完全に取り憑き、姿が見えなくなった、そして怯えながらまたハカの腕に抱きつく、
「ひいいっ」
「⋯もう、くっつくなっ!」
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警察署まで犯人に送り、そして気絶したワタルも起きたところで今回の依頼も一段落がついた、
「っはぁぁ〜!すっきり解決っとぉ!」
「依頼者の旦那さんは可哀想ですが危険な悪霊を無事1体捕獲できましたね」
「終わってねーよ」
「やっぱりですか」
ユウマの言葉にワタルも反応した、
「え?」
「どういうこと?」
「さっきの人はまだ指名手配中だったんだ、結婚相手なら普通信じるだろ…きっと何かの間違い自分の旦那は無実だって、なのにあの女は”最初に人を殺した夜は帰って来た”って言ったんだ、ありえねー」
「それにこれは僕の推論ですけど、彼と彼女は結婚してるんですよね?それなら何でミレイさんをナンパなんてしてるんです?彼の風貌から浮気をするような方とは思えませんでしたし、彼女から聞いた話では、”妙に高そうな服を着ていた”と言っていましたけどボロボロでしたし、それに人を殺した罪悪感で家に帰れていないんだとしたら服も変える余裕は無かったと思います」
「確かに言ってた⋯」
「じゃ、じゃぁ…あの依頼者って⋯」
「たぶんあの人に死神を背負わせた張本人だろ、逃げた相手を探し出すためにウチに来たとしか思えねぇ」
「そういえば⋯ワタルくんの言う通り男の人が着てた服⋯全然高そうじゃなかったわね⋯」
携帯を耳に当て、顔を青ざめたハカはユウマ達に言った、
「い⋯依頼者さんと⋯連絡取れません⋯」
「仕方ありません…こっちから定期報告の為にハルトさんに連絡しなきゃいけませんし、それについても話しておきますね…もしかしたら憑从影関連かもしれませんので」
そう言うと、ワタルは携帯を取り出す、
「分かった、親父によろしく頼む」
感想お願いします、そして誤字脱字などありましたら教えてください
俺クロの百鬼夜行編が始まる前に、主人公には仮想現実シュミレーションを単身で行ってもらうのですが、どれがいいと思います?
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