「何だこれは、凄く…物凄く!」
ワタルは目の前にいる猫に注意を寄せられていた、その猫は特に普通の猫と変わらない、そう”下半身がない”ことを除けば、
「可愛いいいい!!!!!」
その猫はワタルの側に寄ると喉をゴロゴロと鳴らしていた、
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本日ワタルは相談所に一人でいた、ミレイは友人との買い物、ユウマとハカは掃除があるらしく、ワタルはゴロゴロしていた、
「暇だなぁ〜、ゲームは全部クリアしちゃったし、買い物行くにも買う物がないし……ん?ゲーム、か」
そう言うと、ワタルは地下にある仮想現実シュミレーションへと移動する、
「今日はフォックスフルボトルとロックフルボトルだけでいいですかね」
そう言い、他のボトルを自分の部屋にあるロッカーに入れると、ワタルは向かった、
「さて、どれをやりましょう…まあ今回はEuclidとKeterには良い思い出が無いので、Safeで行きましょうか」
〈特別収容プロトコルのオブジェクトクラスを選択してください〉
ワタルはSafeを選択すると、ランダムの他に3つ程、選択肢が見えた、
〈特別収容プロトコルを選択してください〉
「何々、1つ目は”SCP-504 批判的なトマトの前で爆笑ギャグ10連発”何だこのミッションは、それで2つ目は”SCP-105 アイリスの撮った写真を手に入れろ”写真に関係あるんでしょうか?それで最後は”SCP-529 半身猫のジョーシーを探し出せ”か」
ワタルは思い出す、この間ハカがランダムを選んだ結果、シャイガイにダイヤモンドの装甲ごと分断されたことを、
「ランダムにも良い思い出が無いですね、まぁ猫探しなら楽そうですし」
〈SCP-529が選択されました、10秒後にシュミレーションを開始します〉
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クリア難易度★★
【SCP-529】「半身猫のジョーシー」が
財団内部で行方不明になるとどうなるのか
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ワタルが目を覚ますと服が白衣へと変わっており、
「ここは…」
「お待ちしておりました」
不意に声を掛けられ、すると後ろには
「財団のエージェントの者です、黒神心霊相談所の方ですね?」
「ご親切にどうも、僕は月影ワタルです、よろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
ワタルに声を掛けたのは財団のエージェントだった、どうやらこちらの状況を知っているようだ、
「詳しくは道中で話します」
「分かりました」
そう言うと、ワタルとエージェントは機動隊に守られながら車に入って行った。
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〜車内〜
「それで詳しい話を聞かして貰っても良いですか?」
「ええ、実は財団で監理していたSCP-529 半身猫のジョーシーが収容部屋を脱走してね、君にはその確保をしてもらいたい」
「そう言えば、半身猫っていうのは?」
「SCP-529は灰色の波模様のある小さな雌の家猫だ」
「まさか、その猫が何か恐ろしい力を持ってるとか?」
「いや、ごく一般的な猫と何ら変わりはない、下半身が欠落していること以外はね」
「下半身が欠落?それは何か、重篤な病気の結果とかですか?」
「いえ、胸部から尻尾の部位が失われているように見えますが、四肢が生え揃っているように動きます、食事後の排泄物も同様です」
「なるほど」
すると、乗車していた車が停車した、
「どうやら、財団に着いたようですね」
それを聞くと、ワタルとエージェントは車から降りると、財団の施設内へと向かった。
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〜財団内部〜
「ここが、SCP-529の収容室です、本来なら低レベル施設なら何処へ行かせても良いのですが、最近はどうも体調が悪そうだったんです、それで収容室で休ませていたんですが、ある時から居なくなってしまいまして」
「危険は無いんですよね?」
ワタルが聞き返すと、エージェントは応える、
「ええ、ですが我々は異常存在の確保、収容、保護がモットーです、このままSCP-529が何かの弾みで外部に出てしまった場合、SCPの存在が外部に露見してしまう可能性があります」
「確かにそうか、秘密組織みたいな物なんですよね?」
「はい、SCPの存在を外部の人間が知る訳にはいけません、もしそうなった場合、民衆はパニックだけで済む筈がありません」
その話を聞きながら、ワタルは考えた、
(何かストレスでも感じたのかな?動物はストレスに敏感ってよく聞くけど)
「そう言えば、その……半身猫のジョーシーでしたっけ?好物とかってあるんですか?」
ワタルはフォックスフルボトルを手に持つと、エージェントに聞く、
「ええ、チーズが好物ですが、低レベルの職員は与えることは禁止されています」
「何でですか?話を聞いている限りだと、あんま与えてもデメリットとかないと思いますけど」
「実は、SCP-529には一定量以下のチーズを与えるとSCP-529が悲しんでしまうため、与えてはいけないのです」
「なるほど?」
取り敢えず、誘い出す為に必要なものが分かった為、それを準備し始めた、
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〜〜1時間後〜〜
「これで行けるんでしょうか?」
「でも、これぐらいしか、やれる事が無いので」
ワタルが行ったのは、財団の廊下にそこそこ大きなチーズを置くことだった、
「ジョーシーが来たら、僕が速攻で走って捕まえますので」
「ええ、お願いします」
そして更に数分後、
「ミャ〜」
不意に近くで猫の鳴き声が聞こえた、ワタルとエージェントは声を潜めると、灰色の波模様の猫、ジョーシーが現れた、
「何だあれは、凄く…物凄く!可愛いいいい!!!!!」
「ワタルさん静かに…あ」
エージェントが見たのは、ジョーシーの姿に興奮したワタルをじっと見つめているジョーシーだった、
「ワタルさん、早く捕まえ……え?」
ジョーシーはゆっくりとワタルに近づくと、身体を擦り寄せて喉をゴロゴロと鳴らしていた、
「癒しや、これこそ癒しや」
「ワタルさん、キャラ崩壊引き起こしてますよ」
まあまあ良いじゃないですか〜、と言いながらジョーシーを抱っこすると、顔がゆるゆるになるワタル、
「そうだ!この後どうします?収容室に戻すんですよね?」
「ええ、ありがとうございました」
ワタルは抱っこしていたジョーシーをエージェントに引き渡そうとしたが、
「あれ?どうしたの?」
ジョーシーはワタルから離れようとせず、ワタルに張り付いて動かない、それを見ていたエージェントは、
(SCP-529がここまで懐くなんて、なら)
「ワタルさん」
不意に声を掛けられたワタルは驚くとエージェントに向く、
「何ですか?」
「ワタルさんは学生ですか?」
「は、はい、高校2年ですけど」
「良ければですが卒業後、財団で働きませんか?」
「え?……どうして僕なんですか?」
「SCP-529は人間に友好的ですが、ここまで人間を気に入っているのは始めてみましたから、無理にとは言いませんが、どうでしょうか?」
「⋯⋯⋯ちょっとやりたい事がありまして、それが終わったら構いません」
「成る程了解しました、上司の方へと確認を取っておきます」
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MISSION CLEAR
-任務完了-
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〈おめでとうございます!クリア報酬がチャージされましたUser1をログアウトします〉
「成功⋯ですか、エージェントさんありがとうございました」
ワタルはエージェントにそう言うと、現実世界へと戻されて行った。
俺クロの百鬼夜行編が始まる前に、主人公には仮想現実シュミレーションを単身で行ってもらうのですが、どれがいいと思います?
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ラブ&ピースの世界のミッション
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