「水中の死体に見覚えはない⋯」
ユウマの視線の先には大量の死体が浮いている湖があった、ユウマは何かに取り憑かれたように湖へと歩いて行った。
___________________________
とある日、ワタルとユウマは仮想現実シュミレーションを起動していた、
(俺の名前は黒神ユウマ、今起動させてるこれはSCPシュミレーションって言って、SCPが野に放たれた仮想現実のゲームみたいなものなんだけど)
〈特別収容プロトコルのオブジェクトクラスを選択してください〉
ユウマは普段なら躊躇うようなKeterを選択する、ワタルはそれを後ろから見ていた、
(死人が出たり、俺達が壊滅させなきゃならない憑从影が暗躍してたりと、色々曰く付きのゲームで調査を依頼されてる)
〈特別収容プロトコルを選択してください〉
ワタルは選択肢として出されたSCP達を見ながら言った、
「ミレイの姉御達は全然帰って来ませんしねぇ」
ワタルの言葉を聞きながら、ユウマは選択肢の中の真ん中”【SCP-2316】「校外学習」恐怖の湖の謎を解明して生還せよ”を選択した、
(ワタルが言ってる通り、その仮想現実から姉とハカが返ってこない、モニターはずっとこれだしな⋯)
モニターにはそのSCP-2316の一部なのか湖の端が映し出されている、
〈SCP-2316が選択されました、10秒後にシュミレーションを開始します〉
___________________________
クリア難易度:★★★★
【SCP-2316】「校外学習」
恐怖の湖の謎を解明して生還せよ
___________________________
ユウマとワタルは気づくと、巨大なフェンスの前に立っていた、2人がどう入るかを悩んでいると!
「ここの職員さん?ってわけではなさそうですね、まだ子供かな」
後ろから手を振って走ってきたのは茶髪の白衣を着た高校生ほどの少年が立っていた、
「こどっ⋯俺はユウマ、黒神心霊相談所ってとこの一員で、ちょっとここの調査に来てて、そういうあなたは誰ですか?」
「⋯⋯月影ワタルです、こっちも同じくです」
ユウマとワタルは自己紹介をするとやって来た少年も答えた、
「僕はダニエル・スコット、カーク・ロンウッド高校の一年生だよ」
「年下じゃねぇか!」
「同い年とは……」
それを聞いてダニエルは少し笑うと、本題に入るかのように話掛ける、
「それより相談所ってことは、僕のことも助けてくれる?」
「それよりって⋯依頼なら受けますよ、話聞くくらいでも」
「ありがとう!実は僕の友達がこの柵の向こうに行ったっきり帰って来ないんだ⋯あの看板見たでしょ、どれだけお願いしても職員は助けに行ってくれないんだよ、まだ生きているかもしれないのに⋯」
その話を聞き、ユウマは言った、
「SCP財団ってのはそういうものらしいっすからね」
「⋯⋯⋯⋯財団は最低じゃなくて冷酷ですから」
2人の言葉を聞いたダニエルは言う、
「探すの手伝ってくれる?」
(俺も姉貴とハカ探しに来たし、放っていくのも気が引けるしな⋯)
「いいっすよ、じゃあ財団に見つかって連行される前にさっさと行きましょう」
ワタルはそれを聞くと、
「すみません、ユウマさんちょっと先に行っててもらっても良いですか?」
「え?良いけど、どうしかしたのか?」
「いえ、SCP-2316について近くの財団に情報があるかもしれないんで、探して来ます」
「いや、危険じゃないのか?」
「大丈夫ですよ、ほんの少しだけ知りたいこたがあるんです」
ワタルはフェンスの先ではなく、近くの財団のある場所へと歩いていこうとした、
「え?でもみんなで行った方が危険は少ないでしょ?」
ダニエルはワタルの腕を掴むと言った、が、ダニエルの腕を振り落とすとワタルは、
「興味で知りたいことなので、気にしないでください」
「わかった、じゃあ俺とダニエルは先に行ってるな」
ワタルは走って財団へと行ってしまった。
「ユウマはこの先に何がいるのか知ってるの?」
ダニエルが質問すると、ユウマはそれに答えた、
「知らないできたんですか?いやまぁ⋯俺も人の事言えないけど」
「ユウマは?」
「この先にいるのはSCP-2316、財団が収容できないほどの危険な⋯えっと、水面に集まった死体の群れだって言われてるだったかな⋯」
「おえー、あれ?言われてるなの?」
「いや⋯俺もハカから聞いただけだから詳しくは分からないんですよね」
ユウマはハカに言われた事を思い出す、
___________________________
「実際DNA検査ができるわけでもないの、それでも1度湖に入ったり、SCP-2316に触れたりでもしたら、二度と戻って来られないんだからね、全部仮定と推測だけど⋯まぁ要するに複数で一つのSCPってこと」
___________________________
「しめじ茸みたいな認識でいいかな」
「うわ⋯、しばらくしめじ食えねぇ」
「でもさぁ、ただの死体の群れなら、そんなに怖くないよね?いや怖いけどそこまで危険性は感じないかな」
「SCP-2316は、強い認識災害を及ぼすらしいっすよ、水中にある死体を見覚えのある親しい人間だと思い込む、んで、入水させる」
「それ⋯どうにもならなくない?」
「対抗手段があるみたいで、その死体の群れを見たら「水中の中の死体に見覚えはありません」って言うこと、多分それで認識災害を防ぐことができるはず⋯なので」
「何か引っかかることでも?」
「それだけで済んだらKeterじゃないって、ハカに言われてて⋯」
「自信なくなってきたなぁ⋯」
「はは⋯まぁよっぽどのことがない限り、さっき言った言葉を繰り返せば問題は起きないらしいっすから」
「ううん⋯そうじゃなくてさ、もし水中に僕の友人の姿が見えたら、僕はちゃんと見覚えがないって言えるかなって⋯」
「⋯?言えばいいだけなんだから大丈夫じゃないですか?」
「でも、もしそこに僕の探している友人がいたら」
「それでも水中の死体に見覚えありませんって繰り返すだけすね」
すると、ダニエルは立ち止まり、大声を上げた、
「違う!それはおかしい!」
「うおっ!びっくりした、どうしたんすか急に」
ユウマの言葉を気にもとめず、ダニエルは続けた、
「君だってそうでしょ、知らない方がおかしいんだ、だって君は⋯彼らに見覚えがあるのに」
すると、霧が立ち込め始め、ユウマの視線の先にはハカやミレイ、それと隣に居るはずのダニエルが湖に見えたのだ、
「くそっ!マジかよ⋯、俺は水中の死体に見覚えはない」
ユウマが情報災害を避けようと、例の言葉を口にするが、いつの間にか後ろに居たダニエルがユウマに言った、
「本当にないの?」
(こいつ⋯さっきから)
「お前誰だよ」
ユウマはダニエルにそう言うが、ダニエルは少し怒ったような顔で言う、
「僕が聞いてるんだよ、本当にないの?」
「え⋯もしかして⋯これって⋯」
ユウマは何かに気づいた、
「ハカが言ってたSCP-2316は元々は財団の実験に巻き込まれた高校生達の死体だって」
「それがどうかした?」
頭を押さえながらユウマは言う、
「お前⋯死んでるんじゃねえのか?」
「ユウマ⋯よく見て」
ダニエルはユウマの質問には答えず、ユウマに囁く、
「見ない!俺は水中の死体に見覚えはない!」
「だめだよ!もっとよく見て!だって知らないはずがないよ」
「⋯うるせーな、水中の死体に見覚えはない⋯水中の死体に見覚えはない⋯考えろ⋯あるはずだ、ハカと姉貴を連れて帰る方法が」
ダニエルはユウマの耳元まで来て言った、
「ねぇユウマ⋯」
「やべ⋯こいつの声、意識が朦朧として⋯」
「あれは?助けを求めているあの死体は⋯誰?」
(止めるな⋯考える事を⋯止めたら)
「水中の死体に見覚えは⋯」
「見覚えは?⋯ねぇユウマ、あの死体は⋯誰?」
「あぁ、俺はあの顔を知ってる⋯」
ユウマが湖へと歩き始める、そして湖に入る、その瞬間、
「あれ?動けねぇ⋯」
ユウマの腹に鎖のような物が巻き付いていた。
「ま…間に合った」
鎖の先にはフォクスへと変身したワタルがそれを用いてユウマを引っ張っていた、
「へぇ…君も来たんだ」
「財団の…資料を見て、編集される前の…物を見たんだよ、だからどうせ俺も情報災害に暴露してる、だからァ!!」
ワタルはユウマを引っ張り上げると、そのままSCP-2316の収容場所外へと投げ飛ばした、
「これでチェックメイトだ…」
ワタルはそのまま走っていくと、湖へと飛び込んで行ったのだった。
俺クロの百鬼夜行編が始まる前に、主人公には仮想現実シュミレーションを単身で行ってもらうのですが、どれがいいと思います?
-
SCPや都市伝説のミッション
-
ラブ&ピースの世界のミッション
-
クロスオーバーのミッション