エボリューションと月と影   作:旅人0605

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主人公の語彙力が低下したかもしれない


第28話フェブラリーの名がつく駅

 

 

 

 

 

 

 

 

「ユウマ、この電車様子がおかしいわ…止まる気配がない⋯ちょっとユウマ、起きなさい」

「ユウマさん、起きてください」

 

2人の呼び掛けにも起きず、ユウマは寝ている、そして苦しそうな顔をしながらユウマは言った、

 

「⋯あが⋯ぐああ⋯消しゴムの亡霊が⋯消されちまう⋯」

「「どんな悪夢だよ!」」

 

ユウマの寝言に思わず、ハカとワタルはツッコんだ、

 

「んん⋯?」

 

ユウマが起き、最初に目に入ったのは”きさらぎ駅”と書かれた駅の看板だった。

_____________________

〜黒神心霊相談所〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「闇の仮想現実シュミレーションがバージョンアップされたわ」

「依頼内容って全ミッションをプレイする事⋯だったよな⋯」

「どうやら、相当な改悪もされたみたいですしね」

 

ハカとユウマ、ワタルはシュミレーション室で何時ものように仮想現実をしに集まっていた、

 

〈仮想現実シュミレーションのプレイ領域を選択して下さい〉

 

「そ、ミッションが増えて良かったわね!」

「そう思ってるのお前だけだと思うけど⋯」

 

ハカは画面に映されていた選択肢の内、etcを押した、そして画面を下にスライドさせていく、

 

「この下に…あった、これよ」

 

そこには学習・診断という領域の下に人気ミッションというプレイ領域が追加されていた、

 

「ん?」

「シュミレーションの人気ミッションが選べるようになったの!」

「⋯⋯⋯⋯⋯で?」

「なに?ちょっとは盛り上がりなさいよ」

 

そう言うと、ハカは人気ミッションを選択する、

 

〈特別仮想シチュエーションを選択して下さい〉

 

「”あの回数が頭上に可視化されたらどうなるのか?”これはYou◯ubeとかでよく見ますけど、で?下は”「サイレンヘッド」恐怖の無人島から12時間以内に脱出せよ”この前やった奴ですね」

 

「こんな鬼畜難易度のゲームで喜べるハカがすげえよ⋯」

「そんなあなたにも安心、ランダム選択もご」

 

目をキラキラさせながらランダム選択を押す、

 

「だからそのキラキラやめろ!!」

 

〈ランダムが選択されました、10秒後にシュミレーションを開始します〉

 

_____________________

__

 

 

      クリア難易度:★★★★

 

     「きさらぎ駅」地図に載らない

    異界駅から朝日が昇る前に脱出せよ

 

 

_______________________

 

 

 

 

 

 

 

「暗っ。え?⋯ここ何処?」

 

ユウマが気がつくと3人は駅のホームに居た、

 

「きさらぎ⋯駅?」

「見たこともねえ駅だな」

 

ユウマの言葉を聞いたハカとワタルは驚いたように言った、

 

「あ、あんた⋯きさらぎ駅知らないの?」

「かなり有名ですよ…」

 

「こんな無人駅ウチの近所にあったか?」

 

目を擦りながら言うユウマにハカは言う、

 

「ボケナス、きさらぎ駅は有名な異界駅、進入経路も脱出経路も不明、迷い込んだら最後、元の世界には戻れない、あの世みたいなトコって言われてる」

「昔、ネットの2ちゃ◯ねるでしたっけ?そこの掲示板で起きた話です」

 

そう言うと、ユウマは冷や汗をかき、それを拭う、

 

「⋯うそ⋯そういや電車も来る気配ないぞ」

「クリア条件は朝日が昇るまでにここから脱出する事、何か手立てを考えないと」

 

「極論言っちゃえば、きさらぎ駅に迷い込まない方法ってのが、先刻の電車を降りないってのが方法なんですが」

「これはシュミレーション、そういうズルは恐らく使えないわ」

 

すると、ハカは何かを考えるように下を向く、それにユウマが声を掛ける、

 

「⋯推理中?」

「ええ、薄めにしたら”吉祥寺”に見えそうな気がして」

「あーこいつ今日もダメだわー」

 

 

「あのー」

 

すると不意に声を掛けられる、それにユウマとハカは驚いた、

 

「うわあああああーーー!!」

「きゃああっ!!」

「ヒッ!!」

 

ユウマ、ハカ、ワタルの順番と言うか、ワタルはユウマとハカの叫びに驚いていた、3人が後ろを向くとそこには緑の駅員服を着た男性が立っていた、

 

「な、なんすっか、急に」

「脱出方法、教えましょうか?」

 

男性はこんな事を言い始めた、

 

「え?」

「脱出方法って、もしかしてプレイヤーっすか?」

 

「はい、私は何度かこのミッションをクリアしてるので」

「まじっすか!!」

「この駅を出たら線路沿いを歩いて下さい、そうすれば木佐貫という名前のトンネルがあるのでそこを抜けると迎えが来ます、車で近くの駅まで送ってくれますよ」

 

「⋯ん?」

「ありがとうございます!!」

「丁寧にどうも!!」

 

男性の言葉を聞くと、ハカとワタルはユウマを引っ張って歩き始める、

 

「ユウマ、これでクリア出来そうね!行くわよ!」

「いやぁ、本当に親切にして下さって申し訳無い!それじゃ、ユウマさん行きますよ!」

 

「あ!おい、ちょっと待てよ!!」

 

〈User1、User2、User3が指定ルート”線路沿いを歩く”を実行しています〉

 

_____________________

 

 

「はあ⋯もうムリ⋯何処まで歩けば⋯」

「祭りばやしが聞こえるのに、誰もいないなんて⋯」

 

ユウマは近くの木に吊るしてある輪っかのような物を見つけて思わず掴む、

 

「いっそ全ての不幸をここで⋯」

「モブキャラかっ!!真っ先に死ぬなし!」

「辞めてください!はあ」

 

溜息をしながらワタルとハカがツッコむと、ユウマが言った、

 

「つーか俺たち騙されたんじゃね?」 

「ううん。間違ってないと思う、きさらぎ駅はここに迷い込んだ人が『助けてって』ネット掲示板に書き込んだことで明らかになったの」

「へー。その後は?」

「確かこんな風に線路沿いを歩いていたら、木佐貫ってトンネルがあって」

「ちょっと待てハカ」

「ん?」

「誰かいる」

 

ユウマは後ろに気配を感じた、そしてワタルは言う、

 

「あの、誰が後ろ向きます?」

「この状況で言うのかよ!」

「でも、見ないと始まらないわ、全員でせーっのでで見ましょう」

 

3人が”せーっの”と言うと後ろを向いた、そして後ろに居たのは、

 

「「ひぎゃあああああーーーーー!!!!!」」

「キッショ!」

(そう言えば、掲示板には片足の無いおじいさんに会った)

 

3人は一目散に逃げ始める、

 

〈User1、User2、User3が重要オブジェクト木佐貫トンネルを発見しました〉

 

「はあ⋯はあ⋯あったわ、ここね」

「マジびびったし⋯あのおっさん、絶対幽霊だよな⋯」

「恐らく⋯ここはシュミレーション⋯ですから⋯どっちでも無いと思います」

 

相当、勢い良く走ったようで3人はかなり息が上がっていた、

 

「驚いて逃げるなんて、心霊相談所の一員として失格ね⋯」

「で、さっきの話の続きは?」

「トンネルを抜けたら男の人が立ってたの、事情を話したら近くの駅まで車で送ってくれるって」

「駅で会った人が言ってた、脱出方法と同じだな、開始早々クリア済みのプレイヤーと会えるなんて俺たち相当運が」

「ううん⋯、⋯その後、山奥に連れて行かれて」

「え?山奥?」

「そこで書き込みが途絶えた」

「お、おう⋯よし、ハカ引き返そう」

「進むしかないでしょ、他の選択肢なんてないんだから」

「脱出方法、自力で探すしかねえのか⋯っていうか、ワタルはさっきから何で黙ってるんだ?」

 

ずっと黙って歩いていたワタルにユウマは声を掛ける、

 

「いや、何かおかしいなーっと思いまして」

「おかしい?何がだ?」

「先刻の駅員の服を着た男性のことですよ、あの人確か、何度もこのミッションをプレイしているって言ってたじゃないですか?」

「あーー、言ってたな…それがどうかしたのか?」

「いや、それ自体はおかしく無いんですが、何でこのミッションに拘るんだろうなーっと思いまして」

「それってどういう」

「いや、お金稼ぎだとしてミッションの報酬って結構良い値段じゃないですか、1、2回やれば相当稼げます、それを何回も何て正気の沙汰ではないと思います」

 

ワタルの話を黙って聞いていたハカは言う、

 

「こっちもまだ話終わってないし」

「え、いま山奥に連れて行かれて連絡途絶えたって」

「暫くはね、7年後にまたネット掲示板に書き込みがあったの、その人から」

「7年後?何でまたそんな時間経ってから」

「山奥で突然巨大な光が現れて、『そこに走れ』って声が聞こえたから、車から飛び降りてその光に駆け込んだの、で、気付いたら7年後の家の最寄り駅にいたって」

「浦島現象じゃん⋯」

「三途の川くらいは見たかもね」

 

「なら、さっきの男性が言っていた脱出方法と食い違いますね、あの人は車に乗った後の光なんて一言も言ってませんでしたし」

 

ワタルの声と共にトンネルの出口が見えてくる、

 

「この近くに誰か立ってるのか?」

「たぶん⋯あ」

「いた⋯」

 

トンネルの出口には灯りがとても眩しい車と、その前に男性が立っていた、

 

「こんな遅くに、ここで何をしてるんですか?」

「異界駅に迷い込んでしまって脱出方法を探してるんです」

「異界駅?夜更けに若い子3人で不安でしょう、近くの駅前にビジネスホテルがあるからそこまで送りますよ…さ、乗って」

 

すると、3人はシュミレーションのアナウンスが聞こえた、

 

〈3時間が経過しました、User1、User2、User3が異常ルートを進行中、ミッション達成率は72%です〉

 

(異常ルートって⋯ホントに乗って良かったのか?夜中に車止めてあんなところで立ってるなんて、不自然すぎだろ)

「あの、ここの地名って」

「ここかい。比奈だよ」

 

「比奈⋯聞いたこと無いわ、ワタルさんは?」

「無いです、余り地図を見ない物で」

「あそこで何やってたんっすか?」

 

ユウマが聞くと、男性はこう答えた、

 

「そんなこと聞いて何になるのかな?」

「あ、いや⋯夜中だし、真っ暗だし、誰かいるなんて思って無かったので⋯」

「俺はそんな話を&◯%$■§b§:!」

 

そして、男性は車を停車させた、

 

「「え?」」

「何かこの人バグり始めましたよ」

 

「%§♯?q◎&@□!」

 

最早、何語を喋っているのか全く分からなかった、

 

「やべえ。このおっさん⋯正気じゃねえ⋯」

「ユウマ、光が⋯!」

「%§♯?q◎&@□!」

 

車の目の前には先程、ハカが言っていたような光が見えた、

 

「「「ーー!!!?」」」

 

「誰か⋯来る⋯」

 

すると、叫び声のようなものが聞こえた、

 

「何でここにいる!」

「この声⋯ハカ!ワタル!」

 

ハカとワタルはユウマの声を聞くと伏せた、ワタルが目を開けると、

 

「きゃあっ!!」

「ぐわああ!!」

 

車の上の車体ごと、運転手の男性の首から上が切断されていた、そして車の後ろを見ると斬撃のようなものが周囲にあった木までも切り倒していた、

 

「ここにいちゃダメだ!運転手は消した、今の内に光の方へ逃げるんだ!」

 

ユウマはその声を聞くとハカとワタルを呼ぶ、だがハカもワタルも気絶してしまったようだ、

 

「ハカ!おいハカッ!!ワタルも!ちくしょう!がはぁっ!!」

 

不意にユウマは何かに首根っこを掴まれ、地面へと叩きつけられる、

 

「逃げれないから!!!残念でしたぁ〜、ここは異常ルート、俺の狩り場だから!」

 

そこに居たのは、先程の駅員の男性だった、彼の手には運転手の首から上を持っていた、

 

「あんたさっきの!顔に囮影が⋯」

 

「気ぃ失った女と男見捨てて逃げるなんて、お前ウケるな!!」

 

「俺、元々ヘタレなんで、ぐはあっ!」

 

目の前に居た駅員、いや憑从影は倒れているユウマの頭を踏みつける、

 

「お前たちの脳も美味しくいただくよ、そこにいる女も!男も!」

 

「ぐっ⋯、このゲームは脳を破壊されたら現実世界には戻れない⋯知ってて言ってんのか?」

 

「もちろん、同種がそうプログラムを改ざんしたから」

 

(間違いねえ。こいつは⋯憑从影だ)

「な⋯なんの為に⋯」

 

「有能な種が生き残る、この世で最も残酷かつ非道なのは人間だろ?その人間をエサとしてる俺たちが生き残る為に決まってんじゃねえか、お前⋯憑影だよな?俺の異能力は体を刃物に変えること」

 

そう言い、自らの右腕を凄く鋭利な刃物へと姿を変え、直ぐ様ユウマの左手に突き刺した、

 

「ぐあああああっ!!!!」

 

「今すぐ喉を掻っ切って、ラクにしてやるぜ!」

 

そして憑从影はユウマに自らの右腕を振り上げた、

 

「へ⋯残念でした⋯」

 

気づけば憑从影の後ろにはホークガトリンガーを持ったワタルと、指にエネルギーを出し、構えているハカの姿があった、そして両者の銃撃が発射された、

 

「ごばッ!!!!」

 

そして憑从影は吹き飛ばされていった、

 

「作戦通りね。ケガが無くて良かった」

「右腕に口から血まで吐いてますよ、ハカさん」

 

左手を押さえながら、ユウマも立ち上がる、

 

「ったく、でも助かった、サンキュー」

「やっぱり、あんたとワタルさんの言った通り、憑从影だった」

 

悍ましいオーラを纏いながら腕を広げる、

 

「よくも⋯よくも俺にこんな⋯」

 

_____________________

話は数分前まで遡る、

 

 

「駅で会った奴の声がした…あいつ、たぶん憑从影だ」

 

それは車体の上部が切り飛ばされる寸前である、

 

「え?」

「暗いとこにいたから、あの時は確信持てなかったけど、見えた気がしたんだ!ぼんやりと囮影が」

「だから私たちを異常ルートに連れてきて」

「ああ、プレイヤーを食い物にしてる」

「仕事の時間ね。どうするの?」

「俺が囮になる、お前とワタルは様子を見て憑从影だったら迷わず撃ってくれ」

「分かった。ここで被害を食い止めるわよ」

 

「分かりました、では隙を作るのお願いします」

「りょーかい」

 

_____________________

 

「人間は醜い!!弱ぇくせに同種以外の命を躊躇なく殺め、挙句俺たちを異形扱いし、滅ぼそうとまでしやがる!!俺たちの食事は人間の脳だ!!家畜も他の哺乳類も食わねえ!!簡単だろ、どっちが悪だ!!?去るべき種は人間と!!俺たちの中の異端人間と同じ物を喰らい、人間の意思を持った愚かな憑か」

「ごちゃごちゃうるせーよ」

 

ユウマが異能力を発動させ、憑从影を縛る、

 

「これは話し合いと無理そうですね、なら殺られる覚悟もありますよね」

 

ワタルは持っていたホークガトリンガーから鷹とガトリングのフルボトルを抜くと、ベストマッチマグナムへと戻り、その中に別の2本のボトルに入れ替えた、

 

海賊!電車!ベストマッチ!』

 

すると、ベストマッチマグナムは弓型の武器へと姿を変えた、

 

『カイゾクハッシャー!』

 

ワタルはカイゾクハッシャーの中にある小さな電車、ビルドアロー号を手前に引く、

 

『各駅電車!』

 

その音を聞くと、ハカもエネルギーを溜め始める、

 

「さよなら」

 

『急行電車!』

 

踏切のような音がカイゾクハッシャーから流れ始める、

 

『快速電車!』

 

その音が、どんどんと高くなっていく、そして

 

『海賊電車!』

 

ワタルはハカがエネルギーを発射すると同時にビルドアロー号から手を放した、すると銃口から電車のようにウネウネと動く弾が現れ、エネルギーと共に憑从影の頭を撃ち抜いたのだった、

 

「ったく、悪党が悪党になに語ってんだって話だ」

「さ、始末したし後は脱出ね」

「ハカさんは切り替え早いですね〜」

 

そして3人は先程の脱出経路だと言われていた光の前に来る、

 

「ここ異常ルートって言ってたぞ、ホントに入れんの?」

「それ以外の方法が見当たらないし、行くわよ」

「やっぱり、少し引き返してもう一つ探したほうが」

 

そして、光に入っていくユウマとハカを見て、ワタルもヤケクソになったのか、入って行った。

 

_____________________

〜黒神心霊相談所前?〜

 

 

「お!戻って来れたな、これクリアじゃね?」

「やったわ!!遂に私たちも!!」

「あれ、何か此処らへん、何時もと違うような」

 

「あら、2人共遅かったじゃない」

 

すると、後ろから声を掛けられた、そして3人が振り向く、

 

「え?あ、姉貴!!?」

「ミ、ミレイさん!!?」

「これは……」

 

そこにはかなり年を取ったミレイがいた、それから考えられるのは、

 

「な⋯何年経ってんだよ!!?」

「ここまで再現しますか!!!?」

 

_______________________

 

 

        MISSION FAILD

         -任務失敗-

 

 

 

_______________________

 

〈ログアウトします〉

 

 




感想お待ちしております

俺クロの百鬼夜行編が始まる前に、主人公には仮想現実シュミレーションを単身で行ってもらうのですが、どれがいいと思います?

  • SCPや都市伝説のミッション
  • ラブ&ピースの世界のミッション
  • クロスオーバーのミッション
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