「マキ!!」
黒神ユウマは病院を出ると、マキに電話を掛けた、迫っている危機を伝えるために、
(くそっ!!マキに電話が繋がらねえ!!気温が下がって来やがった!時間がねぇ!頼むマキ、逃げてくれ!!)
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場面が変わる、そこには黒神ミレイが和光樹林公園へと駆けていた、
「マキ!!」
(マキとユウマと連絡が取れない!!危ないからユウマは向かうなってコウが釘をさしてたけど、大人しく待ってるハズなんてない!!相手は憑从影!)
「私がユウマより先に着かなきゃ⋯、マキとユウマが!!」
その瞳には涙が溜まっており、それでも尚、公園へと駆けていく、
「あった!あそこの公園だ!!え!?何あれ!?何かが⋯いる⋯!!」
和光樹林公園の入り口にはノコギリを持った巨体のチューブのついたマスクをつけた異形と恐竜のような化け物、黒い仮面のような物を着けた男、桃色の髪に悪魔のような角が生えた女性、
「クックック⋯!ここは立入禁止だ、人間」
「美味しそうな⋯脳⋯でもめんどくさい⋯」
明らかに異形の姿を見たミレイは、
(こいつら⋯憑从影!?)
「あと他の入口⋯見張れてないけど?」
「ケッ!お前が行って見張ってこい」
「やっぱいい⋯めんどくさい⋯」
「どいて!」
話している憑从影にミレイは、強気に言うが、
「誰に命令してんだぁ!?中で仲間が遊戯中だ!お前は見張りの俺たちに脳だけ置いて死ね!」
(何でこんな奴らが⋯!!いつから私たちは⋯人間は⋯こんな奴らの食べ物になったの!!?)
ミレイの脳裏に映るのは、とあるテレビのニュースだ
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〈千葉県市川市の路上で6名の遺体が見つかりました、何れも激しく頭部を損傷しており⋯〉
〈連日の死亡事件ですが、我々人類の脅威になる知的生命体が存在している可能性が高く⋯〉
〈今週だけで9,852名もの方々が命を落としました、この戦後最大の危機に、我々は国家指定の”特殊殲滅部隊”を結成し、未知なる生物と徹底抗戦することを国民に誓います!〉
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「中に妹がいるの⋯通して⋯!」
もう一度、憑从影に対して言うが、
「めんどくさい⋯」
「おい、人間如きが俺様に命令すんじゃねーって⋯言ってんだろうがッ!!!」
憑从影がミレイに襲いかかるが、それをミレイは避けた、
「邪魔よ。時間が無いのどきなさい、はああああああーーーー!!!」
ミレイは渾身の蹴りを襲いかかってきた憑从影にお見舞いする、普通の人間なら一切無事で済まないだろう、そう人間なら、
「くっ!!!」
「おいおい何だァこの蹴りの威力は!!?」
蹴りを受けた腕には一切のダメージが通っていなかった、
(やっぱり憑从影には⋯通用しない⋯!!)
「つーかお前の頭、よく見りゃ
ミレイの髪の左側だけが茶髪ではなく、黒へと色が変わっていた、
「違うし⋯」
「じゃあ何だ?お前、憑影だよなぁ!?獲物みーっけ!!」
憑从影はミレイの蹴りを受け止めるとそのままミレイの脇腹に蹴りを叩き込む、
「ぐはッ!!!ゲホッ!!ゲホッ!!」
(こいつ⋯強い⋯)
「お前、覚醒前か何で異能力を覚醒させねぇ?」
憑从影から投げかれられた質問にミレイは蹴られた脇腹を抑えながら答えた、
「それを否定する為に⋯髪染めてるの⋯」
「あ?」
ミレイの頭には鏡に映った自分の姿を思い浮かべた、その姿は右半分は紫色の髪だが、左半分は黒髪になっている、
「朝起きて、鏡見たら絶望するから⋯、呪いのこと考えると死にたくなるから⋯」
「何だその理由は?」
「あんたには分からないわ、女に生まれたの⋯、男を愛したいし愛されたいに決まってるでしょ」
「あ゙あ゙?」
「だからこの呪いを否定する為に⋯、私の視界から囮影を消す為に⋯、女でいる為に⋯!髪を染めてるのよ!!!」
憑从影へと向き直し、堂々と言った、
「くだらねえ!寝言なら死んでから言え!!脳を潰してやるよ!!」
黒い手がミレイへと伸びる、
(ぐっ!!速い!!避けられない!!)
ミレイはもう駄目だと思った時、声が聞こえた、
「異能力⋯『胡蝶の夢』」
「え?」
「
ミレイの前には浅薙コウが立っており、ミレイとコウを紫色のサークルが覆うように広がっていた、
「は!?俺の腕が⋯消えた!?何だ⋯このサークルは⋯?」
憑从影の腕はサークルに当たると、姿を消しており、戸惑っていた、
「
その声と共に、憑从影の真上に先程消滅した自らの腕が現れ、憑从影の脳を潰した、
「グハアアアアーーーッ!!!」
バタンッ、憑从影は倒れ、もう1人の人型の憑从影も啞然としている、
「コ、コウ!!」
(なに⋯今の⋯?)
「遅くなってごめん。もう大丈夫だから」
ミレイの前へと立ち、憑从影へと向く、
「の、脳をやられた⋯!!何だ⋯今の攻撃は⋯!!?」
自分が殺られたことと、自分の腕が出たことについての疑問が憑从影を襲った、
「めんどくさい⋯こいつ⋯めんどくさいからころす⋯」
もう1人の女の憑从影は手から黒、赤、マゼンタの稲妻が走る、
「コウ!あいつの攻撃が来る!早く逃げて!!」
「ミレイ、僕は殲滅部隊の隊長になるまで逃げないよ」
「え⋯?」
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コウside
子供の頃の僕は⋯何一つ取り柄なんて無かった⋯
「うぐっ!がはっ!」
「おい弱虫!バケモノ女って言えよ!」
「い、いやだ⋯」
「あいつは幽霊がみえるバケモノ女だぞ!」
「ちがう⋯ミレイはバケモノなんかじゃない⋯と、とりけして」
チビで⋯非力で⋯
「はあ?チビで弱虫のおまえに発言けんなんてねーの!」
「がはっ!!」
ずっと馬鹿にされ続けてた⋯
「おまけにやくびょう神!あいつにコクッたアユトもダイキも帰りに万引きしたってつかまったんだよ!」
「ちがう⋯それは⋯」
「はあ?なんで弱虫がバケモノ女のみかたしてんの?」
「苦しんでるから⋯」
「は?」
「それでいちばんミレイが⋯苦しんでるから!!!」
「コウ⋯!」
「いみ分かんねーし!バケモノ女っていわないんだったらどうなるか分かって」
「あんたたち何やってんのよ!」
「やべっ!バケモノ女だ!!」
「に、逃げろっ!おれたちもつかまっちまうぞ!」
「あんた、また叩かれてたの?」
「ははっ⋯ひとことで追いかえすなんて⋯、やっぱりミレイはすごいね⋯」
お父さんとお母さんが行方不明になってから僕はお父さんとお母さんの上司だった人、ミレイのお父さんに拾われた⋯
「ウチで一緒に暮らそう、まあ⋯ちょっと賑やかすぎる家だけど」
「ほら立てる?帰るよ」
そこで出会った同い年のミレイは⋯僕にないものをぜんぶ持ってて⋯
「うん⋯」
すごく眩しくて⋯いつの間にか⋯好きになってた⋯
「あんた異能力者なのにね⋯どうしたものか」
「ははっ、僕の異能力は僕の悪夢を食べてもらえるだけで⋯何の役にも立たないから⋯ただ1日中眠いだけ」
「その能力ユウマに分けてあげてー」
でもミレイはずっと⋯陰で苦しんでて⋯
「ていうかあんた、バケモノ女って言えばよかったでしょ」
顔には出さないけど⋯縛られた呪いに絶望してて⋯
「言わないよ⋯」
だから僕は⋯誓ったんだ⋯
「だって⋯好きだから」
「え⋯?」
ミレイが女の子の幸せを感じていられるようき⋯いつか”幸せ”ってわらってもらえるように⋯
「僕はミレイのことが⋯大好きだから」
「コウ⋯?///」
どんな目にあっても⋯犯罪者にされても⋯僕だけはずっと⋯まっすぐこの気持ちを言い続けるって⋯誓ったんだ
「バ、バカっ!!私にそんなこと言っちゃダメって知ってるでしょ!?」
「んんん⋯!!」
「もう⋯弱虫のくせに⋯」
それともう1つ、決めたこと⋯
「強くなったら⋯?」
「な、何っ?//」
「もし僕が殲滅部隊の隊長になったら結婚してくれる?」
「ちょっ!///バカっ!いきなりなに言ってんのよ!?あんたみたいなチビで弱虫が隊長なんかなれるわけ!!//」
「もしなったらって話」
「もう!//呆れた⋯好きにすれば」
「ははっ、やった」
だから僕は⋯何の取り柄もない僕は⋯誰よりも努力して、いつかぜったいミレイに釣り合う男になるって⋯
「約束だからね」
決めたんだ⋯
「キミ、置き去り犯の少年の特徴と似てるね?ちょっと交番まで来てもらえるかな?」
「え⋯?えええええーーー!!?」
コウside終了
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(それから僕の異能力は何段階も進化を遂げた)
「コウあんた⋯また強くなったの?」
コウを見て、ミレイはそう言った、
「こいつ危険⋯」
憑从影も攻撃を始めようとするが、
「1日6時間の特訓を欠かしたことは無いけど?」
「え⋯?そんなに⋯?」
(努力しすぎにも⋯程があるでしょ⋯)
「危険因子⋯早く⋯死んで⋯!」
稲妻をコウに放つが、それをサークルが受け止める、
「悪夢しか食べる事の出来なかったこの異能力がいつの日か現実世界で僕に迫る危機を食べてくれるようになった」
「え⋯?」
「更にその先には⋯」
コウはサークルに手をかざす、
「
サークルに止められていた稲妻が反転し、女の憑从影の下へと走っていった、
「ギャアアアアーーーッ!!!」
憑从影は悲鳴を上げると倒れた、
「す、凄い⋯」
「ミレイ、ここは僕に任せて」
「う、うん!」
「ミレイはマキのところに早⋯」グーzzz
呪の影響で寝てしまうが、
「いや寝るな!!戦闘中だよっ!!」
ミレイに叩き起こされた。
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そして場面は和光樹林公園の内部へと変わり、マキが交戦中であった、マキは青炎を身に纏い、高階と対峙していた、
「ぐう⋯うぐぐ⋯こんな力を⋯か、隠し持ってやがったなんて⋯!」
「青炎は私の意思に呼応して、無限に形状を変化させます」
マキには青炎の翼がついており、空を飛んでいた、
「ど、どうなってる⋯!?ちゅ、中級の強さじゃねぇ⋯!!こうならない為に⋯昨日、ぼ、僕の異能力で計測した筈だ⋯!!一体何が⋯!!」
「狗っち、寝てたんじゃないですか?」
「なっ!?か、囮影が寝たくらいで僕の異能力に読み違えなど!!」
「冗談です。覚えておいてください、”血の極致”黒神家の血統は、”衝動”によってその力を大きく変化させます」
「しょ、衝動⋯だと⋯!!?」
「憑从影殲滅が私の任務です、それと⋯比嘉先輩とワタルを傷つけ、ハカちゃんのお母さんをころしたあなた達を⋯、私はぜったい許しません!」
マキが手の3本の指を広げて、前に突き出した、
「くそっ⋯!!この僕が!!こ⋯こんな小娘に⋯!!」
「
「この厨二病が!!その力が僕にあれば!!その炎さえ僕が扱えれば!!お前如き一瞬で焼さつしてやったのに!!」
だが、タラレバを言ったところで意味は無い、
「『
その声と共に、高階のもとに青炎の竜巻が現れ、その姿を飲み込んだ、
「ぐきゃアアアアーーーー!!!」
マキは着地すると、言った、
「恋と邪推は、滅びでござる!」
右腕を抑えながらも高階は生きていた、
「う⋯うぐがぁ⋯」
(ギリギリ異能力で⋯僕自身の残像を視覚化して直撃は避けたけど⋯このままじゃ⋯)
「ん⋯?こ、この風!!それにこの雲は!!」
空は一面が暗い色の雲に覆われており、風も冷たさを纏っていた、それを感じると、高階はマキに向かって言った、
「た、頼む⋯命だけは⋯脳だけは潰さないでくれ⋯」
「⋯⋯」
マキはそれを無言で見つめるが、
「他の奴らに言って⋯もう止めさせる⋯!!そ、そのあと僕も憑影になってキミたちに協力するから!!」
普通ならこの状況、何を馬鹿なこと言ってるんだ?とでも言うものだが、マキは
「本当ですか⋯?」
「ほ、本当だ!僕は人間の心を持ってる!憑从影に脅されてただけで本当は人ごろしなんかしたくないんだ!」
「⋯分かりました、今から第四殲滅支部に連絡して身柄を拘束します、それで良いですか?」
ほんの少しだが、情があった、自分の知り合いが亡くなったとしても、だがそれは
「ああ⋯も、もちろんだ⋯」
その瞬間、風が強くなり吹き荒れる、そして上空に奴は現れた、
「高階、笑えん状況だな」
「リンネ様!!」
「まあ良い、下がれ」
「時間稼ぎ成功ぉ〜!黒神マキ⋯僕の勝ちだぁ〜!」
マキは上空にいる存在を見て、ワタルの証言を思い出す、
_____________________
「憑从影が、どんなのだったか覚えてる?」
「何か色々居たぞ、髪の色が上が白で下が暗い青の空飛んでる男と、明るい赤の長髪の女、と緑色の長髪の左側に何か気持ち悪い目みたいのがある奴、あと茶髪の何の特徴も無い男がいたけど、何か他は人間では無かったと思うぞ、人の体を成していなかったからな」
_____________________
「あれが、ワタルの言ってた」
「あら、やっぱりあの子、強いのねぇ」
赤い長髪女の憑从影が言う、
「上空に⋯た、大量の憑从影が⋯!!!」
そしてリンネは言った、
「何も喋るな。死ね、異能力⋯『十戒』」
次回あたりから、主人公もちゃんと出てくるので、お待ち下さい、それと感想をお願いします
俺クロの百鬼夜行編が始まる前に、主人公には仮想現実シュミレーションを単身で行ってもらうのですが、どれがいいと思います?
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SCPや都市伝説のミッション
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クロスオーバーのミッション