僕のヒーローアカデミア 僕の師匠は異世界最強の魔導士!?   作:ポップ推しの視聴者

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ヒーローを夢見る"無個性"の少年緑谷出久。
彼はある日運命の出会いを果たし、偶然か必然か?
ヒーローになるための切符を手に入れることができたのであった。
その運命は、この世界にイレギュラーを巻き起こす魔法使いであった。


No.2 作れ!戦闘の肉体を!

「君はヒーローになれる。」

 

その言葉が緑谷の心に熱き火を灯すには十分すぎるものだった。

暗く染まりきったトンネルに、ついに希望の光が注がれたのだ。

 

「まずは、ヒーローになるためには何が必要なのかを俺に教えてほしい。」

 

魔法使いの青年は緑谷にそう尋ねる。

緑谷は溢れん止まらない涙を必死に拭い、まだ止まらない涙を浮かべながら精一杯の笑顔を浮かべながら答えた。

 

「はい!!!」

 

そこから緑谷に様々なことを聞いた。

ヒーローになるために"雄英高校"を目指したいということ。

そしてその高校へ入るための入学試験と呼ばれるものが、10ヶ月後にあるということだった。

それを聞いた青年は目を丸くする。

残りがたったの10ヶ月しかないのだ。

彼自身今の実力を身につけるまでに何年もの修行や戦闘を経験してきた。

そこまでとはいかなくてもそれなりに戦えるようになるまでの力をつけるのには時間が厳しい。

思わず顔をしかめる。

だが、緑谷に視線を向けるとそこには涙をのぞかせながらも力強い目を向けた少年の姿があった。

それを見た青年も覚悟を決める。

 

「10ヶ月か…仕上げるにはかなり厳しいがやるしかないな。」

 

「はい!!!」

 

とりあえずは一度緑谷の家の前まで行くことになった。

特訓などは明日からするとしても青年はまだ土地勘も何も分からない。

それゆえに待ち合わせるにしても分かりやすい場所が必要だった。

それを緑谷の家にしようとしたのだがここで新たな問題点が浮かび上がったのであった。

それは…

 

「お母さん!どうか!僕の命の恩人をここで住まわせてあげられないでしょうか!!」

 

住居の問題であった。

青年は今記憶をなくしている。

しかも日本語を話しているのに"日本"を知らないと来た。

自身の家に帰ることもできない上に、行く当てもないのが今の青年の状況だった。

青年は野宿で何とかすると申し出たものの、命の恩人である青年をそんな環境に置くことを緑谷が認めたくはなかったのだ。

とはいえ、まだ中学生である少年にできることなどたかが知れているため、こうして母親に土下座をしているわけである。

いきなり知らない男を連れてきて、住まわせてくれなんて言われて通るわけもない、と思いながらも緑谷はそれにすがるしかなかった。

青年は気まずい表情をしながら緑谷を見つめている。

 

「いいよ!もちろん!!」

 

聞こえてきた返事に緑谷も青年も思わず目を丸くする。

二人して母親の方を凝視するがそこには満面の笑みでグッドサインをこちらに突き出す女性の姿しか映らなかった。

唖然とするしかなかった二人だが、青年は首を振り真剣な眼差しに切り替えると緑谷の母親に深々と頭を下げる。

 

「ありがとうございます!よろしくお願いします!」

 

そんな言葉に優しく返すと母親はキッチンへと行き料理を始めた。

意外な結果に未だに驚きを隠せない二人ではあったが、その最高の結果に安堵しながら、明日からの予定を話し合った。

やがて料理が完成すると出久、母親、青年の三人で食卓を囲む。

 

「「「いただきます。」」」

 

食事の挨拶をして、全員でご飯を食べ始める。

青年はその料理に思わず舌鼓をうち、感嘆の声を漏らす。

緑谷の母親はその様子がうれしかったのかどんどん料理を青年に勧めていく。

青年は申し訳ないと感じながらもその好意に甘え満足するまで食事を楽しんだ。

食事を食べ終えて、緑谷がお風呂に入る。

青年は母親と共に食事後の食器の片付けを行っていた。

 

「こんな怪しい人間を…すみません。本当にありがとうございます。」

 

青年は食器をタオルで拭きながら話し始めた。

それに対しても緑谷の母親は全く気にしていない、と返事をし拭かれた食器を戸棚に戻す。

そんな作業を繰り返しながら、青年はあることを話す。

それは、緑谷に修行をつけるということだった。

今日緑谷から聞いた話、雄英高校の試験内容。

それには筆記試験と実技試験の2種類の試験があるようだった。

問題は実技試験の方だった。

内容までは分からないが、おそらくヒーローを育てる以上必然ともなってくる【戦闘力】。

それが大きく関わってくる試験だと青年は読んでいた。

 

「緑谷くんから聞きました、雄英高校を目指しているって。」

 

そう言われた緑谷の母親はその言葉に反応し、行動をやめて青年の方へと向き直る。

青年も母親と向き合って話を続ける。

 

「その実技試験を今のみど…出久くんでは、突破できないでしょう。」

 

一度大きく深呼吸をする。

 

「だから、僕に彼を鍛えさせてください。彼のヒーローの夢を叶えるために、その助力をさせてほしいんです。」

 

まっすぐに緑谷の母親の目を見てそう伝えた。

青年の目を見る母親の目もまっすぐだった。

時間にしてわずか数秒のはずだった。

それでも二人が感じた時間はそれよりもはるかに長かったであろう。

その緊張した空気は緑谷の母親の一言が放たれるまで続いた。

 

「ありがとうございます。出久をどうか…出久の夢をかなえさせてあげてください。」

 

今度は母親のほうが深々と頭を下げる。

青年は驚いて、顔を上げてください、と頼み込むが母親が頭を上げようとはしなかった。

すると今度は母親のほうから青年に向けて話し始めた。

かつて出久が"無個性"と言われた時にしてしまった自分の過ちを、夢を諦めさせてしまったのではないかと感じたこと、"無個性"で産んでしまったこと、様々な悔しさが緑谷の母親の口からこぼれ落ちてきた。

それを青年は止めることはできなかった。

母親は頭を上げると青年に向けて再び言葉を紡ぐ。

 

「出久の夢を再び見せてくれたのは貴方なんですね。なら、私は貴方に感謝しかありません。家に住まわせてくれと言われればいくらでも貸します。お腹が空いたと言えばいくらでも食事を作ります。だから、これから出久の夢をどうかよろしくお願いします。」

 

想いが伝わる。

子を思う母親の想いが痛いほどに青年に伝わってくる。

その思いの強さで青年は思わず目頭が熱くなるのを感じる。

青年はその思いを自身の中にしっかりと刻み込む。

大きく息を吸ってその思いに対して「はい。」と端的にだが、自分の込められる思いや真剣さを込めて返答をする。

それに安心したような笑顔を浮かべた緑谷の母親は食器の片付け作業に戻っていった。

 

全ての片付けが終わると、青年は庭へと足を運ぶ。

そして座禅を組み静かに意識を集中させ始める。

数十秒後、彼の体からはうっすらと白いオーラのようなものが纏われ始める。

ゆっくりと目を目を開くと、立ち上がる。

 

飛翔呪文(トベルーラ)。」

 

呪文を唱えると空高くまで飛び上がる。

やがて緑谷の家が小さく見えなくなりそうな高度まで飛び上がると、魔法使いは空へと右手を突き上げる。

そして手のひらを開くとそこに光の魔法陣が現れる。

 

上級火炎呪文(メラゾーマ)!」

 

巨大な火球が虚空へと放たれる。

凄まじい勢いでその火球は闇夜へと消えていった。

今度は両手を振り上げる。

すると再び光の魔法陣が青年の両手に現れる。

 

上級真空呪文(バギクロス)!」

 

両手を振り下ろしながら、今度は風の巨大な刃を作り出して虚空を切り裂き、空の彼方へと放たれる。

もう一度同じ呪文を唱え、同じ構えから同じ真空波を繰り出す。

呪文の空打ちだった。

魔法使いである彼の特訓法の一つだった。

魔法になれること、様々な技術にも言えることだが、技術を自分の腕に馴染ませるまでには多くの時間を必要とする。

それは彼にとっても同じことだった。

慣れるため、そして、勘を鈍らせないためにも彼は多くの魔法を夜空の彼方へと放ち続ける。

 

中級暗黒呪文(ドルクマ)!」

 

闇の属性を含んだ攻撃を放ち、しばらく虚空を見つめる。

やがて、気が済んだのか、魔法使いは緑谷の家の庭へと戻っていった。

簡単な訓練を終えると、魔法使いは家の中に戻り風呂へと入った。

そして今日の出来事を振り返る。

全く知りもしない世界・"個性"と呼ばれる超常・ヒーロー・ヴィラン・高校・入試・自分の名前、わからないことだらけでいきなり始まった、この居候生活。

何よりも気になるのはやはりこの【世界】のことだった。

 

(なぜ何もわからないんだ?…まるで、【別世界】にでも来たようだ。あんな速さで動く乗り物も、あんなに高い建物も見たことない。本当に自分が知っている世界とは違いすぎる…。)

 

あまりにも現実離れした光景に、青年は頭を抱える。

無理もない、彼が知っているのは農村などがたくさんあり、せいぜい発達していたのは都市部や王国の中心地くらいのものであった。

高層ビルや軽自動車などそんな発達した産業はなかったのだ。

風呂場の天井を見上げながら小さなため息をつく。

 

「多分…俺のいた世界じゃないんだろうな…。天界でも、魔界でもない。まったく別の世界…。」

 

途方もない答えを導き出す。

だがそれを否定するものもなければ、それを否定する判断材料もなかった。

また小さなため息をつく。

彼の中での仮説が出たところで、それを変えるための手段も方法も持ち合わせてはいなかった。

だがそれでも彼の中での答えが決まる。

何をするべきか、どんな行動を起こすべきなのか、その答えは決まったのだった。

 

 

 

 

翌日緑谷が目を覚まし、食卓へと足を運ぶとそこにはすでに朝食が置いてあった。

 

「おはよう、お母さん。」

 

そう言われた母親はもちろん挨拶を返す。

緑谷は家にいるはずのもう一人の人物にも声をかけようと辺りを見回すも見える範囲にはいなかった。

自分の母親に尋ねると、母親は「庭を見れば分かる。」と返答をした。

朝ごはんを手早く平らげ、シンクに食器を片付ける。

そして庭に出ると、そこには片手で腕立て伏せをしている魔法使いの姿があった。

彼はキツそうな表情で小さく回数を数えながら、1回、また1回と回数を重ねていた。

その険しい表情と汗の量から、今さっき始めたのではないことなど明らかであった。

いつからやっているのか・魔法使いなのになぜ体を鍛えているのか・なぜ今こんなことをしているのか・さまざまな疑問が緑谷の頭に浮かんできては、全て口から流れ出てくる。

その様子を見ていた魔法使いは苦笑いをしながら、緑谷に答えを伝える。

 

「学校から帰ってきたら教えてやる。」

 

それだけを伝えてトレーニングを続ける。

緑谷は解決しなかった疑問を頭に抱えたまま、中学校で1日過ごす羽目になってしまったのだった。

 

 

 

 

帰宅後、とにかく走って自宅へと帰る。

こんなに自宅に帰ることを楽しみにしたのなんていつ以来だろうかと、思いを馳せながらも全力で通学路を駆け抜ける。

扉を勢いよく開けながら「ただいま!」と清々しいほどの声で言い放つ。

すると家の奥から2つの返事が聞こえてきた。

緑谷はその声の主をすぐに把握し、駆け足で二人の元へと向かう。

そこに立っていたのは、自分の母親とヒーローコスチュームのような姿ではなく、一般的な服装に身を包んだ魔法使いの姿であった。

どうやら緑谷が学校に行ってる間、母親から、そんな格好では目立つから普通の服を買いましょう、と言われてある程度の私服を買ったようだった。

だが、そんな情報は緑谷にとって大して大事なものではなかった。

それ以上に期待していたものがここにはあるからだった。

 

「それじゃあやるか。魔法使いになるための特訓!」

 

「っ…!はいっ!!」

 

 

 

 

 

緑谷は走っていた。

かれこれもう1時間以上走りっぱなしであった。

息は絶え絶えになり、フォームも崩れてヘロヘロになりながら走っていた。

なぜこんなことをやっているのか?

その理由は至ってシンプルだった。

 

「兎にも角にも緑谷、君には何もかもが足りない。」

 

何もかもというざっくりとした説明に緑谷は困惑する。

それに質問をすると返ってきた内容はひどいものだった。

体力・スタミナ・力・忍耐力・魔力・俊敏性・経験・等々、上げればきりがないと言わんばかりの責め苦を受けた。

ゆえにまずは基本的な身体能力を上げなければ話にならないということで、ランニングに入ったわけだが…これが素人にやらせる量ではなかった。

家から最寄りの川までの移動も全力ダッシュ。

そこからの土手を1時間以上のランニング。

この段階で緑谷の体力などとっくに底をついていた。

ようやくランニングの終わりが告げられたのはそれからさらに10分後の話だった。

終了を告げられたと同時に倒れ込み思わず目を回す緑谷。

だがそれでも隣に立つ魔法使いは追撃をやめなかった。

 

「じゃあそのまま腕立て・腹筋・スクワットを50回。」

 

「えっ…?」

 

「それを3セットやったら次はクランク。これを30秒を5セット…」

 

「ちょちょちょちょっ…!ちょっとまってくださいよ!」

 

あまりのスケジュールの地獄に思わず飛び起きる。

ありえない。

まだ初日だと言うのにこのとち狂った予定を聞いて黙っていられるはずもなかった。

耐えかねた緑谷はついに魔法使いの言葉を遮って異を唱える。

 

「そんなことできるわけないでしょう!?僕はまだ何もやってなかったんですよ!?それなのにいきなりこんな…!!」

 

それを聞いた魔法使いの目は鋭くなる。

緑谷はそれに思わずたじろぐ。

 

「何もやらなかったからやらなきゃならないんだろ?」

 

その言葉が緑谷に深々と刺さる。

 

「お前には後、たったの【10ヶ月】しか残されてないんだろ?」

 

魔法使いは緑谷の返答を待たずに自身の意見をどんどん叩きつける。

 

「他にヒーローを目指してるやつは、おまえが始めるずっと前から努力してるんじゃないのか?」

 

緑谷は、それを聞きながら黙って拳を強く握りしめる。

 

「他のやつより無茶でもやんなきゃ届かない。それに、俺が数年がかりで手に入れた【力】をお前は数ヶ月で手に入れたいんだろ?なら逃げ(言い訳)なんてしてないで必死に食らいついてこい。」

 

そこまで言われて緑谷も黙ってはいられなかった。

自分の想定が甘かったことに、甘い考えをしていたことに苛立ちを覚える。

心の何処かで魔法に対して楽に使えると思っていたのだと、そう実感してしまった。

 

(そうだ…僕はスタートから遅れてるんだ!何言ってるんだ!!僕は!!)

 

魔法使いを睨みつける。

その時に緑谷は気がつく、同じランニングメニューをこなしていたのに、魔法使いの青年は息をほとんど乱していなかった。

魔法使いはその緑谷の目を見つめる。

そこには憎しみがなく、決意のみが籠もっていた。

それを見た魔法使いは不敵に笑う。

 

「死ぬ気でやってみろ。死なねえから。」

 

「…っ!はい!」

 

言われたメニュー + 休憩時間中の瞑想も含めた初日のトレーニングが全て終了した。

家に帰る頃には干からびかけた緑谷と、軽い汗を流した魔法使いの姿があったのだった。

ご飯を食べ、お風呂に入る。

そんな当たり前の夜を過ごすが、ベットに入った途端に緑谷の意識は突然闇に落ち、そのまま寝息を立てて深い眠りへと身を落とした。

彼が寝てしまってから10分後、彼の部屋に魔法使いが入り込む。

そしてベッドの横に腰を掛けると彼の頭をゆっくりの撫でる。

 

「よく頑張ったな緑谷。」

 

そう言いながら今度は、緑谷の胸元に手を当てる。

 

回復呪文(ホイミ)。」

 

魔法使いの手からは淡い緑色の光がでてくる。

その光は緑谷の体を優しく照らし、今日の過度な疲れをある程度癒してくれる。

魔法使いは手を緑谷から離すと、再び頭を軽く撫でてから部屋を出ていく。

次の目が覚めた緑谷は残っていたはずと思っていた体の疲れがほとんどないことに驚愕をしながらも、学校へ行き、授業をし、特訓(地獄)を受け、死んだように眠り、といった生活を7ヶ月繰り返していったのだった。

 

 

 

 

トレーニングの量や内容を変えながら、7ヶ月が経過したある日のこと。

緑谷と魔法使いの青年はある山の中にいた。

 

「この7ヶ月で出久、君も随分と逞しくなったな。」

 

そう言いながら緑谷の体をまじまじと見る。

上半身半裸で目の立っている少年の体は前の貧相な体など見る影もなく、劇的な変化を遂げていた。

過剰トレーニングによる筋肉へのダメージを自然回復だけでなく、魔法による治癒も重ねて劇的に効率を上げた結果、少年の体は見違えるほどに大きく逞しくなっていた。

それでも中学生にしてはの範囲ではあるのだが。

緑谷は、かつての自分の写真をみて思わず笑ってしまう。

 

(そうか…あの時の僕は、本当に何も始まって…いや、なにも【始めて】すらいなかったんだな。)

 

まるで古い過去かのように感じてしまうほどに色濃く、辛く、熱中した7ヶ月間だった。

だがまだ終わりではない。

なぜならまだ後3ヶ月も試験まで残っているのだからだ。

 

「ここからはこれまでのように成果を感じやすいものではなくなる。」

 

その言葉に息を呑む緑谷。

 

「これからはいよいよ…」

 

魔法使いには珍しく、ニヤリと含みを持った笑みを浮かべる。

 

メイン(魔法)の訓練を始めていく!」

 

「やったぁぁぁぁあああ!!!」

 

 

【魔法】

 

多くのものが一度は夢に見たであろう魔法。

それをこれから教えてもらえるというのだから期待しないわけがない。

ついに、魔法使いの青年と同じ魔法を使えるようになるのだと心が躍る。

青年もそれをわかってか、そんな様子を見せる緑谷を優しい笑顔で見つめていた。

魔法使いの青年が言うには、魔法を使うための"MP"。

それを上げる訓練はすでに始めていたのだという。

休憩のたびにやっていた【瞑想】。

あれは自身の"魔法力(MP)"を上げるための訓練だったという。

そのため、かつてはほとんどないに等しかったMPも今では呪文を数回であれば問題なくは放てる程度のMPを備えているらしい。

それを聞いた緑谷はさらに目を輝かせる。

青年は緑谷にありとあらゆる呪文の契約を行った。

青年が言うには魔法とは契約をすれば放てる様になるわけではないらしい。

相性やらなんやらがあり、契約しても使えないまま一生を終える呪文もあるとのことだった。

ちなみに魔法使いの青年であっても使えない呪文はいくつもあるらしい。

ほぼすべての呪文を契約するのに、いつも修行時間に当てている全ての時間を使い果たしてしまい、魔法の訓練は次の日になったのだが…そこから地獄の特訓を受ける話…、この話はまたの機会にするとしよう。

なぜか?

それは、これを話すと緑谷くんがガタガタと震えだしてしまうからですね。

 

 

「まぁ、見たこともない技なんだから、まずは受けてみるといい。時間もないし体と頭で覚えような。」

 

「…え?」

 

 

おっと、これ以上記憶を掘り返すのは良くない。

そんなこんなであっという間に時間は過ぎていき、ついに雄英高校試験当日になったのであった。

 




第2話目です。
ついに10ヶ月の修業を終え、入試当日となりました。
最後少し走ってしまいましたかね?
またこの授業の話は後々何度かでてくるとは思いますのでいながら待っていただけると幸いです。
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