【第二部開始】もしも新宿決戦で五条悟が北を向いて両面宿儺に勝っていたら? - 呪術廻戦『受愚戴転』 - 作:糾縄如氏
【あらすじ】
全呪霊統合体、顕現開始――。
この世全ての悪を背負わんと、成長する過去最凶の呪霊。
そこへ、伏黒・釘崎が駆けつける。
第28話「摂取不捨」
――特級
それは、2018年以降に定義された新種。
インフレーションを重ね、特級呪霊の飽和した現代日本における、実質的な『特級を超す』認定。
それは、災厄中の災厄。
完全体両面宿儺、および五条悟相当の格付である。
そして、2025年4月20日0時1分――。
――特級超過呪霊『
2013年以来、二度目の不完全顕現。
日下部・一級術師と交戦後、東京23区の結界へ侵入。
以下――『窓』による『
特級――二十一体(非登録込み)
・日本三大怨霊・祟徳院
・特級半精呪霊・九頭龍
・特級仮想呪霊・滝夜叉姫
・特級仮想呪霊・化身玉藻前
・特級仮想呪霊・丑午前
・特級仮想呪霊・酒呑童子
・特級仮想呪霊・口裂け女
・特級仮想呪霊・トイレの花子さん
・特定疾病呪霊・疱瘡婆
・特定疾病呪霊・十九之冠葵
・特定災害呪霊・リーマン兄弟
・特定思想呪霊・末法
・特級叛霊・八岐大蛇
・特級叛霊・悪路王大獄
その他――推定七体が識別の間もなく、鏖殺。
一級は最低56体、二級以下の低級呪霊は最低211836体。
『
よって、『捕食』された呪霊は再発生の
日本全土の呪いの七割が集結する東京における呪霊の一斉消失。
呪霊を形作っていた列島の呪力は、その身ひとつに注がれた。
この時点で『
日本列島全土の三割以上――。
―
――
―――
0時4分――『
その姿形は、ムカデの如く伸ばした多足で高層ビルを股にかけ。
先頭、二つの大翼は大木の如く主柱として天に聳える。
そこから垂れ下がる上半身は、魚頭じみた流線の三角錐を成し――卵白の繭、蛹を掲げる。
翼の葉を散らしての前進は――停止していた。
――次に予想されるのは、更なる、変態。
それによる、『新生・呪いの王』の――完全顕現。
これが産まれ落ちたら最後、五条悟を含め、あらゆる呪術的アプローチは通用しなくなる。
「――『共鳴り』!!」
――そこへ。
図体・実力差を無視して、一撃が通った。
所詮は産まれ途中。未だ痛みに不慣れな赤子未満。
怒涛の地鳴りと共に、巨体は大袈裟に頽れた。
ソレは暴走する呪力の塊。残穢は色濃い。
――『芻霊呪法』行使の触媒には、それだけで事足りる。
「旧高専結界を見張る予定だったが、これ以上行かれると――」
「――流石に、
同時刻――。
特級術師・伏黒恵。
一級術師・釘崎野薔薇――交戦開始。
―――
――
―
『
――あれらは呪力を譲らない。
――あれでは食べられない。
かみ殺さねば、のみこめない。
……否、それ以上に。
あの二人を見た途端。
「……、――――!」
――手ずから、排除すべき脅威として。
『
高層ビルを股にかける巨躯は、その大翼を輝かせ――呪力の滂沱を産み落とす。
「やっぱバカげてんな……釘崎」
「わーってるわよ、少数精鋭かつ最小手でしょ!」
比喩抜きに放たれる呪力の雨あられ。
木の葉として消費される呪霊の数々。
残った摩天楼を撃ち砕く破滅の暴風。
振り墜ちる、百人十色の呪力特性を帯びた流星群。
だが――彼等は前もって情報を受け取っている。
「領域展開――『
釘崎野薔薇の回答。
それは一か八か、0.2秒の領域展開。
『
領域は
生得領域の
降霊されしは、二名。
「これで貸し借り無し――ってか赤字だろッ、なんてとこ呼び出すのよ釘崎!」
「文句は後で聞くから。防御よろしくっ!」
悪罵を言いつつも、両手を空に重ね。
空を面で捉え、掴んで振り回し――悉くの流星を撃ち返してみせた。
――死滅回游・残存泳者『烏鷺亨子』。
その傘の下、『正の呪力』を込めた釘を脳に打ち、釘崎は術式の焼き切れを解消させ。
「オラァ! 吹き荒れろ私の釘千本ノック!!」
――自身は、攻撃全振り。
片っ端から『共鳴り』を撃ち込んだ。
呪力流星群がなんぼのもんじゃい、とばかりに放たれる釘状呪力の乱れ撃ち。さながらトンカチによる固定砲台。
どさくさに紛れて『正の呪力』を込めた実物の釘も撃ち込まれ、実力差など知らんとばかりに大怪獣を拷問しにかかる。
そこに加えて――、
「――なんだよ。こういう仕事も回せるんじゃねぇか」
空を穿ち、奔り――弾けた、雷轟。
電気にまつわる現象を起こす術式効果。
領域を使うまでもない必中が、巨体を焦がす。
呪力の塊は焼け焦げ、だが直ぐにぶり返し――全身の眼が彼を睥睨した。
「はッ、いいじゃない―― 乗ってやるよ、釘崎野薔薇!」
閃光が、横たえるビルを踏みつぶし、降り立つ。
その光は、――白装束の人型の像を結んでいた。
水色の髪を鬣の如く揺らし、獰猛な笑みを作る――――彼こそ、『雷神』。
――死滅回游・残存泳者『
「いいのよね鹿紫雲さん。命、賭けてくれるんでしょ?」
「ああ、普段ならいざ知らず。ここで出し惜しむ道理がねぇだろ」
彼のソレは本来、一発、それきりだ。
だが釘崎野薔薇により、肉体のスペアは確保された。
そのうえで釘崎の命令による、『命を賭ける縛り』。
これらによって――代償は、踏み倒される。
「――術式解放『
集中する呪力の波状攻撃。
その、いずれにも取り合わず、
――雷神は、駆ける。
「充電切れなんて野暮はしねぇ。景気よく―― 音量、アゲてくぞ!!!」
生涯あり得なかった、術式の鍛錬による新解釈。
今の鹿紫雲の体は、『完全体』というべき状態だ。
――身に纏う雷の
――ただ呪力を垂れ流すだけで、全性能は底上げされる。
加えて、フィジカルの最適化。
全身の神経信号を術式の一部とする、術式と肉体の限りない同一化。
結果、抵抗値は極限まで狭まった。
術式という電気回路で呪力が膨らみ、呪力で術式が廻る――人間大の永久機関は。
過剰強化された
駆け上がる雷となって――新たな呪いの王の前へ、躍り出て、
「――はァッ!!」
放つ光は、空を埋めた。
屈めた身を大きく開き、呪力特性を物理現象に変え、放たれるスパーク――膨らみに膨らんだ雷撃の解放。
無尽蔵の呪力流星群を、真っ向から稲妻の波が押し返す。
肥大化しきった呪いの山、その木々ひとつひとつを焼き焦がす轟天の電磁波。そして、
「――『あ』ッッツツ!!!」
咆哮が、空を穿った。
超音波が放つ蒸発光線。
曲線が紡ぐ致命の波。
蒸発の照射までもが乱れ飛ぶ。
閉じられた雛鳥の眼は血を流し、乾いてもいない翼は焦がされ、山火事が如く悪臭は立ちこめる。
――2013年での、五条悟と同じ作戦だ。
呪力でなく、物理ダメージで打ち壊す。
それだけでは祓えないが――変態の阻害には十分以上な大火力。
このうえで、本命の呪力をぶつけられれば……!
「おわ、っと!」
刹那。鹿紫雲の、両横――。
二つのビル跡は独りでに動き、地面ごと横にスライドして挟撃した。
磁石同士の反発現象を発生させ、上に飛んで回避はできたが……。
「――コイツ。術式の扱いに慣れだしたな?」
1月末、廃工場にて討伐されたプレス機呪霊の芸当。だけでなく、
「ちょっ――なんてもん食わせてんのよ、水色頭!」
「あァッ俺のせいかよ!?」
「中に仲間いんだぞ、死んでたらどうする!」
「知るかッ、勝ってから言うことだろウニ坊主!」
辛うじて、烏鷺によって軌道は逸らされたものの。
『
そう。あらゆる呪力特性を内包する『
必然、あらゆる呪力に耐性を獲得していく。
現時点でさえ、単純な呪力の攻撃で祓える相手ではない――。
ならば、
「チッ。成長を許すな、削ぎ落とせ――『
「――――オオオオオ――ンッ!!」
――伏黒恵により、突き立てられる爪と牙。
呪力を過剰供給され、肥大化した『玉犬・渾』が、大怪獣へと喰らいつく。
己と同じだけの図体は『
そのバランスに長けた性能は遙か格上を相手に――接触を避けながらビル跡を飛び移り、爪を差し込んで――ヒットアンドアウェイを演じていた。
(直で触れれば即吸収されかねない。『脱兎』や拡張術式、もしくは不完全な召喚でもなきゃ、式神が喰われる。ましてや魔虚羅は使えない!)
「正直不本意な使い方だが。堪えてくれよ……!」
また――伏黒の足元には絶えず影がある。
それは、不完全に召喚され疾走する『貫牛』だ。
自立して行動できず、一時的に攻撃力は下がるも、加速性能は健在。
『貫牛』の影の上に乗る限り、相手がいかに巨大であろうとも遅れは取らない。
これらは式神との相互同意の縛りによるもの。
相互契約によって、限定機能は成り立った。
なにより伏黒恵は自身の膨大な呪力量と出力は、下がったスペックをカバーするにあまりあった。
この、伏黒恵の回答により。
――固定砲台も、確実に運び込める。
「これ――効くんだってねェ!?」
走る伏黒の影の上でフルスイング。
場外ホームランで撃ち込まれた釘。
それは、特大玉犬に抑え込まれた喇誑へ、
「嘱託式――シン・影流『簡易領域』」
遠隔起動する領域となって。
術式を無視して必中、内部炸裂した。
「――――ッ!!!?」
「こっちも、くれてやる」
伏黒恵もまた。
取り出した『万里の鎖』と――日下部より預かった、『天逆鉾』により。
『
「がるゥ――うぅぅぅぅぅぉおオオオ――――ッツ!!」
玉犬は、その爪を内部へと食い込ませ。
呪力の塊に臆する事なく肉薄を続ける。
落とされる雷が。跳ね返される呪力の流星群が。
回復速度を押し負かさんと空を閃き、穿つ。
――烏鷺が戦場を成り立たせ。
――伏黒、釘崎、鹿紫雲が削る。
間違いなく、ここには現代呪術の天井人が揃っていた。
己を殺し得る、牙。
死というイメージ。
『
「――、…………!」
手始めに、辺り一帯――――影が、消される。
「これは――空の呪霊のか!?」
夜の影を払いのけ、東京中を占めた――夏晴。
過去の呪霊の領域展開によって起きた結果を。
領域展開でなく――無尽蔵の呪力量だけで、再現していた。
全方位を照らす日射により。
影の式神はすべて解かれる。
――だが。それさえも前哨でしかない。
「……へぇ。呪霊のくせにか」
「嘘っ。釘崎、イマドキ呪霊ってあーなの!?」
「んなわけねーだろ!」
「言ってる場合か、離脱だ!」
――――術式反転。
それは、正の呪力を術式に流すことによる、術式効果の逆転活用。
正の呪力である以上、呪霊に行う事は不可能である。
だが――『
決して尽きる事のない底なしの負の呪力で。
自壊しながらも、それを実現する。
「わーってんだよ、ったく人使いが荒い!」
烏鷺による空間歪曲。
『
怪獣の足元から逃れ、彼らは――見た。
『
ビルとアスファルトを突き抜け、復活した大地の命。
それらは急成長し、種から大樹となって種を撒き、枯れ果て土壌となって、生存領域を瞬く間に広げていく。
原因は明らか。生じた、反転呪力の塊だ。
『
つまり――その天地創造なぞ、力の一片。
「……、『――』『――』『――』『――』」
刹那。東京に輪唄はこだました。
『
のべ3000万を超す呪力特性は統制される。
同時、『
プログラムを必要とするカウンターなどは設けず、純粋に簡易領域による
――正の呪力により焼け爛れる炉心。
両翼を主柱とする魚頭じみた上半身は、煌々と、顎のように上下に開かれ――砲門となった。
――周囲に産まれた緑は枯れ、呪力へと還り、
――より『
史上初となる呪霊の反転術式行使。
『受愚戴転』の効果は、非術師の呪力吸収。その反転効果は――すなわち、解放。
無下限呪術・『赫』のように。マイナスにプラスをかけ合わせる、より大きなマイナスの創出。
「……、――――ッ!!!!」
術式反転――『
その結実。無制限での、超高出力指向性放出。
それはもう、ほとんど波だった。
これまでの波状攻撃という意味ではない、文字通りの意味で。
再現のない呪力の氾濫が、光の鞠を膨らませ、幾重もの摩天楼を消し潰していく。
「出力最大――『宇守羅彈』!!!」
対して。烏鷺は術式を『天元の東京結界』という面を掴んで行使。
跳ね返すとまではいかずとも、辛うじて――軌道を逸らす。
よしんば真上へと飛ばし、迂回させて投げ返せれば――。
――――否。事は、それでは済まなかった。
「――――!!」
無制限にして辺り一面だった呪力放出は、――束ねられ、絞られていく。
この呪力の波など、『
ただ、漏れ出たモノが破壊力をもっていた。それだけの事。
だが、攻撃の
「あの、藤原の餓鬼じゃあるまいわ――ッ!!」
開き切った顎が閉じる。
全方位の放出は、扇状に狭まり、やがて、
淡い青の炎は色を変え、――光線となった。
完成される超高出力『収束』呪力砲。
それは最早、一個人の一芸でどうこうなるモノではない。
――『宇守羅彈』は、砕かれ。
領域を使ってもないのに、術式は焼き切れる。
「っづ……! 釘崎、一時離脱する。反転に集中すっから後よろしく!」
「上等。宿儺から逃げたとは思えぬ頑張りよ烏鷺!」
「一言多いわ!!!」
だが最後の意地で、軌道は曲げられた。
少しでも、上へ。
しかし――これでは余波だけで、東京結界の外が滅びる!
「させ、るかぁ!――――『あ』ッッツツ!!!」
放たれる、鹿紫雲の超音波。
『幻獣琥珀』による3000万以上の
音波で、拡散できる
問題の
「鄒霊呪法――術式反転・『
「翔べ――『天逆鉾』!!!」
釘崎と伏黒は『
吹き飛ぶビルだった瓦礫を飛び移り、放たれる小人達の釘と刃――『呪術的絶縁体』の双撃によって。
辛うじて――呪力の砲撃は、霧散した。
被害は最小化され、
「……!」
「――どっわ!?」
「わかっちゃいたが。なんつう呪力量してんだ!?」
大怪獣の全身、開かれる睥睨。
正の呪力の爆発から伏黒と釘崎は飛び退く。
反転術式を獲得した負の呪力の巨塊だ、触れれば即死は免れない。
いよいよ認めざるを得ない――これは、手に負えない状況悪化に入りつつある。
もはや一刻の猶予もない。
これ以上、強まったらどうしようもない。
「……伏黒、今の感触」
「あぁ。
「相当に根深い。叩き起こそうにも……って感じよね」
ターザンが如く『万里の鎖』で空中、瓦礫から瓦礫を渡り、
釘崎を抱えて軽々と危険域を脱した伏黒は――断じた。
『
その魂を叩き起こす、という手段は通用しない。
なにせ―― 『
まだ産まれ途中。『呪胎』を脱し、完全顕現するまでは母体が必要なのだ。
ただでさえ13年、婪佳久が3歳だった頃からあった強固な繋がり。
引き剥がそうにも、物理的に根が深すぎる。
解消するにも、呪術だけでは足りない。
――婪佳久の摘出は、極めて絶望的。
――日下部の、生殺を問わないという判断は、ひどく正確だった。
「……やるしか、ないよな」
今ならまだ――討伐手段は、ある。
今の天逆鉾と『杭』を撃った時、ほんの僅かだが、東京を覆う呪力の日光が消えた。
その瞬間に、切り札を使う。
――伏黒恵による、0.2秒の領域展開。
からの、『極ノ番・
だが。間違いなく、婪佳久は死ぬ。
(わかってんだよ、んな事は――ッ!)
釘崎には、やらせられない。
彼女はあいつの教師だ。
たとえ呪術師がヒーローでなかろうと、情を持つなという方が無理な話だ――やるならば、俺しか居ない。
そう、伏黒恵は漆黒の意思を固めんとして――。
「……!」
――雷迅を、眼にした。
「――おおおっ、禍福!?」
「……。は、ぁ~……、待たせやがって」
ここに降り立つ――韋駄天。
五条悟を除く、現代『最速』の少年。
――その、
今回、過去最長の一話です。
最後まで読んで下さり、本当にありがとうございます。
ようやく次回からオリ主のターンです。
ちゃんと釘崎・伏黒にも出番あるので、もろもろご期待ください。
【オマケ①・本作の鹿紫雲について】
五条悟が勝った事で、宿儺と戦えなかったので、本作では生きています。
孤高の侘しさについては、五条から解答を得て一区切りつけられた、のかな?
イメージとしては…↓
「最強は、死ぬことすら許されないのか?」
「さぁ、急に言われてもよく分かんないなぁ。僕ってば産まれながらの最強でGTGだし? ……でも。そうだな――――僕は一人じゃなかった。キミもそうなんじゃない?」
「……それも、そうだな」
的な感じで、五条悟に挑み、ボコされた感じの想定です。
聞きたかったこと聞けて、答えは得た。
でも五条に対する義理立てもある。
よって現在も、高専術師とは協力関係です。
高専『所属』というわけでなく、あくまで『共闘』関係となっています。
(譲れない一線がありつつも、高専メンバーとの交友はむしろ良好そのもの)
また、釘崎が領域で召喚できる受肉体のうち『最強』であり、
一級術師の権限をもってしても、おいそれと呼び出せない切り札となっています。
あと、最近になって、無類のマンガ好きとなりました。
現代の『熱』に浮かされて、江戸最強の術師もまた、今を生きています。
【オマケ②・ナレ死したオリ呪霊について】
・特級半精呪霊・九頭龍
→九頭竜です。『花御は精霊寄り』という設定があったため、カテゴライズするなら『半精呪霊』になるんじゃないかな〜と思い…。
・特級仮想呪霊・滝夜叉姫
→某将軍様を出したかった反面、祟られたくなかったので、妥協してコイツにしました。
・特定疾病呪霊・十九之冠葵
→コロナウイルスです。
・特定思想呪霊・末法
→釈尊滅後正法1000年、像法1000年を過ぎて末法に入る、と恐怖された『思想』を反映する呪霊です。
(カルト教団とか出そうかと思いましたが辞めました。ええ、やめました)
【オマケ③・喇誑第二形態のモチーフについて】
『金星のアルテミット・ワン』です。
もう見た目がそのまんまですよね。
『摂取』の侵略的外来種、『鳥』である事の繋がりから拝借いたしました。
あとは、GODZILLAです。
呪霊の形で現れた災害、
術式という名の超自然的概念、という意味でも。
喇誑の全身に目が開く様子は、MV『廻廻奇譚』のサムネ絵が発想の元です。
また、廻廻奇譚のオープニングアニメ映像においては、サビのとこで虎杖・七海が、なにやら東京でデカブツを攻撃する様子がありましたが、
今回はそのイメージから、大怪獣相手に伏黒・釘崎・烏鷺・カシモが同じような大立ち回りさせよう、と考えて書きました。
【オマケ④・『喇誑』のモデルについて】
これについては、結論を避けたいので、ヒントだけを並べます。
・『罪を一身に負う寵児』
即ち、あらゆる原罪を一身に背負うもの。
他のあらゆる罪を奪い取るもの。
・二度目の顕現
・『それ』は『実在』すると信じられてきた。
だから、従来の呪霊よりも強い実在性を持つ。
…まぁ、わかってくれますよね?
『新生・呪いの王』のガワを被せ、『それ』に近しい怪物を書きたかったわけです。
ちなみに、九相図母に似た体質から、覚えのない懐妊をしていた彼女は……そういう事です。
つくづく、呪われてますよね。