【第二部開始】もしも新宿決戦で五条悟が北を向いて両面宿儺に勝っていたら? - 呪術廻戦『受愚戴転』 -   作:糾縄如氏

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※精神の不安定な方は視聴をお控えください。

【あらすじ】
生きる希望を失った生き残り達は、集団自決の儀を決行する。
彼等の葛藤を理解しつつ、なにもできずにいた乙骨だったが……?



第2部 8話『逆浪』

 

「――み、三可紗(みかさ)ちゃん!?」

 

 

 

 深夜。突如として開いた、キャンプ小屋の扉。

 そこから歩き、道を行く人影。

 

 それを遠目に見るや否や、乙骨憂太は、慌てて駆け寄っていた。

 

 

 

「ど、どうして出てきたの? 儀式は?」

 

「なんでいんの……まぁその。ちょっと、空気吸いたかっただけだよ」

 

 

 

 逡巡していた矢先、まさかの変化に目を白黒させる乙骨。

 たいして少女の目は、相変わらず死んでいた。

 

 真夜中の、人気のない道。

 いつ、呪霊が湧くとも限らないのに、あまりの無防備さ。

 

 

 

 曰く……一時の気の迷い、らしい。

 

 やはり、瞳にも声音にも情緒はない。

 意図を図りかね、それでも、乙骨憂太は意を決して口を――!

 

 

 

「あ、そうだ。せっかくだし聞きたいんだけど――さっきの女の人とは、どういう関係?」

 

「エッ!?」

 

 

 

 ――突拍子がなさすぎて口が開く。

 

 さっきの女の人、サッキのオンナのヒト?

 ああ、九十九の事か――参った。余計、意味がわからない。

 

 

 

「ただの、職場の先輩? みたいな感じなんだけど――それがなんで?」

 

「ふーん……?」

 

「???」

 

 

 

 もっと、わからなくなった。

 えっ、なに、今の質問。そして何、その反応。

 

 なんで三可紗自身も、「アタシなに聞いてんだろ」とばかりにハテナマークを浮かべているのだ――!?

 

 

 

「ま、いいや。――じゃ、アタシ戻るから」

 

「――!」

 

 

 

 ――、そんなことを、考えている場合じゃなかった。

 

 形はどうあれ、彼女は自ら外に出てきた。今しかない。

 

 よって迷わず、走り。

 

 

 

 乙骨憂太は、その手を取った。

 

 

 

「――、待って!」

 

「……まだ、なんかあんの」

 

 

 

 ここが、最後の分水嶺だ。

 この手を離せば、今度こそ、彼女は『消える』。

 

 

 

 他ならぬ、彼女自身が望んだ結末であるのも承知している。

 

 承知しているが――ついに。

 この瞬間に至っても。

 

 

 

「色々、考えていたんだ。けど――やっぱり、僕は。君に消えてほしくない!」

 

 

 

 納得などできない。

 そう、ある種の宣戦布告を、口にせざるを得なかった。

 

 

 

――

―――

 

 

 

 彼は、いまさら対人関係において衝突を恐れはしない。だが、これには覚悟が必要だった。

 

 すなわち、嫌われる覚悟。

 彼女を、裏切る覚悟が。 

 

 

 

「――、――――はぁ?」

 

 

 

 少女は、目を剥いていた。

 長い前髪の下でさえ分かるほどに大きく。

 信じられないものを見るように。

 

 無理もない。だってこれは。

 

 反証に、他ならない。

 

 

 

「……なんなの、それ。アタシの、話してたこと忘れたの?」

 

「覚えてる。よく分かってる。何もかも自分が悪いとしか思えない、そんな風に――」

 

「――離せよ」

 

 

 

 目の色が、変わった。

 そこには、ただただ敵意だけがあった。

 僅かでも培われた信頼が反転していた。

 

 ――これだ。こればっかりは。

 ――昔を思い出して、堪え難い。

 

 

 

「――ねぇ、離して」

 

「――ごめん。できない」

 

 

 

 首を振る。できない。

 ここで手を離せば、もう後はない。後戻りなどできない。

 

 故に、心を鬼にして乙骨は断言する。

 

 どんなに辛くても、痛くても、乙骨憂太が苦しむのは卑怯なのだ。なぜなら、

 

 

 

「なんで、そう……焚き付けてくんなよ。もう、もうたくさんなんだよッ!」

 

「……っ!?」

 

 

 

 初めて、声が荒ぶる。

 怒声と共に、腹にめり込む一蹴り。

 

 そう。乙骨憂太の行動は、言動は。

 何もかも――最も尊重すべき、彼女を否定するものでしかない故に。

 

 

 

「消えたいって言ってんだよ、離せ! 離してよ!」

 

「ダメだッ! これで終わりだなんて納得できない。だって可哀想すぎる。見過ごせるわけない!」

 

「同情のつもりかよ! そんな事のために、アタシは話したんじゃねぇんだよ!」

 

 

 

 どんなに蹴られようと。

 どんなに怒りをぶつけれようとも、彼は叫んだ。

 

 彼女とて叫んだ。動かされる事、それ自体が、あらゆることに努めて緩慢な彼女の苦痛だった。

 

 そして――あんまりに、彼らは必死だったからこそ。

 

 

 

「……じゃあ、どうすりゃよかったんだよ」

 

 

 

 傷だらけの心が――呪力までもが。

 

 それこそ、痛いほどに。

 呪いを通して、ぶつけられた。

 

 

 

「――襲ってくるパパ殺す以外どうすりゃよかったの? キリシタンのくせして楽になろうって言うママから逃げる以外あったの? 呪霊(オバケ)たちからお婆ちゃん守り切るにはどーすりゃよかった!? 友達から家族ぐるみで騙し討ちされたんじゃ殺し返すしかないじゃん。トンネルの火事台風で広がって火の竜巻ふき出して、寒くて、暑くて、殺して、逃げて、殺すしかなかったのに……!! ――どうすりゃよかったって、言ってんだよ分かってんのかよ!!!?」

 

 

 

 声が、裏返る。負の感情が逆流する。

 彼女の腕を掴む乙骨、その襟首を彼女は掴み返していた。

 

 

 

「止まったら死ぬから動き続けて、何もならなかった。ゴールわかんないのにコントローラのボタン全部押しまくって何も、何も、アタシじゃ何も!! 何が呪術だよ、どうやりゃうまくやれたんだよ。なんで出来なかったのか、この一ヶ月――毎日毎晩、考えても考えても分かんない、分かんねぇンだよッ!!!!

 

 

 

 乙骨憂太は、知らされるまでもなく知っていた。

 

 自分が死にたいって思う人は――強くそう願うだけ、そのおかしさを誰よりも分かっている。

 

 だからこそ、無理だと悟るのだ。だって、とっくに心根が底辺にまで落ち切っているから。

 

 どんな気分だって、30秒に一回は最低最悪にリセットされるから。睡眠は一時間と保たないのだから。

 

 それほどまでに――あらゆる障害が頭蓋を押し込めて、行き場がなくなって、動けなくなる。

 

 

 

 絶望にだけは鋭く、鈍く、緩慢になるのだ。

 

 

 

「なんにも、なにも……もう、考えたくないの――もう全部、死ぬためにしか、動けない」

 

 

 

 だから。拳が、蹴りが、止まる。

 少女は、泣き腫らしていた。

 

 今そうなったのは、他ならぬ乙骨のせいだ。

 

 

 

 ――わかっている。

 ――この対応が、愚の骨頂だなんて百も承知だ。

 

 こんなの、本来なら絶対に病院に連れて行くしかないことだ。共感に訴えて済む話じゃない。それを分からぬ乙骨憂太ではない。

 

 けれど――、それでも。

 

 

 

 

 

「――じゃあ、なんで。君は、思い出巡りなんてしていたの」

 

 

 

 

 

 彼女の目に。より強く、痛みが走った。

 

 そう。そうなのだ。

 だからこそ、放って置けないのだ。

 だからこそ、終わらせたくないんだ。

 

 だってもう、知ってしまったから。

 

 

 

「――めて」

 

「あの時、君は『いいことなんてなかった』って言ってた。おかしいと思ってたんだ。だって、僕ならやろうなんて考えない。ひとつも良いことがなかった場所で、最期に散歩しようなんて」

 

「やめっ、やめて――」

 

 

 

 ひとつひとつ。差し込まれる、抉るような刃。胸骨を貫徹されたかのように、目の前の少女は息の仕方を忘れ、苦しみ悶えている。

 

 過呼吸、手の震え。フラッシュバック、トラウマの隆起。

 

 言わずとも少なからず伝わる痛みの中で――確信は、深まる。

 

 

 

 より強く、乙骨の声は響いた。

 

 

 

「君に友達がいないハズないよ。絶対にそんなタイプじゃない。僕にはわかる、絶対に君は違う!」

 

「やめて」

 

「今だってそうだよ。どうして今になって、こうして外に出てきたの!?」

 

「やめて、もう――もうっ、考えさせないで!」

 

 

 

 分かってる――『分からない』のだ。

 

 どうすればよかったかを。

 どうすればできたのかも。

 

 どんなに問われたって、深まる一途(いっと)なのだ。

 

 何をやっても変化はなくて。

 刹那で痛みを誤魔化せても気休めで。

 それ以上に信じられるものなんて、ひとつもない。

 

 折り重なり、育つものは後悔ばかり。

 

 

 

 自分自身、あの時はそうだった。

 

 

 

「――僕にも『分からない』! どうすればいいのか、どうすれば、よかったのか……ッ、けど!!」

 

 

 

 分からないことを、知っているから。

 だから初めて、乙骨は彼女を肯定した。

 だからこそ、理性(タガ)など不要であった。

 

 今こそ、彼女に向き合うために。

 

 

 

「――君が! 本当は生きたがってたんじゃないかって、僕は思いたいんだ!!」

 

「……!」

 

 

 

 乙骨の全霊(ちから)が。湧き上がり、少女を包んだ。

 

 圧倒的な量で、怒涛の勢いでもって――しかし、ひとつの害意もなく。

 抱擁するように、霧のように、立ち昇り包まれる感情の波。

 

 

 

 少女の目は、そこに何を見出したのか。

 大きく息を吸うようにしたあと――息を吹き返したように、頬を赤らめ。

 

 そして、青ざめる。

 

 

 

ひゅ、ッ……え、なに。今の、えっ?」

 

 

 

 ――悪寒。気のせいだろうか。彼の手を握り返そうとした途端、背筋を突き抜けるような危険な気配がした。

 

 だが――今の乙骨にとっては知ったことではない。

 

 

 

「最後に、もう一度聞かせてくれ――君は、本当にこれでいいの、三可紗(みかさ)ちゃん!?」

 

「……、っ!」

 

 

 

 もう、顔は赤らんでいた。

 ぽろぽろと、少女の涙は止まらなかった。

 

 息が浅い。過呼吸の間際だ。

 ふーっ、ふーっ、と獣のように、努めて長い音が響く。

 

 乙骨とて、そうだった。どうにかなりそうな頭で叫んで、今は歯の根を噛んでいる。

 

 

 

 突き付けられても、改めて辛いと知っただけ。

 互いに血で血を洗っただけ。

 

 

 

 ――判らないから、苦難(ふあん)なのだ。

 

 

 

「……あぁ、そっか」

 

 

 

 けれども――少女は、知った。

 

 

 

「……ねぇ、乙骨さん」

 

「……なに?」

 

「……生きててごめんなさい、って思ったこと、ある?」

 

 

 

 今度は、乙骨が目を剥いた。

 真顔だった。頭が全て埋め尽くされたのだろう、と見るに明らかな形相であった。

 

 それから――遅れて、頬が強張り、唇をかんで。

 しわくちゃになって、目線が逸れて。

 

 自分の髪を自分で握り締め、背を丸め。

 

 三日分。

 絞り出すように、吐いた。

 

 

 

ある…………今が、一番、そうだ……」

 

 

 

 おかしくなりそうなギリギリを堪える。

 そんな彼を前に、彼女は想った。

 

 

 

 ――あぁ、あたしがいる、と。

 ――彼が、もう一人の自分であるのだと。

 

 

 

 自分と似た苦しみを知る、自分と似て血みどろに塗れた――自分とは、何か別の――どうすればいいか分からないほどの、重積を負った男であると。

 

 拠り所が、遠く離れてしまった人なのだと。

 

 他ならぬ、呪力に晒されて。呪力を通して。

 

 本物の呪術師よりも、呪力(いぶつ)を強く感じる『擬似術師』として、感じ入って――。

 

 

 

「……ぅ、あ」

 

「……!?」

 

 

 

 咄嗟に、乙骨は少女を受け止めた。

 

 

 

 ――彼女は、泣き出していた。

 これまで以上に。いっぱい、いっぱい泣いていた。

 

 堰を切ったようにして。

 乙骨の言葉を聞いて、我ごとのように。

 乙骨は、ここにきてようやく理解した。

 

 

 

(そうか。君は……一緒に泣いて欲しかったのか)

 

 

 

 強い子だ。そう労うように、彼は背をさする。

 さながら産声のように、夜闇を響く泣き声に安堵し、目を顰めた。

 

 ――その時であった。

 

 

 

 

 

 

 

「――駄目だ、乙骨くん。それでは、儀式の『縛り』に抵触する」

 

 

 

 

 

 二人は、振り返る。その声には覚えがあった。

 そう、キャンプ小屋の近くには、彼ら消失志願者のボディーガードがいる。

 

 ――九十九由基が。

 ――彼らの蜜月に、踏み入った。

 

 

 

―――

――

 

 

 

「――どういうことですか」

 

「文字通りさ。『呪印(スティグマ)』の刻まれたメンバーが欠如した場合、儀式は失敗。このままでは全員が死に、なおかつ呪霊になる」

 

「そ、そんな……」

 

(……そりゃそうか、この儀式は『命を賭ける』。コストそのものを目的として動く以上、結果は極端になる――)

 

 

 

 見過ごすわけにはいかない。

 そう定めたからには、『猛獣』の目は容赦なく尖っていた。

 

 無思慮に、淡々と投げ込まれた新事実。

 

 あっさりと事態を飲み込み、戦意を尖らす乙骨に反し、

 彼女は、頭を抱えるしかなくなっていた。

 

 ――仲間か自分か、究極の選択。

 ――激情と理性の板挟み。

 鬼気に充てられた少女の脳裏、これ以上ない逡巡が錯綜し――!

 

 

 

「――大丈夫」

 

 

 

 顔を上げた。

 乙骨憂太は。その前へ、歩み出ていた。そして、

 

 

 

「僕は――っ、…………『最強』だから……!」

 

 

 

 あまりに、その一歩は重かった。

 

 血を吐くように。

 背負ったからには、頽れてなるものかと踏み堪えて。

 呪力を昂らせ、跳ね除けるが如く、庇い立っていた。

 

 

 

「……乙、骨さん?」

 

「君は一人じゃない、僕なら絶対に叶えられる。僕がいる。けど、歩き出すのは君次第だ。君が決めていい――どうしたい、三可紗(みかさ)ちゃん」

 

 

 

 彼から立ち昇る――少女の知る限り、未だかつてないほどの、呪力量。

 

 湧き上がる、青年の戦意(ちから)

 そこには確信があった。狂信でさえあった。

 

 ――力強く、やってくれると。

 そう――酷くあっさりと、思わせてくれる声だった。

 

 

 

「っ、……あたし――あたし、本当は――パパのこと、好きで……」

 

「……うん」

 

「ママだって、本当は……学校でも、幼稚園も、友達がいて。それで――それで」

 

 

 

 これまでの、喪失がぶり返す。

 涙は耐える事なく、血のように心根のカサブタを破って、熱く吹き出してくる。

 

 この熱の、行く当ては二つだ。

 露と消えるか――継がれるか。

 

 

 

「……、これって」

 

 

 

 背後、感触がした。

 ぐい、と乙骨の空いた手に、なにかが入れ込まれた。

 ――強く、細い指が、その手を握って。

 

 

 

「ずっと。ずぅっと、あたし……『寂しかった』

 

「――、うん」

 

「だから、お願いッ……助けて!」

 

「――、……うんッ!」

 

 

 

 ――手が、離れた。

 ――繋がれた余熱(ほとばり)を、乙骨は、強く。強く受け取った。

 

 離れていて、と一言。ポケットに仕舞う。彼女とはそれきりだ。

 

 

 

 ――――全身全霊は、目の前の相手へと定まった。

 

 

 

「――九十九さん……どうしてもですか」

 

「あぁ、どうしてもだ」

 

「わかりました。それじゃあ――呪い合いましょう」

 

 

 

 ――――『ぬるっ』、と。

 

 ただの、『敵』と見做した。

 乙骨憂太の目から、殺意以外の全てが抜け落ちる。

 

 

 

 黒一色に染まる虹彩。

 薄紅の陽炎は、受け取った分だけ、苦悩を薪に燃え盛る。

 

 あまりにも滑らかに、抜き放たれる刃。

 得物を横に構える右手を、開かれた左掌の上へ乗せ、腰を落とし。

 

 余分なく滑らかな臨戦体制でもって、相対する。

 

 

 

 

「彼女の絶望は本物だった。他ならぬ彼女がそう言った以上、私はそう受け取った――なぜ、君には違うと言えるんだい?」

 

 

 

真贋(ほんものか)なんて『分からない』ですよ、()()()()()()()()()。あの子は死ななきゃいけない、けど僕は絶対に死んでほしくありません。互いに主張を譲る余地がないのなら――呪い合うしか、ないですよね」

 

 

 

「ははっ。こりゃあ、葵が気にいるわけだ――いいとも。気持ちのいいオトコは好きだぜ、乙骨くん」

 

 

 

 

 

 賢しき彼女は、だが歯を剥き、満足げに笑い返してた。

 

 解放され、吹きすさぶ二つの鬼気。

 涼やかな夜風の中、互いの呪力の凪は、正しく嵐の前の静けさに他なるまい――。

 

 

 

 

 

 

死滅回游(しめつかいゆう)泳者(プレイヤー)

 

 乙骨憂太(おっこつゆうた) 所持得点(しょじポイント) 304

 九十九由基(つくもゆき) 所持得点 285

 

 

 

 

 

 

 

 ――2025年12月3日。

 

 今宵――特級対決が、幕開ける。

 




次回は6日(土)に投稿予定です。

冗長になってたらごめんなさい。書いてて自分でもわからなくなりかけてました。けど、乙骨ならこうやってキレるって感じてもいます。

こんなにモブのこと書く章はここだけだと思います。そこはご安心ください。

それとお忘れなく。乙骨はゲーム開始から三日しか経ってません。
三日しか経ってません。

えっなにこの点数……怖……。



【注釈】この乙骨みたいな真似はしないでください

・共感に訴えかける
・主張を押し付ける

 この女の子のように思い詰めた方に対し、これらは逆効果です。

 ただでさえ処理しきれない、どうすればいいかわからない感情があるのに『わかるでしょ?』なんて、より追い詰める行為でしかありません。

 今回、乙骨がこれを両方やったうえで好転に繋がったのは結果論です。

 この女の子みたいに『話せばわかる』のは稀である事を、くれぐれもご承知おきください。



【オマケ・それはそれとして前後不覚の乙骨って輝いてますよね】

 乙骨は、冷静な限りこんな事はしません。

 意見と心を交わせる感性があり、互いのルールを尊重し、『お互いのため』に話せる人間です。イジメられた経験から、相手のプライドを無視した押し付けはしたがりません。

 でも今回は押し付けをしました。

 今回は『五条悟先生はいいの!?』『ぐちゃぐちゃにしてやる』とかの、断じて『それは違う』という乙骨のプライドが冷静さを逸して出たのです。

 こういう感情的に振り切れた瞬間の乙骨、いいですよね。



 うん? じゃあゴジョータは?
 五条悟は死んでません。以上です。
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