【第二部開始】もしも新宿決戦で五条悟が北を向いて両面宿儺に勝っていたら? - 呪術廻戦『受愚戴転』 -   作:糾縄如氏

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【あらすじ】
巻き込まれた一般人の備忘録。
第二次・死滅回游の中で平和を保っていた城塞都市は、いかにして作られ、そして壊されたのか!?



第2部 13話『令和の擾乱』

 

 ――2025年11月1日・14時8分。

 ――神奈川県・某高級マンション地帯。

 

 

 

「――なんだこれは!?」

 

 

 

 脳内に溢れ出す、第二次・死滅回游の総則。

 思わず、俺は驚愕せざるを得なかった。

 

 死滅回游って、2018年にもあった、あの!?

 殺し合えって言うのか!?

 そうじゃないと死ぬって言うのか!?

 

 一体どうすればいいんだ、本当にそれしかないのか――!?

 

 

 

「いいやっ! まだ手はあるさ、みんな!」

 

「――なんだきみは!?」

 

 

 

 そう、誰もがビルの中で動けなくなった、そんな時だった。

 

 ――彼が、現れたのは!

 

 

 

「僕は西条翔悟(さいじょうしょうご)。フリーの呪術師をやってる者だ。って、そんなことより――みんな! 俺の知識でならこの状況を乗り越えられる。でも俺一人にデタラメはできない。みんなの協力が必要なんだ! みんなでこの危機を乗り越えたい、信じてくれ!!」

 

 

 

 メガホン片手に、もうこれ以上なく爽やかイケメンな自称呪術師はそう叫んでいた。

 

 ……ぶっちゃけ半信半疑だけど、今は信じるっきゃない! 少なくとも殺し合うよりはいいに決まってる!

 

 

 

 ――俺たちの結論は決まっていた。

 ――よし、乗った! 一緒に頑張ろう!

 

 

 

 そう、決めるが早いや――怒涛の日々がやってきた。

 

 

 

「――まず、みんなで『帷』を張る! バリアみたいなもんだ。みんなで『縛り』を結んで、呪力を出し合って、街を強力なバリアで覆うんだ!」

 

 

 

 うおーっ、できた! 本当にできた!

 

 

 

「――次に、『点』を定期的に獲得する体制を作る! 僕たちが狙うべきは人でなく二級呪霊だ。みんなで呪具を作って武装し、『(ワナ)』に誘い込んで囲んで叩く! 希望者は俺と共に、『自衛団』として戦おう!!」

 

 

 

総則(ルール):『(ポイント)』は管理者(ゲームマスター)によって泳者(プレイヤー)の生命にかけられた価値を指し、原則として泳者1点、二級以上の呪霊1点、その他は採点外である。

 

 

 

 うおーっ、本当だ!

 総則には、泳者以外にも『二級以上の呪霊』も採点対象とある!!

 

 ……うん? ジュレイってなんだ?

 まぁ(人じゃなけりゃ殺しても)いいかぁ! よろしくなぁ! たぶん幽霊みたいなもんだし愛護団体とかいねーだろ、遠慮なく皆んなブッ殺していこうぜ!!

 

 

 

「今回の死滅回游は『点』を消費して呪力を得ると、数日間は餓死を免れることができる。狩れば狩るほど延命でき、少ない食糧で存続できる!」

 

「とはいえ、どんなに集められても、この人数で分配するには足りない。みんなで呪力制御の基礎訓練もして、呪力消費自体を抑えよう!」

 

 

 

総則⑤:泳者は他泳者に任意の『点』を譲渡することができる

 

総則⑥:泳者は『点』を消費し、呪力を獲得する事ができる

 

総則⑦:呪力が完全に枯渇した泳者は、その時点で術式を剥奪する

 

 

 

 うぉーっ、そうなのか!?

 餓死回避できるとか、特に総則には書いてないけど――まあ総則(ルール)外のルールくらいあるか! デスゲームだもんな!!

 

 ようし、それなら確かに、人を殺さなくても長く持ち堪えられそうだ! 俺は『自警団』に入って戦うぜ!

 

 

 

「非戦闘員はみんなで災害対策だ! ここは地盤が終わってる、大雨ひとつで陸の孤島になりかねないが、今は僕たちで何とかするしかない! 思いつく限り、やれる予防策を全て行うんだ!」

 

「衛生面においても、みんなの協力は欠かせない。今トイレのポンプが詰まったらマジで終わる! 僕はそこんとこ本業だから、清掃手順を共有するぜ!」

 

 

 

 うお〜っ!

 何という行き届いた思考の持ち主なんだ!

 いける、これならいけるぞ!

 一生ついていくぜアニキ!!

 

 

 

 ――――数日後。

 

 

 

「なんだこれは!?」

 

 

 

 そう。それは、『補給物資』であった!

 

 さながらfpsゲームが如く、箱がパラシュート付きで落ちてきたのである。

 

 最初こそみんなビビって触れはしなかった。

 だがリーダーが率先して開いたら――なんと!

 

 

 

「マジでか!? みんな聞いてくれ、これは補給物資だ! 食べ物だけじゃない。生活必需品に洗剤、バッテリーにガス――酒に煙草にお菓子、ゲーム機なんかも、呪具や『呪力補給水』とかいうのまで入ってやがる! これでもう一週間は保つぞ!」

 

 

 

 なんだって!?

 物流が絶たれた今、この陸の孤島に、空から生活物品が降ってくるなんて!

 

 何だか知らんが、これ以上ない追い風だ!

 

 いける、いけるぞ、これをまた計画的に分配すれば!

 

 

 

 ――――数日後。

 

 

 

「うおおおまた補給物資だぁあああ!!」

 

 

 

 ――――またまた数日後。

 

 

 

「うおおおまた降りてきたあぁあ!!」

 

 

 

 ――――またまたまた数日後。

 

 事態は、思わぬ形で動き始めた。

 

 

 

――

―――

 

 

 

 ――2025年11月18日。

 

 

 

「はい! 今日の集会も終わり! お疲れ様でした!」

 

 

 

 定例会議はリーダーの一声に始まり、リーダーの一声で終わる。

 

 ――『日本大結界』のせいなのか、あるいは通信会社の麻痺か。

 通信設備が死んだ今、住民は定期的に集まることで情報交換と方針決定を行なっていた。

 

 余裕がないながらも、順調そのものな組織運用を見届け――いつも通り、部屋に戻ろうとした俺は。

 

 

 

 はじめて、気づく。

 変な噂が、広まり出していたことに。

 

 

 

「はぁ……みんなが『点』を稼いでくれるから、呪力は尽きないけれど……どうしても、お腹すくわねぇ」

 

「あらま、近藤さん。『ひもじくても呪力は一定』でしょう?」

 

「あっ、できてなかった? やだねぇ、頑張ってコントロールしてるつもりなんだけど……」

 

「私だって同じよ。でも負けちゃダメなんだから」

 

 

 

 非常階段を登る過程、聞こえてくる声。

 

 一見して、それは日常会話であった。

 珍しくもない、ご婦人同士のやり取り。

 

 ――いいや、違った。

 

 

 

「ところで近藤さん、聞きました? また上層階の人が、補給物資をくすねたんですって」

 

「ね、それに『帷』の呪力供与、日に日に増して大きくなっていくじゃない。それで、上の奴らがサボってるんじゃないかって」

 

「そうよね、絶対そうよ!」

 

「ええ本当に。たまたま場所がいいだけで、美味しい思いをしているなんて!」

 

 

 

 ――思わず、耳を疑った。

 

 なるほど、ここはビル街だ。必然的に住民はビルに住み、ビルだから上下があり――決まって『補給物資』は、屋上に届く。

 

 しかし、突拍子もない話と言わざるを得ない。

 

 聞かなかったことにして階段を登り、自分の部屋に戻ろうとした、その最中。

 

 

 

「――おいっ! お前、着てる服がやけに小綺麗じゃあないか!?」

 

「なに言ってんだ失礼な! みんなで団結して乗り越えるって話だろうが!」

 

「どの口が言ってんのよ!」

 

「「「そうだそうだ!!!」」」

 

 

 

 ……大変なことになっていた。

 

 たまたま下の階に降りていた上階住民が、多数に大声で言い寄られていた。

 

 正直、いちゃもんにしか見えなかった。

 確かに白シャツなのもあって綺麗に見えるかも知れないが、ぱっと見で大差はあるまい。

 

 その程度のことに差を見出し、連帯意識に亀裂を作るなんてバカらしいとさえ思った。

 

 

 

 ……これも、自分が上めの階にいるから?

 

 

 

「――いやいや、そんなことはあるまい。だいたい、俺は何もくすねていないし」

 

 

 

 腹ペコなのはこっちも同じだ。

 むしろ『自警団』として、今日も担いだ呪具で呪霊を祓い、彼らよりも疲労困憊で帰ってきた自負さえあった。

 

 

 

 だから、玄関についた時点で、気絶するように眠りについた。

 

 普段より、浅い眠りであった――――コレが最後の眠りだったなら、どんなによかったか。

 

 

 

―――

――

 

 

 

 次の日。起きた時には事件が終わっていた。

 

 

 

「――ただし! 正ぃ、ごめんねぇ! いいもの食べさせてあげられなくてごめんねぇ!!」

 

「近藤さん! こんな、こんなことが……うぁぁぁぁああ!!」

 

 

 

 ……ええと、これは、どういう。

 

 今日も今日とて、呪霊を狩りに降りた下層に、人混み。

 その向こうに踏み入ると――血まみれの子供を抱え、慟哭する母と、その友人のご婦人がいた。

 

 

 

 そして、そこに集まった野次馬は。

 

 

 

「腹空かせた子供が補給物資をくすねようと忍び込んで、上層階のやつが殺したんだ。間違いない、ほら! コイツなんか、昨日より点ひとつ増えてやがる!」

 

「これほどまでの大怪我を――畜生! アイツら、やっぱり強力な呪具を、『補給物資』から持ち出してやがったんだ!!」

 

「許せない! こんな子供が、私達だって、こんなに飢えてるのにどうして、平気な顔でご飯を独占できるのよ!!」

 

 

 

 明らかに、危険なヒートアップを起こしていた。

 

 もちろん全員が全員ではない。だが冷静にモノを言える人は、怒り狂った彼らを止める言葉を見つけられずにいた――なので、言ってみた。

 

 

 

「って、いやいや。流石にそんなことはないだろ。本当に独占してんのか? やってたとして、ごく限られた一部の犯行だろこういうのは。上の人、皆んなが皆んなこうとは限ら――」

 

 

 

「関係ねぇよ、これを見過ごした連中は全てが敵だ!」

 

「そうだ、トップのエリートぶりやがるアイツらなんていなくなった方がいいに決まってる!」

 

「連帯を捨てたのは向こうだ、俺たちが正義でなくて何だと言うんだ!」

 

「俺たちは、こんなにも腹が減っているのに!」

 

「そうだ! 酒も煙草も、どれだけ我慢してると思ってやがる!!」

 

 

 

 ――っ。

 いや、違う、違うんだ。こんな分裂を起こしてる場合じゃない。仲違いなんて馬鹿げているだろう。俺たちがこんなに酷い目に遭ってるのは、俺たち以外の誰かのせいだったハズだろう。

 

 何より、その子が、復讐を求めるわけがな――。

 

 

 

「――あなたに、息子のなにがわかるんです! 私だけが、黙って我慢してろって言うんですか!?」

 

 

 

 ――、死んだ息子の亡骸を抱いて、その母は憎悪を叫んでいた。

 

 ――ダメだ。助けてくれリーダー。

 こんな時こそ、こんな時にこそあなたは、俺たちのことを――!

 

 

 

「――そうだとも、市民諸君。君たちは正しい」

 

 

 

 ――誰だ、お前は!?

 全く見覚えのない、だがタダ者ではない事だけは確かなヤツが。

 

 ――だが、堂々と。

 蓄えた髭と、バッチリと決めたスーツ姿でもって。

 彼らの視線を一身に集めながらも、廊下に革靴の音を鳴らし――。

 

 

 

 ドタドタと、駆け寄った。

 

 

 

「――あぁ、なんという! 何故こんなことが許されようか! まだまだ遊びたい盛りの子供が、君たちを代弁し、ただ普通にご飯を頬張りたいと願い――人心を介さぬ盗人どもは、それを切り捨てた! ただ、たまたま場所がいいというだけでッ!!」

 

 

 

 その男は、少年に、縋るように泣き喚く。

 

 端正な顔を悲痛に歪め。

 大仰な仕草で、情熱的な口ぶりで。

 

 涙ぐむ母親の、血に塗れた手を――礼服が汚れるのも厭わず、握っていた。

 

 

 

 ――同時、彼らもまた、掌握されていた。

 ――立ち上がった男は、またも慟哭する。

 

 

 

「諸君ッ! 今日まで耐え忍び、生き残ってきた、真に尊き精鋭諸君! 君たちの懸命さを、義憤を、儂は知っている――『自警団』も、無能極まるリーダー達も、君たちに我慢を強いるばかり――だがッ、儂は違う!」

 

 

 

 彼は、大手を広げ――次の瞬間。

 

 ――空から。

 ――いくつもの、呪具が。

 

 彼らの元に、降り立っていた。

 

 

 

「恵まれなかった君達よ。儂は惜しみなくッ、誰であろうと! 新たなる憲利(のりと)を行き渡らせよう! さぁ受け取るがいい――この、正義(ちから)をッ!!」

 

 

 

 ――表面張力が、爆ぜ散る音がした。

 

 群衆は、みんなは、すでに別の何かに変わっていた。

 冷静ならば『補給物資』のようだ、と感じることができただろうが――誰もが迷わず手に取った呪具を掲げていた。

 

 誰も彼も、熱量のうねりに飲まれていた。

 

 

 

(あれ――俺。なんのために、戦ってたんだ?)

 

 

 

 途端、俺は気づいた。

 

 ああ、そうか。俺も、見下していたのか。

 

 強がって、戦って。無力なアイツらの分も『点』を稼がなきゃと。戦わない、耐えるしかないその他大勢が、弱音を吐くのは仕方がないと。

 

 いつの間にか。いつからだったのか。

 

 

 

 ――力を持った彼らを前に。

 ――手から、呪具(ささえ)を落としていた自分に、気づいた。

 

 

 

「諸君! 解放の時は来た。この私と共に革命を起こすのだ! もはや抑える必要はない、その燃え盛る呪力(いかり)で以って――腐ったリーダーどもを引き摺り落とし、我らこそが、新たな民意を体現する!」

 

 

 

 彼らは、我慢してきた。

 誰もが余裕がなかった。

 それゆえに誰もが平等だった。

 

 だが、差ができた。初めは順当な役割分担であろうとも、その差は軋轢となった。平等が崩れたとあっては――これまでの我慢は、攻撃力に大きく転化する!

 

 

 

「手始めに――そこの『自警団』に属する上層市民を、処刑せよ!」

 

 

 

 ――ぐぶっ。

 と、背中を刺される。

 

 あの母親に。次には次々と無作為に、角度を選ばず。どんどん血が漏れる、痛みが抜ける。

 

 役目を失った役者の幕引き。その場の誰もが、嗤っていた。

 

 

 

「進めい! 進め! すでに血は流された、故にこそ出血をもって道は開かれる――あるべきものを残すため、摩天楼の頂で胡座をかく恥知らず共を、完膚なきまでに叩きのめすのだ!!」

 

 

 

 囃立てる声は、涙を誘うほどの激情を装って響く。

 

 もう、この世界は元に戻らないだろう――必死に考えずにいた、その結論が、俺の最期に得たものだった。

 

 

 

―――

――

 

 

 

 ――かつて、南北朝時代において。

 ――その呪術師は、巧みな話術をもってして、御三家を打倒してみせた。

 

 五条家。禪院家。加茂家。

 

 南朝側についたそれらに対し、北朝の足利家に取り入り――結果、『花の御所』の守りに、己の家系を位置付けたという。

 

 一世一代、大博打に勝ってみせた中興の祖。

 

 

 

「亡き盟主(リーダー)、西条よ。君に間違いはなかった。全てが、考え得る限りの最善手であった――だが。どれもが、呪術師にとっての正解でしかなかったのだ」

 

 

 

 その男は――制圧されたビルの頂点にて、歴史書を閉じる。

 

 眼下には。変わり果てた、かつてのリーダーと、その亡骸に縋り付く――安曇野禍福その一行。

 

 

 

「人とは、パンのみに生きるに在らず。いくら死なぬとて、只人は飲まず食わずの日々を『生きている』とは思わぬもの。我らがいくら身を切ったとて――安全が確保されれば、次を求め出すのが不心得者というものよ」

 

 

 

 さぁ、民よ。貴様らの望む『次』は到来した。

 

 あの時と同様のマッチポンプ。

 自らの権限で作為的に『補給物資』を落とし、彼らの敵を作ったように。

 

 だが前と違って、これは仕事でなく――遊ぶがため、

 

 

 

 囃し立てるべくメガホンの手前、悠然と不遜に笑う。

 

 

 

「さぁてさて、待ちかねたぞ『現代最速』ーー安曇野の進化形よ、この儂を、楽しませてみせよ!!」

 

 

 

 そう、大手を振って新入りを歓迎する、彼の名は。

 

 

 

 ――死滅回游・監督泳者(エリアマネージャー)

 ――第8代目・安曇野家当主。

 

 安曇野甘尾、その人である。

 




※監督泳者は復活術師の称号でなく、運営サイドの称号です。設定は後々書いていきます。

乙骨編の反省というか、入れ込みすぎないように書きました。次回は21(日)です。



【解説①・安曇野家の歴史 南北朝〜幕末】

 甘尾が花の御所の守りに安曇野を位置付けた功績は計り知れません。

 安曇野家とはそもそも、堕落して長野に流れた藤原時平の家系です。京都から追い出され、菅原の子孫である五条家を目の敵にしてきました。(第一部参照)

 甘尾が一時的とはいえ、そのポジションを京都に復帰させたというのは、それはもう安曇野にとって悲願の成就でした。



 以降、安曇野は『武家』としての立ち位置をキープします。

 南北朝時代は足利家のお抱えとして、戦国時代は信長に、江戸時代は徳川家に接近しました。

(ただ、やっぱり京都との政治的距離の遠さが埋まることはなく、呪術御三家には加われなかったのでした……)



 なお幕末では、薩長やそれに味方した呪術師達とバチバチに抗争。

 最後には大政奉還・江戸城無血開城によって、大半の幕府側の呪術師同様に安曇野は武家でなくなります。以降はひたすら衰退しました。

 敗北を認めず北へ北へと転々として函館戦争まで戦ったアヅミーもいたとかいなかったとか。



【解説②・乙骨憂太は安曇野と五条のハイブリット】

 原作にて、藤原と菅原のハーフであることが明言された乙骨ですが。
 本作では、安曇野家と五条家のハーフってことになるんですよね…。

 なんだその奇跡のマッチング、なんだそのスーパーサラブレッド。怖……。



【オマケ・書くかもしれない新シリーズについて】

 ――時は、昭和20年。第二次世界大戦中。
 日本はイデオロギーの春を迎えていた!

 呪霊への対応で徴兵を免れていた呪術師たちの中にも、様々な主義思想に目覚める者がいた。

「俺たちもお国のためになるべきだ!」とか。
「呪術師が戦場に投入させれば大日本は敵無しになる!」とか。



 ――特に! 安曇野はヤバかった!!



「我らはもはや日の本の汚名である! 北朝なんぞに擦り寄った8代目も、武家として紡がれた歴史も総てがッ、間違っていた! 故に今こそ! 我らは! 誰よりも国に尽くさねばならないッ――大本営に、呪術総連盟を直結させるのだ!!」



 某ドイツの鉤十字軍団にソ連のスパイ!
 日中戦争によって産まれ、己を呪う負の遺産!
 なんなら「呪術で世界を救う」とか言い出す急進派!

 そのどれもが特級術師!!
 そのどれもが、羂索のスカウトを断った!

 だって彼らは信じていた。この命は、日本の今のためにあると!

 思想と呪い合いの錯綜は、3月10日、帝都東京を基盤とした大儀式にまで発展する。そして描かれる、呪術総監部誕生の歴史とは――!?



 呪術廻戦・-1『帝都特級騒乱』



 ……数年後に需要とやる気があれば書く、かも?
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