転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む   作:ライダーGX

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第10話

たきなが沙保里さんを囮にして、銃の在りかを聞こうとしたがトオルがそれを阻止し、沙保里さんの危険を回避した。

 

そこに沙保里さんが戻ってきた。

 

「あれ?どうしたの2人共?」

 

「いえ、何でもありません」

 

「トオルさん。沙保里さんと一緒に家に向かってください。私はちょっと忘れ物をしてしまったので」

 

それにトオルは頷き、沙保里さんを連れて離れていく。

そして同時に車が徐々に近づいてきている事に気づき、たきなは一度物陰に隠れ、たきなの銃であるM&Pを取り出して、相手を待つのであった。

 

 

 

 

 

そして俺達はと言うと、リコリコにお泊まり道具を取って、沙保里さんの自宅近くに車を置いて、走って向かっていた。

 

「…たきなの奴、無茶しなきゃいいが」

 

「大丈夫だって!たきなはそんな…」

 

 

バシュバシュ!!

 

「うわっ!何だ!?」

 

「取引した銃の場所を言いなさい!」

 

と小さな音が何度も鳴り響いていて、たきなの罵声が聞こえてきた。

 

その罵声は俺の耳だけじゃなく、千束の耳にも聞こえていて、それに俺は頭を抱える。

 

「はぁ…」

 

「っ~~~!」

 

千束はそれに頭を抱え、俺の悪い予感は的中した。

まあ劇中でもたきなはサイレンサーを付けて、尾行してきた連中に発砲していたな。全く…あいつの根性も大したもんだ。

 

それだけDAに戻りたい気持ちは強いが、あいつは戻る事は出来ないな。楠木がそう易々と戻すかってんだ。

 

DAに忠実な女だぞ。

 

そう思いつつ、俺達はたきなの所に向かい、たきなが誰かに気付いて俺達の方に銃を向けようとした。

それを俺は銃を止めて、千束がたきなを連れ込む。

 

「何してんの!」

 

「尾行されたので誘き出しました、本当だったら今頃は…」

 

「ちょ!ちょいちょい! 沙保里さんは?」

 

「今トオルさんと一緒に居ます」

 

それを聞いた千束は「良かった~!」っとホッとするような感じで胸をなでおろした。

でも俺は一応聞いておこう。分かって入るけど。

 

「…たきな、お前もしかして沙保里さんを囮にするつもりだったのか?」

 

「はい、最初はそのつもりでしたがトオルさんに止められました。それに彼らの目的はスマホの画像データです。沙保里さんを殺す意図はないと思いますから」

 

「ダメダメ!!それじゃあ人質になっちゃうでしょう!?」

 

「そうだ、たきなその行動が前回の作戦で滅茶苦茶になったんだろう?」

 

「今回と前回のは違います」

 

そう反論するたきな。全くこいつは…でもトオル、ナイスだ、後で何か奢るぜ!

 

「クソッ!!タイヤをやられた!!」

 

「相手はガキ1人だ!」

 

どうやら連中は車のタイヤをやられた事で下りて来て応戦体制に入った様だな。

 

俺は腰からコンバットマスターを取り出し、千束は俺の銃を見て言う。

 

「あれ?龍、銃変えた?」

 

「ああ、取り合えずあいつ等を捕まえるか。でもその前に…」

 

さっきから俺等を付け回している鬱陶しい機械を落とすとするか。

 

俺は咄嗟に上に銃を向け、一発目を撃つ。

撃った弾は上空に居るドローンに直撃し、墜落していった。

 

そのテロリスト達は銃声がしたのを聞いて一瞬怯む、その瞬間彼らの目の前に千束が現れる。

 

「やあ、取引したんだけ──」

 

「っ!うわっ!」

 

バアンッ!!

 

「ど…っ」

 

千束が目の前に現れた事に驚いたテロリストは慌てて撃つも、それを千束は即座にかわしてムッとした表情をする。

ドアを蹴って、怯んだ際に数発撃ちこみ、それにテロリスト達が警戒する。

 

だがその後ろを俺が既に回り込み、手足を撃って、あいつ等の運動能力を低下させる。

 

「ぐあああ!!」

 

「足が!!」

 

そしてすぐさま拘束具を用意して、相手を拘束し、動きを抑える。

 

そしてたきなは倒れたテロリストの元に行き、千束に撃たれた弾の欠片を取って見る。

 

「非殺傷弾…【命大事】って、敵にもですか?」

 

「そうだよたきな!」

 

千束がそうたきなに言う。

たきなが見たのは赤い粉末が出る非殺傷弾である、この非殺傷弾はミカの特別製のオリジナルの弾だ。

 

結構うまく出来てるよな? まあそんな事は良い。

実はさっき俺が横を見ると、残りのメンバー5人が慌ててその場を去って行き、俺は千束とたきなに向かって言う。

 

「千束、たきな、残りの敵を拘束を頼む。俺は逃げた奴等を追う!」

 

「オッケー!」

 

そう言って俺は逃げた奴等を追いかける事にした。

 

 

 

そして逃げた奴等は近くのトンネルに逃げ込み、切らした息を整えながら考える。

 

「クソッ!何だよあいつ等!?」

 

「すぐに仲間に連絡だ!! あいつ等を何としても──」

 

バンバンバンバン!!

 

その仲間が言う前に俺がコンバットマスターを何発も足に撃ち込み、倒れこむ敵。

 

それに連中は驚きながら俺に向かって撃ってくる。

 

だが俺はそれを易々と躱していき、俺は1人に対し手足に向けて何発も撃ち込む。それにより奴は倒れてしまい、俺はすぐさまマガジンチェンジする。

20発入りのマガジンはグロックより多めだから助かる。

 

だがまだまだ!! これからだぜ!!

 

俺は直ぐに次の相手に向けて撃ちこみ、その相手は手足を何発も撃たれてしまい倒れる。

 

そして間地かに迫る敵に、俺はそいつの胸倉を掴み、壁に向かって叩きつける。

叩きつけられた相手はそのまま壁にめり込み、最後の2人には回し蹴りで倒す。

 

それによりそいつ等は気絶し、俺はすぐさまスマホを取り出す。

 

恐らく千束はクリーナーを呼んでいるから、こっちにも回すと思うけど、それだとお金が掛かる。

ミズキの奴、最近ケチだから俺にクリーナーを使わせてくれないんだよ。

 

だから裏社会の【掃除屋】を呼ぶことにする。

 

俺はスマホでその掃除屋を呼ぶ。

 

「…俺だ、〇〇通りのトンネル内、そこに今すぐ来て欲しい。…ああ、そいつ等はまだ生きてるが情報が欲しいから生かしてほしい。…そうだ、毛利のオッサンの所に運んでくれ、オッサンの所なら何とか情報を聞き出せる筈だ」

 

そう言ってスマホを仕舞い、少し待つと、黒いワンボックスカーが数台来て、黒服の男達が出て来て、帽子をかぶった男が俺に近づいてくる。

 

「…やあ龍。今日も仕事を頑張っているな」

 

「ああ」

 

そう言っていると男達が敵をすぐさま担ぎ上げ、戦闘で破損した部分を粘土で塞ぎ、血もふき取る。

 

担ぎ込まれた後、俺は金貨5枚を帽子の男に渡す。

 

「ありがとうな」

 

「構わんよ。それじゃあまたな龍」

 

帽子の男はそう言って男達と一緒に、ワンボックスカーに乗って去って行ったのであった。

 

これでこの事件は解決だな…。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして翌日、喫茶リコリコでミズキは千束のスマホ画面で貰った写真に僻んでいた。

 

「イチャついた写真をひけらかすから、こんな事件に巻き込まれるのよ」

 

「僻まない」

 

「僻みじゃない!SNSへの無自覚な投稿がトラブルを招くって言ってのよ!」

 

「本音は?」

 

「リア充爆発しろ!こん畜生!!! …はっ!しまった!つい本音が出て!」

 

俺が言った言葉にミズキは本音を漏らし、それにトオルは呆れてしまった。

 

あの後俺達はトオルの所に戻り、もう何も心配はないと沙保里さんに語ると、それに沙保里さんは安堵した様子だった。

まあ千束達は沙保里さんの家でお泊りしたが、俺達はあの後毛利のオッサンの所に行ったんだ。

 

毛利のオッサンはそいつ等はやはり下っ端で、何も知らないだそうだ。

 

結局空振りに終わったこの依頼、やはり裏には奴等が絡んでいるな。

 

まあいいけどな。

そしてミカは千束からのスマホで何処らなんか分からずだった。

 

「何処だ?」

 

「んん~? あ~此処此処」

 

スマホの画面を大きく拡大し、取引している画面を見せる。

 

それにミカは納得する。

 

「あの日か?」

 

「3時間前だって、楠木さん偽の取り引き時間掴まされたんじゃな~い」

 

「そうなると、DAも焼きが回ったな…」

 

「ラジアータに頼り過ぎてしまった結果って事ですか?」

 

「多分な」

 

トオルがラジアータに頼り過ぎているDAに呟くと、俺はそれに頷く。

 

まあ機械は所詮機械。AIでも把握仕切れない所もあるって事だな。

 

「それで、その女を襲おうとしていた連中はどうしたのよ?」

 

「クリーナーが持って行った」

 

「あんたまたクリーナー使ったの!?高いのよ!?」

 

「DAに渡したら殺されるでしょ?」

 

ミズキの言う通り、クリーナーは料金が高い、それでも千束が使う理由はDAに渡してしまったらその犯人を殺してしまうからだ。

隠蔽工作で何でも排除するDAは正直言って呆れる位だ、情報聞き出す前に殺してしまったら意味ないだろうに。

 

まあ情報は聞き出すだろうな、殺す前に。

 

「それで、龍の方は?」

 

「掃除屋に頼んで、毛利のオッサンの所に持って行かせた」

 

「アンタの当ては凄いわね?」

 

「まあな」

 

そしてミカが千束にスマホを返し、俺は千束から画像を貰っているからスマホで画像を見ながら言う。

 

「DAもこいつ等を追ってる、俺等が先に見つければたきなの復帰が叶うって事かもしれないな」

 

「本当に叶うと良いですけど…」

 

「叶うって!そう思わない!たきな!」

 

「やります!!」

 

更衣室から出て来た青い和服姿のたきなが勢いよく来て、俺達はそれを見る。

当然たきなの和服に千束は興奮する。

 

「うわ~!可愛い~!」

 

千束の高いテンションに付いて行けない感じのたきな、そんな様子を俺は苦笑いをしてしまう。

 

「よーし!スマホに写真を撮って、それをSNSにアップしよう!」

 

そう言って千束は俺達を集めて、千束の指示に従って写真を撮り、千束は早速SNSに投稿する。

 

「君はさっき私の話を聞いてたのかね、無自覚な投稿は…」

 

「大丈夫、ここには向かいのビルなんてないから」

 

「やれやれ…」

 

千束はそんな事をお構いなしにSNSする中で、店の扉が開き、それに千束はたきなに言う。

 

「ほらお客さん!練習通り!龍達も!」

 

「はいはい」

 

「分かりました」

 

そして1人のお客が振り向きにミカに言う。

 

「やあ、ミカ」

 

「っ!?」

 

ミカがやって来た意外な客に驚く中で、俺達は来店してきたお客様に挨拶する。

 

「「「「いらっしゃい/いらっしゃいませー!/いらっしゃいませ!」」」」

 

今日も忙しいリコリコの営業がスタートする。ガッポガッポ稼ぐぞ!

 

 

 




ふぅ…原作の1話が終了。
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