転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む   作:ライダーGX

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第13話

ウォールナット本人から自身の身柄の保護を頼まれ、俺達はウォールナットを保護するべく、各自散らばった。

 

最初にミズキが逃走ルート確保に動き出して、千束とたきながウォールナットに会いに行き、俺とトオルは武装したテロリスト達を掃討しに向かっている。

 

掃討するテロリスト達は20人から30人くらいいるとミカから聞いているから、多くても問題はない。

俺達リリベルは制圧が得意とする実働部隊だ。

 

多くても俺達なら何とでもない。

 

まあ俺は1人でも制圧は簡単なんだけどな。

そう言っているとトオルが前方に何かを見つけた。

 

「先輩!あれ!!」

 

俺はトオルが示す方を見ると、そこには何台のワンボックスカーが止まっており、そこに電話で話すテロリスト達がいた。

 

こんな所で話すなんて、なんて堂々としてるんだよ。

 

全く、とにかくこいつ等を掃討して、ウォールナットを引き離すって事だな。

 

「トオル、制圧するぞ!」

 

「了解!」

 

俺達はカマロを安全な場所に置いて、銃をトランクから取り出し、ACRとARX160の弾倉を確認する。

 

確認をした後、俺達は突入していき、ライフルを奴等に向けて撃つ。

 

当然セレクターはフルオートにしているため、弾幕をばら撒き、それに驚くテロリスト達。

 

「なっ!何だ!?」

 

「敵だ!もしかしたらウォールナットが雇ったガードマンだ!!」

 

「くそ!!この建物に逃げ込め!!」

 

テロリスト達は丁度近くにあった廃墟のビルに逃げ込み、俺達はそのテロリスト達を追いかける。

廃墟のビルに逃げ込んだテロリスト達は物陰に隠れながらAKを構え、俺達はACRとARX160を構えながら進む。

 

すると俺の耳に物音がした、その物音は若干抜き足差し足で動いているが、それは間違いなくテロリスト達の足音だ。

 

俺はトオルに壁の横に連中が居る事を知らせ、それにトオルは頷くと、俺は全力で壁に向かって殴りつけた。

 

壁を殴ったと同時に壁ごと壊し、それによりその場にいたテロリスト達10名は瓦礫によって倒れてしまう。

残ったテロリスト達15名はそれに驚いてしまい、俺達を見る。

 

「何だこいつ!?」

 

「爆薬でも使ったのか!?」

 

驚くテロリスト達に俺は壁から入り込み、何事もなかったかのように歩き出す。

トオルはそれを見て、やや現実逃避みたいな目をする。

 

「(…分かる、時々先輩が僕達とは住む世界が違うって…)」

 

トオルはそう思いながらも、俺が制圧を始める様子を見て、すぐに自分も制圧を開始した。

 

俺が10名の相手に対し、トオルは5名のテロリストを相手にした。

トオルは俺みたいにに多数戦闘を得意とする訳じゃないが、それなりに戦える。

 

この10年、俺の下で訓練を重ねて来ているからな。今のトオルの実力は赤服にもなれる実力だ。

 

そう考えながら俺は10人のテロリスト達と戦い、そいつ等は慌てながらも俺の懐に入ろうとする。

 

だが俺は逆にそいつ等の懐に入り込み、足にACRを撃ち込んで2人を倒し、追い打ちに手を撃ち込む。

 

「があああっ!!!」

 

「あ!足があああっ!!」

 

近くにいた1人が俺に体当たりをしてきたが、俺はそれを合気道の技で軽く投げ飛ばし、更にそれを追い打ちで締めあげる。

その間に俺は締め上げている1人を足を撃ち抜き、俺を撃とうとするもう2人の手を撃つ。

 

これで5人、残りの5人を俺は撃とうとすると、奴等はAKを撃ちまくり、俺はそれを目で追いかけて当たらない距離感で近づく。

 

俺は弾倉をリロードしながら残りの5人の手足を単連射で撃ち込み、それにより5人は倒れこんで、もがいていた。

 

10人の相当を完了して、俺はトオルの方を見る。

 

「トオル。そっちはどうだ?」

 

「こちらも終わりました」

 

トオルは手足を撃たれたテロリスト達をその場に置き、俺の下に来る。

 

「よし、後は掃除屋に連絡して、こいつ等を闇医者の所に運ぶ」

 

「あそこは痛みは壮絶ですけど、治る確率は100%以上ですからね」

 

そう言って俺はスマホを取り出し、掃除屋に連絡を入れる。

数分後、掃除屋がやって来て、この前会った帽子の男は俺を見て言う。

 

「やあ龍。そいつらがそうか?」

 

「ああ、闇医者に持って行ってくれ」

 

「分かった。身体に気を付けろよ龍?」

 

「ありがとう」

 

俺はそう言って金貨5枚を帽子の男に渡し、帽子の男は後処理をした後、掃除屋たちを見送った。

 

見送った後、俺はトオルと向き合う。

 

「よし!このまま千束達と合流するぞ!」

 

「はい!『プルルルル!』ん?ちょっと待ってください」

 

トオルのスマホに着信が入り、それにトオルは出る。

 

「はい…、ああ店長、はい………えっ!? 本当ですか!? 分かりました!先輩に伝えます!!」

 

「…どうしたトオル?」

 

通話を終えるトオルに俺は問いかけると、トオルは慌てた様子で答える。

 

「先輩!!ウォールナットが殺されました!!」

 

その事を聞いた俺はそれに…。

 

 

 

「そうか。なら作戦は成功だな」

 

 

 

っとそう言い放つ。それを聞いたトオルは…。

 

「…ふぅ、演技をするのも大変ですね」

 

「仕方ない。ミカの作戦だからな」

 

そう…これはミカの作戦なのだ。俺は前世でこの世界の劇中の事を知っているから、あんまり驚きはしないんだけどな。

 

ウォールナットが死ねば、それ以上の捜索は行われない、それがミカが考えた作戦で、この事は千束とたきなに報告しない様にとの事だ。

あいつは演技が出来ないから返ってバレる可能性が高い。ミカが俺とトオルにミズキの3人にこの事を話し、実行したのだ。

 

ただまあ千束の事だ、あいつへこんでいるだろうな。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そして夜の喫茶リコリコの営業時、ミカは特性団子を作ってる中で、未だに千束は膨れていた。

 

「いい加減機嫌直したらどうだ?」

 

「事前に話してくれても良かったんじゃないですかね? それに龍も酷いよ…私に内緒にするなんて」

 

案の定、千束は話してくれなかったことにご機嫌斜めだった。

 

「仕方ねぇだろう。お前芝居下手だし。バレたらまた捜索されたら溜まったもんじゃない」

 

「そうそう、むしろアンタにはたきなと自然なリアクションをして貰った方が良いじゃない、ほら~こう言うの♪」

 

っとミズキは千束に変な泣き顔を撮ったスマホ画面を見せ、それに千束は目を大きく開いて驚く。

 

「あ、ああ~!ちょ何撮ってんの!」

 

千束は慌ててミズキの所に行き、スマホを取り上げようとするも、ミズキは持ち前の身長を生かして届かない位置に移動する。

それに俺は笑っていて、トオルは呆れながら見ていた。

 

するとたきなが…。

 

「やっぱり“命大事”って方針、無理がありませんか?」

 

たきなの言葉に俺達はたきなの方を向き、たきなは真剣な目で俺達に抗議している。

 

「あの時、皆で行動を共にしてればこの様な結果にはならなかった筈です」

 

「でもそうするとあたしが困るんのよね~」

 

ミズキの言う通り、もしあの場で千束と共に動いていたら、今回の偽装作戦は失敗に終わっていた。

ウォールナットは文字通り本当に殺される。

 

それだけは避ける必要があった。

 

「目の前で人が死ぬのほっとけないでしょう?」

 

「私達リコリスは殺人が許可されています! 敵の心配なんて…」

 

たきなは未だにDA感覚で考え込む様子に、俺は口を開かせる。

 

「…たきな、今お前が居るのは何処だ?」

 

「DAの支部です」

 

「そう、そしてその方針は不殺を主にしている。同時にここはDAと独立している所でもあるから、DAじゃないんだ」

 

「そんなの!!」

 

たきなが俺が言った言葉に更に反論すると、千束が両手を合わせながら言う。

 

「あの人達は今回は敵だっただけ。誰も死ななかったのは良かった良かった」

 

「そういう話しじゃないと思います!」

 

「まあまあ、君はまだここに来てそんなに経ってませんから。もう少し様子を見て、ここの方針を理解して貰えるといいかと」

 

「…だから、そういう話しじゃ…」

 

トオルの言葉にたきなが言うと、ミカが出来上がった特性団子をカウンターに置く。

 

「ほらほら皆もうやめろ。私達も騙すような作戦を立てて悪かった」

 

「あ~、先生甘い物で買収するつもり~?」

 

「なら俺が貰うぞ?」

 

「ああ~!ごめんごめん!貰うから!」

 

「心配しなくても、龍達の分もあるぞ」

 

そう言ってミカは俺達の分の特性団子をカウンターに置き、俺は礼を言う。

 

「ありがとうよミカ!」

 

「たきな、座敷に差布団引いてて」

 

「はい」

 

千束はたきなにお座敷に座布団を引かせる様に指示し、その様子に疑いもなくすぐに行動した。

 

「おいおい、相変わらず切り替え早いな」

 

「それが彼女の長所なんですけどね…」

 

「何かいたよー!!?」

 

っと今度は千束が何かを叫び、それに俺は振り向く。

 

その場所に行くと、押し入れにPCの様な土台を置いて座っている奴がいた。っておいおい…クルミ。お前間近で見るとマジでそれ置けたな?

 

「うちで暫く匿ってくれって、あんまり騒ぐんじゃないよ?」

 

ミズキがそう言うと、俺はその押し入れの所に行く。

 

「うわ~、最新のPCがこんな形にしているとは、驚いたものだな~」

 

「…お前が噂のリリベルだな、話しは彼女達から聞いてる」

 

っとクルミがそれを聞いて来て、俺はすぐさま指を口元に運んで言う。

 

「おっと、あまりここでは大きな声を出さない方がいいぞ? 一応一般の人も来るからな」

 

「努力しよう」

 

「それで君、ここに住むの?」

 

千束がクルミにそう聞くと、クルミは頷きながら言う。

 

「お前たちの仕事を手伝う条件に、言っとくけど格安なんだからな」

 

「よーし、それじゃあこの男を探してくれ」

 

そう聞いて俺はスマホ画面で銃取引の画面を見せる。

 

クルミに任せれば、ある程度解析も出来るだろうし、何とかなるだろう。

 

「画像の保存は完了…、後は何とかするか」

 

「今日から仲間ね。名前は?」

 

千束がその事を聞くと、少女は当たり前に名前を言う。

 

「ウォール…」

 

「待て待て、その名前は言うな。別の名前はあるだろう?」

 

「…クルミ」

 

「おほほほ!日本語になっただけじゃん!」

 

そう言って千束はクルミに抱き着きながら笑い、それには俺は呆れつつも笑みを浮かべている。

 

そしてその後、たきなが千束に向けてヘアゴムを輪ゴムピストルにして、狙い撃った事は言うまでもなかった。

 

 

 

 




千束達との戦闘シーンはカットさせて貰います。
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