転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む   作:ライダーGX

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第15話

千束のライセンス更新の為と楠木に呼ばれてしまった俺は、たきなと共に付いて行くと言ってきたトオルを連れて、今カマロで高速道路を走りながらリコリス本部へと向かっていた。

 

全く…楠木は俺に一体何の様なんだよ。

そんな中でたきなは手帳とペンを出して何やら考え込んでいた。

 

隣に座る千束はそれを見て問う。

 

「楠木さんと会ってどう伝えるの?」

 

「今考えてます」

 

「…」

 

俺はその事に少しばかり不安な感じがするな、いや…劇中の事を知っている俺だから、あんまり言えないんだけどな。

 

楠木は一応組織を守る為に、丁度命令違反をしたたきなを独断のスタンドプレーと言う事で俺達の所に送られてしまったんだよな…。

こればかりはたきながどう転んでも奇跡は起きない。

 

本当に困ったものだな…。

 

「先輩、どうしてリコリスの司令は先輩に話しを?」

 

「ん?」

 

「あっ、そうだ。私もそう思ってた。楠木さんはどうして龍に?」

 

「…それは分からない。直接会って聞かないとな」

 

俺はそう思いながらリコリス本部へと向かう。

 

 

そして数分後、リコリス本部へと到着した俺達。リコリス本部は〇〇の山頂付近にあり、政府しか知らない極秘の場所。

同時に地方のリコリス達が目指す聖地の場所とも言える。

 

…まあその点はリリベルも一緒か。

 

ただリリベルの本部は此処とはちょっと違うんだよな。

 

俺達は車から降りて、リコリスのロビーへと入り、入る際に認証コードを承認する為、顔をモニターに向けて承認した後、金属探知機のゲートの前に行く。コンバットマスターとグロック26とナイフを箱に置いて、金属探知機のゲートを通り武器を取ってロビーに向かう。

 

そして受付スタッフに話しをする。

 

「錦木さんは体力測定ですので隣の医療凍へ向かってください。工藤さんは楠木司令からお呼びが出ていますが、現在会議中ですので、お戻り次第棟内放送でお知らせします」

 

「時間は気にしない」

 

「楠木司令と会いたいのですが」

 

「先ほどお伝えしましたが、司令は会議中ですので」

 

っと俺が話し終えると同時にたきなが横から割り込んできて、それに対応するスタッフ。

 

するとここに居るリコリス達がたきなを見て…。

 

「ねえあれ」

「ほら味方殺しの」

「DAから追い出されたんでしょう?」

「組んだ子みんな病院送りにするんだって」

 

っと陰でありもしない話しをしている連中が居る。恐らくサードのリコリスだろうな。全く…楠木め、組織が整ってないぞ…。

すると千束が何か言おうとした時に、俺が止める。

 

「待て千束」

 

「何でよ!」

 

「言った所であいつ等は止まらない。それにありもしない噂だ、言わせておけばいい」

 

「私の相棒だよ!?」

 

「分かってる…」

 

千束が激怒するのも分かる、だが噂は噂でも、現にたきながその仲間を誤射仕掛けたのも事実、俺はそれに理解しつつもそれをどうする事も出来ない。

悲しいけどこれが現実だ…。

 

「取り合えず、楠木が会議を終えるまで、俺は時間を潰しておくか。千束、お前はさっさと体力測定に行ってこい」

 

「分かったよ…」

 

「それじゃあ私は訓練所に居ますので、呼んで下さい」

 

千束とたきなはそれぞれ別の所に向かい、その様子を見た俺はトオルに言う。

 

「トオル、たきなの方に向かってくれ。ちょっとばかり心配だ」

 

「分かりました」

 

トオルはたきなの方に向かい、俺は時間を潰そうと考えていた時だった。

 

「りゅ、龍君…」

 

「ん?」

 

俺は呼ばれた方に振り向くと、そこには赤みが掛かったピンク髪のセカンドリコリス、エリカがそこに居たのだ。

 

「よう、エリカじゃないか。久しぶりだな」

 

「う、うん…久しぶり。ね、ねえ…さっきたきながいたよね?」

 

「ああ、楠木と会いに来たって言うが。どうして?」

 

「…龍君、銃取引の任務が失敗した事…知ってる?」

 

エリカの言葉に俺はその事に少しばかり言葉が止まる。まあ知らない筈ないからな、あの事件の失敗の1つはエリカが関わってしまっている事に。俺はあえて知らないふりをする。

 

「…いや、どうして」

 

「…実はあの事件、私のせいなの」

 

「どうして…って、まさか…人質になったリコリスってのは」

 

俺が言った言葉にエリカはちょっとだけ間を開けながら頷く。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

俺はエリカと共に休憩所のベンチに座り、コーヒーをエリカに渡してエリカの話しを聞いていた。

 

「私が…私がしっかりしていれば、たきなは左遷されることもなく、ずっとこの場所に居られたのに。私のせいでたきなは…」

 

エリカはずっと悔やんでいた、自分が捕まらなければたきなはあのような判断はする事は無かったと。

だがそれは仕方ない事と、俺は劇中の悲劇の裏を知っているからだ。

 

クルミがあいつに依頼されて、DAをハッキングし、通信障害を引き起こしてたきなの独断行動をした事に俺は知っているからだ。

 

…まあ、この事は絶対に言えない。言ったらまず疑いを向けられるからな。

 

俺はあえて言わない事にする。

 

「…いつまでも悔やんでも仕方ないさ、エリカ」

 

「龍君」

 

「これはたきな自身の問題だ。たきな自身がこの問題と向き合い、そして前に進んでいく事が大事なんだ。通信障害は言い訳にしかならない」

 

「……」

 

その事にエリカは少しばかり考え込み、俺はエリカの頭を優しくなでる。

今出来るのはこれぐらいしかないからな…。

 

すると棟内放送が流れ込む。

 

『工藤龍さん、司令が司令室にお待ちです』

 

「…ようやくか」

 

俺は立ち上がって、コーヒーを飲み干し、ゴミ箱に捨ててエリカの方を見る。

 

「エリカもいつまでも悔やんでないで、前を見てみな。俺は前を見ているエリカが一番誇らしいぜ」

 

「龍君…」

 

そう言って俺は休憩所を去って、司令室へと足を運ぶ。

 

司令室に付くと、ノックを3回して、中から「入れ」と呼ばれて中に入る。置くにリコリスの司令官である楠木とその秘書が側に居て、楠木が俺を見る。

 

「来たか…工藤」

 

「久しぶり。あんたが俺を呼ぶなんて珍しい事もあるもんだな」

 

「貴様に聞きたい事があってな、ここにわざわざ呼んだのさ」

 

「へぇ…」

 

俺はソファーに座って、楠木と対面し、俺は楠木に問う。

 

「楠木、俺に一体何の話しを聞きたいんだ?」

 

「貴様がいつも使っているあの掃除屋に付いてだ。クリーナーとはまた別の存在だが、こちらでも使う事は出来ないか?」

 

「あのおっちゃんを? まあ連絡すれば出来なくはないが、クリーナーより高くつくよ?」

 

「構わん、あいつ等の手際さはこちらでも把握している」

 

成程…、クリーナーもいいが掃除屋も使いたいって訳ね、まあいい…彼なら別に何ともないだろうから、許してくれるだろう。

俺は紙に掃除屋の連絡先を書き、それを楠木に渡す。

 

「これが掃除屋の連絡先だ。後の事は任せるよ」

 

「いいだろう」

 

俺が立ち上がって、司令室を去ろうとした際、楠木がある事を言う。

 

「実は今日、リリベルとの合同訓練をする事になってな、模擬戦闘をする事になった」

 

「…何?」

 

その事に俺は思わず足を止めて、楠木の方を見て、楠木は俺を見て言う。

 

「貴様も興味はあるだろう? リリベルとリコリスの戦闘を…」

 

「…(一体何を考えている…楠木)」

 

俺は楠木が変な事を考えている事に少しばかり目を細めるのであった。

 

 

 

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