転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む   作:ライダーGX

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第17話

たきなを追いかけいる俺達、フキ達からもう自分は必要ないと言われた事にショックを受け、訓練所から飛び出して、千束がそれを追いかけていった。

 

俺達は追いかけている中でトオルは俺に問う。

 

「先輩、たきなの行く場所って分かるのですか?」

 

「ああ、恐らくだがリコリスが行きそうな場所だ」

 

俺はたきなの行き場所を知っている。って言うかこう言うのは劇中で知っているからな。

 

それは噴水の場所、DAに拾われたリコリスはあの噴水がとても安らぎの場としているのだ。それはリリベルも同じだが、ちょっと違う。リリベルはこれよりもちょっと滝つぼの様な感じの奴だ。

正直言ってアレどんな意味で作られたのか、俺には分からない。

 

それはトオルも同じだ、虎杖の奴はもうちょっとまともな物を作る事は出来ないのかね~…。

 

そして俺達はたきながいる噴水の所に来た。そこには千束もいた。

 

「貴女はいいですよね!!DAに必要とされて!! 私は…私は…!」

 

するとたきなは再び噴水の方を見る。

 

「すいません…全て私の責任です」

 

「…たきな「そんなに背負い込む必要はないぞたきな」あ、龍」

 

千束とたきなは俺達の方を振り向き、俺は噴水の方を見ながら言う。

 

「確かにスタンドプレーに走ってしまった事は、正直言って俺は励ます事は出来ない。だがこれには少々深い闇があるんだよ」

 

「闇…ですか?」

 

「たきな、お前あの時の任務で通信障害が起こったろう」

 

その事にたきなは頷く。

 

「え、ええ。勿論知っていますが、それが?」

 

「ハッキングだそうだ」

 

「っ!?」

 

「ちょいちょいちょいちょい!!なんで龍がそれを知っているのさ!?」

 

千束はその事に驚きながら問う、勿論これは前世で劇中を知っているからこそ、俺は言えるからだが、トオルもいるからここはあえて嘘を言う。

 

「実は自分の武器を揃える前に情報屋であの任務の通信障害の事を調べたんだ。そしたらDAに通信障害が起きた事が分かったんだ」

 

「それ…僕も初耳ですが。もしかして毛利さんから聞いたのですか?」

 

「まあな」

 

ここもあえて嘘を言う。本当なら知らないって言った方が良いと思うが、毛利のオッサンさんなら、俺の嘘も合わせてくれるだろう。

 

「DAが誇る最強の管理AIがハッキングされて、通信障害が起きた…。障害が起きた事なんて下の連中に知られたら当然の様に騒動が起きる。だからそれを防ぐためにたきなを捨て犬の様な感じにしたんだよ」

 

「そんな…、まさかDAの絶対的な秩序が揺らいだって事ですか!?」

 

「恐らく…いや、確実にそうだろうな「っ!!」…おい」

 

俺が話していると、突如たきなは走り出して行き、それを千束は慌てて止める。

 

「ちょいちょいちょい!!たきな何処に行くの!?」

 

「抗議しに行きます!!納得できません!!」

 

「気持ちは分からなくもないがたきな、言っても楠木にははぐらかされる。それだけ重要な管理AIがハッキングされてメンツを潰されたんだ。抗議しても意味が無い」

 

「じゃあどうしろって言うんですか!?」

 

「たきな…」

 

すると千束がたきなを抱きしめ、それによりたきなは驚きを隠せないでいた。

 

勿論その光景にトオルは少しばかり唖然とし、俺はそれを静かに見守る。

 

「たきな…。失ってからでも得られる物もあるよ。今のたきなには私や先生、ミズキやクルミが居る。そして何よりトオル君は勿論の事、龍も居るじゃない、ねえ、そう思わない龍?」

 

「…ああ、そうだな」

 

俺はたきなに近寄り、たきなの頭を撫でおろす。

 

「たきな、いつまでも同じところを見続けなくても、次の目標を見つければいい、DAの現状を知った今、今のたきなならば確実にその道を見つけられる。俺はそう信じてる」

 

それに千束は満面の笑みで頷き、トオルもその様子を見て頷く。

たきなはそれをただ唖然とした様子で見ていて、俺はその場を去ろうする。

 

それに千束は俺を呼び止める。

 

「え?ちょいちょい、龍何処に?」

 

「これからリリベルとリコリスの模擬戦があるみたいでな。俺も参加して欲しいと楠木から頼まれた。でも丁度いいと俺は思ってる。10年前の恨み…少し晴らそうと思ってたしな」

 

俺はそう言ってトオルを連れてとある場所に向かい、それに千束とたきなは顔を見合う。

 

「リコリスとリリベルの模擬戦…、そんな事あるんだ。ねえたきな!ちょっと見に行こうよ!」

 

「…前々からずっと思っていましたが、龍さんはリリベルの何なんですか? 最初千束さんから『最強のリリベル』って聞かされてますけど…」

 

そう、たきなはあまり俺の事を知らない。ただ千束から俺は最強のリリベルだと言う事しか聞かされてないのだ。

だがたきながそう思うのも無理はない、たきなは俺の戦闘をそんなに見ていないからだ。

 

そう思った千束はたきなの手を握りる。

 

「それじゃあたきな!龍の戦いを見に行こう!」

 

「え?」

 

たきなはそれに思わず気を取られ、千束に引っ張られて戦闘訓練所へと向かうのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

リコリスの戦闘訓練所、そこでは既に到着しているリリベル達とリコリス達が模擬戦をしていて、千束とたきながやって来る。

 

「あ、もう始まっちゃった?」

 

「あ?たくぅ…おせぇんだよ」

 

「あっ、たきな…」

 

フキは千束がやって来たことに呟き、たきなは一度フキ達を見た後に戦闘訓練所を見る。

エリカはたきなを見るも、少し話しづらそうになって、戦闘訓練所の方を向く。

 

そして戦闘訓練所では、最後のリコリスがリリベルに銃を突き付けられ、頭にペイント弾を撃ち込まれる。

 

『終了だ。この勝負はリリベルの勝ちだ』

 

楠木がマイクで終了の合図を出し、それを見た虎杖は椅子にもたれる。

 

「…リコリスの実力がこの程度とは、相変わらず弱いな」

 

「……」

 

その事に楠木は何も言えず、ただ訓練所を見下ろす。

 

そしてリコリス達が退場する際に、代わりの者達が入ってくる。そう…俺達だ。

 

「あっ、龍」

 

「ん?あいつ、あんなもんを何時持ってきた?」

 

千束が俺の方に気づき、フキは俺が持ってきたベネリM2を見て首を傾げる。

 

当然俺同様、トオルもこの前ソムリエから調達したM4カービンを持っている。

 

「先輩、まさかと思いますが、思いっきりやるんですか?」

 

「ああ、ハンドガンとアサルトライフルはペイント弾だが、ショットガンはゴム弾だからな。ペイント弾が用意できなかったとはいえ、思いっきりやれそうだ…」

 

「はぁ…、まあ、僕は止めませんけどね」

 

そう言ってトオルもM4カービンのチャージングハンドルを引いて、初弾を装填し、俺は持っているショットシェルをクアッドリロードで弾を装填し、チャージングハンドルを引く。

 

そしてリリベル達は俺達を見ると、目の色が変わり、少しばかり敵意の意思が感じてくる。

全く…虎杖め、この際俺達を始末しようと考えてるな?

 

だが生憎俺はそう簡単にやられる訳には行かないよっと。

 

 

そして虎杖が上から見ていて、マイクを使って合図する。

 

『それでは、リリベルの模擬戦を始める!』

 

それと同時にリリベル達が動き始め、俺はトオルと別れ、左右別々で進む。

 

俺はベネリを構えながら進み、リリベルが俺を見つけると発砲してきた。だが撃って来たのはペイント弾ではなく俺と同じゴム弾。へぇー、虎杖の奴…俺をいたぶりたいから連中にゴム弾にしたのか?

あいつらしいぜ。

 

別に気にせず俺はそのゴム弾を目で追いかけ、躱しながらベネリを撃つ。

 

ベネリから撃たれたゴム弾は通常のゴム弾よりも強力で、当たると痛いってものじゃない。骨折レベルだ。

 

当然俺から放たれたゴム弾はリリベルの連中に直撃し、それに倒れこむ。

 

「ぐああ!!」

 

「ぐはっ!」

 

「くそっ!」

 

全弾撃たれた奴等はその場で倒れこみ、俺は直ぐにクアッドリロードで装填する。俺の装填速度はレボリューションだぜ!!

 

無論その間にリリベルの奴等は俺を見つけ、それをフルオートで撃ちまくる。

俺はそれを目で追いかけて、それを僅かな動きで躱し、そして装填が完了すると、俺は奴等に向けてゴム弾を撃ち込む。

 

俺の弾丸に当たったリリベル達は何発も撃たれて、その場で倒れこむ。ちょっとオーバーキルかも知れないが、これでもまだ優しい方だ。本当なら頭に向けて何発も撃ち込みたい所だが、ショットシェルの弾数の事を考えながら戦わないとな。

 

そう思いながらベネリに弾を装填しつつ、俺はリリベルを探す。

 

その様子を見ていたたきなは目を大きく開かせて唖然としてしまう。

 

「…千束さんと同じ様躱し方…」

 

「ねえ?凄いでしょ龍! あれが龍の凄い所なんだ!」

 

「チッ、アイツ…また強くなってやがる」

 

っとフキは俺の様子を、少し引いた感じになっていた。そしてエリカの方は俺を見るなり少しばかり頬を赤らめていた。

 

そして楠木達は俺達の様子を見て、虎杖は言葉を無くす。

 

「……」

 

「…やはりあいつとリリベル達の差は歴然か」

 

「す、凄いですね…。あれが最強のリリベルですか?」

 

秘書は俺の様子を見て楠木に問い、楠木はそれに頷く。

 

「そうだ、奴は当時唯一千束を倒せると言う存在だったが、虎杖司令の反感を買い、一時はリリベルから追放されたが、ある人物のお陰でリリベルの地位にまたいる。まあ…今はリコリスの支部に居るのが現時点だがな」

 

 

 

そして俺は最後の奴、隊長さんと向き合う。

 

「貴様…!」

 

「よう、久しぶり。相変わらずの生真面目な所は変わらないな?」

 

「う!うるさーーーーい!!!!」

 

俺に向かってアサルトライフルを撃ちまくり、俺はそれに呆れつつもそいつに近寄る。まあベネリをこいつに食らわすのも癪だな~、俺はベネリからコンバットマスターを抜き、そいつに22発のゴム弾を浴びせまくる。

 

22発の全弾を浴びせまくった隊長さんはそれに吹き飛ばされて、白目をむいて気絶してしまった。

 

俺はスライドストップがかかったスライドを戻し、ホルスターに仕舞って一息する。

 

「ふぅ…」

 

「先輩、こっちも終わりました」

 

っとトオルが別方向からやって来て、俺はトオルの方を向く。

 

「トオル。そっちは何ともないな」

 

「はい、ですが改めて見ると、ちょっと複雑ですね…」

 

「そう言うな。これぐらいが丁度いいんだよ」

 

俺はそう言ってトオルを連れて戦闘訓練所を後にするのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そしてあの後千束とたきな、フキとサクラの4人で模擬戦をする事になった。俺達の模擬戦を見たせいか、たきなは何故かアドレナリンが出ていて、途中でフキを殴り飛ばしたのだ。

 

本来ならNGの筈だが、それは全く問題ないらしい。

 

その隙を付いてたきながフキにペイント弾を撃ち込み、その後千束がサクラを圧勝して模擬戦は終了した。

 

「ニシシシ~♪ やったねたきな!スカッとした?」

 

「…そうですね」

 

っとたきなは少しだけ笑みを浮かばせる。

まあそうだな。DAにあれだけもてあそばれたんだ、これ位の仕返しをしてもばちは当たらない。

 

そしてその後、俺達はリコリス本部を後にし、そのままリコリコへと向かい、ボドゲ会に向かうのであった。

 

 

 

 

 




次回、ちょっと違う話しとなります。
詳しくは活動報告に書いてあります。
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