転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む   作:ライダーGX

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新たな事件編
第26話


トオルの銃を選んで2日後、俺はある場所に向かっていて、そこにスープラを止めて出る。

 

そこは洋服店兼クリーニング店でもあった。

俺はそこに入り、クリーニング店でミシンをしている女性に金貨を渡す。

 

それに女性は受け取り、俺を店の奥に案内する。

 

そして階段を下りて、奥の扉の方に行き、扉の前に2人の男がその扉を開ける。

 

女性の案内は此処で終わり、俺はその中に入ると、高級スーツがずらりと並んでいた。

 

「ようこそ、ミスター工藤」

 

っと俺に挨拶をしてきたスキンヘッドの男性、彼は【アンジェロ・田中】、この洋服店兼クリーニング店の店長である。

 

だが裏の顔は【仕立て屋】の人間、防弾仕様のジャケットを仕上げてくれた人物である。

 

「やあ田中」

 

「よくお出で頂きました。…新しい服をオーダーに?」

 

「そうだ。もうじき夏だからな。それに合わせたいんだ」

 

そう、俺が此処に来たのは新しいジャケットとズボンを作るためだ。俺は勿論、トオルの分も仕立ててもらう予定だ。

俺のオーダーを聞いた田中はそれに頷く。

 

「分かりました。では上着を脱いで、まず寸法確認をさせてもらいます」

 

「必要か?」

 

「ええ、トオル様は体系が変わらないと思われますが、貴方は違います。何せ筋量が増えている感じがしますからね」

 

その事に俺は思わず黙り込む。

 

流石仕立て屋…、よく分かってるな。

ちょっとばかり筋量が増えて、ちょっときつくなっているからな。

 

でも別に太ったって訳じゃないからな。

 

そう思いながらも、田中が俺の肩幅をメジャーで確認し、それを近くの部下に言った後に俺に問う。

 

「ミスター工藤、ジャケットは半袖ですか? それとも長袖の方ですか?」

 

「長袖で」

 

「お召しになるのは昼と夜の共有ですか?」

 

「勿論共有で」

 

「ズボンは?」

 

「細身で」

 

「かしこまりました。裏地はどうします?」

 

その事を聞いた俺は、それに勿論のことを言う。

 

「……いつもの、実戦用だ」

 

「かしこまりました。実は新しいのが出来上がったのです。これをご覧ください」

 

田中がある方をに手を示し、その方を俺は見ると、部下に1人が拳銃を取り出して、スーツの方に向けて銃を撃つ。

 

何発も撃ち込まれる銃弾はスーツに着弾すると、そのまま止まり、ポロンと落ちてしまった。

 

その様子を見た俺は田中の方を見て、田中はそのまま進み、スーツの中からある物を取り出す。

 

「これは以前使われていたセラミック基複合材と炭化ケイ素をアップグレードした最新式のボディアーマーです。今回のボディアーマーは45ACP弾より強い357マグナムを止める事が出来ます、ただ強力な弾を止められる分…」

 

田中は自分の身体でバンッ!と言うジェスチャーで示しながら痛そうに話す。

 

「激痛が倍になります…」

 

「成程な、でも俺はそれでも避ける程度だから、これは万が一って事で」

 

「分かりました」

 

「これを4着ぐらい欲しい、出来る?」

 

「お任せください」

 

これで一応何とかなった。後は何が必要だったかな…?

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そしてDA本部での出来事から約2ヶ月、千束達の制服は夏服へとなり、俺は仕立て屋から新しく仕入れたジャケットをズボンを使っていて、とある射撃場で射撃の訓練をしていた。

 

それは喫茶リコリコの地下室なんだ、本当にあり得ないだろう?普通店の地下に射撃場を作るって?

まあこれを作ったのはミカなんだけどさ。

 

千束とたきなが射撃練習をしている中で俺とトオルは銃のメンテナスをしていた。

銃にグリスを塗り、メンテに必要な部分に重点に塗る。

 

するとたきなはある弾を取る。

 

「何ですかこれ?」

 

「当たらないだろう? これがミカが作ったプラスチックの粉末と金属粉末を混合した弾、【フランジブル弾】だ」

 

「千束が主に使う弾ですけどね」

 

そう、今たきなが撃っている弾は千束が使っている同じ非殺傷弾だ。

こいつの欠点は中距離と遠距離には不向き、近距離で撃たないと当たらない。

 

だから千束は毎回近づかなきゃいけない。

 

「…だからいつも近づく、って事ですか?」

 

「そう!近づけば絶対当たる!!」

 

「私には無理ですね…、この弾では自分の命を守れない」

 

たきなはそう言いながら実弾が入ったマガジンを自分の銃に装填して撃つ、その弾は全てど真ん中に当たり、それを見た千束が呟く。

 

「すっごいねたきな…機械みたい。実弾でそれだけ上手なら、無理して先生の弾撃つことないよ?」

 

「急所を狙うのが、仕事だったんですけど?」

 

「でももう違うでしょう?」

 

そう言って戻っていく千束に、たきなはゴーグルとイヤーマフを外して千束の後を追いかける。

 

その様子を見て、トオルは俺に問う。

 

「…たきな、大分馴染んで来ましたね」

 

「ああ、最初の頃に比べてかなりな、まあ…もっと素直になるまで、見届けよう」

 

俺はそう言ってコンバットマスターを持ち、実弾1発入れて、的に向かって撃つ。

 

 

バンッ!!!

 

 

コンバットマスターから放った弾は、そのまま一直線に頭の中心に当たり、俺はまだまだ成長できるなと思いながら、銃を仕舞ってその場を離れるのだった。

 

 

 

 

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