転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む   作:ライダーGX

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第27話

営業を終えて、スープラで明日の仕込みの為食材を買いに行っていた俺。その買い出しにはたきなも一緒にいた。

 

珍しいだろう?ただたきなは日用品を買いに行くついでとして、一緒に行くことになったそうな。

まあ俺はどっちでもいいけど。

 

「すいません。一緒に乗せて貰って」

 

「いいさ、俺は別に」

 

買い出ししないと明日の商売に響くからな、まあ明日はトオルとミズキにミカだけどな。

 

俺はオフで丁度休みだしな。

でも一応仕込みをしておく、そうしないとミズキが五月蠅い。

 

そう思いながら俺は駐車場にスープラを止めようとした時に、ある車が眼に入る。

 

それは美浜学園が所有するワンボックスカーが一台置かれていたんだ。それに俺は思わず首を傾げる。

 

「あれは…」

 

「龍さんどうしたんですか?」

 

たきなが俺の方を見て問い、それに俺は振り向きながら言う。

 

「いや、見覚えのある車が一台あると思ってな」

 

「見覚えのある車…て、あれは…」

 

たきなも俺の言った言葉に理解して、それに気づく。

そして俺はスープラをそのワンボックスカーの隣に止めて、リコリコに入ろうとした時だった。

 

 

ぬぅあああああああああああああああああああ!!!

 

 

それにたきなは驚き、俺はそれに少しばかりため息が出る。

 

まあこの展開は予想出来た。なんせ劇中ならではのあのゲームをしているんだからな、だが俺の感が何故か疼いている。

ここに居る俺等以外の連中に…。

 

たきなが慌てて入り、俺が入ると千束がVRゴーグルを外しながらテレビゲーム画面に向けて悔しがっていた。その隣にはクルミ、近くにはなんと玲奈と邑沙紀に苦笑いするクリス。

カウンター席には呆れる桐花と、それに微笑みながら見ている春人だった。

 

もう1人カウンター席に座っている有坂はどうしようかなと少しばかり戸惑っていた。

 

「ああ~~!!悔しい~~!!」

 

「残念だったね~?」

 

「でも千束、実戦だと軽々と銃弾躱すのに、ゲームだとあっけないよね」

 

邑沙紀の言葉に千束は頬を膨らませて振り向く。

 

「仕方ないじゃん!ゲームだとタイミングが掴めないし! 弾道が見えないんだもん! それにこの人の名前がムカつく…あ」

 

すると千束が俺とたきなの存在に気づく。

 

「龍、たきな!」

 

「あ、龍お帰り、買い出しに行ってたんだってね?」

 

春人は俺を見ると微笑みながら手を振る。

 

「ああ、久しぶりだな春人、それと皆も」

 

「お久しぶりです」

 

クリスが立ち上がって俺達にお辞儀し、玲奈と邑沙紀は手を振る。

それに対し桐花は俺を見ると睨むように見て来て、その様子に俺は呆れた。

 

「はっ、お前…まだ俺のげんこつの事を恨んでるのかよ?」

 

「五月蠅い!アンタのあれ!まだ響くのよ!?どうしたらそんな硬い拳になるのよ!?」

 

「いつもコンクリに拳を叩いてるからな」

 

その事に桐花はガミガミ言って来て、俺はそれを指で耳栓をし、それに桐花は更にガミガミと言ってくる。

 

それを見た有坂先生が止めに入って来た。

 

「あ!あの! それ以上騒ぐと近所迷惑になりますので! もう夜遅いですし!」

 

「分かってるわよ!うっさいわね!」

 

そう言うと桐花はその場を離れ、2階の方へと向かう。やれやれあいつ…本当に鬱陶しいな。

 

俺がそう思っていると、千束がたきなに迫っている。

 

「ねえたきな!これやって!これやって!」

 

「え?ちょ…」

 

たきなは千束に流されるまま、VRゴーグルを付けさせられ、VRゴーグルに映し出される映像に見る。

 

「お、おぉ~…り、リアルですね…何これ?」

 

たきなは初めてVRゲームを見て少々戸惑ってしまうが、千束はお構いなくガンコントローラーを持たせる。

 

「はいはいこれ持って~! 仇とってよ!スタート!!」

 

千束の合図と共にゲームは開始され、たきなは相手プレイヤーにすぐに撃たれてしまう。

 

撃たれた事に驚いたたきなすぐに反撃し、そして激しくなっていく。

 

「あらら、意外といけるね?」

 

「おお~!たきな!これならクリア出来るよ!」

 

玲奈と邑沙紀は対応していくたきなの順応性の高さに応援し、それには俺も見る。

 

やっぱりあいつはこう言うのは順応性が高いや…。

 

そう思っている中で、俺は今回来た春人達の目的を問う。

 

「それで、今日はどうしたんだよ?」

 

「うん、大した用事じゃないんだけど、有坂先生が龍と話したいことがあるみたいでさ」

 

「彼女が?」

 

俺は有坂先生の方を見る、すると有坂先生は俺が見た途端緊張しだして、どうするか迷っていた。

 

「あの!えっと…!」

 

「落ち着いて有坂先生。彼は話しが分かる人だから」

 

「おい、俺が話しが分からない奴と思わせないでくれ」

 

俺がそう話していると、ゲームが終了し、たきなが勝利した事に喜びを上げる。

 

「えっ!勝った!? しゃああああああああ!!」

 

「喜びすぎでしょう…」

 

たきなはVRゴーグルを上げながら千束を見て言い、その様子を玲奈が言う。

 

「ねえ千束、そんなに勝って何が嬉しいの?」

 

「そうだね、相手に勝った所で何も変わる事はないと思うけどね…」

 

玲奈の言った事に邑沙紀も同じように思っていた。

 

すると千束はこう言った。

 

 

 

「「だって!/よ! こいつ名前がムカつくんだ!/よ!」」

 

 

 

っと千束と別の場所にいるフキがシンクロするかの様に同時に答えた。

 

「…なんだか誰かとシンクロしたかに見えたね…」

 

「え?何言ってるの邑沙紀?」

 

その事に邑沙紀がツッコミ、それに問うクリスだった。

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

そしてトオルが千束達にフルーツパフェを作っている間、俺は二階の方で有坂先生と少しばかり話しをする事にした。

 

一体この方は俺に何の用があって来たんだ?

 

「それで先生、貴女は一体何の用があってここに来たのですか?」

 

「えっと…、実はあなた方DAの皆さんは、蒼井君達と同じ、幼い時からこの様な仕事をする為に教わって来たと聞きましたが…」

 

「ええ、その通りです。それが?」

 

「…どうしてでしょうか、蒼井君達もそうですが、あなた方もどうしてその様な事が出来るのでしょう…」

 

…成程、有坂先生は俺達はどうしてこの道を選んだのか知りたいのか。まあ大した理由じゃないよなこれ…。

 

「別に大したことじゃありません。俺達はDAの…あいつ等の所にしか身を寄せる以外なかった…」

 

「身を寄せる?」

 

「そう、当時俺達は孤児か親を失った者で、生きる手段が無かった。それも親戚もいないと見て、それをDAが俺達を捨て駒の様に扱う様育てられる…」

 

「そんな…!」

 

DAの事情を知る有坂先生はそれに重い表情をしてしまう。SORDの事情を知った彼女でもDAの事を素性を知り、息を呑んでしまう。

 

一般人の彼女がそれを知っても仕方のない事だが、これはどうしようもないんだ。

DAはこの国の平和の為ならば孤児だろうと利用し、それを無きものにし、そして隠蔽していくのだからな。

 

俺はそれに耐えかねないが、今は自分でどうにか出来る位には出来ている。

 

「…有坂先生、俺達の事を気遣ってくれるのはありがたいですが、これは俺達が何とかしなければならない事です。どうぞお気遣いなく」

 

「そうですが…」

 

有坂先生はどうしても気になってしまう様で、またしても重い表情をしてしまう。

 

すると下から何やら騒がしい音がする。

 

『…何ですか?』

 

何…これ?

 

『下着です』

 

『そうじゃなくて男物じゃん!!』

 

「えっ!!?」

 

千束の大声の一言に有坂先生は驚いて振り向き、俺はそれに呆れてしまう。

 

…そうだった、確かこの劇中はこのターンがあったんだ。

 

やれやれ、またしても忙しくなりそうだ。

 

 

 

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