転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む 作:ライダーGX
戦闘準備を終えてマイクロバスの中に乗り込んだ俺。その際に移動しながらリリベル達は作戦内容の再確認をする事になった。
「いいか、今回のターゲットはDAを離反したリコリスにて、史上最強と言われる錦木千束だ。奴は非常に手強いぞ、気を引き締めて掛かれ!」
「「「「了解!」」」」
俺と同じ赤服のリリベルである隊長がそう言って、、部下達はそれを了解する。
一応言っておくが、隊長である赤服のリリベルは俺と同期だ。正直言ってこいつはとても規則に五月蠅い、あの虎杖に感化されているかの様な事をばっかり言うからな。こいつはどうにかして変えてやりたいと思って、陰で何とか色々試しては見たが、虎杖に完全に汚染されているからどうにもならない。くそ…あの野郎は何が何でも自分の奴隷を作りたいのかよ。
そう思っていると、赤服のリリベル隊長が俺を見て怒鳴る。
「おい工藤!! ちゃんと聞いているのか!?」
「はいはいちゃんと聞いてますよ。全くそんなに怒鳴る事はないだろう?」
「黙れ!お前は特に我がアルファ部隊のエースだが、同時に問題児なんだ!! 命令通りに動けばいいんだ!!」
リリベル隊長さんは俺に説教した後マイクロバスに付いているモニターで虎杖に連絡を入れ始める。たくぅ…うっせぇ野郎だな。
これじゃあ彼女は出来そうにないぜあいつ。
そう思っていると、隣に座っている奴が俺に話しかけて来た。
「…あ、あの…」
「ん?」
隣に座っている奴、確か新米のヒヨッコだったな。まさかこんな新米まで駆り出されるとはな、しかもよく見るとまだ俺と同い年か年下に見えるよ。
「ぼ、僕…貴方の事を知っています。僕より1つ上の筈なのに赤服の頂点に立っているのが凄いです」
「ほう~? 俺より1つ下って事だったのか、それなのにこの部隊に配属されて、しかもその初任務がリコリスの討伐と来たもんだ。災難だったな?」
「い!いえ! ただ…ものすごく緊張しています」
新米の方はかなりビクビクしながら俺に言ってくる。
まあそれもそうだろうな、今から行くのは千束とガチでやりに行くんだから。まあこいつ等全員で束になっても返り討ちにあうだろう、千束は人工心臓を得た事で心臓は疲れず、無限のスタミナを持つような体力を持ったからな。
こいつ等じゃまず相手にならない。まあ相手が俺だったらあの千束も苦戦は避けられないだろうな。
だが俺は千束を殺すつもりも、傷つけるつもりは一切ない。
だって女の子に傷を付けたら駄目じゃん、綺麗な肌が台無しだ。
そうだまだ俺はこの新米の名前は知らないや。俺は新米君の名前を問う。
「そう言えばお前名前は?」
「はい! 僕は【
「トオルね、宜しくな」
俺達がそう言っていると、虎杖と連絡が取れて、画面に虎杖の顔が映る。
『全員、よく聞け…、錦木千束は近くのマンションに居ると先行した部隊からの報告を受けた。奴を仕留めるのは部隊が少ないと返り討ちに合う、お前達が合流した後錦木千束を消せ』
「「「「「了解!!」」」」」
『よろしい。…それと工藤、お前には期待して貰わないと困るからな。お前は最強のリリベル…あの錦木千束に唯一対抗できる兵器なのだからな』
「(けっ、いやな言い方だぜ。俺は別にアンタの期待には応えるつもりはないが、下手に敵を作る訳には行かないからな)了解です」
そう俺は適当に返事をして、俺達のマイクロバスは千束のマンションへと向かうのであった。
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そして俺達はマンションの近くにマイクロバスを止めて、俺達は降りて先遣隊の下に向かう。
「おい、錦木千束はどうした?」
「奴は今、マンションの中だ。周囲の市民に気づかれない様サプレッサーを付けるの忘れるなよ」
「分かった。よし!全員突入!!錦木千束を排除するぞ!!」
そう言って隊長さんの指示でアルファ部隊は突入していき、俺も行こうとしたが隊長さんに止められる。
「おい、お前は待機だ」
「は?何でだよ?」
「お前は切り札だ。ここで出るは得策じゃない」
そう言って隊長さんは千束のいるマンションに向かってしまった。
おいおい…そりゃあないだろう…。仕方ない、なら俺は此処で大人しくしておきますか…。
「大変ですね先輩」
「そうだな…って、トオル?何でお前が此処にいるんだよ? お前もさっさと行ってこい!」
「そ、そうなんですけど…、やっぱり実戦は緊張して…!」
そう言ってぶるぶると震えるトオル、うーん…やっぱり初の実戦は緊張するもんだな。俺も最初の任務は赤服を貰ってすぐに実戦に出たから、ちょっとは緊張したが、それでもすぐに慣れた。
鳴れって本当に怖いよな…。
「ほら、ぼさっとしてないで行ってこい!」
ドンッ!
「どあっ!強引ですよ~!」
トオルの背中を叩きながら押し、トオルは若干涙目になりながらもマンションへと向かっていった。まあ確かにトオルの言う通り、ちょっと強引かも知れないがこれも後輩の為だ。
経験をして、身と心を強める必要がある。これはリリベルの中でも優しい方でもある。
キツイものと言えば、周囲に銃弾の嵐を受けながらも、それに耐えながらそれを撃ち返すと言う感じの荒技をする様なもの…。俺はそれを耐え抜いた男だから最強のリリベルの称号を得たんだ。
っと思っているとマンションからサプレッサーの音が聞こえ来て、それと同時にハンドガンの銃声が混じって聞こえて来た。
あはははは…、この銃声…あいつの銃だから仕方ないか。
思っていると同時にトオルが慌てながらこっちに帰って来た。
「せ!先輩!!!」
「トオル」
「あ!あの錦木って人! ヤバいっすよ本当に!!」
真っ青な顔になりながら、トオルはマンションの方に指を指しながら言う。まあトオルから見たらそうだろうな。あの千束は化け物だからな。
そう思っていると、マンションから1人の少女が出て来て、俺達の方を見る。
「やっほー、残っているの君等だけ?」
まだ7歳か8歳くらいの歳で、俺と同じファーストである赤服を着た少女…錦木千束が俺達の前に現した。
へー、この時じゃまだ千束は俺とは若干歳下って感じだったのか。
まあそんな事はどうでもいいか。
「ああ、そうだよ。それとごめんな?うちの連中が面倒な事をして」
「え?何で謝るの? リリベルなんだからしょうがないじゃん。でもまあ家にちょいちょいやって来るのは今後やめて欲しいかな?」
「そうさせてもらうよ。と言っても連中は俺の言う事なんて聞こうとしないだろうな」
「ええ~なんでよ~?」
千束がその事を俺に問うと、俺は申し訳なさそうな表情で語る。
「なんせ俺は部隊どころか、リリベルの大半の者達に嫌われてるからな、大問題児って事らしいから」
「へぇー意外。私と似たような人がいるんだ。私案外気が合いそう、でもそろそろお話しはお終いにしよっか?」
「そうだな…」
俺達は互いに銃を構え、少しだけ睨み合った後に千束が動き出して、近くのガードレールを踏んで飛び、俺に向かって銃を撃ってくる。
勿論撃って来たのは非殺傷弾だろう。まあ当たれば死ぬほど痛いって知っているから、当たる訳には行かないが、挨拶代わりとして俺はその非殺傷弾をARX160のセミオートで弾を撃ち落とす。
俺が撃った弾は当然千束に当たらない方に撃ったため、千束はそれに避けず。ただ着地をして、俺が非殺傷弾を撃ち落としたことに驚きを隠せないでいた。
「うっそ!?弾を撃ち落とすなんて芸当するの!?」
「フフフ、俺の得意分野の1つさ」
「(す、凄い…先輩! 弾を撃ち落とすなんて技、誰も出来ないですよ! …ん?)」
俺が千束と対峙している中で、トオルは俺の様子を見て驚く中、遠くのビルに何やら光が見えて、それに気づいて俺に向かって叫ぶ。
「っ!!先輩!!!」
「あ?どうした――」
っと俺が振り向こうとした瞬間、ビルの方からピカッっとした光が放ち、それに俺は狙撃の銃弾だと見抜き、それをずらす様に回避し、それと同時にまた遠くの道路からまた何かが光、それに気づいた俺は…。
「危ない!!伏せろ!!」
「へ?ドワッ!!」
俺は千束を抱いて地面に伏せて、トオルもそれに伏せたと同時に一斉射撃の銃弾の嵐がとんできたのだ。
「ちょいちょいちょいちょい!!何これ!?何で君たちまで巻き込まれてるのよ!?」
それに千束は驚きながら俺を見る。
「知らないよそんなの!! おいトオル!大丈夫か!?」
「はい!大丈夫です!!」
「よし…! おい!!どう言う事だよ虎杖司令!!!」
俺は通信機で直接虎杖に問いただす。俺はともかくトオルも巻き込むなんてどうかしてるぞ!?
っと俺が通信を開いた際に、虎杖の声が聞こえる。
『見ての通り、不要なリリベルを排除しているだけだ』
「不要!?」
『貴様はリリベルでありながら私に何度も反論し歯向かった。それに一部のリリベルからはお前に尊敬する奴も出てきているのだ、そんなリリベルは我が組織には不要だ』
「だからと言ってトオルまで巻き込む必要ある!? こいつまだ新米だぞ!?」
『そいつはお前に感化された一部に過ぎない。ここで排除するのが鉄則だ、ではさらばだ、生きていたらまた話しを聞いてやるぞ』
っとそう言って虎杖の奴は通信を切った。あの野郎…マジでイカれてやがる!
だからリリベルは馬鹿揃いしかいないんだよ!!
「ねえどうするのよ!」
っと千束が俺に問いかけて来た。
「仕方ない!一旦ここから離れよう!! トオル!付いて来い!このままじゃお前も殺されるぞ!!」
「そんな!!」
トオルは信じられない表情をしながらも、俺の近くにやって来る。
取り合えず俺は奴等の銃を破壊する為、立ち上がって単連射で奴等の武器を破壊する。
次々と銃を破壊されて行くリリベル連中は思わず驚きながら隠れる。
よし!このまま撤退しよう!
俺は千束を立ち上がらせ、トオルを連れてその場から離れていく。
あいつらめ…、俺だけじゃなくトオルを巻き込んだことを後悔させてやる!