転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む   作:ライダーGX

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第33話

とある高級バー、そのバーはVIPのみが入店出来る店で、そのバーではミカと吉松シンジが居たのだ。

 

「シンジ、何故帰って来た?」

 

「ミカに会いたかったからさ」

 

「からかうんじゃない。お前の目的は千束だろう?」

 

ミカの言葉を聞いたシンジは鼻で少しだけ笑った後、グラスに入ったウイスキーを少しだけ飲んで言う。

 

「…私を覚えていなかったな」

 

「あの時一度見ただけだ、無理はない…」

 

そう言ってミカはウイスキーを飲み、そして彼が気にしていた事を言う。

 

「シンジ…何故会いに行ってやらない? 千束はずっとお前を探していたんだぞ」

 

ミカは千束の恩人がシンジである事を知りながらもそれを言うと、シンジはこう言った。

 

「…“アラン機関”は支援した対象に接触する事は禁じている。話しただろう?」 

 

「それだと矛盾しているじゃないか、それなら店にだって来なくてもいいだろう」

 

「フッ、私に消えろと…?」 

 

「それは…」

 

彼の言葉にミカは少しだけ言葉が詰まってしまう、吉松シンジはアラン機関の人間、対象者に会うことは出来ない事はミカは知らない筈はない。

何せ彼等は千束に内緒で会っているのだから。

 

それを言われたら何も言えないミカ。

 

するとシンジはミカにある事を聞く。

 

「ミカ…私と交わした約束、守れているか?」

 

「…勿論だ」

 

「いいぞ…。天才は神からのギフトだ…必ず世界に届けなくてはならない、たぐいまれな…【殺しの天才】をな…」

 

シンジのその言葉にミカは少しだけ重苦しい表情をする。

千束の才能…、それはこの世にはあってはならない殺しの才能と言う物、それを聞くとミカはまたしても胸が苦しくなった。

 

「あまり気分の良い言い方じゃないな」

 

「ん?」

 

シンジの横に毛利がやって来て、それにミカが驚く。

 

「毛利!どうして此処に!?」

 

「私もこの場所を利用するのさ」

 

そう言ってその椅子に座る毛利、毛利はウイスキーを注文すると、毛利は少しばかりシンジに警告する。

 

「…吉松シンジ、あまり才能とやらに固執しない方が良い」

 

「何故だ?」

 

「才能は所詮才能、その方向性ばかり強めても、生かす場面が無ければ意味が無い」

 

「現に千束は最高の才能を引き出している。それは違わないさ」

 

「フッ、相変わらずだな」

 

毛利は出されたウイスキーを飲む、シンジはとあることを毛利に問う。

 

「毛利、君に聞いておきたい事がある。君が眼を付けている彼はどうなんだ?」

 

「…龍の事を言っているのか?」

 

「(シンジが龍を? どう言う事だ…)」

 

ミカはシンジが言い出した事に思わず振り向き、それにシンジは頷きながら言う。

 

「そうだ、彼もまた素晴らしい才能だよ。しかも障害もなしにあれだけ動けるほどだ。アラン機関とて興味を示さない筈がない」

 

「全く。貴様はそう言う所だな。生憎だが龍はお前の思い通りになる男じゃない、あいつは何処までも真っ直ぐな奴だ」

 

っとそう言いながらウイスキーを飲む毛利だった。

 

 

 

 

そして龍達がカフェでコーヒーとデザートを楽しんでいる頃、とある駅で1人の青年が階段を下りて行く。

 

それは先ほど龍がショッピングモールで目撃した龍と瓜二つの青年。その青年は髪と瞳の色が白と赤になっていて、そして物静かな感じの青年だった。

 

階段を下りて行くと、緑髪のもじゃ頭をした男がそいつを見て問う。

 

「おいおい、何処に行ってたんだよ?」

 

「少し寄り道」

 

「はぁ?たくぅ…、これから仕事だって言うのによ。バランス考えろよな?」

 

そう言う男の名は【真島】、この男はとあるテロリストで、あるテロを計画している。それは地下鉄で通過する電車を襲撃する事だった。

 

そして2人が階段を下りて、ホームに入っていくと、徐々にその後ろから部下らしき人物達が集まって来て、そして集まっている男達が2人の下に集まり、大きなバックを置く。

真島はそれに一度空気を吸い込んで、吐いた後に呟く。

 

「すぅ~…はぁ~…、匂うな~。漂白された、除菌された、健康的で不健康な嘘の臭いだ~…バランスを取らなくっちゃな!!」

 

そう言った後真島は大きなバックからある物を開くと、その中に入っていたのは『ロシア製 汎用機関銃 PKM』が入っていた。

真島がそう言う中で、彼も置かれたバックからある物を取り出す。

 

それはロシア製でもなく、密輸されて送られた『ドイツ製 軽機関銃 H&K MG4』であった。

 

彼はそれを取り、弾を確認し、真島の方を見る。

 

「準備は出来てるか?」

 

「おうよ、さあ…始めようぜ」

 

そう言って部下達もAKを持ち始めて、準備を始めるのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

さて、俺達がカフェを後にした後、俺達は水族館へと向かった。

 

水族館は千束の気に入っている場所の所で、たきなはそれに少しばかり興味を示していた。

 

まあそんな中で千束がチンアナゴの真似事をして、たきなが魚の真似事を始め。それには俺と春人、クリスに有坂先生は当然の様に隠れた。

その様子を玲奈がマネする事もしばしば…。

 

結構楽しんだ事で俺達は水族館から出て、解散しようとした時に、俺と千束とたきな、そして有坂先生を除く春人達が何かに気づいた。

 

ベージュの制服を着たリコリス、それがかなり多く居て、それに俺は呟く。

 

「サードリコリス…」

 

「随分と多いですね」

 

「妙だね?」

 

春人もそれを見て俺に話しかける。

 

「龍、これって何かあったんじゃないかな?」

 

「え?ええ?? 一体何が???」

 

有坂先生は状況が呑み込めていない様子で、俺は有坂先生に言う。

 

「先生。貴女はあまり気にしない方がよろしいかと。とにかく俺達は此処から去ろう、武器を持っていない状態じゃ拙いからな」

 

っとそう言って俺達はこの場を去る事にした。

その際に俺達が集まったあの駅が何やら大変な状態になっている。ここは知っている…。あいつ等が暴れた場所だ。

 

するとたきながそれを見て…。

 

「あれ…、何かあったんでしょうか!」

 

たきなが現場に向かおうとした際、千束がそれを止めて、たきなが千束の方を見る。

 

「私服で銃を出すと警察に捕まるよ? 制服を着てない時はリコリスじゃないからね。今日は帰ろう、戦利品もあるしさ」

 

「うん。私も千束と同意!」

 

「私もそう思います。たきなさん。ここは帰りましょう」

 

「私もだよ」

 

っと玲奈とクリスと邑沙紀の三人が言い、たきなは少々納得しないものの、今持っている物を見て、仕方なく帰り始め、千束達も同じように帰り始める。

 

そして俺と春人がその駅を見て、そのまま帰る事にした。

 

 

 

 




龍と瓜二つの青年の名前は後に公開。
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