転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む   作:ライダーGX

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第37話

喫茶リコリコの押し入れの所で、クルミがPCでモニタリングし、ミカがそれを見ていた。

 

千束の様子をモニターしていて、その様子をクルミが見て言う。

 

「それにしてもあれだけ動いて全く問題のない人工心臓か…。DAの技術部門のサーバーをのぞきたいな」

 

「…調べても無駄だ。あれはDAの技術じゃない」

 

「へえ~…、もしかしてこれか?」

 

クルミは千束の胸元を拡大させると、そこには銅色のフクロウのチャームが映し出される。それはアラン機関の証である【アラン・チルドレン】のチャームだ

 

「噂のアラン機関…、その技術って所か」

 

「…君に秘密は通用しない様だな…」

 

「まあな、だがアランチルドレンには使命が与えられる筈…。千束の使命って何だ?」

 

「それは「それは彼女が決める事だ…だろ?」ん?」

 

ミカとクルミが反対側の襖の方を見ると、襖から毛利のオッサンが開けて来て、それにはミカが驚く。

 

「毛利!来ていたのか!?」

 

「まあな、さっきドアをノックしても出なかったから、勝手に入ってきた事には申し訳ない。それと彼女の事はあまり干渉しない方がいい、アラン機関は裏ではとても怪しい取引やら行っている連中だ。現に今でも裏で怪しい売買をもしている」

 

「(っ!?)」

 

ミカは毛利のオッサンがアラン機関の内部事情の事を知っている事に驚きを隠せないでいた。全く此のオッサンは一体何処まで知ってんだよ。

 

「へぇー…それは興味深いな、ボクは無知が嫌いなんだ、だから必ず…おっ?」

 

アラン機関の事をクルミが聞こうとした時だった。

クルミのPCにある人物が映り込み、それは俺が予想していたあのサイレント・ジンだ。

 

「おい、どうやらお客さんの様だぞ」

 

クルミの問いにミカと毛利の2人はモニターを見るのだった。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

クルミからの通信に俺とトオルはタブレット端末でそれを確認する。

 

「サイレント・ジン…ですか?」

 

『ああ、凄腕の殺し屋だそうだ』

 

『ジン?』

 

「店長、知っているんですか?」

 

トオルはミカがサイレント・ジンの事を問う、俺は知っているけど…。

 

『昔警備会社で共に仕事をしていた。私がリコリスの訓練教官としてスカウトされる前の事だ』

 

「…それで実力は?」

 

知っている俺は知らないフリをしながらその事を問う。

 

『本物だ。直接声を聞いた事は無いが…』

 

『当然だ、奴は必要最低限以外は喋らん奴だ』

 

「ん?毛利のオッサンじゃねぇか? そんな所で何してんだよ?」

 

俺は毛利のオッサンがリコリコに居る事にちょっとばかり驚く、あのオッサン何処にでも現れるな…。

 

『いやーミカの所でコーヒーを飲もうとしてたら休みだったんでな、ちょっとばかし入ったらお前達は仕事中だったみたいでな』

 

『分かって入って来たにもか…?』

 

『そう言うな、龍。お前は徒歩でサイレント・ジンと相手をしてくれないか? トオルは後方で支援を頼む』

 

「おいおい、トオルは居残りかよ」

 

俺はトオルを残らせる毛利のオッサンの発言に少しばかり愚痴を言う。一緒に行くのが相棒だろうが。

すると毛利のオッサンはこう言ったんだ。

 

『トオルはお前の車を見てもらう必要がある、そこに置いて行ったら不味いだろう?』

 

あっ、そう言えばそうか…。確かにこんな所に置いてしまったら、警察に色々と見られて不味い、ライフルやショットガンが見られたら大変だ。

 

毛利のオッサン…そこまで考えてたか。

 

「…分かったよ、トオル。取り合えず車を頼む」

 

「分かりました【コンコン】うん?」

 

俺達はサイドガラスからノックがして、その方に顔を向けると、そこにはクリスと邑沙紀の姿が居た。

 

「こんにちは」

 

「やあ、こんな所で何をしてるんだい?」

 

「よう。丁度いい所に居たぜ。おいミカ、オッサン。丁度美浜学園のクリスと邑沙紀が居た。2人にちょっとばかり手伝ってもらう」

 

『何?』

 

ミカは俺の言った言葉に思わず問い返し、近くにいる毛利のオッサンは若干笑っていた。

 

『ハハハハ、何と間の悪いタイミングだ事だ。まあいい、龍、彼女達に少しばかり協力を頼む』

 

「任せてくれ」

 

「おいおい、一体何をするつもりなんだい?」

 

邑沙紀は俺の言った言葉に少しばかり首を傾げ、クリスは苦笑いしながらその言葉に納得した様子となる。

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────

 

 

 

 

そして俺は邑沙紀と一緒にサイレント・ジンを追跡し始め、クリスはトオルと一緒にスープラで待機する事にした。その際にノートパソコンを開いて情報網を探っている。

 

「なんだかあなた方のお仕事に巻き込まれたって感じですね」

 

「申し訳ありません、先輩ちょっと人使い荒いって言うか…」

 

「まあウチの春人さんもちょっとばかし荒っぽい所がありますから、慣れてはいますけどね。さてと…タナトスさん、サイレント・ジンの居場所は分かりますか?」

 

『ちょっと待ってね』

 

画面にタナトスが映し出され、町中のカメラを使って色々と調べ始める。本当にクルミといい勝負するよこいつ…。

 

『サイレント・ジンの位置をマークしたわ、バイクでリコリス達の近くを追跡しているわ』

 

『それはこっちも確認しているぞ。それだけならまだまだだね』

 

『あら?ならサイレント・ジンの他に誰かが様子を見ている事は把握しているのかしら? さっきからリコリス達と一緒にいる老人の人から何かしらの受信がされているわ』

 

『何だと!?』

 

それにはクルミの他にミカが驚き、毛利のオッサンは目を細めた。勿論通信越しで聞いている俺達も目を細める。

 

タナトス…、こいつは気づいていたのか…。その事に…。

 

「聞いたかい龍?」

 

「ああ…急ぐか」

 

そう言って俺は千束達を追いかけているサイレント・ジンを追跡するのであった。

 

 

 

 

 

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