転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む 作:ライダーGX
リリベルの任務の際に、突如リリベルの攻撃にあってしまった俺と千束、そしてトオルの3人。
どうやら虎杖の奴は命令違反ばかりする俺を切り捨てる事にしたらしい。分かりやすく言えば追放って事だ。
でも俺は良いとして、トオルは関係ないだろう全く!
本当にあの爺は自分の思い通りにならないと気が済まないんだな!
そう思っていると、目の前に数人のリリベルが現れ、俺達に向けてライフルを構えた。
すると千束が銃を構えて、数人のリリベルに向けて撃つ。
それに数人のリリベルはまともに食らったしまい、その場に倒れてしまう。
だが後ろに控えが残っていたらしく、千束が撃とうとしたが、俺が奴等の銃をARX160で破壊し、それにリリベルの隊員は驚くと同時に俺は奴等に飛び蹴りを食らわせる。
それによりリリベルは倒れる。千束は俺の行動を見て口笛を吹く。
「♪~、やるじゃん!」
「こんなの朝飯前さ」
「(凄い…、さっきも武器だけを破壊しただけなのに。一瞬で体術で仕留める、でも最強のリリベルはまだこんな物じゃないんだ)」
トオルは俺の事をそう思いながら俺達と一緒に進む。
そして何とか抜け道を探そうとしていた所に1台の車がやって来た。
すると助手席から黒人の男【ミカ】が顔を出す。
「千束!!」
「あ!先生!!」
「早く乗りなさい! 2人も早く!」
「さあ!急ぐぞ!」
っと運転席にはなんと毛利のオッサンがいたのだ、って言うかどうして毛利のオッサンが!?
「毛利のオッサン!何でここに!?」
「いいから乗れ! 急いでここから離れるぞ!!」
そう言って俺達は急いで車の後部座席に乗り込み、毛利のオッサンはアクセルを全開にしてその場から立ち去って行くのであった。
俺達を追いかけていたリリベル達は去って行くのを後から追いついて、隊長さんは通信で虎杖に連絡する。
「司令、奴等を逃してしまいました…」
『構わん、どうせチャンスはいくらでもある。別の機会にまた動けばいいだけだ』
「はい、ただトオルの件は宜しいので? あいつは何時でも戻せますが」
『一度かかわった者をそう簡単に戻せるわけがない。今回の件で奴は我らに疑惑を抱く、もう奴は使い物にならん』
「分かりました。では我々も撤収します」
そう言って隊長さんは部下達に指示を出し、痕跡がない様にしてその場を撤収していったのであった。
───────────────────────────────────────────
そしてしばらくして、俺達はある場所に到着した。
それは洋風の様な喫茶店の場所で、リコリコと書かれている。そう…前世で俺は知っている、ここは千束達のDAの支部の拠点である【喫茶リコリコ】だった。
俺達は車から降りて、その喫茶店に入ると、中から眼鏡をかけた緑色の和服の女性【中原ミズキ】が駆け寄る。
「千束無事……て! なんでリリベルがここに居るのよ!?」
「それは先生に聞いてよ、先生どういう事?」
千束はミカに問いかけ、ミカは若干苦笑いをしながらも毛利のオッサンの方を見る。
「構わんか?毛利」
「構わんぞ。私はその為にお前に協力を申し出たんだ。まあ1人だけ予想外な人物も来たのは予想外だったが」
「毛利のオッサン、どう言う事かちゃんと説明しろよ」
俺は早く説明を求める為に、毛利のオッサンを急かす。毛利のオッサンはカウンター席の椅子に座りながら語り始める。
「実はお前さんにこの支店に居らせる様にミカに頼み込んだのだ。近い将来お前はリリベルから弾き出される可能性があると」
「っ!読んでいたのかよ!?この状況を!?」
「「ええ~~~っ!?」」
俺達は毛利のオッサンの言葉を聞いて驚きを隠せず、それにはミズキも驚いていて、ミカは何故か事前に聞かされていたかの様な感じで毛利のオッサンに言う。
「全く、お前さんにはいつも驚かされるな」
「まあな。龍、俺はお前さんがリリベル内で自由気ままで過ごしている事は既に耳にしている。お前はリリベルの規則に囚われず、自分の好きな事をしては反発しているとな、俺の予想通りの男だ」
「は?まるで千束と一緒じゃない!?」
ミズキは俺の行動のことを聞いて、思わず千束を見ながら驚く。千束は苦笑いをしながら指で頬をなぞり、トオルはそれに若干唖然としていた。
俺はまあそれには何とも言えないが、あいつ等に洗脳されない様に行動していたからな。まあその結果リリベルから追放される形となったが。
「だが安心しろ、お前はまだDAの人間である事に変わりはない。俺とミカが上層部と掛け合って、独立した形でリリベルの座に居らせる」
「そっちの人とって、毛利のオッサン、アンタこの人とどう言った関係?」
「そうだそうだ!どう言った関係だ!」
俺の言葉に千束も乗るかのように問いかけて来て、毛利のオッサンとミカは苦笑いしながら見合い、そして俺達に言う。
「俺達は古い知り合いでな、ミカがDAの関係者である事は知っていたんだ」
「彼から協力を頼んできたのは正直驚いたよ。突然現れては直ぐに消える男だからな。好き勝手の多い奴だよ本当に」
「そう言うな」
っとその言葉に俺は納得する。成程…それでミカと知り合いだったのか。それなら納得だ。
千束は若干分からずにいたが、その中でトオルがその事を聞いて問いかけてくる。
「話しは分かりました。ですがどうして先輩なんですか? 先輩は貴方達に必要な存在なんですか?」
「そうだ。彼は殺しは決してしない、必要最低限以外に付いては私がGoサイン出さない限りは決して殺しはしない」
「っ、そうなのか…」
ミカは俺の方を見て驚き、千束も俺の方を見て、目を麗しながら見る。自分の他に殺しをしない殺し屋がいるなんてって思っているんだろうな。
そしてある程度話した後、毛利のオッサンがこう言った。
「さて、もう追手は来ないだろうが、龍、少しだけ付き合って欲しい」
「付き合う?何処に?」
「付いてこれば分かるさ、ミカ、その少年を頼む」
そう言って毛利のオッサンが俺を連れてどこかに向かっていった。
その際、ミカが何か言おうとしたのは言うまでもなかった。
───────────────────────────────────────────
俺は毛利のオッサンが運転する車の中で、ある場所へと向かった。
それは閉まっている銀行、その銀行に一体何をするんだ?
そして裏に向かい、シャッターのある場所に行くと、カードを差し込んで、そのシャッターを開けた。
シャッターが開いた通路を進むと、奥に2人組の男が立っていて、俺達が来ると1人の男が寄ってくる。
毛利のオッサンがその男にカードを見せると、それに男は頷いて奥に居る男に頷く。
男は頷きながら奥のカーテンを開かせると、そこは銀行の職員たちが黙々と作業していた。
俺はそれに驚きながらも毛利のオッサンは車を止めて降りて、受付の所に行く。
そしてある事を話して、ある鍵を貰って俺にある所に案内する。
ある場所は頑丈な金庫室であり、その金庫室の鍵を使って金庫室を開けると、その中を見て俺は驚きを隠せなかった。
何とその中に大量の金貨のコインがあって、大量と言っても何十億もある位だった。
「何だこれ…?」
それには俺は驚きを隠せずにいた。そして毛利のオッサンは俺にこう言った。
「全部お前のだ。これは裏社会に必要な金貨で、これさえあれば裏の仕事に必要なものが調達出来るぞ」
っとその事を聞いて、俺は思わず毛利のオッサンの方を向いた。
はぁ?!これがあれば…って、まるで『ジョン・ウィック』じゃねぇか! この街にも裏の仕立て屋かソムリエがいるのかよ!?
っとそう思う俺なのであった。