転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む 作:ライダーGX
護衛対象である松下を殺しに来たサイレント・ジンとの戦闘をしていた俺だったが、ジンは俺との戦闘を放棄してまで松下の所に向かった為、急いで向かっていた所、千束が…。
『大変大変!!!』
「どうした千束!」
『先生と少しだけ話した瞬間松下さんが何処かに消えちゃった!』
っとその内容を聞いた際に俺は少しばかり目を細める。
チッ! やっぱりあの野郎、わざわざ千束をサイレント・ジンと戦わせ、そして殺させる為に動き出したか!
あの野郎…、千束はお前が考えている程、操り人形じゃないぞ!
やっぱり俺が直接戦った方がいい!
「千束!お前は松下さんを探すんだ! 俺はサイレント・ジンを追いかけて対処する! たきなはすぐまかれるけどな!」
『分かった!!』
『龍、君が言った通り、たきなまかれたよ』
邑沙紀の無線を聞いた俺はすぐさま走り出す。恐らく奴は最短ルートで松下の所に向かっているだろう。あいつはプロだ、この手の事はよく知っている。
恐らくあいつの行先は…!
そして千束の方では突然姿を消した松下を探すべく走っていた。
千束が松下が駅の近くの広場にいたのを見つけ、千束が駆け寄る。
「松下さん、どうかしました?何処か行きたい所があったのですか?」
『ジンが来ているんだね』
っとその言葉に思わず言葉止まり、松下は千束の方を振り向きながら言う。
『あいつは…私の家族を殺した。確実に私を殺しに来る筈だ』
何故松下がジンが来ている事を知っているのか千束は理解出来なかった、その時クルミから連絡が来る。
『千束、たきなが撒かれた。ジンが来るぞ…気を付けろ』
「っ!と、兎に角一度戻りましょう! それからどうするかを…」
『私には時間が無いんだ。君には
その言葉に千束は少し戸惑いを隠せない、その時工事中の足場からジンが現れ、松下を狙い始めた。
「千束逃げて!!!」
たきながサプレッサーの拳銃を乱射しながらジンに接近し、ジンはそれを見てたきなに照準を合わせようとした。
その時たきながジンにタックルをし、工事現場の中に突っ込んでしまった。
「たきなーっ!!!」
それを見た千束が叫び、工場現場に落下したたきなは銃を落としてしまう。
ドローンで見たクルミとその映像を見たタナトスが俺に話しかけてくる。
『龍! たきながヤバい!急げ!!』
『あの子、結構無茶するわね。龍、急いだ方がいいわよ?』
『分かってる!』
俺は通信越しで言いながら向かっている、現在俺は今、駅近くの側に来て居る!もう直ぐだ。
そして千束は千束は松下を安全な場所に移動させる事にした。
「松下さん!此処は危険です! 今すぐに…」
『私の本当の依頼は奴を殺して貰う事だ』
「え…?」
『そのペンダントには使命が与えられる、さっきも言ったが、君にある筈だ…その使命が』
松下が何故千束の持つペンダントの意味を知っているか千束は思わず言葉が止まってしまう、すると千束の元にトオル達が来る。
「千束!」
「千束さん!」
「っ!トオル君! クリスちゃんも!」
千束はトオルとクリスが来たことに驚き、トオルは千束に言う。
「千束!君はたきなの所に! 松下さんは僕が!」
「っ!分かった!」
トオルに松下を任せた千束はすぐさまたきなの所に向かった。すると松下が…。
『これだけは見届かねば』
「あ!ダメです!行っては!!」
クリスが止めよと車椅子を握った際に、車椅子から電流が流れ、それにクリスは手を離してしまう。
「キャア!!」
「クリス!?」
トオルは思わずクリスの方を見て、それにクリスは驚きながらタナトスに言う。
「タナトスさん! あれは!?」
『あら、あの電動車椅子から電流が流れてるわね。下手に触れば電流が来るわ。どうやら相当固執しているようね?』
「一体何がですか!?」
トオルはその事に訳が分からず、タナトスに怒鳴った。
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そしてたきなは武器が無い状態では戦えず、その場から逃げるしか凌ぐ他なかったが、ジンの銃弾がたきなの左の太ももをかすり、たきなは足を崩してしまった。
すぐにコンテナの影に隠れて、止血をしようとしたが、既にジンが上から狙っていた。
だがそれを阻止するのが!
「させるかよ!!!」
俺がジャンプしながら飛び蹴りし、それによりジンは飛ばされてしまい、コンテナの壁に激突する。
ジンは俺を見ると銃を乱射するが、俺はそれを難なく躱し、目の前まで来て、腹に強烈な拳を叩き込み、それによりジンは意識が飛んでしまい、倒れてしまった。
俺は直ぐに銃を仕舞い、たきなの方を向いて、駆け寄る。
「おい、大丈夫か?」
「は、はい…。何とか…」
「全く、俺に任せておけって言ったろうに」
「すいません…「たきな大丈夫!?」千束…」
千束がやって来て、たきなの様子を見る。太ももにかすり傷程度だと見て、少しばかりホッとして、ジンの方を見る。
ジンは気絶していて、その様子を見た後に俺を見る。
「やったね」
「ああ、何とかな『殺すんだ!!』ん?」
俺が頷いた直後に松下がやって来て、後からトオルとクリスが来て、上から邑沙紀が降りて来た。チッ、あの野郎…そんなにも千束を…。
『そいつは私の家族を奪った男だ、殺してくれ! 本来ならあの時私の手でやるべきだったんだ、家族を殺された20年前に』
『…? ジンはその頃私と共に仕事をしていた筈だ』
ミカがそれに呟いて、俺はそれをただ聞いて見て、松下は千束に近づきながら言う。
『君の手で殺してくれ…君はアランチルドレンの筈だ!何のために命を貰ったんだ! その意味をよく考えるんだ!』
松下はそう叫ぶも、千束の問いは…。
「松下さん…。私はね…
『…………は?』
松下は千束の言ってる事が理解出来ずにいた。千束はそのまま松下に言う。
「私はリコリスだけど…、誰かを助ける仕事をしたい…これをくれた人みたいに」
千束は自分の持つフクロウのペンダントを見て言い、自分の思いを伝える。
だが松下は…。
『何を言って…千束』
「?…」
『それではアラン機関はキミを…何のためにその命を──』
「おっとそこまでだ…」
俺は話しを切り止めて、千束を退かして松下にコンバットマスターを突きつける。それに千束達は驚く。
「ちょ!!龍!!」
「「龍さん!?」」
「先輩!?」
「おいおい」
千束達が驚く中で、俺は少しばかり松下…、いや、この老人から見ている奴等を睨みながら言う。
「あんまり下手な事をしないでくれるかな? 千束にはこっちの仕事があるんだよ。やるならそっちがやって来いよ…」
『………』
だんまりした後、電動車椅子からの電源が切れ、それにより松下の老人は動かなくなった。
それを見た俺はコンバットマスターを下ろす。
「チッ、あの野郎」
「ちょいちょいちょいちょい!! 何やっとんじゃいお前さんは!!」
「お前等タナトスから通信聞いてたろう。この老人から何かしら受信されてるって」
「…え?」
俺の言葉に千束は思わず止まり、松下の方を見る。
そしてパトカーのサイレンの音が鳴り響き、徐々に近づいてくるのを見て、俺は皆に言う。
「皆、この場から引くぞ。この老人はクリーナーに連絡して回収して貰うように頼む、後こいつもだ」
そう言って俺達は松下を置いて、気絶したジンを背負い、この場から立ち去って行ったのだった。
そしてその様子を高台から見ていたあの瓜二つの白髪の俺が居た。
「へぇ…、あれが兄さんの実力か…。面白いな」
っとそう呟きながらその場を去って行くのであった。