転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む 作:ライダーGX
ミカからの連絡を貰い、俺達は銃取引が行われている所に向かう。その場所は建設中の工事現場らしく、まだ外壁のみしか出来ていない。
こんな所を取引現場にするとは、連中も場所が限られているのか。
まあ今じゃ何処も監視カメラがあるから、取引するのも一苦労なんだろうな。
そして俺達がその取引現場に到着し、車から降りると先に到着していた千束が手を振って来た。
「おーい!龍!トオル君!」
「千束。朝早く大変だな」
「お互い様だろう♪」
「お二人共、装備の確認を忘れずに」
トオルが既にトランクルームから銃を取り出しながらヒップホルスターに収めている。それに俺と千束は顔を見合い、俺はすぐにトランクルームに向かい、中から銃を取り出す。
取り出したのは10前に貰ったグロックだ、ただそろそろこいつも限界が近い上に、整備をしていても精度がままならない時がある。
今度出かける際“
そう思いながら俺達は準備を終えると、一応俺はミカに状況を問う。
「ミカ、場所は?」
『6階だ。非常階段を上れ』
「うっわ!朝から階段上るの!?やだ~!」
「文句を言わない、行きましょう」
トオルに注意される千束、俺が先頭で上りながら千束とトオルは後からついてくる。
階段を上る際に俺は今回の現場に指揮を執っているのを聞く。
「ミカ、リコリスの現場指揮官は?」
『フキだ、お前も何度かあった事あるだろう』
「あいつにしては随分と手こずっているな、何かあったのか?」
『どうやらセカンドのリコリスが人質に取られてしまった様だ。それでフキは司令に今指示を仰いでいる所だ』
ミカの無線を聞いて、俺はそれに眉間にしわを寄せてしまう、フキは千束と同じ同期のリコリスで、ファーストリコリスであるが、どうもあいつは上からの指示のみ動く所があり、それが返って足を引っ張ってしまう場合がある。
戦闘に関してはあいつはセカンドとサードを戦わせても圧倒するほどの戦闘力はあるが、まあ規格外の俺と戦わせたら、当然俺が勝つに決まってるけどな。
それにしてもフキ…、ちょっとは自分の気持ちに素直になって動く様にしようぜ。
そう思いながら俺達は非常階段を上り、6階に到着してドアを開けようとした時だった。
ズバババババババババババババババババババババッ!!!
中から機銃掃射による弾が飛んできて、それに壁やガラスを突き破っていく。
「うわはっはっはっはは~~!すっご!!」
千束が興奮する中で、俺とトオルがその機銃掃射を見て苦笑いをしてしまう。
「あ、あはははは……」
「これは…完全に犯人は射殺されてしまいましたね」
トオルはその様子を見て呟く。そうだな…これ絶対に相手死んでるわ、折角やって来たのに、これじゃあ台無しだな…。
一部始終を見た俺は一応ミカに連絡を入れる。
「おいミカ、証人だが…」
『ああ、私も見ていた。取り合えず龍、お前達はその場から引き揚げろ』
「了解した、帰ろう…」
「はい、そうですね」
俺達は非常階段をそのまま戻り、下の階まで降りる。
地面に到着し、俺のカマロに乗り込もうとした際に、千束が駆け寄る。
「ねえ、私も乗せてよ?」
「え?千束のがあるだろう。あのバイクが」
「だって私のあんな状態だもん」
っとバイクがある所に指を差す千束に、俺達はその方を見る。
千束のバイクにガラスの破片があちらこちらに落ちていて、特にシート辺りは突き刺さっている状態が目に映った。って確かにあんな状態じゃバイクは乗れないな…。
一応原付二種の方だが。
「確かに…、あれじゃあ千束は乗れませんよ先輩」
「ハハハ…、…乗れよ千束」
「やったー!龍のマッスルカーに乗って見たかったのよね~!」
っとそう言いながら千束はカマロの後部座席に座り、俺達はカマロに乗り込み、その場を後にするのであった。
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そして翌日、俺達はリコリコに到着し、店内に入ってミカの話しを聞いていた。
「転属…か」
「そうだ、昨日話しただろう?」
「はい、聞いています。なんでも昨日の機銃掃射が問題になり、その命令違反としてここに飛ばされることになったって。でも家でもそうですが、リコリスにもそのような人もいるんですね?」
トオルは暴走するようなリコリスが存在した事に意外そうな顔をする。まあそうだろうな…トオルからしたらいきなりぶっ放すリコリスはそうそういない。
勿論リリベルでもだ、虎杖の指示で動いているあいつらなら、そう簡単には動く事はないだろうし。
まあ俺を見ると、血相を変えて撃ってくるだろうが。
「ああ、私もそう思ったよ、それで“あいつ”からこっちに来ると連絡があったからな」
「【楠木】…ですか。俺はあんまり好きじゃないね、なんだか虎杖と似ている感じがするから」
「まあそう言うな。楠木は虎杖と違って話しを聞いてくれる所があるからな、そこの所はマシだ」
そう言うミカに俺はちょっとばかり納得するしかない。
そうだ、ちょっと寄る所あったんだ。
「トオル、俺はちょっと出かけてくる」
「え?今からですか?」
「ああ、すぐに戻って来るよ」
そう言って俺は外に出て、カマロに乗り込みながらある場所へと向かった。
俺が来た場所はビルの雑貨店、その雑貨店に入り、店の奥の方に進み、曲がった角には壁があった。そしてその壁には自販機にある小銭の投入口があったのだ。
その壁の投入口に金貨のコインを1枚を投入し、それによりその壁が開いて、下に続く階段があった。
その階段を俺は下りて行き、階段を下りていく先には広い空間らしき所があった。そして中央に受付の様な女性がいて、俺はその受付の所に行き問いかける。
「“ソムリエ”はいるか?」
「彼がいない時はありません」
その言葉を聞いて、俺は左に曲がり、奥の部屋に進み、そのドアを開けて入る。
その中に入ると、辺り一面銃がそろえられており、奥にソムリエの様な服装を着た男が立って銃を見ていて、俺の方を見るなり持っている銃を戻し、俺に挨拶してくる。
「どうもミスター工藤。お久しぶりです」
「やあソムリエ、元気にしていたか?」
「ええ、今日は一体何の御用でしょうか?」
「…ハンドガンのテイスティングをしたいんだ」
ここは銃の調達、改造をする場所【ガンスミス・ソムリエ】がいる場所なんだ。
そう…俺が此処に来たのは、ハンドガンのテイスティングをしに来たからだ。そろそろ本体を変えて、新しい銃に交換しても良いだろう。