転生者はリリベルになったが、追放されてリコリコに流れ込む 作:ライダーGX
毛利のオッサンと地下の仕事場で会った俺、毛利のオッサンは笑いながら俺を出迎えてくれた。
「ガハハハハッ! まあ立ち話もあれだからな! ほら座れ!」
「ああ、それにしても昼間からカクテルとは、自由だな」
「そうですね」
俺とトオルはそう呟きながら座ると、毛利のオッサンはすぐさま表情を変えながら問う。
「…さて、今日は一体何の用だ?」
「…オッサンももう既に知っていると思うがな、昨日発生した銃取引の事件だが…」
「ああ、その事だな。俺も既に聞いている。1000丁の銃だろう?」
「そちらも既に情報を掴んでいたって事ですか」
トオルは少しばかり呆れる表情をしてしまう。まあトオルの言っている事は無理もないかも知れない。まあそれは仕方ない。トオルにとって毛利のオッサンはまだ謎で掴めない所が多いんだ。
俺は既に掴んでいるから何ともないんだけどな。
まあそれは置いておいて、俺は毛利のオッサンに問いかける。
「オッサン、オッサンから見てこの事件はどう見る?」
「…何か裏を感じるとしか言えないな。何せDAは今回手にした情報が偽情報だと掴まされた事で、メンツを潰されたからな。何としても1000丁の銃を回収して、挽回するつもりなんだろうが。恐らく無理だろうな」
「どうして無理だと思うのですか?」
「それは敵は情報の欠片を一切漏らさないやり方上手い連中だ。そしてそれはDAがどう足掻いても足取りを掴む事は出来ない…」
それを聞いたトオルは目を見開いて驚き、俺は目を閉じながら、心の中で納得していた。
情報の欠片も漏らさない組織…、アラン機関だ。アラン機関がこの銃取引に寛容している事は間違いない。
そしてその1000丁の銃を手にしたテロリスト…、あいつ等がそれを受け取って、既に持ち去っている事をな…。
俺はそれを聞いて立ち上がる。
「ありがとうよ、毛利のオッサン、後は俺達で何とかする」
「え?せ、先輩?」
俺が立ち去る様子にトオルは慌てて追いかけ、毛利のオッサンは苦笑いをしながらカクテルを飲みながら考える。
「(…龍、お前ならもう分かっているだろうな、この事件の黒幕はアラン機関であると同時に他の連中が動いている事を…、だがお前ならば必ずや乗り切れるだろう)」
そして俺は外に出て、カマロに乗り込むと同時にトオルが問う。
「先輩、貴方は何か掴んでいるんですか? 今回の事件について…」
「ちょっとはな…、多分この国で戦争を従っている奴等だ。もしそいつらがあの銃で戦争でも起こしたら、俺達ではまず隠す事は出来ない。何としても阻止…」
俺がそう言うと同時に俺のスマホにLINEが入り、それに俺は見ると、眉間を寄せてしまう。
それにトオルは見る。
「先輩、どうしたんですか?」
「…千束から連絡だ」
っと俺はトオルにスマホを見せると、こう書かれていた。
『取り引きの情報を入手! この女性が狙われる可能性大!!』
千束からのLINEでは、カップルの男女と思われる背後に、取引の映像が取られていたのだ。
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そして千束の方では、龍に画像を送信して援軍を申し出たのだ。
千束はたきなと仕事に行って、保育園と日本語学校に組事務所の配達とかで、どんな仕事をしているかがたきなは分からずであったが、千束が協力して欲しいと頼み、たきなはそれにただ従うのであった。
その後警察署で阿部と出会い、ストーカー被害に遭った沙保里に話しを聞いて、そして原因となる映像を見て、銃取引現場の写真が偶然写っていた事で、急ぎ龍達に応援を申し出た。
「これでよし! 助っ人頼みましたので、もうすぐ来ますよ?」
「へぇー、ねえ千束ちゃん、龍君って言うのは?」
「私の幼馴染って感じの男の子です、私より二つ上の19歳です、でも幼馴染って言うより…腐れ縁な感じ?」
「何ですかそれ?」
っとたきなに突っ込まれる千束、だが沙保里は千束に更に龍の事を聞く。
「ねえ、千束ちゃんはその龍君の事をどう思ってるの? やっぱり恋とか感じてる?」
「え?それは………」
すると千束の言葉が止まり、それにたきなが問う。
「千束さん?」
「…え?あ、いや。やっぱり何でもないです~♪」
そう言って千束はその事をはぐらかし、別の話しをし始め、それにはたきなと沙保里は顔を傾げる。
するとそこにカマロが駐車場に止まって来て、それに千束は見る。
「あっ!龍達が来ました!」
「え?!外車に乗ってるの!?」
沙保里は驚きを隠せず、そして店内に龍達が入ってくるのであった。
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俺達が店内に入ると、千束が俺達の方に手を振る。
「おーい!龍!トオル君!」
「待たせたな千束」
「初めまして、僕は柳田トオルと申します。そしてこちらが工藤龍さんです」
トオルが挨拶をしてくれて、それに俺は頭を下げて挨拶し、その後俺は千束達が一通り聞いてくれたが、もう一度俺は確認するべく問う。
「…つまり、この写真を撮影した切っ掛けで、不審な脅しが起こってしまった…って事ですね?」
「ええ、これさっき千束ちゃんたちにも言ったけど、警察に話してもなかなか対応してくれなくて…」
俺はそれを聞いて頷きながら、再び画像を見る。
見事なまでにくっきりと映ってるな…、左上に数人の男達がブツの様な所に取り囲み、受け取っている所を…。
これは普通の警察じゃあ対応出来ないな。
するとトオルが問いかける。
「(先輩、これは僕達が四六時中見守らないと駄目な案件ですよ?)」
「(分かってるよ。これは車内で泊まり込みだな)」
っと俺はそう思いながら、今回の仕事である篠原沙保里を護衛する事になった。
全く、意外な事が起きる事もあるもんだな…。
車中泊は意外と寝にくい、それだけは言える。