「フフフ……クッフハハハハハァ……!
本当に助かったよ、宝生永夢ゥ……君ほど騙しやすい人間はいない……
私がゲーム病に罹ったのは、全て計画の内……!
私のアジトが衛生省に嗅ぎ付けられてしまったからねぇ……!時間稼ぎに利用させてもらった!
16年前から君は……透き通るように純粋だった……
その水晶の輝きがァ、私の才能を刺激してくれたァッ……!!
君は最高のモルモットだぁ!!!
君の人生は全てェ!……私の、この手の上でェ……転がされているんだよォ!!!
ダアアアアアァァーーーッハハハハハハ!!ヴェアァハハハハハハハハァ!!!
ブゥン!」
「股間に鬼神が宿ってる!!!」
「股間棒チョコホワイトデー!」
「股間6LDkかぁ!!!」
あー‥‥‥本日は何故かターフのレース場で金髪のギャル男ことシコ夏トレーナーが上半身裸で変な事をしている。
それをセージトレーナー以外の同期が笑って見ており、更には煽る事態と正直訳が解らない。
そしてその姿を遠くから見つめてるウマ娘が一人。
名優メジロマックイーンだ。
別に誰かに恋焦がれてるとかのストロベリーな気持ちは全く無く、全員が全員トレーナーとしての能力が高いのと担当ウマ娘達の実力の高さから何か秘密の特訓でもしてるかと思い着けているのだ。
「よ〜し、乗ってきたからもう一枚!?」
シコ夏がそう言いズボンを脱ごうとした瞬間、泡を吹いて倒れた。
少し離れたところには投球後の体勢のシリウスシンボリ、シコ夏の少し先にはビリヤードボールサイズの鉄球と何が起きたかはすぐに理解出来た。
「な、成る程‥‥‥ビリヤードが得意ってのはそう言う意味だったか」
「球で玉を打ち抜くとか人の心無いんかぁ?」
「そこに無いなら無いな」
「逃げるぞ!」
蜘蛛の子を散らす様に四人は逃げ出し、何か後ろからスタンドっぽい何かを出してるシリウスはシコ夏の頭を思いっきり踏み付け、引きずってその場を離れるのだった。
別日、マックイーンは秘密を探る為また着けていたのだが‥‥‥何故かセージを除いた五人が正座させられ理事長から説教されていた。
「白状!
美咲トレーナー!君は何をしたか解っているのか!」
「六さんに頼まれてオグリちゃんをプールにぶち込みましたぁ!!!」
「むぅ‥‥‥なら何故ケイエスミラクル君にはプールトレーニングをさせなかった!」
「そりゃウッドチップとダートでのスタミナとパワートレーニングしたからっすねぇ!
あれ以上やったらケイちゃんが倒れちまうよぉ!!!」
ちゃんと担当の事を思い管理してるのは良いのだが、頼まれたからと言って年頃の乙女をプールにぶち込むのは如何な物か。
「次!
黒鉄トレーナー!何故ベビーカーに乗ってタマモクロス君と散歩していた!」
「‥‥‥俺の‥‥‥趣味だ‥‥‥」
悲痛な声、そしてなんかこれ以上突っ込むと危険な気配を察知し取り敢えずこの話は終わりにした。
「天宮トレーナー!」
「はい!」
「君は何もしていないだろ、何故正座している?」
「あ、そうなんすね
てっきりタキオンをステンレスで作ったのを叱られるかと」
「疑問!
君の(アグネス)タキオン君への思いは確かに強い、だが誰にも迷惑はかけていないではないか」
「確かに(ギャラクシーアイズ)タキオン(ドラゴン)への思いは誰にも負けないです!」
何かアンジャッシュしてる上に、タキオンタキオンと連呼するせいかトレセン内では彼がタキオンにベタ惚れしてると話題になってるのだ。
「桐沢トレーナー!君は何をした!」
「はい!全裸でブゥンしました!」
「ただの犯罪だ!!!」
全裸でブゥンとは‥‥‥仮面ライダーエグゼイドを見れば全て判る。
「そして秋水トレーナー!」
「おっすおっす!」
「君は何をやらかした?」
「え?いやコイツ等とウマ娘の着ぐるみ着て男の意地耐久サウナINウマ娘の着ぐるみをやってました」
「自殺志願者か君達は!
それより身長二メートルオーバーのゴリゴリマッチョのハルウララ君や一部が異常に膨らんでるオグリキャップ君ややたらとデカいタマモクロス君と、見た生徒達が夢にも出てくると騒いでるのだぞ!」
「いやぁ、流石にSAN値直葬だったか」
「チェック失敗だなぁ」
「君達は大人として‥‥‥いやトレーナーとしてどうなのだ!!!」
「銀‥‥‥すかね」
「そちらの銅ではない!」
プンスカと怒る理事長なのだが、外見が外見なので五人はただカワイイなぁとしか思ってないのだ。
尚、理事長の後ろではガチギレしてるシリウスが居るので桐沢ことシコ夏トレーナーはちゃんと遺書を書いている。
「それにだ秋水トレーナー!君はゴールドシップ君と組んでやらかしただろう!!!」
「あ?あぁ、伊集院の奴を袋に詰めてボーノの行った無人島に放置した事?
それともサハラ砂漠でマグロ釣ってシュヴァちと回転寿司パーティーしたこと?
まさかセージを隠し撮りしてそれをウマ娘達に配った事?」
「驚愕!?
そんな事までしていたのか!?
私が言いたいのはゴールドシップ君の担当のプランメンコトレーナーを縛り「カプコンにな〜れ♪カプコンにな〜れ♪」と言って近くで蕎麦を打ってた事だ!」
因みに伊集院とはトレセン学園生徒会長であるシンボリルドルフのトレーナーである。
と言うかコイツ、マジで何やってるの?
「理事長!カプコンはセガには負けません!」
「ならそのシャツは!」
此処まで言うならコイツは大のカプコン派だと思うだろう。
だが違うのだ、その日の気分で全部変わる人間ゴールドシップがコイツなのだ。
「KONAMIです!」
「疑問!
最早君がゴールドシップ君の担当になるべきだっただろう!!!」
「ふっ‥‥‥理事長よ、ゴルシとは魂の盟友だが俺の育成システムは基本的にパワプロ
だがゴルシはパズドラなんだ!」
「不明!
それもだがコレも大問題だ!」
理事長が何処からとも無く取り出したのは色々言われてるゴシップ記事。
理事長の見せつけてきたページには芦毛の美女と赤毛のイケメンが変なポーズをしていた。
芦毛の方は頭を斜めにして両目は上を向きだらんと舌を出して人を馬鹿にした様なポーズ。
赤毛の方は左手で頭を抑えて舌を上に伸ばして変顔をしていると言うとんでもないポーズだ。
「驚愕!
最初は誰か解らなかったがたづなが君とゴールドシップ君と教えてもらって無かったら今頃トレセン学園のモラルや風紀が疑われていたぞ!!!」
「それは今更では?」
「だよなぁ」
「何故!?」
「「「「ガネ」」」」
「納得!」
「‥‥‥まぁ、そうだな
俺とシコ夏の行動だけでモラルと風紀は完全に死んでるしな」
「俺も!?」
「お前なぁ、そりゃ常時裸ワイシャツしてたりノーパンスラックスのみで過ごす奴が風紀的にどうだぁ?」
「アウトだな!」
元気よくコントしてるがこの空間にはマトモなトレーナーは居ないらしい。
今日は参考になる事は無いと判断したマックイーンはそっと目を閉じてクールに去るのだった。
別日、今日も今日とて観察するのだが‥‥‥
「シコ夏、ラフターとユニックは何時予定だ?」
「九時、ソーマが張り切って作ってたから頑丈だろうけど気を付けろよ」
「図面どこだぁ?」
「そこに無いか?」
「な、何をなさっているので?」
前日には無かった足場が出来ており、ヤベェ五人がヘルメットにハーネスと建築関係の格好をしている。
「おんジローちゃんじゃねえか、こりゃよトラからのお願いで作ってんのよ‥‥‥お菓子の家ってのよ」
「へ、へぇ〜‥‥‥それは頑張ってくださいませ」
確かに理不尽能力の持ち主だが、流石にお菓子の家を作るのは不可能だろうと思い断お菓子中のマックイーンはその場を離れるのだった。
翌日、足場を使い無駄に凄いシート養生をして雨に負けない様にしている。
それを見て少し中が気になりマックイーンはシートの中を見てみると基礎が出来ており、また柱としてクッキーの様な物で作られておりこの時点で既に食べたい欲が出てきてしまった。
「シコ夏〜区画しとけよ〜」
「区画してるっての!ウマ娘達は興味本位で超えちゃうの!」
「はぁ‥‥‥まぁあいかぁ、基礎は出来たから今日のユニックで壁は出来るからぁ‥‥‥ソーマ乗ってたよなぁ?」
「子スラー子スラー‥‥‥オーケー、玉掛オーケーだ
ゆっくり子ゴー、ゴー
乗ってたな‥‥‥ありゃめっちゃヤベェ物が出来るぞ」
「???」
「モスちゃんは知らねぇのか
彼奴の料理の腕は化け物なんだよな〜」
「それは?」
「めっちゃ美味い、ぶっちゃけ彼奴のマジ食ったら他の料理を食うと『彼奴、もっと美味く作るよな』ってなる」
「そ、そんなに!?」
「彼奴の養父がよぉ、一応三ツ星のシェフでガキの頃から鍛えられてたからなぁ」
それを聞くとかなりワクワクしてしまうマックイーン。
しかし、全員が真面目な顔で作業してるのを見ると何と言うか‥‥‥真面目にしておくと割りといい男なのだと思ってしまう。
「はん、あの駄犬も普段からああしてりゃ良いのによ」
「シリウスさん!?」
「静かにしろ‥‥‥」
実は真面目な時の顔や行動は好意的に見られる混沌世代。
そしてユニックが来るとクラクションを鳴らし、玉掛け者にトランシーバーを渡してどんどんと形が出来ていくのだった。
更に翌日。
出入り口をビーバリで完全に区画され、進入が不可能になっている。
そしてその出入り口となる場所の前では佐竹メイと俊川たづなとセントライトが地面を殴っていた。
「せめて‥‥‥せめて見せて下さい!
お菓子の家は子供の頃からの夢なのです!!!」
「頼むよ‥‥‥お菓子の家、見せてほしい‥‥‥」
「うぅ‥‥‥生殺しです‥‥‥」
何て恐ろしい状況なのだ。
いや、ウマ娘に限らず女性は甘いものが好きだしお菓子の家なんて童話に出てくるお菓子の家なんてパワーワードを聞いたらこうなるだろう。
そして更に翌日。
ビーバリの区画が広くなると今度はウマ娘達がビーバリにしがみつき、ましてや一部のウマ娘は「お願いですから一口だけでもください!」や「トレーナーさん達!ジェンティルドンナがG1を勝ってそれなのだろ!私もこの間G1を勝った!一口だけでも貰う権利はあると思うぞ!」や「ぼ、僕も勝ちました!秋水トレーナーさん!窓ガラスください!」と暴れ始めていた。
「た、たわけか‥‥‥会長!?」
「グルーヴ‥‥‥」
何故かマシュマロを焼いてクッキーで挟み、それを食べて鼻息が荒くなっているシンボリルドルフ。
「混沌世代のトレーナー達は一芸特化、あの秋水トレーナーは料理に関してはまさに皇帝だ
そんな彼の作ったお菓子の家、この匂い、私は我慢が‥‥‥出来ない!!!
頼む桐沢トレーナー!せめてドアノブだけでもくれ!!!」
「‥‥‥‥‥‥肉の焼ける匂い‥‥‥」
「ブライアン?」
「よ〜し、甘味に飽きたらのバーベキューもパーペキ♪
甘い物二飽きたらしょっぱい肉で口直しして甘い物に行く 永久機関の完成だなぁ!!!アカデミー賞は俺の物だよなぁ!!!」
「アカデミー賞は要らない、俺はジェンティルドンナ賞しか興味ないって」
「お、ならもっとアカデミー賞凄くしてアカデミー賞記念しか見れねえ様にしてやる!」
と言って更に手を加え始めるソーマトレーナー。
その姿を見て教室に居るであろうジェンティルドンナに悔し涙を向ける観客達。
「オル」
「どうした姉上」
「彼、私達の勝利に何を贈ったか覚えてるかい?」
「ゴンズイ、ナマコ、ウミウシ‥‥‥である」
「甘味に興味は無いけど、この差は何かな?
コレは彼の怠慢ではないかな?此処まで友人の為にするならアクセサリー、特に手に着ける物を贈るのが普通だと思うのだけどこの差は何かな?」
「‥‥‥姉上の態度と彼奴の頭のイカれ具合故、取り敢えずその鉄パイプをオブジェにするの止めて余」
そんなヤバい現実から目を逸らして更に翌日。
足場、養生が解体されその姿が全貌を現した。
ウマ娘、特に学生ではないのは特にこの現実に心が子供に戻っていた。
あの憧れたお菓子の家が目の前に出来ており、ましてやほぼ周知の事実である料理だけは美味いクソ野郎が担当してる物だ。
「あら‥‥‥これは?」
「ドンナの勝利、そして大腿四頭筋の美しさに目が眩んで‥‥‥ついお菓子の家を作っちゃったんだ
受け取ってくれるかな?」
「ほほほ‥‥‥本当に可愛い人ですわね」
流石にコレは予想外なのか少し戸惑うが、犬小屋の屋根を少し千切り食べてみる。
その姿を見るとレジェンドと呼ばれるウマ娘達や理事長、更には他のサポカになってる女性達が羨ましそうに見てるし、大食いウマ娘達は食べたい欲が暴走する寸前であった。
因みにマックイーンは「寄越しなさい‥‥‥パクパクですわ‥‥‥120億払うので‥‥‥寄越しなさい!」と暴走していた。
そして二時間後。
涙目のたづなが理事長筆頭にウマ娘やトレーナー達を正座させていた。
「確かに秋水トレーナーの料理は美味しいですけどコレはないですよね?
私だってお菓子の家を楽しみにしてたんですからね
ましてやそれが顔と声と料理しか取り柄がない秋水トレーナーがメインなんですよ
なんで残してくれないんですか」
あ〜‥‥‥乙女の嫉妬からの説教だなこれ。
今回はコイツ等は悪くないので仕方ないから犬小屋だけでも作るかと頑張るのだった。
ガネトレーナー
本名は黒鉄玄徳
二メートルオーバーのゴリゴリのマッチョ男
工務店の息子であり幼馴染達とよく働いてたので建設業の天才と呼ばれるゴリラ
サキトレーナー
本名は美咲桜花
名前が女っぽいし親がウマ娘なのでお前はウマ息子になるんだと訓練された奴
親は名前を聞くと誰もが判る凄いウマ娘らしい
ミラクルからは「美しく咲く桜の花‥‥‥ですか‥‥‥俺もそうなれますか?」と言われてガチ泣きした
シコ夏トレーナー
本名は桐沢夏彦
下ネタこそが我が人生と言わんばかりの変人なのだが真面目にしてる時は普通にカッコいい
更にトレーニングメニューも理に適っており付き添いのも作るのでシリウスも扱いに悩む
付き添いからはシモネッタモードを知らないので割りと好かれてる
トラトレーナー
本名は天宮景虎
タキオンリストだがジェンティルドンナ大好きな男
(アグネス)タキオン大好きと思われており皆から一歩引かれてるが嫌われては居ないし、なんやかんや面倒は見てくれているので新入生達からよく囲まれている
セージトレーナー
本名は三原誠路
コイツ等の中ではマトモな部類なのだが担当にガチ恋してるが歳の差やこの子は俺に興味が無いと言い聞かせて諦めている両片思い野郎
何でも卒無くこなすが本人はそれが限界だから一点天才の同期に嫉妬している
ソーマトレーナー
本名は秋水颯真
頭イカれてるし何でもこなすと、脳力を犠牲に能力を上げたクソ野郎
だが顔はかなり良く特にゴルシとは二人で私服で歩くとよくナンパされる位
料理の腕は三ツ星レベルでアーモンドアイが宣戦布告するレベル
シュヴァちが「美味しい‥‥‥」と言って食べてくれたからもっと食べさせたくなったとかなんとか