此処は喫茶まんはったん。
曲がりなりにも一流トレーナーである秋水が営業してる店であり、最早彼が何処を目指してるのか解らない。
「到着!
来たぞ秋水トレーナー!」
中央の名物ロリ理事長こと秋川やよいと俊川たづな、そしてその友人である佐竹メイの三人が入店。
店内はガテン系の男や近所の体育大学の学生達などが集う、非常にむさ苦しい。
たまにオグリキャップやスペシャルウィーク等が食べに来るが‥‥‥まぁむさ苦しい店としておこう。
「大将!生姜焼き定食の長距離盛り頼む!」
「此方はカツ丼中距離盛り!」
「おう!」
そしてこの店の盛りは解りやすい大盛りとかでは無く距離なのだ。
ちなみに
メイクデビュー(並)
短距離(大盛り)
マイル(特盛)
中距離(超特盛)
長距離(山盛り)
オグリ(自殺志願者)
タマモ(小盛り)
となっている。
三人は席に着くと取り敢えず生と声をかけた。
すぐにビールが出てくるとお通しのシナチクが一緒に提供された。
「感動!
この一杯の為に生きている!」
「このシナチクも旨いな
程よく浸かってるからコレだけでビールが進む!」
「あ、秋水君オリジナルカクテルお願いね」
トレーナー達の憩いの場として、脳味噌ゴルシの三ツ星シェフは適当に注文すれば対応してくれるのでこうして公認の店として許されてるのだ。
「むぅ‥‥‥」
ちなみに黒鹿毛のウマ娘、マンハッタンカフェはよくここのコヒーを嗜み味は自分の理想そのものなのに、客層がデカい男達と言うすれ違いに耳を絞ってる。
「このカクテル美味しいですね♪」
「うむ!
秋水トレーナーなら何でも作ってくれるし旨いし絶対潰させん!」
別日
まだ開店したばかりかオルフェーヴルとドリームジャーニーの二人しか居ないが、何とも険しい表情だ。
「ふむ‥‥‥よき味だな」
「確かに美味しいですが‥‥‥あの人は何処に向かってるのかな?」
「姉上、奴の事は考えるな感じろである」
「ふふ‥‥‥その通りだねオル」
オルフェーヴルには一番出汁を使い冷やし、そして米の上に絹豆腐を千切り乗せ出汁をかけた冷やし豆腐茶漬け。
ドリームジャーニーには冷やしゴマ汁茶漬けが提供されている。
まぁ何ていうか、滅茶苦茶旨い。
暑くなってきたこの時期にはするすると入るし豆腐やゴマは体を整えるのに非常に良い。
更にタンパク質は多いし、普通にアスリートとしては嬉しい物だ。
そして十秒もするとやたらと体の仕上がった青年達が来店した。
近くの体育大学の生徒達だ。
夕方は彼等のハードなメニューが終わり、腹ペコでこの店の旨いガソリンを求めるのが日常茶飯事だ。
「大将!マンガ肉定食の長距離だ!」
「なら此方はカツ丼長距離!」
「ステーキ定食長距離だ!」
安くて量が多いこの店は学生達からは愛されている‥‥‥食堂として。
まぁ脳味噌を生贄に料理の腕を極めてるからか、旨い、安い、早いをしてるからかな?
「次はオムライスだ、疾く持って来い」
「では私は‥‥‥そうですね、このオススメプレートを」
メニューを見るなりなんか旨そうなオムライスを注文するオルフェーヴルと、少し興味が惹かれたオススメプレートを注文するドリームジャーニー。
十分もしないうちに届いた物に二人は感嘆の声を上げた。
卵が半熟なのでプルプルと震えているし、チキンライスには全体的に色が均一になっていて目の前でナイフを使い半熟オムレツを切りチキンライスを隠すというなんかゴージャス仕様。
そして特製ソースをそっとそばに置かれると、なんか至れり尽くせりだ。
オススメプレートは‥‥‥トルコライスと言えば伝わるだろうか?
にんにくの匂いが強いガーリック炒飯、そして見るからに辛味の強そうなペペロンチーノ。
そして下味のしっかり着いた唐揚げ、その上には店長こだわりの人気メニューであるカレーが掛かっている。
「彼奴は黙って料理さえしていれば良いものを‥‥‥」
「オル、それまではいけないよ」
「知っている‥‥‥だが、しかし‥‥‥これほどの腕は‥‥‥」
「あの人、一応オーストリアの宮廷料理人資格も持ってるしコレだけは負けたくないプライドがあるのかもね」
「姉上が早く告白すれば全部丸く収まると思う余」
「何か言ったかい?」
コイツ等の出会い?まぁ、いつか書きますね。
ドリームジャーニーはにんにくをオルフェーヴルの皿に乗せたりして楽しみこの日は笑うのだった。
翌日
なんかイケオジ?全然ヨボヨボじゃない老人が現れては無言でメニューの一つを指差し注文していた。
なぁにこれ?
「颯真‥‥‥すまんな‥‥‥じいちゃんの力足りずこんな事に追い込み」
メジロの伝説、メジロの創始者と言われる天才トレーナー時雨煌慈は涙を流しながら孫の作ってくれた平凡なオムライスを食べていた。
いや重い!てかこの家系メジロと繋がりあるの!?
ビー・クールだ皆さん息を吐いて落ち着こう‥‥‥落ち着いたね、説明するなら秋水‥‥‥ではなく時雨のこのご老人は非常に優秀な人物でメジロの栄光を生み出したメジロアサマのトレーナーだったのだ。
ただ平民と貴族と言えば伝わるだろう、二人は共に手を繋ぐ事は無かった。
それに
「私は子育てが駄目だった‥‥‥」
孫にすら「お前は木の股から産まれたと言うのか!」と怒るが「え?木の股から産まれました〜」と煽られる現実。
まぁ、親がアオサギとアカサギらしいから他人なんて敵だと思っているのは仕方ないのか。
天才の隔世遺伝で怪物の息子とか実はすごいんだねコイツ!
「なに泣いてんのよ〜ソーマさんのオムライス美味すぎ?
じゃあオッチャホイでニンジンとアスパラ追加するか!!!」
狂ってしまったのは自分が原因、そう思うと‥‥‥老人は何もいえない。
「私は‥‥‥」
「な〜にい〜爺さん泣いてるの?
ふんぎゃろソーマさんの解決教室が幕を上げるぜ♪」
いやもう‥‥‥温度差が酷い!!!
時雨ご老人は悩んでるのに野郎はこんなこと言うし、ハジケが過ぎる!!!
「それにソーマさんはさ‥‥‥親とかどうでもいい、優し区が見守ってくれた人こそが親なのよ
そうなりゃあのサギの親より俺を見守ってくれたおばさんとおじさん、それとじーさんが親じゃね?」
「颯真!」
「大将!ハンバーグ定食のオグリ盛りだ!
今日こそ勝ってみせる!」
「ハッハッハッ!オグリ盛りに挑むたぁ良い度胸だ!」
煌慈は生き生きとしてる秋水を見ると全て諦め、ただ珈琲を注文し飲みながら見守るしかしないのだった。
そして数時間後、かつての担当と再会し黙って優雅に過ごすのだった。
ちなみにその後、メジロのウマ娘達からお兄様と呼ばれ、ラモーヌから「お姉様と呼びなさい」と言われて照れている化け物が居るとか何とか。
時雨煌慈
メジロの伝説、最強のトレーナーとしてメジロ家では崇拝する者が居るほどの元トレーナー
ただ子育ては駄目だったのかガチ目に息子がクソで孫が被害を被ったとか何とか
孫は「あんたの好きにすりゃ良くね?」の言葉でかつて愛した女性と再婚した
CVは池田さんかな?
メジロのお祖母様
かつてメジロこそ最強の時代を作り上げたご老人
担当トレーナーと相性は良かったが身分を考えた両親に別れさせられ辛かった
そして今、その人と再婚し孫がドン引きするくらいラブラブしてる