準備
※スキル[犠牲的行為]の効果を知らされた2人は、かなり曇ったらしいぞ!
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「···今度の事で分かっただろうが、ダンジョンは非常に危険な場所だ」
キメラ戦から一週間。
椅子にちょこんと座った俺は、仁王立ちしている回復力お化け···もといビリーのおっさんから叱られていた。
ああいう研究施設チックなのがダンジョン?と思ったけど口には出さなかった。
俺は弁える系幼女なのだ。
ダンジョンが危険なのは実際そうだし。
「ダンジョン内で少しでも負傷した場合は一ヶ月間ダンジョンアタック禁止···という約束だったが、その期間を3ヶ月に延長する」
いや長すぎん??
最近はモンスター狩りにも慣れて、楽しくなってきたのにさぁ···。
「その間はひたすら3人で修行だ」
「あ、
「···これでも俺は反省しているんだ。衰えた身で引率するには限界がある。だから俺自身を鍛える期間でもあるわけだ」
アンタまだ強くなるのか···。
ただでさえ低い勝率(2勝·数百敗)がさらに下がりそうだな。
「それともう一つ。気の早い話だが、お前には16歳*1になったらニホーンへ留学してもらう」
「!?」
「ニホーンは治安が良いし、教育やら何やらも充実している。そしてダンジョン大国でもある。頼りになる仲間を見つけたなら、無理のない範囲でダンジョンに潜っても良い」
マジかよ、最高じゃあないですか···っ!
日本食を食える可能性もあるって事だし、これはかなり嬉しいぞ。
「ただし!···ニホーンの高校に留学するという事は、レベルの高い教育についていくための地力が必要だ。そこで用意したのがコレだ」
「···教科書?」
机の上に置かれた数冊のテキスト。
表紙にはマソリア語(?)で『さんすう』『こくご』『れきし』と書いてある。
なんか読めるんだよな、この謎言語···。
これも転生チートってやつか。ありがたい。
「まずは初級編だ。既にある程度の読み書きが出来るお前なら、簡単に出来ると思うぞ。」
「······」
内容を見ると、明らかに小学校低学年レベルの内容ばかりだった。
ただ『れきし』は俺の知る“歴史”とは大きく異なるから、そこは真剣に学ぶ必要がありそう。
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※これらのテキスト(教科書)は、ビリーが知り合いの商人から安く譲って貰ったらしいぞ。