[完結]自傷スキル持ちは配信するな!   作:訥々

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らじお

ノックスというテンション高めなおっさんに、面倒を見てもらうこと数日。

今日はおっさんが趣味でやってるラジオ放送の手伝いをしていた。

使い込まれた機材に、うず高く積まれたCD。

···んん?ここってマソリアT()V()だよな。

TVなのにラジオ??

 

 

「昔はテレビ放送の設備も使えたらしいぜ?俺がガキの頃にはとっくにぶっ壊れてたけどな」

 

 

へえ〜···改名した方がいいんじゃね?

まあそれはさておき、ラジオ放送である。

 

 

本番、用意···3,2,······

 

 

『皆おはようさん。こちらはマソリアTVのノックス。元気にやってるかい?』

『それじゃあ早速、ご機嫌なモーニングミュージックを流すぜ······アカリ、CDセット

 

 

多分その声も入っちゃってるぞ···と思いつつ、指定されたCDをボロいプレーヤーにセット。

軽快なJ-POPが流れる。

···いや日本の音楽かよ。

 

 

『どうだい皆、いい曲だろう?最近の俺はニホーンが好きでなあ···見事にハマっちまったのさ』

『それじゃあ次の曲行くぜっ』

 

 

この世界にも日本(ニホーン)は存在するらしい。

これは朗報だな。

ひょっとしたらまた日本食を食えるかもしれん。

コメ食いてー(ウ◯娘並感)

 

 

◆◆

 

 

『···ここまで聞いてくれてありがとよ!それじゃあまたなっ!』

 

 

大体1時間くらい続いた放送が終わった。

素人感はあるけど、凄く楽しそうだったな。

 

 

「手伝ってくれてありがとよ、アカリ」

「ノックス、さん。かっこいい」

「ええ?そうかぁ?」

 

 

ノックス=サンは草。

俺は忍殺語の使い手じゃないんだけど、どうにもこの幼女ボディだと口が回らん。

コミュ障ではない。断じて。

 

 

「にほん、好きなの?」

「好きだぜ。何年か前にニホーンの奴が取材に来て、ソイツがとにかくいい奴でなあ···いつか行ってみたいと思ってる」

「はえー···」

 

 

異世界にもそういう記者や作家っているのか。

多分ここは俺のいた現代世界にかなり近いんだろうな。そのうち日本人(仮)にも会ってみたい。

 

 

「アカリも···なんだ、ニホーンに知り合いとかは居るのか?」

「たぶん、いない」

 

 

だってここ異世界だし···。

 

 

──────────────────────

 

※アカリの顔は東洋系。

 

・高崎計

19✕✕年、日本に生まれる。

名門私立大学に在学中、ノンフィクション作家としてデビュー。

精力的に発展途上地域を飛び回り、旺盛な創作活動を行っている。

探検家としても名高く、文学だけでなく冒険関連の表彰も多い。

なんか偉い人とも仲良しらしい。

 

 

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