のんびり閉鎖空間 〜ランダムで出現するキャラ達と日常は過ごせるのか?〜   作:賭博馬鹿2号

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番外編1 ゲーム開始

トウナは全員を引き連れ、パソコンなどがある部屋に来ていた。

今からそこの大画面テレビに他の屋敷の映像が映し出されるという訳だ。

 

「1つ確認してぇ」

 

そう言い出したのは、スピードワゴンだ。

 

「なんだ? イーフェの事か?

あれは死んだぞ?」

「生きてるわ!」

 

イーフェはボロボロの服で扉を開けて、部屋に入って来た。

 

「おい待て、なんで生きてんだよ!」

「それはそれで酷いぞスピードワゴン。

生きてるのは、番外編空間補正だから気にするな」

「さすがに気にするっつぅの!」

「私もそれを分かっててやったんだから、スピードワゴンも気にしちゃダメよ」

「本当か? 本当に分かっててやったのかゆりね?」

 

スピードワゴンは、そう言って軽くゆりねに詰め寄ろうとする。

が、そんなスピードワゴンをすかさず止めたのは、イーフェだった。

彼の前に立ち、イーフェはこう言う。

 

「スピードワゴン。

花園さんの世界舐めるなよ。

例えば漫画18巻の終わりで邪神ちゃんがビル屋上から落ちて次巻どうなる! って話だったのに、19巻の始めではギャグ漫画だからって理由で、落ちた事自体がなかったかの様に邪神ちゃんがビル屋上で会話してたりするんだぞ」

「語り長ぇよ。

だが、言いたい事は分かった気がするぜ……。

そりゃマジで分かっててやった可能性あるかもしれねぇな。

って、そんな事はどうでも良いんだよぉ!

トウナ、俺が聞きてぇ事はゲームに関する事だ!」

 

スピードワゴンは、真剣な表情でトウナに問う。

 

「向こうは俺達がこのゲームをしてるのを知ってるのか?

それによって様子が変わるだろうが」

「良い質問だな。

今から出てくる4人の内の2人は、このゲームの事を知っている。

その上で、当たったか外れたかはバレない様演技してくれと言っておいてある。

こちらの屋敷の人間を大きく欺けたら、特別な賞品を与えると言ってな。

だが、演技しろという指示を聞かない奴もいるかもしれない。そこを考えるのもゲームの内だ。

さて、そろそろ始まるから詳細を説明しようか」

 

そう言って、トウナは向こうの屋敷がやっている賭博の詳細について、説明を始めた。

1人5万ポイント持っている状態でスタート。

ポイントの貸し借りはなく、0ポイントになったら、制限時間終了まで部屋でやる事なく待機。

制限時間は2時間。

5分につき、1人が部屋から出てくる。

賭博の内容は競馬に競輪、そしてパチンコ、パチスロだという。

何を選ぶかによって、どのくらい増えるかは大きく変わる。

ちなみにこのポイントで向こうの屋敷の住人は、色々な良い物と交換出来るとの事。

物品交換以外にも異世界にいる相手も治癒する、望む相手を召喚するなど出来、ポイントで出来る事は多く、お金以上の価値がある事は間違えない。

ポイントを失えばショックを受け、獲得出来れば喜ぶのは必然だろう。

ゲームの要は、まず嘘のリアクションをする者をどう見破るかだ。

何ポイント負けたか、勝ったかを見定めるのは非常に難しいが……。

ポイント別景品交換リストが小型モニターで見れる様になっている為、それがリアクションからポイントを導くヒントになるかもとの事。

そして肝心の向こうの屋敷の住人がカメラに映っている時間。

これは、ドアを出てから100mほどの距離、カメラが捉え続けるようだ。

 

「大体、こんなところか。

後はやった方が早いな。ではそろそろ始まるぞ!」

 

 

「そういやトウナ。

向こうの屋敷もゲームとかのキャラなのか?」

「あぁ。

だが、イーフェが知らないキャラも1人いる。

おっと、その1人が早速来た様だな」

 

トウナがそう言うと、画面に1人の人物が部屋から出る様子が映し出される。

着物を着た長い緑色の髪の少女である。

 

「確かに知らないな。

だが、どっかで見た気も……」

「あの子、邪神ちゃんがやってるソシャゲで見た事あるわ。

確かFGOの……名前までは出てこないけど。

邪神ちゃんが編成に入れてた様な」

「そうなのか?

編成に入れてたとなると英霊なのかな」

 

イーフェはギャンブル漬けの日々の為、FGOは知らないが、ギャンブルをやっていなかった頃、00年代までの型月作品の知識はそれなりに持っている。

最も、その頃はFate/zeroすらアニメ化されていなかった時代である為、知識はかなり古い。

 

「つーかおい! あの表情……」

 

スピードワゴンが映像を見て叫ぶ。

その少女は、憎しみすら感じさせる程の悔しがった表情で道をよろよろと歩いていた。

 

「あぁ、どう見ても負けてるな。

だが、スピードワゴン。

半分の確率で演技の可能性があるんだぞ」

「いや、ありゃ演技に見えねぇぞ」

「私もそうなんじゃないかと思います」

 

リッカとスピードワゴンがそう言うのも、無理はないくらいその表情は鬼気迫るものがあった。

 

「スピードワゴンが言うなら、負けてるんじゃないかし」

 

ゆりねが言いかけたその時。

 

「わたくしとした事が、まさか全てのポイントを使ってしまうなんて」

 

映像から思いっきりネタバレ発言が聞こえた。

 

「これゼロポイントだろ!

スピードワゴンが演技じゃねぇっていうんだし、絶対ゼロポイントだろ!」

 

イーフェは思わず、叫んだ。

 

「さぁ、考えてくれ。

考えがまとまったら、手元のボードに答えを書いてくれ」

 

トウナは静かにそう言った。

 

 

「さぁ、決まった様だな。

回答は……」

 

イーフェ 0

スピードワゴン 0

ロキ 27000

リッカ 0

ゆりね 0

 

「うむ。なるほどな。

では次の人物を待つとしようか」

「おい、答えは言わないのか?」

 

疑問に思ったイーフェがトウナにそういう。

 

「あのなぁ。

今答えを言ったら、私達がゲームをしている事を知っている2人が誰なのかのヒントになるだろうが。

答えは全員が出てからだ」

「なるほど確かに。

でも、今の子が何者だったかだけは聞いて良いか?」

「まぁ、それくらいなら。

簡単に言うと、今の人物はソシャゲであるFGOの清姫だな」

「あ、そうだったわ! 確か最古参キャラよね」

 

ゆりねはピンと来たように反応するが、その他はピンと来ないようだった。

 

「そうなんだ。

やべぇ、そんな昔のキャラなのにわかんねぇぞ。

うーん。00年代のFateキャラが出てくれば、俺の知識が役立ちそうなんだけどなぁ」

「そういう事なら安心しろ。

次の人物はFate本編を目にした事があれば、確実に知っている人物だ」

「確実に? まさか士郎とかセイバー辺りがいるのか?」

「さてな。

だが今のはそう……チュートリアルだったと思え。

ここからが本当のゲームだ!」

 

トウナは堂々とそういう。

そうして、まもなく第2の人物は現れようとしていた……。

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