のんびり閉鎖空間 〜ランダムで出現するキャラ達と日常は過ごせるのか?〜   作:賭博馬鹿2号

9 / 32
第2章 聖なる力求めし賭博
第8話 賭博部屋へ


「なんて立派な部屋だ、まさに高級カジノだぜ!」

 

俺たちはロキを除いて、賭博部屋にやって来ていた。

 

「凄い場所ですね……」

「だな。でも、ブローチに関しての情報は一体どこで分かるんだ?」

 

俺がそう言うと、突如部屋にあった巨大モニターに映像が流れ始めた!

 

「賭博部屋へようこそ!

この部屋では、様々なギャンブルを行えます。

機械を相手にポーカー、バカラ、ルーレットなど!

さらにこちらのモニターを使って、競馬、競輪、競艇、オートレースなどを行う事も出来ます!」

「よっしゃあああああ!」

 

こんなん、昔のCR花の慶次のテーマ曲ばりのよっしゃあ出るわ。

 

「うわぁ! うるせぇ!

どうしたイーフェ!」

 

まさかアニメであんなにうるさいスピードワゴンから、うるさいと言われる日が来るなんて思わなかった。

でも、こればっかりは仕方ないだろう。

 

「異世界ギャンブルだぜええええ!」

 

もう帰らんで良いかもしれん。

 

「イーフェさん! 話!

話続いてますから聞いて下さい!」

「おっとそうか」

 

しまったしまった。

で、なんだって?

 

「……のポイントを使って賭けることが出来ます」

 

聞いてなかったが、なんかポイントで賭けられるらしい。

金じゃねぇのか……まぁ金あっても使えねえしな。

 

「このポイントが1000溜まると、今回の場合、聖騎士のブローチと交換可能!

景品はその時によって、変わる、かもしれません!

ギャンブルの詳しいやり方は、リモコンを操作して見れるようになって下さい!

それでは! この賭博部屋を楽しんで下さい!」

 

そうして、映像は消えた。

というか。

 

「今の映像のナレーターの声。

どっかで聞いた気が?」

 

それも凄く最近に。

うーん? 一体どこでだ?

 

「ポイントを増やして、交換かぁ。

こいつは難しいぜ」

「すまん、前半聞いてなかったんだがポイントってのは何なんだ?」

「イーフェさん……。

簡単に言うと、今100ポイントあって、これをギャンブルで1000ポイントにすると交換出来るんです」

「1人100ポイント?」

「いえ、全員共用の100ポイントです」

 

つまり10倍にすれば良いのか。

行ける時は行けるが、無理な時はとことん無理な倍率だ。

 

「ギャンブル以外にポイントを増やす方法については言ってた?」

「無くなったら教えるって言ってました」

 

なら、ろくでもない方法の可能性があるな。

手持ちの100を1000にするのが無難だ。

でも、出来んのか?

ここは……。

 

「まず1人30ポイントずつ分けて、増やすのはどうだろう。2人とも」

「俺は構わねぇ。

対人のギャンブルならやりようはあるが、違いそうだし分担でも良いだろう」

「わ、私はギャンブルなんて……」

 

まぁそうなるよな。

 

「といっても、ブローチはリッカさんのなんだよ」

「うっ、そうですよね。

や、やります! 私が皆さんを聖騎士として助ける為に!」

「さすがリッカさん!」

 

クハハハ!

また1人の人間をギャンブルの道に落とす事に成功したぞ! 全く……同類を増やすのは最高だぜッ!

 

「イーフェ、今、お前から少しクセェ匂いがしてるぜ」

「ん? 食後のうがいしてないからじゃない? すまんな」

「ぜってぇ違うぜ!

はぁ、イーフェの事も少しずつ分かって来たぜ。

リッカ、今のこいつは危険かもしれねぇぞ」

「え? そうなんですか?」

「そんな事ないよ。

こんなに健全な男は居ないよ。

普通の男はギャンブルで儲かれば、それで飲みに行ったり、如何わしい事に使ったりするだろう?

だが、とても健全な俺はギャンブルで儲かった金を全てギャンブルに使うんだ」

「なにも健全じゃねぇよ!」

 

一瞬でスピードワゴンの突っ込みが飛んできた。

おかしいなぁ。

俺は正論を言っていたはずなんだが。

 

「まぁ、とりあえずギャンブルのやり方だけ見ようか」

「それに関しては同意するぜ。

やれやれ、イーフェ。

アンタ普段は普通なんだから、頼むから冷静で居てくれよ?」

 

さっきから普通の事しか言ってないと思うんだが、一体何を言ってるんだろう。

まぁ、とりあえずギャンブルのやり方をリモコンを操作して見てみる。

どれどれ……。

 

 

「大体分かったぞ」

 

競馬なんかのギャンブルを選択すれば、専用のマークシートがその場に出現する。

そこにいくら賭けるか塗って、モニター近くに置けば準備完了。

当たれば、ポイントは勝手に増える。

現在のポイントはモニターで確認できる。

そんで賭けるレースの詳細情報も、モニターで見れる。

当然レース映像もだ。

それと、この部屋で出来るポーカーなんかのギャンブルは、ポイントをチップに変えて行うらしい。

機械相手に、ポーカーやバカラなんかをする事になる様だ。

 

「何となくは俺も分かったぜぇ!

このモニター? の操作方法はまだイマイチだがよぉ」

「私はまだよく分かりません……」

「俺は分かったから、何なら教えるよ。

さて、早速やるか!」

「おいマジかよ! 作戦は立てねぇのか!」

「俺がやるのは競輪だ。

情報を見てから作戦を立てる」

「競輪、ってのはなんだぁ?

競馬つぅ金持ちの遊びなら聞いた事あるが、似たようなもんか?」

 

スピードワゴンの時代なら、競馬もそういう認識か。

当然、競輪もないよな。

 

「とりあえずリモコンのここを押すと、今出来る競輪の情報が見える。

って、なにぃ!」

「どうかしたのか?」

「川崎桜花賞2025準決勝だと?

俺がここに来たのは2025/3/30。

準決勝は4/21! 3週間未来のレースだ!

これは……」

 

これもし元の世界に戻れたら、結果覚えて大稼ぎ出来るんじゃ?

 

「よしやろう! 絶対やろう!」

「おっ、おう。

とにかくどういうギャンブルなのか教えてくれよ」

「そうだな。

多分モニターのレース情報で過去レース映像が……」

 

俺は映像を切り替えて、レースを映した。

 

「これが競輪のレース。

今から発走するところだ」

「はぁ!? なんだこの東洋人達が跨ってる物は!?」

 

そういえば自転車が今の形になったのは、最近なんだっけ。

確かジョジョ1部の舞台であるイギリスで自転車が初めて製造されたのは、1884年。

そして、ジョジョでジョナサンが死んだのが1889年。

このあたりの時代だと、自転車の一般化はまだだったのだろう。

 

「これは乗り物の一種だ。

これに乗って、1番早くゴール出来た人間が1着。

次が2着、3着。

3着までを当てるギャンブルだな」

「3着まで当てないとダメなのか?」

「それが1番高いポイントが貰えるが、別にそうじゃなくても良い。

1番簡単な当て方だと、3着以内に入る2人を当てれば良い。ちなみにワイドっていう」

「それでも2人か……難しいな」

「でも、情報を見れば結構当てやすいぞ(※当たるとは言ってない)

例えばラインというのがあって」

「わ、私にも詳しく説明して下さい!」

 

リッカも俺に話を聞きに来た。

良いぞぉ! このままギャンブル祭りだ!

 

 

「何となくは分かった?」

 

2人からの質問が終わるまで説明した俺はそういった。

 

「本当になんとなくですけど……」

「俺は分かったがよぉ。

これでポイントを増やすとなると、情報が相当必要なんじゃあねぇか?」

「まずは1ポイントで良いから、やる事が大事だと思うぜ?」

「なんで無駄に強気なんだよ。

はぁ、分かったぜ。

いっちょやってやるかぁ!」

「なら、川崎10Rだな!」

 

今の時間は20時過ぎ。

本来なら、この時間は川崎11Rが終わってる頃。

ま、この屋敷でその程度の事は野暮か。

大事なのは、投票締め切りまで残り20分とモニターに出ている事。

この時間、この時間で完璧な買い目を決める。

ふっ! 爆勝ちしてやるぜえええええ!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告