「お疲れさん。」
そう言うが早いかのタイミングで舞台上が暗転した。
緞帳降ろして!や演出準備などの声が裏でゴタゴタと巻き起こる。観客は何が起こっているのか分からずただ困惑するばかりだ。そうして5分後…
TODAY'S STARTING LINEUP!!!!!
その声が静かに響き渡り舞台の幕が上がった…
時は少し前になり、暗転し緞帳の下りた舞台上…
「なあ、真。時間稼ぎとは言え本気でやっていいんだよな?」
ギターのチューニングを施しながら、和也が話しかけてくる。
「あぁもちろん。」
俺は短くそう答え自分の準備を完了させた。
「ねえ真?ドラム不在だけど、どうするの?雄哉くんはギターの準備をしているよ。」
恵美もベースのチューニングをしながら問いかけてくる。
「安心しろ。代役は呼んである。ただし、来てくれるかどうかわからんがな。一応雄哉にはいなかったとき用にどっちも準備させてはいたが、今日は来ているようだ。」
それだけ言うと恵美はベースに向き直った。
「キーボード準備完了。」
春美がそういう。
「DJ、バイオリン、両者完了。」
メロディ隊がそう言って準備完了の合図を出した。
「ギター全員OK。」
「よしみんな暴れるぞ。上手にハケてこい。」
「麻弥さん、演出準備完了してますか?」
全員が揃ったところでそうインカムに喋りかける。すると…
『こっちはOKです〜!いつでも思いっきりやっちゃってください!』
「わかりました。10カウントのあとに始めます!」
それだけ言い俺は通信を切った…そしてマイクをONにし…
俺が
10!
和也が
9!
春美が
8!
恵美が
7!
ガコが
6!
雄哉が
5!
勇人が
4!
明美が
3!
どこからともなく
2!
全員で
1!
そして俺がとびっきりの声で…
【さあいざ、SHOWTIMEだ…!】
そして冒頭から5分後へと戻る。
『一番、ライト、村瀬和也!!!!! 背番号9!』
「さあ、行ってこい」
飛び出した和也はそのままの勢いでロンダートを決める。
『二番、サード、金脇勇人!!!!! 背番号5!』
「夢を見せろ。」
全力ダッシュからバック宙と身体能力の高さを見せつけて、勇人がステージ上で跳ねた。
『三番、キャッチャー、金藤雄哉!!!!! 背番号2!』
「奇蹟の輝きを。」
プラスチックバットを持ち現れた雄哉はバットをフルスイングし観客席へと放り投げて、舞台上の二人へとハイタッチ。
『五番、レフト、金藤ガコアウトスカーン!!!!! 背番号7!』
「世界へと飛ばせ。」
側方倒立回転をしながら舞台へと登壇したガコ。
『六番、ショート、田辺一!!!!! 背番号6!』
「輝きは手のなかに。」
困惑する観客席舞台袖を横目に舞台へと大ジャンプで上がりピースする一。久々に見たな。アイツのあの姿。
『七番、セカンド、木村明美!!!!! 背番号4!』
「夢を追い続けろ。」
みんなと笑顔でハイタッチして手袋をはめる明美。いつも通りのルーティンで心を落ち着けているのか…
『八番、ファースト、関村恵美!!!!! 背番号3!』
「わだつみの先へ。」
足を上げて体をひねりながらゆったりと自分のポジションへとつく恵美。
『九番、センター、牧木春美!!!!! 背番号8!』
「月へと轟け。」
みんなへとジャンピングハイタッチしながらるんるんという言葉が似合うぐらい明るく進む春美。
そして…
『本日の先発投手兼メインボーカル…
たとえ どんなに夢が遠くたって
あきらめないと君は言った
輝く朝日に誓ってる「前へススメ!」
キミらしく駆けぬけて!』
そして俺は横跳びしながらみんなの前を駆け抜け全員とハイタッチしセンターポジションへと立った。
『四番、ピッチャー 金脇真人!!!!! 背番号1!』
観客席はまあ微妙な盛り上がり…
そして緞帳が上がっていき楽器が顕になる…
金脇兄弟…ツートンカラーRANDOMSTAR(青と白)
和也…ストランドバーグ紫
雄哉…緑レスポール
恵美…Spector NS ETHOS
春美…有咲のキーボード
明美…美咲のDJセット
一…あこのドラムセット
ガコ…ストラディバリウス
それぞれ配置についたのを確認し一がリズムを取った
「1!2!1234!」
[我らの思いを背に今戦え
勝利を目指し進めいざ羽ばたけ]
【ラララ…オー!真人!
ラララ…オイ!オイ!真人!
ラララ…オー!真人!
君の熱い気持ち乗せて!!!】
みんなが歌ってくれる…!なら俺は…!
「我らの思いを背に今戦え 勝利を目指し進めいざ羽ばたけ!!!!!」
俺は渾身の歌で全員の想いに応え!
「ラララ…」【オー!花咲川!】
「ラララ…」【オイ!オイ!花咲川!】
「ラララ…」【オー!花咲川】
君の熱い気持ち乗せて!!!】
全員で行くぞ!
[我らの想いを背に今戦え 勝利を目指し進めいざ羽ばたけ!!!!!]
羽ばたけと歌うタイミングで一気にドラムが激しくなり曲が変わる…!
[オー!!!!!オイオイオイオイ!!!!]
【オイ!真人!】
和也と雄哉のギターが激しく吠える
【オイ!真人!】
一と恵美のリズム隊二人がリズムキープを徹底して曲の雰囲気を更に高めてくれる
【オイ!オイ!真人!】
ガコのバイオリンが唸りを上げ明美の音声調整と春美のキーボードにより前へと引っ張られていく
【"さぁ今打ち砕け"】
なら俺がすることはただ一つ。勝利への足音を響かせるのみ!
「響かせろ勝利への足音…心を一つにさあ今
打ちくだけぇぇぇぇ!!!!!!!!!!!」
より一層音が激しくなりそれにより一気に歓声が上がり会場を熱で溶かしてしまいかねないムーブメントと化す…!
[オイ!花咲川!]
[オイ!花咲川!]
[オイ!オイ!花咲川!
さあ今打ち砕け
響かせろ勝利への足音 心を一つにさあ今
打ち砕け…!!!!!!]
そして演奏が止まる…
それと同時に耳を劈くような歓声と拍手が会場へと木霊した、それが収まったところで話し出す…
「やあみんな!東京都大会決勝トーナメントへの調整は順調な金脇真人だ!!!!連覇しに行くぞ!!!!」
更に大歓声が上がる
「ただ連覇を目指すだけじゃ物足りないと思ってな!!!」
困惑の声が広がり…
「新しい応援歌、作ってきた!!!!!大会まで2週間を切ってるし、時間は全然ないが!ぜひ!この曲を吹奏楽部の皆さんには演奏してもらいたい!場面は終盤の勝ち越し同点逆転のチャンスで使ってほしい!それでは聞いてくれ…」
おぉ〜!!!となったところで…
「チャンス、決めてくれ。」
一のドラムから始まり…
[オイ!オイ!オイ!絶対勝つぞ!!!!!!!]
歓声でステージが揺れてコードが押さえられねぇ…!!!ギターはぶら下げるだけだ!!!
[オーオオオオーオオー!!!!真人!!!!]
みんなの歌で落ち着きを取り戻せる…
「オー!オイオイオイオイ!」
さらに遠く遠くへ!
【オーオオオオーオオー!!!!真人!!!!】
「オオーオーオオオー!!!!オイオイオイ!」
【真人!真人!オイ!オイ!オイオイオイ!】
【真人!真人!オイ!オイ!オイオイオイオイ!】
「オー!!!!!」
【真人!】
【オーオオオオーオオー真人!】
「今ぁぁぁこぉそぉぉぉ!!!!!!決めてくれ゙ぇ゙えええええええええ!!!!!!!!」
【オイ!オイ!オイ!絶対勝つぞ!!!】
「オイ!オイ!オイ!和也!」
「オーオオオオーオオー!!!!勇人!!!!」
和也の限界を超えた遠吠えがホールに響く
「オー!オイオイオイオイ!オーオオオオーオオー!!!!雄哉!!!!」
勇人の声は甲子園まで飛んでいく
「オオーオーオオオー!!!!オイオイオイ!ガコ!一!」
普段あまり吠えない雄哉が夢へと吠えまくる
「「オイ!オイ!オイ!オイオイ!明美!恵美!」」
ガコと一の後輩コンビが明日へがなる
「「オイ!オイ!オイオイオイオイ!オー!!!!春美!」」
明美と恵美の華麗な声が儚さを演出する
「オーオオオオーオオー真人!」
春美の声が俺へとバトンをつないだ…いざ夢へと飛ばす!!!!!
「今ぁぁぁこぉそぉぉぉ!!!!!!決めてくれ゙ぇ゙えええええええええ!!!!!!!!」
【オイ!オイ!オイ!絶対勝つぞ!!!】
[オイ!オイ!花咲川!]
[オーオオオオーオオー!!!!花咲川!!!!]
[オー!オイオイオイオイ!]
[オーオオオオーオオー!!!!花咲川!!!!]
[オオーオーオオオー!!!!オイオイオイ!]
[花咲川!花咲川!オイ!オイ!オイオイオイ!]
[花咲川!花咲川!オイ!オイ!オイオイオイオイ!]
[オー!!!!!花咲川!]
[オーオオオオーオオー花咲川!]
マイクを観客席へ向ける
\今こそ!!!!!!決めてくれ!!!!!!!!/
[オイ!オイ!オイ!絶対勝つぞ!!!]
[オイ!オイ!羽丘!]
[オーオオオオーオオー!!!!羽丘!!!!]
[オー!オイオイオイオイ!]
[オーオオオオーオオー!!!!羽丘!!!!]
[オオーオーオオオー!!!!オイオイオイ!]
[羽丘!羽丘!オイ!オイ!オイオイオイ!]
[羽丘!羽丘!オイ!オイ!オイオイオイオイ!]
[オー!!!!!羽丘!]
[オーオオオオーオオー羽丘!]
マイクを観客席へ向ける
\今こそ!!!!!!決めてくれ!!!!!!!!/
場面は代わりポピパの5人。
はぁ…はぁ…もうライブ終わってるかもしれないけど走らなきゃ…!!!!
「香澄!諦めちゃダメだよ!!!前へススメ!だよ!」
おたえが横から励ましてくれる。気持ちが折れそうだったけど火がついた。
「香澄!学校まであと200メートル!もう少しだから頑張って!!!」
さーや…昨年走ってくれたよね。今度はみんなで夢へと走ろう!
「うん!多分…いいや絶対間に合わせよう!」
「香澄ちゃん!ホールでまだ演奏してるみたい!ここまで歓声が聞こえるよ!」
「りみりん!ほんと!?よーし!がんばるぞおおお!!!!」
りみりんのお陰で更に足を回す速度が速くなる
「香澄!多分これは真人だ!!アイツがやってくれてるんだ!後でお礼言わなきゃな…」
そうだね有咲。ホールへ急ごう…
ポピパのみんなの会話中のホール内…
[オイ!オイ!オイ!絶対勝つぞ!!!]
[オイ!オイ!!Afterglow!!!]
ホール内にAfterglowの声が響いてくる
[オーオオオオーオオー!!!!ハロハピ!!!!]
次はハロハピの皆の声が
[オー!オイオイオイオイ!オーオオオオーオオー!!!!パスパレ!!!!]
パスパレのみんなの声も…麻弥さんの声だけは聞こえない…いや…インカムから声が飛んできてる…ポピパ間に合った…!?
「オオーオーオオオー!!!!オイオイオイ!」
皆へとアイコンタクトを送る。ポピパ名前バージョンへの変更という意味でのアイコンタクトだ。全員頷いてくれた。よし!あとは!
「Roselia!沙綾!オイ!オイ!オイオイオイ!」
Roseliaの声が飛び、沙綾が歌いながら舞台へと飛び出してくる!その瞬間割れんばかりの歓声が上がる
「りみ!有咲!オイ!オイ!オイオイオイオイ!」
息が上がっているがしっかりとりみと有咲が舞台へと上がってくる
「「オー!!!!!香澄!」」
香澄の目が輝いている
「オーオオオオーオオー!!おたえ!」
おたえが華麗に飛び出してきて…そして吠えた。
「今ぁぁぁこぉそぉぉぉ!!!!!!決めてくれ゙ぇ゙えええええええええ!!!!!!!!」
そして演奏が止まり大歓声が起こった。
全員息が上がっている中…俺は衝撃の一言を放った。
「これより我ら!花咲川ベースボールは!!!Poppin'Partyへ対バンの宣戦布告をする!!!!」
歓声と困惑で揺れる中マイクを外し一言…
「さぁいざ…勝負だ。」
いきなり2話目に話し飛びすぎじゃい作者!というわけで小説の説明文に文章が追加されております!と!
ああ、申し遅れました。今回の予告担当の田辺一です。今回特殊文字のオンパレードになっておりますが、見づらさも承知の上ですが、メンバーのイメージカラーをつけて誰が喋ってるか歌いやすくするための工夫でございますゆえ、ご勘弁くださいませ。
さあそれでは次回予告!
「対バンライブへと姿を変える文化祭ライブステージ。ポピパ、花咲川双方人気は互角の中、ポピパは感動と涙を呼ぶ新曲を繰り出す。だがしかし真人には作戦があり…!?」
次回、いまはただひたすらに。
お楽しみに!