とある劇団の美しき劇 作:とある劇団
とある劇団による劇です
劇の内容は猫に成る呪いを掛けられたとある亡国の王と人間の使用人と執事のお話しです
とある劇団ss
タイトル [とある劇団の劇]人と化け猫の時間と歩幅
舞台裏……
nayu「台本暗記できてる?」
アルフ「大丈夫なのじゃ!団長こそラジカセと照明大丈夫なのじゃ?」
永月「できてますよ、楽しみです」
nayu「準備は完璧だよ!よし!5分後から照明消してラジカセ流すから打ち合わせ通りの立ち位置行ってね!」
nayuが照明とラジカセのスイッチを押せる状態で後ろを向く
2人の劇への真剣さと躍動の感じられる笑顔を見て口角が上がる
nayu「成ろう!」
アルフ・永月「成るのじゃ!・成りましょう!」
彼ら一匹と二人のとある劇団の劇が始まる…
19時00分
照明が消え劇場が静かに成る…静寂の中ラジオカセットから少しの雑音が入り声が聞こえる
ラジオカセット「ザザッ゙ッーーようこそとある劇団の面白楽しい劇の世界へ!今から始まるのは人と化け猫の時間と歩幅!猫に成る呪いを掛けられたとある亡国の王と人間の使用人と執事のお話しです…是非ご覧ください!」
照明が付き、達観した様な雰囲気を醸し出す王冠を被った黒猫と、明るい雰囲気の執事服を着た少年がライトアップされる…
少年「王様!人間のジャンクフードは程々にと言いましたよね!」
黒猫「執事よ、もぅ少し食べても良いじゃろ〜?」
少年「と言うかこんな物何処から…」
黒猫「にゃっちっ地下倉庫から、」
少年「嘘は良くないですよ!で、誰を庇ってるんですか?」
少年は黒猫の向ける目線の先を見る…
スポットライトが身なりの整った使用人の様な格好の背の高い男を照らす…
少年がやっぱりという表情をし男に言う
少年「こらー!何やってるんですか!と言うか王様も一言声を掛けてください!」
黒猫「すまないのじゃ…」
背の高い男「すいません、つい頬をスリスリされて…」
黒猫「ううっ酷いのじゃー猫の身体に成ってから好物の大半が食べられなく成るなんて…」
少年「先月お医者様に言われたばかりなんですよ!塩分や糖質は程々に!です」
黒猫「言われたばかりって、ピッタリ先月は凄く昔なのじゃ!」
背の高い男「いやいやそこまでじゃ無いでしょ」
少年「使用人さんの言うとおりですよ!何言ってるんですか…」
黒猫「えぇ…」
ラジオカセット「王様の黒猫と仲睦まじく話す執事の少年と使用人の男しかし猫と人の大きな違いがあるのだった…」
眠ってしまう子供、タイトルから物語の結末を予想する大人、劇に目を奪われる酔っ払いの女性…
様々な人が彼らの劇を見る…まるでその物語が今目の前で本当に起きていた現実と錯覚して居る様に
照明が消え
再び照明が付く
ラジオカセット「2日後…客室にて」
背の高い男「どうしたんですか?」
使用人が不思議そうに問いかけその問いに
執事が深刻な表情で話す
少年「その…最近王様の時間への認識がおかしくなってる気がしませんか…?」
背の高い男「そうですかね?」
少年「だってこの前なんて朝に明日病院に行きましょう!と言ったら昼に突然病院行かないの?って言ったんですよ!おかしいですよ!」
背の高い男「いやいや老いとかじゃないですか?」
少年「使用人さんだって見たでしょう!2日前一ヶ月を昔って言ってた事を…」
背の高い男「分かりました…今度お医者様に聞いてみましょう」
少年が何者かの気配を感じたのか後ろを向く…
何も見つけられなかったのか首を傾げ気にしなかった様に頭を抱える
離れた所に居る黒猫にスポットライトが当たる
ラジオカセット「黒猫の王様は執事達の話を聞いてしまった様で独り言を溢す」
黒猫「やっぱなのじゃ…」
まるで知っていたかの様な表情で少し寂しそうな様子をして居る…
照明が消えラジオカセットが鳴る
ラジオカセット「使用人と執事は気付き始め王様は自覚する…」
照明が付く
少年「王様!どこですか!」
背の高い男「王様〜!どこ〜!」
少年「もしかして昨日の話を聞いていたのでしょうか…」
背の高い男「何言ってるんですか?どうせ王様のイタズラですよ」
少年「王様は我々を心配させる様なイタズラを安易にしません!」
背の高い「いやいやこの前ジャンクフード食べて心配させてたじゃないですか…」
少年「私は庭へ行きます!使用人さんは書庫へ!」
背の高い男「了解!見つけ次第連絡で!」
使用人と執事は王様を探しに走り出した…
照明が消えすぐさま付き直る
照明の下には寂しそうな黒猫が居る
黒猫「執事達と共に歩くのさえ難しくなってしまうなんて…」
王様は寂しそうに何かを悔やむ様な表情で寂しく寝転がっている
少年「王様!なんでこんな所に…とっとりあえず使用人に連絡を…」
少年が紙に何か文字を書く、紙魔法の様な物で城の方向へ飛ばした
少年「王様…昨日の話聞いてたんですか?」
黒猫「きっ聞いてないのじゃ!」
少年「嘘は良くないですよ」
黒猫「聞いたのじゃ…でっでも偶々聞いただけだし元々勘付いては居たのじゃ!」
少年「前から勘付いてたんですか…」
執事が呆れたように言う
少年「まず私に一言言ってください!あと!置いていかないでくださいよ…」
黒猫「置いていかないのじゃ!!」
黒猫「猫に成って…歩幅だけじゃなく時間まで執事と使用人と一緒に歩けなくて…苦しくて…」
少年「我々は王様を置いてなんか行きません!歩幅なんて合わせられるし時間だって一緒に今を歩めてるじゃないですか!例え感じ方が違っても歩み方が違っても一緒に歩けますよ!」
少年「信じて欲しいです…」
使用人「そうですよ!一緒歩きましょうよ!」
少年「え!?いつの間に…」
使用人「フフッさっきですよ」
少年「気付かなかった…で?王様お返事は?」
黒猫「当たり前なのじゃ!信じるのじゃ!付いてきて…合わせてくれるって!」
王様は全てが吹っ切れた様に笑顔に成った
ラジオカセット「彼らはこれからも猫と人の寿命の差、色々な問題が出て来るでしょう…ですがきっと共に今を歩むでしょう」
少しの静けさのあと拍手が鳴り響く
照明は役者達を照らし輝かしい舞台は幕を閉じる
とある劇団による人と化け猫の時間と歩幅でした〜
ご静聴ありがとうございます、このお話しは[演劇団を作りたい]と言うグルチャでの会話から作られたssです。
とある劇団はいつでも団員を募集しています!