貞操観念が真逆の世界で、風俗の受付(兼キャスト) 作:パッチワーカー
オリジナルの日間加点ランキング2位にいたみたいで嬉しいです。1日で信じられないほど伸びていてビックリしました。
山もなく谷もなく、れいくんのお仕事や日常生活を書いていくだけなので過度な期待は禁物です。
風俗やキャバクラなどで、「これワンチャンあるんじゃないか」と思うくらいに留めておいてください。
シャワーを浴びようと服に手をかけたとき、時計が目に入った。
···普通に聞くの忘れたけど、何分にするんだろ?
「そういえば、なぎささん何分の利用にするつもりなの?」
「···あ、んー、考えてなかったんだけど、何分まで大丈夫?」
時間を見るとあと80分程度で閉店の時間になる。閉店ギリギリだと色々面倒くさそうだし、限界は70分かな。
「本当なら僕が聞いとかないといけないやつだし、気にしないでね。今からスタートとして、70分までは大丈夫だよ。けど、お金は時間分増えるし、ちゃんと考えてね?」
「大丈夫だから安心して。今日はいっぱい持ってきたし、普段お金使うことないから」
「──なぎささんはハマったら危なそうだね」
なんだろ、こういう系の人がホストや風俗に貢ぎそうだなぁって思ってしまった。
「れ、れいくんが相手だから、こんなにリラックスして話せてるけど、他の人だったら全然無理だし心配しないでよ」
「······なんていうか、その···気をつけてね?お金はどっちがいい?気になるなら今でもいいし、後でもいいし」
──彼氏か旦那さんを作らないと危険な香りがした。今までこういう系に来なかったのは本当に正しいと思う。
「ふふ、心配しすぎだって。れいくんは優しいね。じゃあ、70分でお願い。お金は後でいいかな。今はれいくんに集中したいし」
「···詐欺にも注意してね。なら後70分、楽しませるし楽しもうね。じゃあ服脱ぐね」
────
お姉様改め、なぎささんの要望の通り適度な明るさを保ったまま服を脱ぎ始めた。
普段何も努力していない自分の白く綺麗な肌は嫌いだけど、こういう仕事をしてるときだけは好きになれる。
男性らしくない細く小さい身体も、童顔で可愛い系の顔も、少し癖っ毛ではあるがサラサラしてる髪の毛も、努力の跡のない綺麗な手も、こういうときだけは自慢になる。
なぎささんもジロジロ見てきてるし、不満がなさそうでよかった。でも、怪訝そうな表情をしてるっぽい?
「──れいくんって何歳なの?···未成年···ってことはないよね??」
「今21歳だから大丈夫だよ。···未成年に見えた?」
「うん。背も小さいし、体めっちゃ細いけどちゃんと食べてるの?」
「まあぼちぼちかな。朝あんまり食べられてないけど、昼夜は
「ちゃんと食べてるんだ。そっか、なら安心」
···僕の「ちゃんと」となぎささんの「ちゃんと」が合っているのかは知らないけどね。
「···で、なぎささんは脱いでくれないの?···それとも脱がされたい?」
下着のみの姿になっても、なぎささんは僕のを見るだけで何一つ脱いではなかった。そもそも、服に手をかけてるわけでもなかった。
「──えっーと、自分で脱ぐのと脱がされるのならどっちの方が恥ずかしいと思う?」
「どう考えても脱がされる方が恥ずかしいと思うけど···なぎささんの好きな方でいいよ」
そう言うと、なぎささんは顔赤くしながら何かぶつぶつと言いながら考え始めた。時間の無駄だし、早くしてくれないかな?
「···僕最後まで脱ぐけどいい?」
「ち、ちょっと待ってね!」
「
「確かに···!──じゃあ、今回は自分で脱ぐしあ、あっち向いてて···?」
──あ、普通に「今度」って言っちゃった。痺れを切らしたにしてもダメだ。口が軽いのはいつか
「──そっか、じゃあ脱いだらシャワーのところに来て。僕も脱いで温度整えて待ってるし」
どうせ、これから見ることになるんだけど、それでも恥ずかしいらしい。
お姉さんが恥じらいがあるの可愛いよね。慣れるとそういうのが恥ずかしくなくなって、ドキドキが失われる。こっちとしてはスムーズに済むからいいけど、恋人とするときの最初は恥じらいがある方がウケがいいと思う。
考え事をしながら、シャワーの温度を確認していたらそのときが来ていた。
「えっと、お待たせしました」
普段服を着ていないところは適度な日焼けに留まっていて、それ以外は綺麗な白い肌。腕に少し傷跡があるだけで、本当に綺麗。
出るところもちゃんと出ていて、お尻は引き締まっている。···やっぱりスポーツされてるお姉さんはいい。
「···綺麗だよ。心配しなくてもなぎささんは可愛いし、綺麗だから自信持ってね」
異性に初めて見せる自分の体が心配なのは分かるけど、自信持って欲しい。なぎささんの体が不満に思う人はいないと思う。
「···ずっと褒めてくれてありがと。──れいくんもそ、その···」
そう言ってなぎささんは僕の下を見て固まった。
「あー、僕は体が小さいけど、ここは普通にあるし心配しないでね」
「そ、そうなんだ···やっぱり男の人って自分のサイズとか気にするの?」
「···まあ、ある程度は。恋人ができたらちゃんと褒めてあげてね。···お話もいいけど、まずシャワー浴びよ?」
「う、うん···」
6月という過ごしやすい気候ではあるものの、裸で立っているだけは風邪ひいちゃうかもだし。
「じゃあ、まずは身体洗っていくね。···って言っても汗流したり、そういうところを洗っていくだけなんだけど」
「そうなんだ、髪の毛とかは洗わないのかな?」
「うん。──温度いい感じ?」
「大丈夫だよ。···なんで、手を通しながらシャワーしてくれてるの?」
「まあ気遣いだね。いきなり熱くなることもあるかもだし。···じゃあ、上半身から洗っていくね。無香料の方がいい?」
「···?別になんでもいいけど、どうして?」
「匂いが付いたらなんか嫌じゃない?まあそういうのがないなら、普通のボディソープ使うね」
「うん。···んっ···優しい手つきだけど、やらしいよ···」
「まだそういうところ触ってないんだし、やらしくはないって」
さっきまで緊張してたみたいだけど、大分ほぐれてきたみたいでよかった。
胸を残して、腕、脇、お腹、背中を軽く洗って流した。
なぎささんのどこか期待がこもった目で見てくる。···けど、
「本番はここじゃないしね?」
口を耳に近づけて聞き取れるかギリギリの声量で言った。···聞こえたか、聞こえなかったかは知らないけど、耳が赤くなってるのが可愛くて一回耳にキスをした。
「······っ」
唇が動いても、声は震える息となって喉の奥に消えていった。頬を染めながら、なぎささんはただ声にならない声を必死に押し出していた。それも可愛くて、今度は唇にした。
一瞬驚いた顔をしていたけど、すぐに表情が柔らかくなった。初めてしたときよりちょっと長めにして、離した。
──なんだか僕も変な気分になってくるのを無視して、胸、足を洗い流す。
「──ん、あとの気になる部分とかは任せていい?」
「う、うん···」
うがいの準備しないとだし、あそこを今触るのはムードに欠ける。···歯磨きはしてくれてるみたいでよかった。
「ありがと、僕はちょっと準備するね。────なぎささん歯磨きしてくれてたみたいだし、あとはうがいだけお願いしていい?」
「うん、分かったよ。──ん、コップはどこ置いておけばいい?」
「貸してー、──ん、僕もしておかないとだしいっしょにしちゃった」
「同じコップでする意味はあるの?」
「こい···こっちの方がムードあるくない?現になぎささん口元緩んでるし」
口調は普通だったけど、口元がにやにやしてた。それを見て、僕もふふっと笑った。
ほんとに分かりやすいお姉さんで可愛い。
そういう僕も少し危なかった。「恋人っぽい」って言おうとしたのはちょっとヤバい。
「ゆ、緩んでないって!」
「はいはい、···洗い残しとか気持ち悪いところとかない?」
「うん、ないよ」
「なら、はい。先に拭いて待ってて。使ったタオルはカゴの中に入れてくれたらいいし」
「分かったよ。れいくんは?」
「僕は自分の身体洗ったら、だね。ベッドに寝転がるか、座って待ってて」
僕としては座って待っててもらいたいけど、始めからいっしょに寝るっていうのもまあ悪くはない。
「···じゃあ座って待ってるね」
「おっけー」
···いつもこの時間は緊張する。終わったらお姉さんが待ってて、ハグやキスをして···えっちなことをする。
普段の生活からは考えられないことが起こるのが、半年近く働いてるのにまだ慣れない。
けど、僕以上になぎささんは緊張してると思うから、僕が緊張を見せてはダメだ。余裕を持って緊張を和らげて、楽しませる。
それが僕たちの仕事だ。
──いや、僕本来の仕事ではないんだけど。
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