貞操観念が真逆の世界で、風俗の受付(兼キャスト) 作:パッチワーカー
お気に入り数3000 ありがとうございます。
ランキングの偉大さを実感しました。
「···ほ、本当にごめんね···!」
「ううん、別に気にしないで。でも、乱暴にしたらダメだよ?···僕らは何回もできるわけじゃないし、その後興奮できないようになっちゃうし」
一通り終わった後、少し顔を青くしたなぎささんが謝ってきたけど、今日最後のお客さんだし明日僕はお休みだしギリ大丈夫だ。
「···れいくんは何回できるの?」
「基本的に1日1回だけど、間隔空ければ2回できるよ。あと、溜めてたら3回できるかも?」
「そ、そうなんだ···」
「···でも、1回出しちゃうと一気に冷静になって、楽しめなくなっちゃうから気をつけてね。···まあ僕はいちゃいちゃするのが1番好きだから楽しめるんだけど」
「私もイくのより、いちゃいちゃする方が好きだからいっしょだね」
「確かに──残り時間は普通にいちゃいちゃしてよっか。それか先にシャワー浴びて服着てからいちゃいちゃする?」
「先にシャワー浴びたいかも、色々ベタベタしてるし」
「ならちょっと待ってて、今から準備してくる···から手離して?」
「いっしょに行くよ」
「···なぎささんも甘えたがりだよね。──今日はどうして来てくれたの?お仕事で何かあったの?」
「それがね────」
他愛もないお話を聞きながら、シャワーの準備を進める。···女性社会で働くお姉さんには色々あるらしい。僕には縁のない世界だ。
「──それで、ストレスが本当にヤバくなっちゃって···最近1人でもしてなかったし来たの」
「ストレス発散になった?」
「うん!めっちゃ心軽くなったよ!ありがとね!」
「そっか。ならよかった」
そう言ってもらえるのが何より嬉しい。別に人のために働いてるわけではないんだけど、でもそう言ってもらえると嬉しい。
「──れいくんはなんでこんなところで働いてるの?」
「僕はただ受付してるだけだよ?···まあ、なんでだろうね···年上好きだからかも」
単純にお金が欲しいからなんだけど、それ言ったらお金貢がれそうだし言わないでおこ。
「甘えん坊さんだしね」
「···甘えられるより甘えたいっておもうのは仕方なくない?」
恥ずかしいけど、なぎささんみたく包容力のあるお姉さんに甘えたくなる。何もかも忘れて抱きついていたい。キスしていたい。抱きしめられていたい。こういうのがしたいとバレて、普通に恥ずかしい。
「ふふっ···れいくんのこといっぱい知れて嬉しい」
「···なぎささんが嬉しがってくれてよかった」
会話してる間にシャワーを浴び、なぎささんの体を洗い始める。
初めは触られることに抵抗や恥ずかしさがあったけど、今は当たり前のように受け入れていて少し しくなった。
「この後はそのままお家に帰る?」
「そうだね、ここの近くだし歩いて帰るよ。れいくんは?」
「僕は後片付けとかしてから帰るよ〜。本業は受付だしね」
「そっか···」
「一応言っとくけど、いっしょには帰れないよ?──待ち合わせとかデリヘルとかじゃないしね」
ちょっと揶揄うようにそう言った。慣れてないし、本気でいっしょに帰ろうとしてたのかもしれないけど、こう言っておくことで冗談になる。
「そ、そうだよね···!」
「まあ僕もこの近くだし、出会うことはあるかもね」
髪型は気分や調子で、センターパートにしたりワックスだけつけてマッシュにしたりしてしている。ここだけの髪型はないしいつかお客さんと出会うかもしれない。
「そのときはさ···」
「コーヒーくらい奢ってもらおうかな?」
冗談っぽくそう言った。こういうところが多分甲斐さんに注意されるところなんだろうなぁと思ったけど、一度口から出たものは仕方ない。
──────
身の回りの準備が整わせてから、またいちゃいちゃしていた。ぎゅっとなぎささんに掴まって、舌を絡めない軽いキスをずっとしていた。
そうこうしていると、終わりの時間が来た。
「なぎささん、忘れ物はない?」
「うん、大丈夫だよ」
「そっか、なら出よっか。──お金はアンケート書いてからでいいしね」
「うん···あの、えっと···」
「手は繋いでいこ?」
「うん···!」
恋人繋ぎをしながら、部屋を出る。
この時間帯なら他のお客さんと被ることもないし、すんなり出られる。
「じゃあ、始めの待合室でちょっと待っててね」
「うん、早く来てね?」
カウンターに置いてあるアンケート表を取り、すぐに
「──では、アンケートにご協力いただけますか?」
「もう、れいくんの
「···意地悪しただけだから気にしないで。キャスト名のところは···まあ僕の名前でいっか。チェックマーク式だから、あんまり深く考えずにしていってね」
もう敬語にしようかなって思ったけど、本気で悲しそうな顔をされたら仕方ない。男性が女性のそういう顔に弱いのは元の世界から変わらない。
「出迎えのキスって、初めのキスはそれに入るの?」
「なぎささんが、お出迎え用だと思ったら入るんじゃない?」
「じゃあチェックつけとくよ。──途中のプレイは本当に大満足だよ。今日はありがとね」
「こちらこそ、いっぱい甘えさせてくれてありがと。恥ずかしい姿めっちゃ見られちゃったね」
「──まあお互い様だけど。──ん、出来たよ」
アンケートの内容は、どういうことをしたのか、満足したのか、また指名したいと思うのか、最後に「外見」「お話」「プレイ」で点数をつけるというものだ。
なぎささんのアンケートはほぼ最高評価ばっかりだった。···けど、一つだけチェックがなかった。
「別に気をつかわなくて良かったのに···お金は70分新規割で20000円だよ。──ちょうどありがとね」
「安くない···?」
「普通に来ようとしたら25000円だし、まあ普通くらいじゃないかな。今回は指名料もなしだし」
「──れいくんってさ「僕は指名できないし他の人指名してね」···そうだよね···」
「というか、なんでここだけチェックしてないの?」
出るときにお別れのキスがあったかというところにチェックがついてなかった。お別れのキスはしてないし、してないのところにチェックして欲しいんだけど。
「···それはね、んっ···」
「······そういうことね、じゃあチェックつけとくね。──今日はありがと。お気をつけて帰ってください」
「こちらこそありがとうございました。──また来ます」
──多分だけど、またリピーターを増やしてしまった気がした。
「甲斐くん、私もちゅーしていい?」
「お帰りはこちらになるので、お気をつけて」
···めっちゃ睨まれてる、やっば、早く片付けしに行こ。目の前にある面倒事から目を背け、部屋の片付けに向かった。
──────
結局甲斐さんには再三注意されたが、車に乗せてもらって、帰りのコンビニで飲み物奢ってもらえた。さすが優しさの化身の甲斐さん。
「れい、いやもう
「
僕らは名前とキャスト名が結構近い。というか、甲斐さんに至っては漢字が違うだけだ。
連想できるものは出来る限りない方がいいし、全く関係のない名前をつける人も多い。
「俺は髪型とか服装とか変えてるからなんとかなる。けどな、お前はそういうこともしないんだ、いつかストーカーに襲われて死ぬぞ」
「まあ有り得るかもですけど」
「···なんで、澪はこの仕事してるんだ?」
何回か聞かれてるけど、いつもちゃんと答えない問いだ。けど、今日は色々海さんに迷惑かけたし答えないと。
「お金がいいからですね」
それだけではないけど、1番はそれかな。
「それ以外は?」
「あとは···自分を見る目が気持ち悪くないから、かな」
本屋のバイトもしていたときがあったけど、
···キャストも兼ねるとは思ってなかったけど。
「···海さんはなんで普通のお仕事もしてるんですか?別にこういうのが好きなわけじゃないでしょ?」
「あ──」
「僕はちゃんと言ったんで」
結構言いたくなさそうだったけど、僕もちゃんと言ったんだ。言ってもらわないとね。
「恋人いないし、いい人いないかなって···」
「···意外と恋愛脳なんですね」
ちょっと笑いそうになったのを抑えて、「近くまで送ってくれてありがとうございます」と感謝を伝えて帰った。
親が心配して、オートロックのマンションに住んでいるため海さんの言うことは起きないと思いたい。
ロックを解除してマンションに入り、自分の部屋に向かう。
「···まあそうそうそんなこと起きないよね」
そう考えながら、部屋に入りパッとテレビを点けた。
「──昨日未明、県内のオートロック付きマンションで、居住者の男性が女性に刃物で切り付けられる事件がありました。男性は命に別状はないということです。
警察によりますと、容疑者の女はマンションに侵入し、室内にいた男性にナイフで切り付けた疑いがもたれています。取り調べに対し、女は『私のことを見てくれないからやった』と供述しているということです。
警察は、2人の関係性や事件に至った経緯について詳しく調べています」
···簡単にシャワー浴びて寝よう。
簡単なプロフィール。
銀木 澪 (しろき みお) キャスト名 れい
21歳。京都にある大学の3回生で文学部。
161cm 48kg。風俗の受付をしている。
海 (かい) キャスト名 甲斐
25歳。普通に働いているが、特定の曜日だけ風俗でキャストとして働いている。
176cm 78kg。結構筋肉質で鍛えている。人気は5本の指に入るほど高い。
ちょっとずつ身長と体重の設定変えていくかもです。なんなら甲斐さんの体重変えてます。
評価やコメント、お気に入りなど待ってます。
誤字やおかしいところがあれば教えてください。