待ちぼうけの騎士〜天童アリスの護衛従者〜   作:弥次郎兵衛

1 / 69
アビドス編
オレ、今あなたの後ろにいるの


広大な砂漠に二人

 

【ん?】

 

否、一人と一機

 

【人?何でこんな所にいるんだ?】

 

片や痩せ細りあからさまに死にかけの人間

 

「ホシ…ノ…ちゃ…」

 

片や太陽が照りつく砂漠で鎧を着込み、動くたびに何処からか機械音がする騎士

 

【まあ、助けてやるぜ騎士だからな】

 

ーーー

ーー

ーー

ーーー

 

“騎士?”

「うん、そう」

 

アビドスに用があった私はホシノからそんな事を聞いた

 

“騎士ってあの?鎧とか着てる”

「そうその騎士、剣も持ってる」

 

キヴォトスに来てもはや当たり前になった銃を使わずに剣を使う人がいるのか

 

“その騎士がどうしたの?“

「いやー先生見てるとあの自称騎士を思い出してね」

「ん、騎士の話?」

 

ホシノが話していると出かけていたシロコ達が戻ってきた

 

”おかえり、皆んなも騎士を知ってるの?“

 

その騎士について心くすぐられる自分の好奇心に従って何か知ってそうなシロコ達に聞いてみた

 

曰く

 

まったく言動が騎士らしく無いのに自分を騎士と主張し

銃を使わずに体術と剣のみで戦い

置物に化けて驚かしにきたり

今ではOGであるユメを助けてくれたりと

 

”待って、ユメって昔死にかけたの?“

「騎士が来なかったら本気でヤバかったって言ってたよ」

 

今度会う時にユメの説教が決まった

 

「入学式の時に驚かされたの今でも覚えてるわ」

「あの時のセリカちゃんすごい声出してましたよね〜」

「あれは私もびっくりしました」

 

随分おちゃめな騎士らしい

それに銃が日常のキヴォトスで剣と体術で戦うのはすごいと思う

 

”それで、何で私を見てその騎士を思い出したの?“

「ん〜いや、騎士はユメ先輩も助けてくれて、私は先生達がカイザーから助けてくれて少し状況が似てるな〜なんて思ったりしたからさ」

 

ホシノがそこまで思ってくれたことに嬉しく思う

 

そこでその騎士が気になり名前を聞いてみると

 

「さあ?」

さあ?

 

まさか先輩の命の恩人の名前を知らないのかと少し驚いていると

 

「違いますよ先生、彼は名前を聞くたびに自分は騎士の一点張りなんです」

「ん、だから誰も名前を知らない」

 

あっそういう…ん?『彼』?

このキヴォトスでは珍しい男子が?

 

「あっいえ、彼はロボットですので普段の行動からのと自分で男と言ってました」

「それとずっとある人に従ってるとも言ってた」

 

ちょっといきなりの情報に混乱してきた

ひとまず皆んなの内容をまとめると

 

曰くPart2

 

騎士はロボットで性格からして男

ずっと誰かに仕えていて今でも任務の最中だとか

その誰かの目覚めを今でも待っている

 

そんな謎大きい騎士は一体……

 

「あとこの前、ホシノ先輩を助ける時にカイザーの一個小隊を秘密裏に引き受けてくれましたしね〜」

「え、そうなの?」

 

意外と近くにいた

 

ーーー

ーーー

ーーー

 

「はい、知ってますよ。結構有名ですよね」

 

シャーレの部室に帰ってリンちゃんに聞いてみたら意外なことに知っているようだった

 

「そんな驚かなくても…まあ、一種の都市伝説みたいなものです」

 

都市伝説?アビドスの皆んなは気のいい友人みたいな反応だったけど

 

「キヴォトスに昔から存在する騎士、至る所で噂が確認されていますが私は実際に見たことはありませんね。…はい、書類を確認しましたので私は業務に戻ります」

 

去っていくリンちゃんに手を振って扉が閉まる音がするとアロナからメールが来てることが知らされる

 

内容はシャーレの入部希望だった

新しい入部希望者が出来たことに嬉しく思いながら先にメールを開ければそこには

 

“ん?”

 

 

名前:騎士

所属:なし

趣味:遊び道具探し

希望理由:連邦生徒会長にシャーレの部長の護衛を頼まれたから

    :騎士っぽいから

 

 

そこには短く名前、趣味などを箇条書きに書かれた入部理由が書かれていた。

というか騎士って…あれ?まだ続きが

 

ps:そろそろ読み終わった?

 

【よっ】

“どわぁぁぁぁぁ!!?”

 

びっくりした!めちゃくちゃびっくりした!!

自分でも驚くほどの速さで首を後ろに回すとそこには

 

私を見下ろすのロボット、いや

 

【よう先生、あんたの護衛を依頼された者だ。まかせな、依頼はちゃんとこなすぜ、俺は騎士だからな】

 

騎士が立っていた




アビドス編 完!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。