ふと見たら他に感想が来ててかなり嬉しかった作者だよ
前回長々と後書き書いたけど溜まったから更新
今までもそうですが感想はバンバン送って下さいね!(主にモチベになるので)
批判?大丈夫!作者の枕が涙で濡れるだけだから!
とりあえずモチベ維持のためにお気に入り1000人を目指そうと思います
…いけるか?
[いやー泣いた泣いた]
「ギャン泣きだったな」
「いっぱい泣いてました!」
もうスッキリだ
今まで溜に溜めまくった涙が全部出たね
「改めてよろしくなヨジロウ」
[こちらこそよろしくネル…ところで何故オレの名前を?]
そういえば何で他の奴らも名前知っているんだ?
知らないところでオレのこと知られるってそこそこの恐怖だと思うんだが
“ケイが教えてくれたんだよ”
[ケイ?]
ケイ?どなた?
『私のことですよ』
[…ああ、keyだからまんま読んでケイか。安直だな]
『貴方こそキィと呼んでいたでしょう』
と言うかケイってこの前モモイが間違えて呼んだやつじゃん
“ヨジロウはキィって呼んでたんだ”
[悪いがオレは呼び方を変える気はねぇぞ]
今までずっとそう呼んできたんだ、今更変えられるか
[そんなことより、あんまり名前で呼ばれるのちょっと…]
多少昔よりもコンプレックスでは無くなったがそれでも少し嫌なんだが…
ん?王女、オレの裾を掴んでどうしたんです?
「…ダメ、ですか?」
[グフッ]
やめて下さい、そんな顔で見ないでください!
ああ、目をウルウルさせないで!
あー!やめて許可しちゃう!
名前呼び許可しちゃうーー!
ーーー
ーーー
「それでですねヨジロウっ、ケイがいろいろ教えてくれたんです!」
[へー良かったですね王女…]
「はい!」
負けた、完敗だ
いや、あんな目で見られて平気で断る方がおかしい
もし断る様な奴がいたらそいつは外道だしオレが叩き切る
“それじゃあ起こせた事だし、そろそろ帰ろうか”
[あ、待て。キィに贈り物があるんだ、ついて来てくれ]
『私ですか?』
この部屋の奥にあるもう一つに部屋
そこにプレゼントがあるんだ
部屋の前に着き、壁にあるほんの少し埃被ったタッチパネルにパスワードを打ち込む
内部からこれでもかと言うほどの鍵が解錠される音が聞こえ、扉が開く
そこには…
『王女?』
中には目を瞑っている王女がいた
いや、正確には王女の形をとっているというべきか
「…アリスがもう一人?」
[ガワだけな]
これはもしもキィと王女が仲良くなり、かつ幸せになろうとしたら渡そうと思っていたものだ
[いつまでもドローンでいるのは味気ないだろ?]
『な、なぜ』
その疑問が何故ここにあるのか、何故存在するのか、何故自分にくれるのか
どれかは分からんが説明しよう
[まあ、当時の上層部に必死に王女のスペア機体って説得して生み出してもらったんだよ。
そのせいで王女よりスペックは劣るがな。]
[いやー頑張ったんだぜ、あらゆるシチュエーションを説明してスペアのメリットを挙げたりしてさ。真摯に訴えかけたお陰かな?]
『……そういえば当時、上層部に謎の襲撃があった様な』
へーそんな事があったんだ、知らなかったわ。コワイね
だからネル、ユミちゃん、こっちを見るな
[さ、早く入れ]
『ですが…』
[王女ー!キィを抱きしめてみたいですよねー!?]
「はい!!」
ーーー
ーーー
『ど、どうですか?…わっ王女!?』
「ケイと触れ合います!」
「アリスちゃんが二人いるみたい…」
「でも、ちゃんと目とかはケイのままだね」
勝った、圧勝だ
やっぱりキィも王女に甘いな
それにしても…うん、いい光景だ
ずっと待ち続けた甲斐があったって言うものだな
“喜んでくれたみたいで良かったねヨジロウ”
[…やっぱり名前で呼ばれるのは違和感があるな]
今まで騎士って呼ばせてたから尚更だ
“そんな事ないよ、確かに騎士っぽく無いかもしれないけどヨジロウはちゃんと騎士だよ”
“ほら、髪とか長髪で金髪だし”
まあ確かに長い間ポッドを稼働させていたせいか、成長を限りなく止めたはずなのに誤作動か知らないが頭にかかる重さからして当時より髪が伸びてるし
髪色も金髪……金髪?
[ユミちゃん、オレは黒髪だぞ?]
“え?”
[え?]
………え?
ーーー
ーーー
ーーー
無事にミレニアムに帰ってきた私達は今まであった事をみんなに説明していた
「なるほど、話は理解したわ。無事に騎士の本体を起こすことに成功し、ケイは騎士が用意していたアリスのスペアに入り新たな体を得た。…そこに危険性はないのよね?」
“それは安心して、そもそもスペアはあまり力が備わっていないらしいし、ケイ自身も例のプログラムで権限を失っているってヨジロウも言っていたから”
「そう、良かったわ。……それともう一つ聞きたい事があるのだけど、いいかしら?」
“うん、何でも聞いて”
「あれは、何?」
リオが指差す先には
[オレの髪がぁぁぁーーーーーーー!!!!]
地面に手を付き、慟哭しているヨジロウがいた
ーーー
ーーー
『長い間特殊な液体が入ったポッドにいたせいで髪の色素が抜け落ちたんでしょうね』
[オレの黒髪ぃ…]
聞けばヨジロウは元々は金髪では無く黒だったらしく
ポッドの中で色が無くなちゃったとか
“アリスに会えたのが嬉しくて文字通り眼中になかったんだね”
個人的には似合っているからいいと思うんだけどな
[別に金髪が嫌なわけじゃねぇんだよ…ただ、黒なら王女とお揃いだったから…]
ああ、そういう
改めて髪の色を見てみるが
…うわ、すんごいキラキラしてる
もう黒の「く」の字も見つからないぐらい金色
人が人なら羨ましがられるくらい金髪だ
[治るかな、治るよな、治ってくれよ〜…『ヨジロウ』ん?]
ファサァ(アリスの様に長い黒髪をなびかせる音)
『…フッ』
[お前ぇぇぇ!ドヤ顔してんじゃねぇぞ!!]
うわ〜鬼畜
[ちくしょ〜…流石に染めるか?この金髪は流石に受け入れ…]
「アリスは金色のヨジロウも好きですよ?」
[…るか。うん、受け入れよう。思えば金髪もカッコいいな、気に入った]
「「「「チョッロ」」」」
チョロすぎでしょ
え?ヨジロウってアリスに言われたらそれでいいの?
「…ところで話は変わるのだけど、エンジニア部で預かっている鎧はどうしたらいいのかな?」
そんなある種の心配をしているとウタハが聞いてきた
ヨジロウが操っていた騎士の抜け殻のことだろう
[ああ、それなら回収するから大丈夫だ。キィ、指輪貸してくれ]
起こすために必要と言っていた指輪をケイがヨジロウに渡すと
義手である右腕に嵌め、カチッと音がした
[よし、装着完了。座標設定して…はいちょっと離れててね]
そう言うと
「うわっ!」
「騎士になった!」
見覚えのある鎧を着た騎士になっていた
これが転送ってやつなのか
…それにしてもまるで
「中身より大きんだね」
【色んな機能を限界まで詰め込んだからな、設計段階の時は18mだったんだぞ】
「それもう機体じゃん」
【オレ本体はお前らみたくヘイローも無いし力持ちでも無い、ユミちゃんよりちょっと丈夫なくらいだからな。現代じゃ鎧を着ないと戦闘すら出来ないんだ】
まるで特撮の様に変身して…
「これからも鎧を着るの?」
【いや、しばらくはこの肉体に慣れるために戦闘以外は着るつもりは無い
流石に息の仕方を忘れたのはショックだったからな…】
「鎧を着ると機械の時の癖を思い出しちゃう、と」
特撮の様に…
そう…特撮のように!
“すごいすごい!まるで特撮の変身みたい!ねえねえどうやったの!?”
【む?そうだろそうだろ、すごいだろ。これは転送を座標設定して丁度オレと重なる様にしたんだ】
そんなことも出来るの!!
じゃあ手元に剣を呼び出せたりバイクも出したり出来るってこと!?
【理論上出来るな、剣の方はやった事ある】
“…あの〜私もそれ、やらせてもらったり出来たら嬉しいな〜、なんて…”
淡い期待を胸に聞いてみると
【いいぜ、ユミちゃんには世話になってるしお安い御用だ。キィ、手伝ってくれ】
『はいはい座標の計算をしますね』
“いいの!?やったーーー!!”
その後はみんなの暖かい目を受けながら存分に変身を満喫したのだった
すごい、楽しかったです
【あ、これ座標を重ねているだけだから下手すると身体と重なって抉れるから注意しろよ?
少しぐらいなら反発するが、オレは昔試運転で義手と重なって切断された事あるし】
“えっ”
《転送》
ヨジロウの持つ右腕の義手を通して登録された物ならば、先生達が訪れた『玩具部屋』から特殊状態に分解して転送し、構築することが出来る。
転送する物質によって登録に要する時間も変わり、体積が大きければ大きいほど時間は掛かる
1時間、2時間、3時間では無く、2時間、4時間、8時間の様に等比で増える
なお、この時質量は関係なく。木や鉄になっても時間は変化はしない
ネットと同じような『回線』なる存在があり、転送から構築までの時間は環境に大きく左右される
そのため、転送までの速さをスムーズにする為に予め最も高い建造物である『サンクトゥムタワー』を道として利用している(無断)
ちなみ、『鎧』自体にも超超劣化版として『転送』は搭載されている