自分の小説を『細々としているが常連さんがいて、知る人ぞ知る洒落た喫茶店』と思ったらかなりメンタル回復しました
え?そんな大層なもんじゃないだろだって?……うるさいやい!!
[おおーー!すげぇ!]
「そうだろ?あたしイチオシの店なんだ」
それは店内中に存在し、一つ一つからある種の圧を感じる
[ありがとなネル、まさか覚えてくれてるとは思わなかったぜ]
「なーに、もうミスマッチじゃないだろ?それじゃあ探すぞ」
そう、オレとネルがやってきたのは
「お前のスカジャン」
スカジャン専門店だ
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ーーー
[服?]
「ああ、暇が出来たし、あたしがいいの選んでやるよ」
シャーレでユミちゃんの手伝いをしていたらネルが来た
[いや、服なんて持ってるし。一応これでいいと思っているんだが]
「ほ〜う?」
ん?何だその顔、そんなニヤニヤしてどうしたん「スカジャン」だぁ!?
[スカジャン!?お前が着てるそのイカす服か!?]
「前に欲しいって言ってたろ?」
マジか!めっちゃ嬉しい!
[ユミちゃん!]
「行っておいで、残りの仕事はやっておくから」
ひゃっほう!さっすがユミちゃん!そこに痺れる憧れるぅ!
[ありがとう!今度お礼に自作の『無名の守護者type:B』人形あげるぜ!]
“え、いやそれはちょっといらな”
[行ってきまーす!]
ーーー
ーーー
ーーー
で、やって来たのがが今ってわけ
いや〜楽しすぎて歌っちまうぜ
[勝利の〜空へ♪]
「何だその曲」
[お前のキャラソン]
「は?」
改めて見ると壁にありとあらゆるスカジャンがある
テンションが上がる、まるでテーマパークに来たみたいだ
「そういえば髪、切らなかったのか」
[ああ、王女がたまに結ったりして遊んでな。リボンとかつけられたけど最終的にはこの形に落ち着いた]
ネルが聞いてきたので答える
まあ、髪に関しては王女が喜ぶならそれに越したことはない
鎧を着る時も邪魔にならない様に調整したし
元々肩より少し下の長さだったからな
オレは伸びた髪をうなじあたりで一つに束ねた髪型にしている
俗に言うポニーテールよりは結ぶ位置が低い
たまにミドリとかユミちゃんも混ざって遊ぶせいで髪の中からいきなりデカいヘアピンが落ちてきた時はビクッってなった
こう『ゴトッ』て音したんだぞ、流石にびっくりするわ
何であんなデカいのが髪に潜んでいるんだよ
オレの髪は四次元か何かか?
「ふーん、じゃ早速選ぼうぜ」
オレの髪四次元説は一旦置いといて
言う通り探そう
それにしてもネルと戦った時に言っていたスカジャンの件を覚えてくれていたとは
素直に嬉しい
「あたしと同じ竜柄にするか?」
[いや、ドラゴンはお前のアイデンティティであり代名詞だ。そういうのは大事にしろ]
「…となると、この般若顔のやつはどうだ」
何これ、怖っ
角生えてるし…今で言うゲヘナ辺りの出身の方?…え?違う?
なになに…怒った女の人の成れの果て?
……キィのこと怒らせんとこ
「お客さん、何かお探しかい?」
会話を聞いていたのか奥からオートマタがやって来た
「お、常連さんじゃないか」
「おっす店長、今日はダチのスカジャンを探しに来たんだ」
どうやら知り合いらしい
経緯を説明すると
「へーお友達が常連さんのスカジャン見て欲しくなったのかい」
[ああ、格好良くてな]
ドラゴン柄はネルが着ているので同じのでは無く、違うのがいいこと
さっきの般若の様なのは騎士としてどちらかと言うと倒したいので却下
桜とかはオレの柄ってモンじゃないし、できれば動物がいい
そんな内容を話すと店長さんは「騎士?」と少し不思議そうな様子をしながら店の奥に行き、一着のスカジャンを手に持ってきてくれた
あれは…
[虎?]
「……」
「常連さんのお友達ということでお揃いと言うわけじゃないけど、よく竜と一緒に語られる動物だよ」
二人とも仲が良さそうだし、そう付け足しながら店長さんはそのスカジャンを見してくれた
袖は金色で背中は黒く
その黒に映える様に満月を背に猛々しい虎が睨みつける様にこちらを向き口を開けている
[………っ!]
うん、一目惚れした
格好良すぎる
「どうですか?他にも[これが良い!]…そ、そうですか」
いかんいかん、少し食い気味に答えてしまった
おかげでちょっと引かせてしまったぜ…
ん?なぜ目を抑えているので?
とりあえず店長さんにシャーレで働いた使い道のない給料を渡しそうとしたら
「いや、ここはあたしが出す。スカジャンの先輩としてプレゼントだ」
[良いのか?…なら有り難く貰い受けよう、あざーーすっ!]
ペコッとネルにお辞儀をして感謝を伝えた
「どうせなら着て帰るかい?そこに試着室があるから使いたいなら使って良いよ」
[おう!感謝するぜ店長さん!]
「転ぶなよ〜」
オレは自分のものになったスカジャンを抱え一目散に試着室に入って行った
誰かにプレゼントされるなんて数年前のしおり以来だぜ☆
…少しテンション抑えよう
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ーーー
ーーー
⬜︎⬜︎
「…たくっ、あのバカ、テンション高すぎだろ」
あたしは今にもスキップしそうな勢いで試着室に入っていたダチを見て溜息を溢した
「随分と元気なお友達ですね、仲が良さそうですが長い付き合いで?」
「いや、そんな長いわけじゃ無い」
少し暇なのか、はたまたさっきの勢いに興味を持ったのか店長が話しかけてきた
「それにしても、お友達さんすごい目をキラキラさせてましたよ。こっちの身も引き締まるというものです」
確かにこのキヴォトスじゃ生徒はスカジャンを着てるのを見たことがないしな
(見た目だけ)若いヨジロウが来て店としても個人としても嬉しいんだろう
「…嬉しいですか?」
「ん?まあスカジャン仲間が出来るのは嬉しいな」
そこら辺の不良ですら滅多に着ねぇし
着ているのは大体大人で、そういう奴に限ってC&Cの殲滅対象になったりする
「いや、そうではなくてですね」
?、違うのか?
「彼が虎を選んだことですよ、竜虎は一般じゃよくライバルとかに比喩されますし
あのお友達とどうゆう関係か知りませんがお客さん、」
彼が虎を選んだ時すごい嬉しそうな目をしてましたよ
「お二人とも目を輝かせて眩しかったので失明するかと思いましたね」
「………」
マジか、顔に出てやがったのか
「……見間違いだ」
「…照れてます?」
「うるせぇ!」
[着てきたぜーー!]
丁度終わったのか試着室から帰ってきたヨジロウが例のスカジャンを
相変わらずスキップしそうな勢いで……いや、してるわスキップ
ウッキウキでスキップしてるぞアイツ
「オラッ!帰んぞ!」
[店長さんもあんがとな!]
「またのご来店を〜〜」
店長とヨジロウが互いに手を振って別れの挨拶をし店を出た
[今日は連れてきてくれて感謝するぞネル!宝が増えたぜ!]
今日ずっとニコニコしてんなコイツ
「まったく…今度なんか奢れよ?」
[おう!]
そんなことを言いながら帰路についたあたし達の背には
竜と虎がいた
以下、ヨジロウのスカジャンを見た反応
アリス「わあ!虎です!かっこいいです!」
ケイ『…まあ、似合っているのではないですか?』
C&Cのみんな 普段散々見ているので普通に褒める
先生と他の生徒 (……チンピラ?)