待ちぼうけの騎士〜天童アリスの護衛従者〜   作:弥次郎兵衛

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※サブタイの異論は認めます


パラパラの上位互換はサラサラ

「頭が痛い」

「今回はアズサちゃんが悪いです」

 

とりあえずトラップを仕掛けたアズサには拳骨を落として

2人が来た理由を聞いてみることになった

 

マリーの嬢ちゃんの方はアズサに助けられたと言う生徒からの感謝の伝言

なんでもイジメられていたところを助けられたらしい

 

…イジメか

いつの時代もそんなヤツがいるもんだな

そんなんだからルールも守れないんだ

 

[なるほど、マリーの嬢ちゃんも伝えに来てくれてありがとな]

「あの、嬢ちゃんじゃなくて普通にマリーとお呼びください」

[……マ嬢とマリー嬢どっちが良い?]

「マリーです」

 

さいですか

 

[それで?サクラコはどうしたんだ?]

「これを、ヨジロウ様に渡したく」

 

そう言っておずおずと、バスケットをこちらに渡してきてくれた

中身は…サンドイッチ?

 

「この間お越しいただいた際にお金がないと申していたので、差し入れとしてサンドイッチを作ってきました」

[え?コレ差し入れ!?やったぁ!!]

 

サンドイッチか、初めて食べるな

サクラコ自身が教会に来る時よく作って来て食べてたから興味があったんだ

 

「あの、いらなかったでしょうか?」

 

いらないなんて、とんでもない

 

[サクラコがオレのために用意してくれたんだ、大事に食べるさ、ありがとな]

「そ、そうですか!よかったです!」

 

良い笑顔しちゃってまあ、可愛いこと

中身は何だろうか?人の身になった今、色々初めて食べるものがほとんどだ

正直食感とか味とか結構楽しい

 

この前モモイにめっちゃ酸っぱいグミとやらを食わされた時のことを思い出す

その後は言うまでもない、奴はオレの掌でもがいてたよ

 

「ヨジロウさん、ヨジロウさん」

[ん?ハナコ、どうした?]

 

オレがミレニアムでの出来事を思い出してたらハナコが肩を叩いて言う

 

「台所、燃えちゃってますよ♡」

 

え?

 

 ゴォォォォォォォォォォオッ!

 

振り返ればキャンプファイアのごとく燃え盛る台所

 

[火の用心ーーーーっ!!]

 

やっべぇ!!

台所の火ぃ止めんの忘れてた!

消火器どこダァ!!

 

ーーー

ーーー

ーーー

 

⬜︎

 

「何やってるのよ…」

「あはは…」

 

ヨジロウが慌てて消火器を取りに行く様子を見てコハルは苦言を

ヒフミは苦笑いしている

 

「それはそうと、サクラコさん」

「はい?何ですかハナコさん」

 

ハナコがいつも増して真剣な表情で言う

 

「シスターフッドの長とあろう者がサンドイッチを届けるためにわざわざ来たなんて普通あり得ません、何か、他に目的があったのではないですか?」

 

確かに、組織の長が表向きでもただの部活に顔出すなんてありえないかもしれない

 

「まさか、本当に()()()ヨジロウさんに会いに来た訳じゃないですよね?」

 

少し揶揄うように、それでいて真剣な眼差しで問う

それに対しサクラコは

 

「へ!?愛しの!?な、なぜ!?」

「え?」

 

…ん?

 

何か今、私の先生(お節介)レーダーに反応したような…

 

[ふぅ〜やっと消えたぜ…]

「ひゃう!ヨ、ヨジロウ様、戻られていたのですね…」

“早かったね”

 

いきなり後ろから声をかけられたのかビクッと肩を揺らすサクラコ

ヨジロウはエプロンを少し焦がしている

…大丈夫?

 

[三つ編みは死守したから大丈夫]

“そういう問題じゃなく無い?”

「あの、台所と仰っていましたが…差し入れは入りませんでしたか?」

 

話から察したのか

どこか不安げに聞くサクラコ

 

[いや、サンドウィッチは食べる、サクラコが作ってきてくれたのなら尚更な]

「は、はい!」

 

顔を赤らめて嬉しそうに答えるサクラコ

 

顔を赤らめて

 

赤らめて…

 

赤ら…め……て

 

 

 

“「「「……え?」」」”

 

 

 

瞬間、私たちに電流が走る

 

組織の長がわざわざ来る……ヨジロウに差し入れ……挙動不審……赤面………………

 

点と点が結ばれる

このまま北斗七星が出来そうだ

死兆星は……無い!!

 

“まさか…”

「どうしたんだ?」

「え?何?」

 

恐らく同じ結論に至ったのは私、ハナコ、ヒフミ、マリーの四人

残念ながらアズサとコハルには分からないようだ

 

「え、え!そうなんですか!?」

 

マリーはオドオドしている

よし、ここは…

 

“ヨジロウ!チャーハン作ってきて!”

[え?今?]

“早く食べたいの!なるべく!時間かけて!作るんだよ!!”

[お、おう]

 

彼はどこか引いた様子で返事をする

ゴメンね、サクラコ

 

[悪い、チャーハン作ってくるわ]

「は、はい、わかりました」

 

サクラコに謝って少し焦げ臭い台所へ向かうヨジロウ

相変わらず三つ編みを揺らしている

 

そして邪魔者はいなくなった

 

“………”

「………」

 

私はハナコと目を合わせ、合図をする

 

「サクラコさん…」

「はい?どうしたんですか?あ、チャーハンの事ですか?私たちのことは気にせずに皆さんで頂いてください、そもそもお邪魔させても「ヨジロウさんのこと好きなんですか?」くぁwせdrftgyふじこlp!!?!?!」

 

はい確定ーーっ!!

 

「え!?そうなの!?」

「…ふむ」

 

コハルとアズサも理解した様だ

 

「え?あぇ?な、何故?」

 

目をグルグルさせるサクラコ

周りを見ればみんなと目が合う

 

“…ふっ”

 

さあ!楽しい女子会(ショータイム)の始まりだ!!

 




その頃のヨジロウ
 [よーし見てろよ!パラパラどころかサラサラのチャーハン作るぞー!](誰も見てない)

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