ようやく目を覚めさせることができた王女
起こしてくれたユミちゃんは勿論、きっかけになったゲーム開発部のモモイとミドリにも感謝している
さらにモモイは王女のAL-1Sという名前を文字ってをアリスと名付け
個人的には複雑な気持ちだったが、あだ名と思えばその思いも飲み込めた
しかもそこに邪な気持ちがあったとしても自分達の部活に入れようとしてくれ
この世界を知ってもらうには人並みの生活ができると言うのは大変良いことだ
その為にもオレはこの方に貴方の騎士である事は隠そうと思う
いずれバレると思うが今はまだ言わなくてもいいだろう
そんなことも含めてユミちゃんと同じくらいモモイにはかなり感謝しているのだ
…10分前までは
【お前ふざけんなよ?!】
ほら見ろ!オレの膝の上にいる王女が混乱してるだろうが!!
何だこのクソゲー!?
「いや、これも新感覚かな〜と思って」
【何でもかんでも新感覚だと思ったら大間違いだからな!?】
テイルズ・サガ・クロニクル
このゲーム開発部が作ったゲームなんだが、これが酷い
何が酷いって言うと多すぎて言えないが
強いて言うならその仕様が酷い
指定された動作とは別の動作を行わないと初っぱなゲームオーバーになったり
序盤の敵はいきなり銃で殺しに来たりする
しかもヒロインが母親で前世の妻って何だよ
案の定レビューも散々なことが書かれてるし
つーかタイトルの意味が「物語・物語・物語」じゃねーか
頭湧いてんのか
そして、このゲームのシナリオを担当したのがここにいるバカピンクである
何とこのピンク、そんなゲームを王女に勧めてきやがった
「このゲームやってみて!」じゃねーよ、ぶった斬るぞ
【ん?おu…アリスさん!大丈夫か!?】
「理解不能、なぜヒロインが主人公の母親で前世の妻?」
「そもそも腹違いの友人とは、キヴォトスの辞書データに登録されて…エラー発生!エラー発生!」
お、王女ーーーーーーーーーーーッ!!
ーーー
ーーー
ーーー
1時間後
騎士は激怒した。必ず、かの邪智暴虐のピンクをこの世からを除かなければならぬと決意した
改めて何だこのクソゲー、ありとあらゆる仕様が酷すぎる
それより悔しいのが王女と一緒にゲームができたことが嬉しいと思っていることだ
もっと他にあるゲームの中で何でこのゲームが最初なのだろうか
そんな事を考えていたら双子達が感想を聞きにきた
王女はポツリポツリとそれに答えて言っていくが
【…は?】
ツゥ、と一筋の涙が王女の頬を流れた
涙?
涙
なみだ
ナミダ
…なるほどな
くたばれ
側に立て掛けてた剣を勢いよく掴もうとしたその時
「そんなに私たちのゲームが面白かったの!?」
【あ゛?】
…そういう事なのか?王女
本当に大丈夫なのか?
傷ついてたりしていないか?
心が傷つことだけはさせたく無いんだ
そう思ってるうちにもロッカーから3人目の部員…ユズ(って言ったか?)が出てきて話し合ってる
王女の顔を見れば涙は見せど、その表情に悲痛さは見えない
よかった
本当に良かった
「どうしたの?騎士」
【いや、何でも無い】
まあでも、王女が遊ぶ事を好きになってくれて良かった良かった
…え?さっき切り捨てようとしてただって?
そんな記憶など無い、いいね?
ここでモモイが発言してなっかたら死亡フラグは回収されてました