俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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祝、今回で記念すべき100話目です(総合では違いますが…そこはまぁ)。
感想も1000を超えました、ありがとうございます。
これからも偽サトシくんの物語をよろしくお願いします。

…100話記念で少しだけネタバレを。
サトシくんのチコリータには偽サトシくんとは縁が無い様子ですが、別の縁が出来たようです。
そのポケモンが何なのかはいずれ分かります。
その為にも先に進めねば…!


ららららーい様
高評価ありがとうございます。
お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。


『第9幕:ピカニート生活④』


ナナミが用意してくれた数日分のご飯用意してくれてたのでいつも通りダラケながらご飯を食べていると、いつも通りの…この前よりも明るい雰囲気のナナミとジジイが帰って来た。

どうやらこの前の件で死んだと思われてたあのトレーナーが生きてたらしい、ふーん。

まぁ生きてたのならそれはそれで良かったんじゃない?




#100:『VS ジムリーダー〝ハヤト〟』

 

 

 

『第22話:ひこうタイプのジムリーダー〝ハヤト〟』

 

 

 

「あ、あんたは! ジムリーダーのハヤトはん!」

 

 

やはりそうか。

 

 

「おっ、キミは今日挑戦して来たチャレンジャーのナナコちゃんだったね。

中々に熱意のあった良い根性だった。

ただ、俺に勝つにはもう少しポケモンを育成すべきだ。

具体的には持っているポケモン自身のタイプ相性と相手のポケモンのタイプ相性を事前に調べ、それに合わせた対策をしっかりしないといけない。

特に俺は『ひこうタイプ』専門だから、空中の相手にどう戦うかを事前に考慮もしなければならない。」

 

 

と、ハヤトはナナコに説明する。

ナナコも根性だけではポケモンバトルは勝てない事を改めて理解する様子を示していた。

 

 

「さて、改めてキミはマサラタウンのサトシくん、であってるよね?」

 

「あ、俺を知ってるんです?」

 

「勿論だ。この前のカントーリーグ準決勝で伝説のポケモン:ファイヤーが出て来た以上は誰しも耳に入る。

しかも、そのファイヤーを倒したのがトレーナーになって初出場の少年であれば大ニュースさ。」

 

 

ファイヤーを倒した事を初めて知ったナナコちゃんは目をまん丸にして驚愕して俺を見つめる。

 

 

「いやー、ちょっと照れる。」

 

「まぁ、話題にもなるわな。」

 

「ここに来たって事は、ジョウトリーグに挑戦する為に俺のジムに挑戦するんだろう?」

 

「ええ。勿論。」

 

「であれば、今から勝負してみないかい?

キミで良ければ挑戦を受けるよ。」

 

「え!? いいんすっか!?」

 

「ああ。そちらのお嬢さんのコンテストを見た後で『ひこうタイプ』の伝説を破ったトレーナーが目の前にいるとなれば、俺の魂に火がついてね。

んじゃ、俺のジムに案内するよ。」

 

 

と、言うわけで俺達は早速キキョウジムへ向かうのだった。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

キキョウジムについた偽サトシ達(ナナコも試合を見るべく応援に)。

 

 

「そうだ。これを聞くべきだった。

一度ポケモンリーグに出場したトレーナーはトレーナーランクが上がって『ビギナー』から『ミドル』になる。

当然、キミもそれに該当する。

そして『ミドル』に対してはレベルの上限が無いバトルを受けられるが…どうする?

俺はどちらでも構わない。」

 

 

ハヤトの言葉にセレナ、カスミ、ナナコが首を傾げる。

それに対してはタケシが説明する。

 

 

「要はジムバッジが8つ未満のトレーナーはレベルの上限がある状態でジムリーダーは相手していたんだ。

そして、さっきも言った通り『ミドル』のトレーナーにはその上限を無くした本気のジムリーダーのバトルが出来るんだ。

それ以外は使用ポケモンが3体、ジムリーダーは交代は出来ない。

後はジムリーダーによってはトレーナーも交代禁止というルールも設けられる事もある。

こんな感じさ。」

 

「その通り。因みに俺のジムはチャレンジャーに何かを設けるとかは無い。

さて、どうする?」

 

「無論上限の無いジム戦に挑みます。」

 

 

その言葉にハヤトは嬉しそうに不敵な笑みを浮かべる。

 

 

「その言葉を待っていた。

では、早速始めるとしよう。」

 

 

俺とハヤトはフィールドへ…トレーナーリングについた俺は力強くグローブを嵌める。

 

 

「サトシ! 頑張って!!」

 

「セレナが勝ったから、あんたも勝ちなさいよ!」

 

「ファイトやで! サトシはん!」

 

「うー!」

 

「ここもコンテストの時同様、良い熱意に満ちたな。

さぁ…始めるとしよう!」

 

「やってやるぜい!」

 

 

セレナ達にVサインを送った後…俺とハヤトはボールを構える。

 

 

「それでは、同時にポケモンを!」

 

「エレブー、キミに決めた!」

「いけぇ! ヨルノズク!」

 

 

偽サトシはエレブー、ハヤトはヨルノズクを繰り出した。

エレブーが出た事で観客席のナナコが大興奮であった。

 

そう言えばナナコちゃんに見せる約束してたっけ。

あっ、こっちに来ようとして……カスミとセレナに止められた。

後で直接会わせてやるか。

 

 

「最初は『でんきタイプ』のエレブーか。

だが、弱点を付けるポケモンでも!

俺の『ひこう』ポケモン達には有効打にならない事を教えてあげよう!」

 

「…望む所っす!」

 

「試合開始!」

 

「ヨルノズク! 《ムーンフォース》!」

 

「エレブー、《かみなり》!」

 

 

《ムーンフォース》は『フェアリータイプ』の高い攻撃技だが、こちらはそれ以上の『でんきタイプ』の高火力技で対抗する。

とはいえ流石はジムリーダーのポケモン。

簡単には貫けずに拮抗した後にヨルノズクに向かったが、簡単に宙に逃げられた。

 

 

「タイプは不一致で…分かっていたが、こいつは強敵だな。

エレブー、早々強い相手だ。

気合い入れて行くぞ! 《あまごい》!」

 

 

フィールドを『雨』にし、その後直ぐ《かみなり》を放ち追加効果で必中…雨雲から追尾が付加された《かみなり》がヨルノズクを襲う。

しかし、その《かみなり》を《サイコキネシス》で容易に操られてしまう。

 

 

「そのままお返ししよう!」

 

「エレブー、ここで一気に新たな会得した技を使うぞ!

《テレポート》!」

 

 

エレブーがヨルノズクの背後に一瞬でワープしてヨルノズクを背後から拘束する。

この技はシゲルのブーバーンに負けてからエレブーが鍛えて新たに会得した技だ。

 

急に拘束された事で《サイコキネシス》が解かれ、《かみなり》が地面に落ちる。

 

 

「ほほう、《テレポート》が使えるエレブーか。

厄介だな……だが、この距離では回避出来まい!

ヨルノズク! 《さいみんじゅつ》!」

 

 

不味い! 至近距離では当たる…!?

エレブーも危機を感じて直様《テレポート》で緊急回避する。

 

 

「…タイプ不一致なのに技の起動が早いな。」

 

「そっちは不一致なのにパワー高いじゃないですか。」

 

「フッ、どうやらお互い様だという事らしい。

だが、こうはどうだい! 《こうそくいどう》!」

 

 

成程、素早く動き回って捕まえられずに《さいみんじゅつ》を当てる算段か。

だったら…!

 

 

「エレブー! 《エレキフィールド》!」

 

 

フィールドが『雨』と『エレキフィールド』になる。

これにより、《さいみんじゅつ》対策は取れた。

 

 

「…迷いがないな。

だが、これで技は固定された!」

 

「…問題ねぇな。勝利の方程式は整った!」

 

「なにぃ!?」

 

「さぁ行くぞ、エレブー! 《かみなり》!」

 

 

『雨』の恩恵による追尾型の《かみなり》がヨルノズクを襲う。

 

 

「それが何だ! 《サイコキネシス》!」

 

「させるか! エレブー、《テレポート》!」

 

 

エレブーが再びヨルノズクを技を使わせる前に背後から拘束する。

 

 

「それでヨルノズクを止められないぞ!」

 

「いいや、こうするのさ。

エレブー、そのまま雨雲に《テレポート》!」

 

 

エレブーは雨雲の中にヨルノズクごと雨雲の中に瞬間ワープする。

…そこへまだ追尾型の《かみなり》が追いかけ…雨雲に被弾して雨雲が真っ黒となって天然の雷が走り回る。

 

エレブーは『せいでんき』だから天然の雷を無力化出来ないが、効果は今一つ…問題無く耐えられる。

 

俺の思惑は当たり、黒焦げのヨルノズクと拘束していたエレブーが地面に落ちる。

ヨルノズクは戦闘不能となっており、エレブーは息を切らしていたが無事だった。

 

ヨルノズクは倒れた。

 

 

「ヨルノズク、戦闘不能! エレブーの勝ち!」

 

「ご苦労、ヨルノズク。

………やるなサトシくん。

こんな手でヨルノズクがやられたのは初めてだよ。」

 

「どうも。あっ、エレブー!

もう一回《あまごい》を頼む!」

 

 

ハヤトがヨルノズクをボールに戻してる間に《あまごい》を再度展開して『雨』状態を延長する。

ゲームと違い、リアルではポケモンが倒れた後でも行動は出来る。

 

 

「…『雨』の状態を延長か。

厄介だな……だが、こいつで突破するのみ!

頼むぞ、プテラ!」

 

 

ハヤトの2体目は…何と化石ポケモンのプテラだった。

 

 

「プテラか…まぁ、大丈夫だろう。

エレブー、戻ってくれ。」

 

「…? 交代か。」

 

「俺の二番手は…カイリュー、キミに決めた!」

 

 

偽サトシはエレブー戻して二番手にカイリューを繰り出した。

 

 

「カイリューか…いい『ひこう』タイプを持っている。

さっきのバトルも十分熱かったが、このバトルはそれ以上に出来そうだ!

プテラ、《こおりのキバ》! 突っ込め!」

 

「行くぞカイリュー! 《アクアジェット》!」

 

 

『雨』の恩恵を活かして威力が上がっている《アクアジェット》の先制技で一気に距離を詰め…寸前で躱して《アクアテール》を放ち、フィールドに叩き落とす。

 

 

「やるな。ならば…こちらも恩恵に肖ろう。

プテラ、《ぼうふう》!」

 

 

プテラも『雨』で必中…攻撃範囲が広まった《ぼうふう》でカイリューがフィールドへと落とされ、そこに《ストーンエッジ》…岩の槍柱ではない岩の尖った無数の礫《ストーンエッジ改》を同時に飛ばし、暴風と無数の岩礫の大技がカイリューに被弾する。

 

『いわタイプ』の高火力技と『ひこうタイプ』の高火力技にカイリューは苦しむ。

カイリューの反応からして半分以上の体力を持ってかれた…!

 

それを見ている観客席のセレナ達が動揺する。

 

…この状況を覆すのには───

 

 

「…思いっきり地面を叩け!

カイリュー! 《なみのり》!」

 

 

迷わずに3つ目の技に《なみのり》を指示し、言われた通りカイリューは地面に力強く叩き…『雨』の恩恵を受けた巨大な津波を発生させる。

それにより、《ストーンエッジ改》を防いで更に4つ目の技に《かみなり》を放ち、追尾型の《かみなり》がプテラを襲う。

 

ハヤトは急いで《かみなりのキバ》で同じタイプの技を使って《かみなり》の直撃を防ぎダメージを軽減させる。

その隙に《アクアジェット》で近づいて《アクアテール》を決めて思いっきり地面に叩きつける。

 

 

「決断力の速さも見事だが、実行するカイリューも見事だな…!」

 

「これで終わりじゃないぜ!

カイリュー! 《なみのり》!」

 

「まだだ! 《ぼうふう》!」

 

 

距離を取って《なみのり》の津波で畳み掛けるが、《ぼうふう》で津波を押し返し…拮抗する。

 

 

「残念だったな。

プテラ、《ぼうふう》を利用して急いで回避───」

 

「気づいてるか? プテラは最初の《なみのり》を使った場所に回避するって事に。」

 

「? それが一体───」

 

「こういう事さ! 《かみなり》!」

 

 

プテラが離脱した先…《なみのり》で湿った泥間へと飛び込んでいた。

泥…つまりは水に浸かっている───()()()()()()()()って事だ。

 

『みずタイプ』が『でんきタイプ』に弱い事からこの世界では水は電気を通しやすくなっている。

それを利用して《かみなり》を落として最大限に電気が流しやすくする。

 

それに気づいたハヤトが《かみなりのキバ》でダメージ軽減を用いる…が、空中の時とは違いフィールドにいる。

そして地面が濡れている事から電気がプテラの全身を通して感電する。

 

気づけば『雨』は止み、『エレキフィールド』はとっくに消えていた。

 

軽く焦げて動けずにいるプテラに《アクアジェット》からの《アクアテール》を決める。

しかし、プテラも足掻いて《こおりのキバ》でカイリューにダメージを入れるが流石に限界が来たプテラを…戦闘不能に追い込んだ。

 

プテラは倒れた。

 

 

「プテラ、戦闘不能! カイリューの勝ち!」

 

「ご苦労だったな、プテラ。

………技を大盤振る舞いに4つ使う決断力、素晴らしいな。」

 

「後の事ばかり考えて今の事を忘れたら元も子もありませんからね。」

 

「同意だな。」

 

 

ハヤトがプテラを戻したと同時に俺もカイリューを戻す。

正直もうカイリューは体力スタミナ共に限界だろう。

 

 

「ふむ………流石に戻すか。

では、俺の最後のポケモンといこう。

サトシくん、キミは?」

 

「こっちも…最後の三番手で。」

 

「よかろう………では!」

 

 

ハヤトと偽サトシは互いに三番手のポケモンのボールを構えた。

 

 

「俺の最後はピジョット、お前だ!」

「頼むぞリザードン、キミに決めた!」

 

 

ハヤトはピジョット、偽サトシはリザードンを繰り出した。

 

 

「ほぉう、サトシくんの三番手はリザードンだったか。

うん…よく育てられているな。

こいつは実に戦い甲斐がある…!

先ずは挨拶と行こう!

ピジョット、《でんこうせっか》!」

 

 

ピジョットがリザードンに素早い体当たりを決める。

だが俺のリザードンはそれを受け止め、《かみなりパンチ》で返す。

 

 

「攻防共に良いパワーだ。

なら…ピジョット、空へ飛べ!」

 

「リザードン追え!」

 

 

ピジョットが空高く飛び、リザードンも追いかける。

リザードンはピジョットを追いかけるが捕まえられないでいた。

 

 

「俺のピジョットは《でんこうせっか》を用いなくても早いぞ?」

 

「…だろうな。

さっきの《でんこうせっか》があれだけ早かったんだ。

素のスピードも高いだろう。

…だがそれでも算段はある!

リザードン! 《ドラゴンダイブ》!

それに《りゅうのまい》を同時に行うんだ!」

 

 

リザードンが《ドラゴンタイブ》で突撃しながら《りゅうのまい》の回転しながら攻撃と素早を上げて勢いとスピードを上げてピジョットへと迫る。

 

 

「中々面白い手段だな。

………成程、彼女のコンテストで《ニトロチャージ》と《ほのおのうず》の合わせ技はキミが伝授したものだな?

ならば! ピジョット!

《でんこうせっか》に《つばめがえし》だ!」

 

 

ピジョットが2つの合わせ技で一瞬で消え…リザードンの背後へと現れてリザードンに体当たりする。

 

…しかし、リザードンは攻撃が上がった《ドラゴンダイブ》を攻撃だけでなくオーラを鎧の様にして防御として扱い、ピジョットの攻撃を軽減させて受け止める。

 

そしてリザードンにピジョットを拘束して《ドラゴンダイブ》でフィールドへと突っ込み…ピジョットをクッションにしてダイブ攻撃を決める。

凄まじい土煙が生まれ…晴れるとリザードンが軽く息を吐き、ピジョットが大ダメージが入りつつも立ち上がった。

 

 

「流石にこいつでは決めきれないか。」

 

「…ふふ、キミの戦いは実に心躍る。

ならばこそ…俺達の全力をぶつけるのに相応しい!」

 

 

ハヤトは懐から…扇子を取り出す。

何かと思った瞬間、扇子の要部分が何かの模様が付いた石───()()()()()()に触れた。

 

 

「そ、それはまさか!!」

 

「そう…これはキーストーン!

ジム戦で使用してはならないルールは無い!

キミに敬意を表し、俺達のど根性を見せよう!

ピジョット、メガ進化!」

 

 

ハヤトの扇子のキーストーンとピジョットの足に付いているメガストーン…ピジョットナイトが呼応し───メガピジョットへと『メガシンカ』を果たした。

 

 

「メガピジョット…!!」

 

「アレが度々聞いてたメガシンカ…!?」

 

「うん。でも、ジムリーダーのメガシンカは初めて見る。

カルムの時よりも存在が凄い…。」

 

 

観客席にいるタケシ、カスミ、セレナが反応し、ティアとナナコちゃんは大興奮していた。

 

…セレナの言葉に気になる事があるが───

 

 

「メガシンカは初めて見るかい?」

 

「ええ。直で目の当たりにしたのは初めてです。」

 

「そうかそうか。

───ではこの力を肌に感じ、思い知ると良い!

ピジョット、《でんこうせっか》!」

 

 

ハヤトが《でんこうせっか》を指示した瞬間にリザードンは吹き飛ばされる。

 

リザードンは一切油断していなかったが、予想外のスピードとパワーにモロに攻撃を受けてしまった。

だが、直様メガピジョットの《つばめがえし》の猛攻がリザードンを襲う。

翼、足、頭での『インファイト』の如くの《つばめがえし》の乱舞にリザードンは大ダメージを受ける。

 

これらの攻撃でリザードンの体力はピジョットよりも減った…しかし───リザードンはピジョットの右翼と左足を押さえる。

それでも片翼での《つばめがえし》という名の翼で打つを受けるが…堪えて《ドラゴンダイブ》の頭突きからの体当たりでメガピジョットを地面に叩き込む。

 

ハヤトはその行動に少し疑問を抱いたのだろう。

───何故、特殊技を使わないのかと。

 

 

「俺のリザードンは前のトレーナーのせいで喉を痛め、口から炎などが放てなくなった。」

 

「…!? 何と…!?」

 

「だがそれがなんだ!?

ブレスが使えなくても特殊技は使える!

特殊技が無くとも、メガピジョットを倒せる!」

 

「…!! 何て素晴らしい情熱…!

鳥肌が立つ程の根性に満ちている…!!

ピジョット! サトシくん達に負けない俺達のど根性を見せつけてやれ!

《ギガインパクト》!!」

 

 

偽サトシ達の情熱に更に火が付いたハヤトとメガピジョット。

メガピジョットは抑えつけられている状態だが、暴れるが如くの《ギガインパクト》でリザードンの《ドラゴンダイブ》に抗う。

 

しかし、リザードンも負けずと争う。

そこへ偽サトシが───勢いよく服を脱ぎ捨てて力強く叫ぶ!

 

 

「リザードンッ!! そのまま《りゅうのまい》!!

からのぉお…!!

フルパワーの《フレアドライブ》ゥウウ!!!」

 

 

それを待ってましたとリザードンも雄叫びを上げ、《ドラゴンダイブ》に《りゅうのまい》の回転を加えながら攻撃と素早を上げ…更に体力が1/3を切った事で発動した『もうか』が加わった《フレアドライブ》が上乗せされ…蒼い荒々しい炎と化した竜へと変貌し、《ギガインパクト》と混ざり合い…大爆発が生じた。

 

凄まじい土煙が偽サトシとハヤト…そして審判や観客席のセレナ達を巻き込む。

 

………土煙が晴れると、メガピジョットとリザードンがボロボロで立ち尽くしていた。

 

次第に両者は前のめりで倒れ…ピジョットが倒れたと同時にメガシンカが解け、リザードンは何とか片足を力強く踏ん張る事で持ち堪えた。

 

ピジョットは倒れた。

 

 

「ピジョット、戦闘不能! リザードンの勝ち!

よって勝者、サトシ選手!」

 

 

審判の判定が下され、俺は直様倒れそうなリザードンを受け止める。

 

 

「…よく頑張ったな、リザードン。」

 

『………グォゥ…!』

 

『コウガッ!』

 

 

ボールからゲッコウガも出て来て偽サトシと一緒にリザードンを支える。

肩を貸したゲッコウガはリザードンに拳を差し出し、リザードンも応じて合わせた。

 

 

「お疲れ様、ピジョット。

実に気持ちの良いバトルが出来たな。」

 

 

ハヤトはピジョットに労いの言葉をかけてボールに戻す。

 

 

「見事だったよサトシくん。

キミのポケモン達は皆素晴らしかった。

是非とも、このウイングバッジを受け取って欲しい。」

 

 

俺はハヤトから差し出されたバッジを受け取る。

 

 

ウイングバッジ、ゲットだぜ!

 

 

俺がバッジを天に掲げると、ティアが「うー!!」と勢いよく喜んで俺に抱きつく。

 

…それを見たセレナは嫉妬のオーラを出し始めるが、その後にセレナにも抱きついた事でティアの純粋さに嫉妬のオーラが消えてしまうのだった。

 

 

 






ここでのちょっとした設定公開。
今回使用した《エレキフィールド》は本来地面にいるポケモンしか眠気耐性効果は得られませんが…。
それだと弱すぎるので、地面で発動時に地面にいたポケモンに《エレキフィールド》の眠気耐性を受けられる様にしました。
…じゃないとでんき技だけの恩恵になるなんて技なんて《にほんばれ》と《あまごい》に比べると弱すぎると思ったので…。
(※でも、それは流石にやりすぎだろう…って事なら大幅に修正します。)

かなり遅くなりましたが、カイリューの覚えている主力技───
《ぼうふう》《はねやすめ》《りゅうのまい》
《かみなりパンチ》《ほのおのパンチ》
《ドラゴンダイブ》《しんそく》《でんじは》
《アクアジェット》《アクアテール》《あまごい》
《ドラゴンクロー》《メロメロ》《ふぶき》
《りゅうのはどう》《つばめがえし》《ねっぷう》
《れいとうパンチ》《エアスラッシュ》
《アイアンヘッド》《たきのぼり》《かわらわり》
《ハイドロポンプ》《なみのり》《アイススピナー》
《がんせきふうじ》《かみなり》《こうそくいどう》


・ハヤトと今回の手持ちのレベルを公開。
ヨルノズク【55】
プテラ【56】
(メガ)ピジョット【59】

トレーナー歴がそれなりの為(主観ではハヤトの年齢は10代後半)、キーストーンと相棒のメガストーンを入手してる飛行ポケモンのエリートトレーナー。

・ジョウトの初のジム戦にてメガシンカ。
ハヤトと言えばピジョット。
…ただのピジョットでは物足りなさからメガシンカして貰った。
ジムリーダーだからこのくらいテコ入れしても良いだろうと判断しました。

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