ガルーラ親子に再会し、初めてのこの大きな庭でどう生活すれば良いのか分からない様子をしていたので僕が助ける事にした。
ここで生活してる者達の生活はケンキュウジョの窓から見ていたから熟知している、全て僕に任せておけばいい!
………何て思っていたピカニートだが、ピカニートの上から目線の指示に当然皆は聞く耳持たず、それでも偉そうに指示してくるピカニートに制裁するオーキド庭のポケモン達だった。
偽サトシのリザードンとオヤブンリザードンの戦いが始まった。
両者共に最初《ドラゴンダイブ》で頭突き勝負が始まる。
勝敗は…偽サトシのリザードンが吹き飛ばされた。
その結果に偽サトシを含めたセレナ達も驚いていた。
とはいえ、オヤブンの方も衝撃で後退しており、自分よりも小柄の偽サトシのリザードンのパワーに改めて油断ならないと判断した。
次に偽サトシのリザードンは《ぼうふう》で攻める。
それに対してオヤブンは暴風に堪えながら《エアスラッシュ》で空気の刃で切り裂く。
またもや自分の攻撃を返り討ちにされてリザードンは空に飛んで一度《りゅうのまい》で攻撃と素早を上げる。
対してオヤブンは追いかけ、これ以上は積ませないと《りゅうのいぶき》を飛ばして来る。
だが偽サトシのリザードンは再び《りゅうのまい》をしながら《りゅうのいぶき》を躱していく。
全体的にレベルの差もあってオヤブンの方が上回っているが、偽サトシのリザードンは攻撃を躱しながら力を積むのに長けており、そのまま《ドラゴンダイブ》で攻める。
対してオヤブンは《りゅうのいぶき》で対抗し、二つの竜の力がぶつかり合う。
《りゅうのまい》を2回積んでる事もあって偽サトシのリザードンがジワジワと攻め、攻撃が被弾する───直前に《りゅうのいぶき》の追加効果の『まひ』を引いてしまう。
それにより、素早さが半減されると同時に攻撃がブレてしまい…その隙を突かれて先程偽サトシのリザードンがやった至近距離からの《がんせきふうじ》を叩き込まれて地面に叩き落とされてしまう。
「リザードンは『ほのお・ひこうタイプ』。
どちらとも『いわタイプ』は弱点だから効果は超抜群。
オヤブンの力も込みで勝負はあったかしら。」
ジークが冷静に分析して「よく頑張ったわよ。何せオヤブンに本気で戦わせただけでもサトシくんのリザードンは十分強いわ」…と、言うが───
「何勘違いしてるんだ? ジークさん。」
「へ?」
「勝負はまだ、終わってないぜ…!!」
そう…偽サトシのリザードンはまだ倒れていない。
《がんせきふうじ》の大きな岩を《ほのおのパンチ》で粉々に粉砕する。
そして立ち上がって《ドラゴンダイブ》で全身を竜のエネルギーで包まれて空に舞う。
その後、『まひ』で痺れてる体を堪えながら《りゅうのまい》を込みでオヤブンに迫る。
対してオヤブンも《ドラゴンダイブ》で全身竜のエネルギーに包まれると、《りゅうのいぶき》を加えて立ち向かって来た。
2つの竜の力が激突する。
偽サトシのリザードンは《りゅうのまい》が3回積まれた攻撃力の《ドラゴンタイブ》でオヤブンを追い詰めるが、オヤブンは《ドラゴンダイブ》と《りゅうのいぶき》の同じ『ドラゴンタイプ』の噛み合わせでそれを相殺する。
ジークはオヤブンがこんな攻撃技を持っていた事に驚愕していたが…オヤブンは偽サトシのリザードンの戦いを見て、肌に感じ…本能でやっている。
どちらもほぼ同じパワーで拮抗していた。
…しかし、偽サトシのリザードンはキキョウジムへ向かう中で鍛錬で、カイリューの《ドラゴンダイブ》と《ぼうふう》に《りゅうのまい》を重ねる事で可能とする大技…『旋風のドラゴンダイブスラッシャー』を見ていた。
それをこの土壇場で行う。
偽サトシのリザードンは両翼を力一杯振り絞り《ぼうふう》を発動させ、そこへ《りゅうのまい》をも同時に発動させて竜のエネルギーに暴風が包み込み回転させる。
…それを竜の舞による融合で完全に一つの技となった『旋風のドラゴンダイブスラッシャー』へと化し…オヤブンの合わせ技を力尽くで掻き消して行き、オヤブンを巻き込んで大爆発が生じる。
大爆発で皆が暴風から辛うじて耐えている中…偽サトシとゲッコウガは負けじと『波導』を通して見ていた。
大爆発から晴れると…そこにはオヤブンが倒れており、偽サトシのリザードンが息を荒くさせながらも倒れない様、片足を前に力を込めて突き出して倒れない様にしていた。
「勝負は…俺の、俺達のリザードンの勝ちだっ!」
『コウッ!』
俺とゲッコウガは互いにそれぞれの肩を持ち、リザードンの勝利を祝った。
やり切った偽サトシのリザードンはとても気持ちの良い顔をしていた。
そして、ジークの♀リザードンは完全に惚れ込んでしまった。
「…凄いわ。トレーナーのサトシくんの指示が無くてもあんな戦いで勝つなんて…!」
「サトシのリザードン、そして他のポケモン達もサトシの影響を強く受けてるからなぁ。
負けず嫌いに土壇場の馬鹿力、バトルスタイルが自然と身についていてる事も考えると…何も不思議な事は無いな。」
「改めて思うと、サトシ達の相手をするのってスッゴイ神経使うのよねぇ。
まっ、その分あたし達も強くなってる感じもするけど。」
「サトシと一緒にオレンジ諸島を巡って、一緒にいる様になってから分かっていたけど、やっぱり改めて思うの。
サトシとサトシのポケモン達皆はすっごいのよね!」
タケシ、カスミ、セレナはうんうんとそれぞれの反応を示していた。
リザフィックバレーのNo.1〜3を制した偽サトシのリザードンは多くのリザードン達から祝福され、同時に俺達にもその力を教えてくれよ教授する光景を目にしていた。
オヤブンも偽サトシのリザードンを兄弟分として見るように何度も勝負しようぜと語りかけられ、ジークの♀リザードンからは腕を抱きつかれており、割と満更でも無さそうだった。
「サトシくんのリザードン、もうここでは大スターね。」
「ですね。」
ジークさんと一緒に俺はリザードン達を見ていると…。
「サトシ、そろそろ行かないと…。」
タケシは何処か言いにくそうに問いかける。
それもそうだろう。
「…ジークさん少し良いですか?」
「? なぁに?」
偽サトシはジークと話をした後…リザードンの元へと駆け寄る。
「リザードン、そろそろ行かないと日が暮れるんだが…正直行きづらいだろう?」
偽サトシの問いにリザードンは頷く。
今まで通り旅に着いて行きたいが、ここで他のリザードン達と切磋琢磨しながら自分に好意を向ける♀リザードンと一緒にいたいという気持ちがあった。
それは偽サトシから見ても一目瞭然なので。
「リザードン、これは提案。
お前はここで修行するってのはどうだ?
次に挑むジム時に選出された時やポケモンリーグの時とかには声かけて俺の手持ちや研究所にて集合するけど、それ以外ではここで切磋琢磨するってのは。」
偽サトシの提案にリザードンは驚きつつ、頷きたかったが…本当に良いのかっていう気持ちに襲われていた。
そこにゲッコウガが肩に手を置き、『我等は構わない』と言ってる様にグッと指を立てる。
ゲッコウガからも偽サトシの案を後押しする様に進言すると、リザードンは頷いた。
「…て事で、ジークさん俺のリザードンを見てもらって良いですか?」
「ええ。サトシくんのリザードン、預からせて貰うわね。
…私のリザちゃんの我儘を聞いてもらってごめんね。」
「いいえ。リザードンも満更でも無さそうだし。
別れって訳でも無いですからね。」
そう言って俺とゲッコウガはリザードンに拳を付き向ける。
「しっかりな。」
『ガウッ!』
…という訳で、リザードンのボールをジークさんに預けて俺達はヒワダタウンに向けて旅を再開させる。
少しだけ寂しい様な気はするが、これは別れでは無い。
呼び出そうと思えばいつでも呼ぶからだ。
「そう言えばサトシ。
リザードンって次のジムに選出する予定だったのよね?
どうするの?」
「ああ、大丈夫だよセレナ。
予想外な展開になったけど、代わりの候補はいる。
その為に洞窟に入る前にポケモンセンターに寄ろうと思ってるんだ。」
「日も暮れかけてるしな。
今晩はポケモンセンターで泊まらせて貰おう。」
「あぁー、やっと休めるのねぇ…もうクタクタよ…。」
「おっ、ポケモンセンターが見えたぞ!
今すぐタケシがそちらに向かいまーす!」
「あっ、おいタケシ!」
「待ってタケシ!」
「ちょっとぉお!! タケシッ!!」
興奮したタケシを追い、俺達はヒワダタウンに向かう為に通る【つながりの洞窟】前のポケモンセンターへ疲れた状態ながらも向かうのだった。
ポケモンセンターにて宿泊する事となり、リザードンがリザフィックバレーで修行&ジークに預ける事になった事で手持ち枠が空き、その枠に…新たにベトベトンを選出した。
これで次のジムに挑むメンバーはベトベトン、トゲさん、ストライクと確定した。
手持ちの調整も終え、ナナミと母のハナコにも定期連絡を入れ、そろそろ寝ようかと思っていた所にジョーイが声をかけて来た。
「サトシくん達は明日、ヒワダタウンに向かう為につながりの洞窟に入るのよね?」
「はい、そうですけど?」
「…気をつけてね?
少し耳にした事なのだけど、ロケット団が近くで見かけるらしいの。
バトルを挑まれたら無理せずに逃げる事。」
…心配してくれるジョーイさんには申し訳ないけど、多分大丈夫だと思う。
バトルで負ける事は無いだろうし、実力行使で来たら返り討ちに出来るからな。
「それと…洞窟内で何かが暴れる様な音が聞こえるから気をつける事よ?」
はて、それは一体なんだろうか。
翌日、ヒワダタウンに向けて出発して洞窟内に進んで行く。
中はそれなりに暗いが、ライトがあれば問題無いし『波導』の力があればより問題無いし、いざって時はエレキブルがいるから安全だ。
「…ん? 誰かいるな?」
俺が人の気配を感じてライトを向けると…そこには何と、あの赤髪の少年がいた。
「…キミ、こんな所にいたのか。」
「っ!? ああ………あんた等か。」
赤髪の少年は俺達を見て溜め息を吐くが…。
「ちょっとあんた! 話は聞いたわよ!
ワニノコを盗んだのがあんただってね!!」
カスミがそう言うと、赤髪の少年は真実を知られて強い警戒心を向ける。
「…知られてしまったか。」
「どういう訳で盗んだのかは知らないけど、盗みは犯罪だ。
悪いけど、大人しくしてもらおうか。」
俺が『波導』で覇王色の覇気の様に圧をかける。
…しかし、圧を受けて尚赤髪の少年は退かなかった。
「…悪いが、俺には…
その為には、力が…力が必要なんだ!
いくらカントーリーグの準優勝者であろうと、俺はこんな所で屈する訳には…!!」
と、俺に目掛けてバトルでは無くリアルファイトをかけてくる。
かなり喧嘩慣れしているが…スーパーマサラ人の肉体に喧嘩がそこそこ出来る事から難なく相手取って圧倒していくが…相手もかなりの喧嘩強さからか、途中から分が悪いと即決して避ける事に神経を使って掴めずに距離を取られる。
「…やるな。正直ここまで出来るとは思わなかった。」
「…そう言うお前は、見た目に寄らずに…いや、よく見れば俺同様目つきが悪いな。
だから喧嘩強いのか。」
失礼な話だ……まぁ、自覚はあるけど。
何て思っていると───騒ぎで『R』の黒い服を着たロケット団の下っ端達が駆けつけて来た。
「お前達! これより先には誰も………あれ?
あの赤髪の少年は───」
「ま、間違い無い!
ロケット団の下っ端が赤髪の少年を…『ギン坊ちゃん』と呼んだ。
成程、彼は恐らく『ギン』と言うのか。
しかし、ギン坊ちゃんっねぇ。
これはほぼほぼ当たりか?
「あんたロケット団だったのね!?」
「…違う! 俺は…俺は…!!
あのクソ親父を倒す為に…!!」
ギンは覚悟を決めてボールを構え…アリゲイツを繰り出し、それを見てロケット団達もボールからラッタを3匹繰り出した。
ふむ。ワニノコをアリゲイツにまで進化させたのか、トレーナーとしての腕前は上がってるようだ。
そのままギンとロケット団とのバトルが始まる。
3対1で大丈夫かと思ったが、ギンはアリゲイツと…もう1匹、ズバットを出してラッタ3匹を撃破した。
すると次にロケット団は二番手にケンタロス3匹出して来た。
ラッタと違ってレベルは高く、今のギン達では厳しい…という訳で、そろそろ事態を収めさせる事にしてエレキブルを繰り出して《ほうでん》でケンタロス達を一撃で沈める。
「ば、馬鹿な…!? まだこいつ等は
下っ端が何やら訳ありな言葉を吐いた。
「さて、何やら詳しく聞きたい事も出たしお縄についてもらおうか。
それと………ギン、だっけ?
悪いけど、お前もお縄についてもらう。
そのアリゲイツ、元は新人トレーナー用のポケモンだからな。」
逃げないようにエレキブルが前に出るが、アリゲイツとズバットがギンを守るように立ちはだかる。
タイプ相性も悪く、レベル差もあるというのにギンを守ると強い信念を感じる。
なんかこっちが悪者みたいだ。
などと思っていると…洞窟内が大きく揺れる。
何事かと思っていると、直ぐに地面にヒビが入ると地面が割れて俺達は落下していく。
その際、下っ端達が「まさか!? 敗れたのか!?」とまた意味ありげに反応てしおり、俺は直様近くにいたティアとセレナを守る為に抱え、タケシとカスミにはエレキブルに頼んだ。
俺はティアとセレナを抱えたまま着地し、エレキブルもタケシとカスミを抱えたまま《でんじふゆう》で着地し、全員が無事である事に安堵する。
セレナが顔を赤くしてる為、大丈夫か…と、問う前に近くから他のロケット団達が吹き飛ばされて来る。
何事だ?
…と、思っていると───
「き、黄色いイワーク!?」
セレナがそう叫ぶ通り…黄緑色のイワークが大暴れしていた。
・リザードン、リザフィックバレーに滞在。
原作同様の流れになったが経緯が違う。
リザフィックバレーのリザードン達から一緒に強くなそうぜと誘われ、ジークよ♀リザードンから完全に惚れられて離れなくなった。
とは言え、なんか離脱する様な感じから困惑していたリザードンだったが、偽サトシとしては別に別れる訳じゃないという事でリザフィックバレーで修行生活させる事にした。
必要時やリーグ前には招集する気である。
・赤髪の少年…『ギン』。
遂に名前が公開され、明言されてはいないがあの男の子であるのもほぼ確定した。
ウツギ研究所から盗んだワニノコは既に進化させ、スバットも手持ちに加えている。
一体、過去に何をされていたのか…それが明るめになるのはいつになるか?
『リザードン』
いつでも駆けつけられる様に日々鍛錬を積むぜ!
ゲッコウガ、サトシは頼むぞ。