俺、サトシになってました(笑)   作:黒ソニア

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 前回の投稿で沢山の高評価をしていただき誠にありがとうございます。
 お陰様でモチベーションが回復して投稿が進んでおります。
 これからは心を改めて頑張っていきますので、よろしくお願いします。


バンブー3様、石原 茂索様、87様、ヌエル様
あかさなは様、Ex10様、ジェイドラン様
かわもりみさき様、ノーゲーム様、紅仁様
三毛猫ヤマト様、皐月0112様
 高評価ありがとうございます。
 お陰様で更にこの作品に対しての意欲が高まりました。
 それから誤字報告して下さった方々、ありがとうございます。


『第14幕:ピカニートはまん丸』


いつも通り『ケンキュウジョ』で生活しているが、僕の世話をさせているナナミが僕を見て「あら、ピカチュウ…更に丸くなっちゃったわね」と呟いた。

まるで僕のこの体が良くないと言ってるようだ。

失敬だぞ、僕のこの体は健康そのものの証…待て、僕へどこへ連れて…えっ、運動しろって…?
面倒い、動きたくない。




#105:『守れ、ヤドンとラプラス』

 

 

 

『第31話:ヤドンの井戸とラプラス』

 

 

 

ロケット団幹部:ランスとの戦いに、今回のロケット団の目的である強力な個体のラプラスが現れた。

混沌とする状況の中…ラプラスは《なみのり》でロケット団達を吹き飛ばした様に津波で周りに無差別に攻撃を仕掛け、更に《ハイドロポンプ》で無差別に洞窟内を攻撃していく。

このままでは、ヤドンの住処が無くなってしまう。

 

 

「サトシ! ランス達は俺が倒して見せる!

だから、あのラプラスを何とかしてくれ!」

 

「…!! 邪魔はさせない!!」

 

 

ランスがそう指示すると、控えていたロケット団員達がポケモンを繰り出し(メノクラゲ、ドククラゲ、ケンタロス、ゴーリキー)、偽サトシ達やラプラスへと攻撃を仕掛ける。

 

 

「仕方ねぇ、やるぞ皆!

カスミ、セレナとティアを───」

 

「サトシ! あのラプラスはアタシに任せて2人をお願い!」

 

 

カスミはスターミーとキングラーを出してラプラスの方へと向かおうとする。

 

 

「カスミ!? 1人じゃ危険よ!」

 

「…アタシには分かるの。

あのラプラス、凄く無理をしてる。

見ててジッとしていられないの!」

 

 

…そうか。

なら、ここはカスミを信じるとしよう。

 

 

「セレナ、ティア! 俺の側に!

俺がお前達を守りながら戦う!」

 

「さ、サトシ…!」

 

 

偽サトシがナイトの様にセレナとティアを守りながらゲッコウガを出し、キュンとしているセレナさんだが…以前までの偽サトシにメロメロになるだけのセレナでは無かった。

 

 

「守られるだけじゃない!

私も、サトシと一緒に戦う!」

 

 

そう言って、セレナはテールナーとヤンチャムを繰り出した。

 

 

「日頃の成果を見せるわよ。

出て来てテールナー、ヤンチャム!」

 

 

セレナの言葉に強く頷く二人。

加えてティアも自分も戦うと、人の姿から元のラティアスの姿になって偽サトシのポケモンとして戦う。

 

2人が守られるだけの存在では無い。

一緒に戦う仲間だと思い返した偽サトシは小さく口角を上げ、ゲッコウガも頷いてティア達と共に襲いかかるロケット団と交戦する。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

偽サトシ達がロケット団員とカスミがラプラスと戦ってる中…タケシとランスはバトルを再開させていた。

《ちょうおんぱ》と《マッハパンチ》で荒れ狂う様に暴走するレディアンだったが…イワークは《もろはのずつき》を、地面にぶつける事により…衝撃を生み出してレディアンの動きを無理矢理止め、直ぐにレディアンにもお見舞いする。

 

 

「ば、馬鹿な…!?

レディアンの強力な攻撃を…!?」

 

「…確かに、そのレディアンの《ちょうおんぱ》の合わさった《マッハパンチ》のコンボは厄介極まり無い。

俺の指示を飛ばせなかったからな。

…けど、それならイワーク自身で対処する。

トレーナーだけの指示でしか戦えない様では、ジムリーダーなんてやれないからな!」

 

「何っ!? ジムリーダー!?」

 

 

そう、タケシは偽サトシと出会うまでニビジムの『いわタイプ』のジムリーダーだった。

 

タケシがトレーナーになった頃、タケシの両親は急に旅に出たいと言い出し、自分勝手にタケシの意見も聞かずに両親はキャッキャウフフと旅に出てしまった。

当時のタケシは10歳…この世界では成人扱いなので、自分で何とかしなくてはと思い、幼いながらに下の兄妹達の面倒を見ながらニビジムを守る為に挑戦者達の相手をしていた。

 

最初は弱すぎて…『弱いジムリーダー』『カントー1簡単なジム』などと言われていたが、タケシはポケモンを大事に育てながら名誉挽回しつつ頑張った。

ジムや兄妹達のめんどうと忙しく、毎日が忙しい生活を送っているのを…相棒のイワークは見て、そんなタケシを支えた。

やがて当時イシツブテだったゴローニャとサイホーンだったサイドンも仲間となり、同期の二人もタケシを自分達なりに支えようと自分達でも努力をし…今に至る。

 

トレーナーとポケモン…共に苦労を重ねて成長し、今の強さを得ている。

特にタケシの相棒のイワークはエースとして力を付けた。

ただ技を覚え、磨いただけで無く…タケシの指示で培った戦術も体で覚えており、それを用いて今戦っているレディアンの猛攻を阻止した。

 

 

「さぁ、反撃するぞ! イワーク!」

 

 

イワークを咆哮を上げ、地面にぶつけた衝撃で『こんらん』を無理矢理解いてレディアンに通常の《ストーンエッジ》による岩柱を生み出していく。

レディアンは咄嗟に《こうそくいどう》で緊急離脱を計る…が、離脱先を読んだタケシが《ストーンエッジ改》を指示先に飛ばしてレディアンを撃破してみせた。

 

レディアンは倒れた。

 

 

「ば、馬鹿な…!?

ロケット団の叡智を結集させたレディアンが…!」

 

「一体何をしてレディアンをこんな風にしたか知らないが、お前はここで終わりだ。」

 

「お、おのれぇ…!」

 

 

ランスは苦虫を噛み潰したような顔をするのだった。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

タケシがランスと戦い、偽サトシとセレナがロケット団員達を一掃してる中…カスミは1人、ラプラスと対峙していた。

 

 

「ラプラス! 先ずは私の話を聞いて!

あなたの敵は私の仲間が倒してくれるわ!

だからその怒りを収めて!」

 

 

ラプラスに必死に声を上げるが、ラプラスはカスミもロケット団と同じ敵として見ており、聞く耳持たずに《ハイドロポンプ》を放つ。

 

それをキングラーが盾となって引き受けた。

 

 

「ありがとう、キングラー!

…どうすればラプラスの怒りを鎮められるかしら。

出来る限り戦わずに…。」

 

 

カスミとしては先ず話し合いで解決したかった。

偽サトシの様に人間離れした身体能力を持っていないから肉体行使で説得出来ないし、タケシの様な豊富な知識を持っていないから上手に接する事が出来ないからだ。

 

…だが、平和的に解決したいカスミと違ってロケット団達はメノクラゲとドククラゲで『みず・どくタイプ』の特徴を活かし、みずタイプの攻撃には耐えて《ようかいえき》《どくばり》で弱らせようとしていた。

 

 

「ラプラスに攻撃するのを止めなさい!

スターミー! 《こうそくスピン》と《サイケこうせん》の同時攻撃よ!」

 

 

スターミーがロケット団のポケモン達に《こうそくスピン》で素早さを上げながら接近し、そこへ《サイケこうせん》を同時に放つ事で偽サトシのカメールの合わせ技…『アクアスピンテール』の《サイケこうせん》版で一掃して行く。

 

 

「おのれぇ! 邪魔をするな小娘!」

 

 

まだ倒れていないロケット団がドククラゲに《スピードスター》でカスミに向けて攻撃する。

その攻撃をキングラーが庇いながらカスミを抱えて移動する。

 

 

「ありがとう、キングラー。」

 

 

守ってくれるキングラーを軽く撫で、スターミーに《サイケこうせん》で攻撃して来たドククラゲを倒す。

着々とロケット団達を倒していくも、ラプラスはカスミも敵だと認識しており、今度は《れいとうビーム》を仕掛けて来るが、キングラーが《ねっとう》で相殺する。

 

 

「…ラプラスがまだアタシをロケット団と同じ、悪い人間だって見てる。

どうしたら…信用してくれるかしら…。」

 

 

カスミがどうすべきか…迷っている間に、残ったロケット団がドククラゲにラプラスの天井部分の岩へ目掛けて《みずのはどう》を放ち…狙い通り大きな岩が崩れてラプラスに落ちていく。

 

それを見て血相を変えたカスミがキングラーの腕から抜け出し、ラプラスへと走って行きながら、キングラーに岩を《ハイドロポンプ》で壊すように指示した。

 

ラプラスは自分へと迫るカスミに《ハイドロポンプ》を放つが、カスミは避けてラプラスの上に乗り、せめてラプラスの頭部分を守ろうとする。

ラプラスは急に引っ付いて何をする気かと思ったが、上の方から大きな岩が迫っているのに気づく。

岩にキングラーの《ハイドロポンプ》が被弾してギリギリ間に合ったが、壊れた岩の破片がそのまま崩れ落ちていき、それをカスミが身を挺して守ろうとし、見て驚くラプラス。

岩の破片が二人を襲おうとするが…それに気づいた偽サトシが『蒼』を飛ばして直前に防いだのだった。

 

そして、ロケット団員が「しめた! 二人諸共!」とドククラゲに次の指示を送ろうとするが、スターミーが《サイコキネシス》で二人をサイコパワーでダメージを与え、そのままキングラーへと飛ばして《クラブハンマー》でロケット団員とドククラゲは倒れた。

 

これによりロケット団員は全滅し、キングラーとスターミーは急いでカスミの元へと駆け寄るのだった。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

タケシとカスミがそれぞれ戦っている中、偽サトシとセレナ、ティアはロケット団員のポケモン達を一掃していた。

 

団員達のゴーリキー達をテールナーの《サイケこうせん》と《ほのおのうず》の合わせ技の『炎の渦鞭』で拘束し、そこへヤンチャムが《ストーンエッジ》でゴーリキー達の周りに岩柱を生み出し、『炎の渦鞭』と合わさって大きな城砦(この状況では牢獄)を作り出して拘束する。

 

その城砦に囚われたゴーリキーは《ほのおのうず》と《サイケこうせん》の2つの技が《ストーンエッジ》の岩柱に反射して2種類のカウンターシールドとなってレベル差のあるゴーリキー達を追い詰めていた。

 

 

「さぁ、これで決めるわよ!

テールナー、《サイコショック》!

ヤンチャム、《てだすけ》でテールナーに力を貸してあげて!」

 

 

ヒワダタウンに辿り着くまでに新たに覚えた《サイコショック》に《てだすけ》が合わさってゴーリキー達を全員戦闘不能にした。

 

 

「フィニッシュ!」

 

「な、何だったんだ今の!?

俺達のゴーリキーがこうもアッサリと!?」

 

「だ、だが! まだケンタロス部隊が!!」

 

 

ケンタロス達がテールナーとヤンチャムを襲いに突撃してくる。

…しかし、そこへゲッコウガがテールナーを守る様に立ちはだかり、《でんこうせっか》からの《アクアブレイク》で次々と返り討ちにしていく。

ヤンチャムの方にはティア…ラティアスが《はどうだん》で1匹1匹慎重に倒して行き、近づいて来るケンタロスにはヤンチャムの《ローキック》でカバーしていた。

 

 

「こっちはもう終わりそうね。」

 

「ああ。セレナのテールナーとヤンチャムの合体技…見事だった。

この調子ならグランドフェスティバルでのダブルバトルも大丈夫そうだな。

………んっ?」

 

 

不意にカスミの方を見ると、ラプラスの所にいて…頭上にある天井の岩が落ちて来る所を目撃する。

偽サトシは直様、『波導』の力で『偽サトシ式:蒼』を生成してカスミに被害が及ばない様に飛ばすのだった…が、今度は偽サトシに目掛けて1匹のケンタロスが《とっしん》を仕掛けて来る。

セレナが「サトシ!!」と叫ぶが、「大丈夫」と偽サトシは答えると、『蒼』の応用でケンタロスを止めると同時に圧縮の容量でケンタロスを浮かせ、そこに『はどうだん』を生成し…そのままロケット団員達へと放ち、全滅させた。

 

 

「流石ねサトシ。」

 

「ああ。セレナもケガはしていないな?」

 

「うん!」

 

「よし。どうやら…タケシの方も倒したみたいだな。」

 

 

タケシの方を見ると、タケシがランスをロープで拘束して手を振っていた。

カスミの方も、何とか無事…なのだが、気づけば水から上がってびしょ濡れだった。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

「カスミ!? どうしてびしょ濡れなの!?

もしかして…ロケット団の攻撃を受けて…!!」

 

「ああ、違うのよ。

変な音が聞こえたから様子を見に行ったのだけど…ラプラスが通って来たと思われる海への道が埋まってたのよ。」

 

 

…成程、つまりはラプラスはここから出られないって事か。

 

 

「………何たる失態。

この私が、こんな子供達に負けるとは…!」

 

「色々と聞きたいが、詳しい事はジュンサーさんを呼んでからだな。

だが、その前に…ラプラスについて聞かせてもらう。

お前達、あのラプラスに何をしたんだ。

この前のつながりの洞窟での一件といい、何を企んでる!?」

 

「………そうですか。

あそこへ向かわせたロケット団員が帰らず、ラジオでロケット団員が捕まった情報が流れていましたが…あなた達が原因だったとはね…!

いずれこの仕打ちは返させてもらいますよ。

特に…あなたにはね! ジムリーダー!」」

 

 

ランスはタケシに向けてそう言い放った。

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

暫くしてランス達はジュンサーさん達に引き渡した。

…ランス達はラプラスの事に関して一切情報を漏らさなかったが、恐らくタケシの色違いイワークと同じだろう。

海の方でラプラスを捕獲しようとしていたが、逃げられ続けここへ誘導して逃げられないようにしたと結論が出た。

 

…んで、そのラプラスをどうしようかと思っていた所、ティアがカスミに指差して「うー!」と何を告げていた。

 

 

「…多分だけど、カスミなら信用できるって言ってるかもな。」

 

「え!? 良いの!?」

 

 

聞けば、ラプラスというポケモンは賢いらしく、ロケット団やポケモンハンターに狙われるくらいなら信用できる人間に付く事を選んだのだろう。

 

カスミがラプラスに問うとラプラスは小さく頷いた。

ということで、カスミは新たにラプラスを仲間にするのだった。

 

これで一先ず一件落着。

 

切られたヤドンの尻尾やヤドン云々はヒワダタウンの人達に任せる事になった。

因みに、この町のジムリーダーは留守にしていたらしく、祭りの時に戻って来るらしい。

 

取り敢えずジムリーダーを待つがてら、ガンテツさんにGSボールの事とか説明しないとな。

 

 

 






・ピカニートの話はもう直ぐ終わります。
 個人的にピカチュウは初期のまん丸としたのが好きだからオーキド研究所のマスコットのピカニートにしてるんですよね(笑)。
 そしたら次は【偽サトシのポケモン達の日々】をお送りしたいと思ってます。

・今回は珍しく偽サトシ活躍回では無くタケシとカスミの活躍回だった。
 特にタケシに関してはニビジムを支えてきた強者して語れたつもりです。

そして…カスミが新たにラプラスを仲間にしました。
 やや気性が荒いもののバトルには積極的な少し珍しいラプラスです。
 ネタバレになるが、とある大会で偽サトシと戦う時が楽しみである。


 今更になってしまいますが、いつも偽サトシくんの物語を読んでくださり、ありがとうございます。
 それから感想や高評価して下さる方々もありがとうございます。
お陰でリアルで大変ですが、執筆作業を続けられます。
 『特殊個体のポケモン案募集!』で沢山の案をコメントしてくれてありがとうございます。
 コメントしてくれた案は全て見ています。
遅くなりましたが──────
『狂牛:ケンタロス』のゲーマーN様。
『暴走虫:レディアン』のヴィット様。
素晴らしい案をありがとうございます。
 まだこれからも採用させてもらったポケモンを出していきますのでお楽しみ下さい。
 案はずっと応募してますので、是非お願いします。

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